ソニーが基本的に好き!

45nm版デュアルコアと45nm版クアッドコア比較(その3)


・45nm版デュアルコアと45nm版クアッドコア比較(その1)
・45nm版デュアルコアと45nm版クアッドコア比較(その2)
の続き。

前回のテストだと、
いまいちクアッドコアの特性が見えてなかったけれど
マルチコア対応のアプリケーションで
もう少し実験してみる事にした。

---------------------

●LOST PLANET EXTREME CONDITION

Direct10対応の3Dシューティングゲームで、
マルチコアにも対応してるアプリケーション。

PC設定が異常に細かく設定できるので、
3種類の設定条件を決めてテスト。
(設定について詳しくはこっちのサイトを参照。)

今回は、
さらにクアッドコアの恩恵があるかないかを判断するために
Q9450(2.66GHz)で計測する際に、
“並列処理”設定をコアを2つ使用する[2]設定だけじゃなく、
コアを4つ使用する[4]設定でも試してみた。

【パターン1】

「アンチエイリアスをなし、テクスチャフィルタをトライリニア
並列処理を[2]、その他はデフォルトのまま解像度は1920x1080で計測。」

E8500(3.16GHz) ・・・Snow:50 Cave:61
Q9450(2.66GHz) ・・・Snow:50 Cave:57

並列処理を[4]にして再テスト
Q9450(2.66GHz) ・・・Snow:50 Cave:75

【パターン2】

「アンチエイリアスをx4、テクスチャフィルタを異方性4倍、
並列処理を[2]、その他の設定は全て高に設定で計測。」

E8500(3.16GHz) ・・・Snow:11 Cave:16
Q9450(2.66GHz) ・・・Snow:11 Cave:14

並列処理を[4]にして再テスト
Q9450(2.66GHz) ・・・Snow:13 Cave:16

【パターン3】

「アンチエイリアスをC16XQ、テクスチャフィルタを異方性16倍、
並列処理を[2]、その他の設定は高の最大値で計測。」

E8500(3.16GHz) ・・・Snow:6 Cave:8
Q9450(2.66GHz) ・・・Snow:6 Cave:8

並列処理を[4]にして再テスト
Q9450(2.66GHz) ・・・Snow:7 Cave:9

ありがたい事に
非常にわかりやすい結果が出てくれた。

ゲーム側で並列処理設定をデュアルコア基準の[2]にして計測すると
当然、動作クロックの高いE8500(3.16GHz)のほうが好成績を出していて、
その後、
Q9450(2.66GHz)に限って並列処理設定を[4]で選択して再計測すると
その恩恵から動作クロックを補って余るほどの高い数値となった。

CPU性能が
アプリ側で性能が変化するいい例。

それにしても
このPCゲームは最凶に処理が重たくて、
アンチエイリアスやテクスチャフィルタを最大値まで上げると
いかに最新の45nmCPUを搭載しても
計測中のデモ映像が追いつかなくてカクつきまくり。

最高のグラフィックでゲームを楽しもうと思うと
CPUがというよりは、
相当高性能なグラフィックボードのほうが重要。
(今積んでる9600GTや8800GTクラスではまだまだ厳しい。)

-・-・-・-・-・-・-・-・-

●CineBench R10

3Dグラフィックソフト「Cinema 4D」という
レンダリング・エンジンを持ってるらしく
シングルコアと、マルチコアのレンダリング性能を
検証するのに向いてる定番のベンチマークソフト。

3DCGを、
1つのコアでレンダリングする場合と、
複数のコアでレンダリングする場合のそれぞれを
処理してる様を見る事ができてわかりやすい。

計測するついでに
WindowsのタスクマネージャからCPUの使用率の変化を
あわせて観察。


【Core 2 Duo E8500(3.16GHz)】
CPU Benchmark
Renderring(1 CPU) : 3386 CB-CPU
Renderring(x CPU) : 6338 CB-CPU

OpenGL Benchmark
OpenGL Standard : 4723 CB-GFX


シングルコアのレンダリング中の状態。
一つのコアだけを利用してるため
もう一方のコアの使用率はかなり低い。

それでも高クロックなために
処理速度はある程度の処理速度を維持。


デュアルコアのレンダリング中の状態。
テストが始まると同時に
2つのコアが目一杯の状態まで跳ね上がって
このレンダリングに全て集中する。

レンダリング処理中の画像を見てると
同時に2箇所から映像が現れるのが確認できて
待ち時間も約半分くらいになるのが体感できる。

シングルコアよりも明らかに速い。


【Core 2 Quad Q9450(2.66GHz)】
CPU Benchmark
Renderring(1 CPU) : 2851 CB-CPU
Renderring(x CPU) : 10038 CB-CPU

OpenGL Benchmark
OpenGL Standard : 3992 CB-GFX


シングルコアのレンダリング中の状態。
4つあるうちの1つのコアだけしか利用していなくて
その他の3つのコアの使用率は低いまま。

そのクロックに応じた処理速度(2.66GHz)となるため
当然、E8500(3.16GHz)よりもスコアは下回る。

逆に考えると
仮にこのベンチマークが動作中でも
その他のアプリケーションを動かしても
安定して使えるという事の表れでもある。


クアッドコアのレンダリング中の状態。
テストが始まると同時に
4つのコアがフルに動いてレンダリングに集中。

処理中の画像を見ると
同時に4箇所から映像が現れてきて
待ち時間がものすごく短くな。

まさにクアッドコアの分散処理の
圧倒的な速さを身をもって味わえる。

3Dグラフィックソフトのレンダリングは、
以前からマルチコアに対応してたとの事なので
このベンチマークではハッキリとその性能が体感できて
3DCGソフトを使う人にとっては
クアッドコアはとても有効活用できる。

これ以外にも、
マルチコアに対応したアプリケーションといえば
VAIO typeR masterにプリインストールされてる
Adobe Photoshop Lightroomもそうで、
RAWファイルをJPEGファイルに変換する作業は
かなり高速化される。

また、
ハイビジョン動画をエンコードする場合の「DivX 6.0」や
一般になじみの深い「iTune7」あたりもマルチコアに対応してきて
徐々にいろんなアプリが対応をはじめたという感覚。

そろそろベンチマーク疲れで
息切れ気味。。

---------------------

<マルチコアの恩恵を受ける使い方?>

Windows Vistaの環境下で
E8500(3.16GHz)から、Q9450(2.66GHz)へ変更して
1週間以上使ってみての感想はというと。。

正直、単体アプリを使っての差はないに等しく
さっぱりわからず。
特にゲームに関しては効果薄。

ただ、自分の場合、
ブラウザ画面を多数立ち上げて、
その上で、メーラー、skypeを開きつつ
フォトショップ、イラストレーター、ホームページビルダー
などを、同時起動したままの状態で使う事が日常。

そういった複数アプリを起動しつつ
メインに使いたいものに切り替えていく時のレスポンスが
結構よくなった気がして
体感上で、少しサクサク度が上がったような気分はある。

それと、
上記のような使い方をしながら
さらにそのかたわらで
デジカメの静止画を大量転送したり、
ハイビジョンハンディカムで撮影したHD動画とかを
ハンディカムユーティリティで、
PC内に取り込んで、解析までさせる作業をさせたりした時でも
全体的なパフォーマンスが落ちる事もなくて
アレしながらコッチ動かしとけ
みたいな使い方ができる安心感はある。

---------------------

<オマケで別の悩みが発生。>


45nmプロセスで低発熱という
もうひとつのウリをチェックしようと思って
CoreTempでCPU温度を測ってみた。

すると、
Core 2 Quad Q9450(2.66GHz)の場合、
常用している状態で46~51℃あたり

「Core 2 Duo E8500(3.16GHz)」でさえ
30~37℃だったのに
Coreの温度が、ちょっと高いような気がする・・・

ちなみに、
LOST PLANETやCineBenchを何度も走らせて
CPUに負荷をかけると、58~62℃あたりで、
高負荷の時はこんなものかな?と。。

もしかしたら、
ヒートシンクがきちっと接地してないのかと思って
いったんはずして、
グリスも綺麗に塗りなおして再度セットしてみるものの
温度に変化なし。

何でだろ?

これに関しては
もう少し調べてみる必要があるかもしれない。。

・45nmプロセスCPUを搭載したVAIO typeR masterのパフォーマンス比較!
・VAIO typeR masterのグラフィックボードを変えてみる(交換作業編)
・VAIO typeR masterのグラフィックボードを変えてみる(ベンチマークテスト編)
・VAIO typeR masterに9600GTのグラボを載せてみる。
・VAIO typeR masterにハイエンドグラボ「GeForce 9800GTX」は載せられないのか?

【TOPページへ】

人気記事

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

4件のコメント

  1. ごー より:

    いつも楽しく拝見してます。
    細かいですが…。「役不足」という言葉の使い方が違いますよ~
    よく間違われますが「役不足」はスゴイ実力をもったものにたいして使うほめ言葉なんですよ。

  2. kunkoku より:

    >ごーさん
    ありがとうございますm(__)m
    やっぱり間違った日本語使ったらダメですよね(汗
    今から訂正させていただきますw

  3. Taminato より:

    VAIO VGC-RM94S チップセット P35, メモリ DDR3 インストール きますか?

  4. kunkoku より:

    >Taminatoさん
    RM94Sには、残念ながらDDR3のメモリーは利用できないみたいです。