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サイバーショットWシリーズの最上位モデル「DSC-W300」ってどうなんだ?


スタンダードなカメラスタイルとなるサイバーショットWシリーズの
最上位モデル「DSC-W300」

「DSC-W200」の後継モデルとして
サイバーショット史上で最高の画素数となる
有効1360万画素の1/1.7型Super HAD CCDを搭載した
超高画素が最大の特徴。


サイバーショット「DSC-W300」
ソニースタイル販売価格:44,800円(税込)

電源を投入すると、沈胴式レンズがニュニュっと伸びたり
光学ファインダーを備えてるあたり
全体のシルエットとしては
いたってシンプルなボディ形状。

レンズは、カール ツァイスの「バリオ・テッサー」。
焦点距離は、35mm判換算で35-105mm(F2.8-5.5)の
光学3倍ズームで、
撮影範囲はいたって普通。

「DSC-W170」のような
広角の広さや、5倍ズームといった倍率は持ってなくて
ちょっと拍子抜けする。


さすがに、
最上位モデルだけあって見た目は他のモデルとは別格。

ステンレス製のボディの表面に
“チタンコート”“耐指紋コート”が施してあって
ダークグレーの金属質が全体にあふれている。

レンズ周りの外側のリングは、
研磨して光沢をだした“ジルコニアセラミックス”
内側のレンズリングはダブルアルマイト加工を施して
高級時計のごとく非常に高い質感を演出。

所有欲はかなり満たされるボディ。


同じような配色という事で
参考までにDSC-W170のブラックモデルと比較してみると
以外と違う印象を受ける事に気づく。

DSC-W170は、
正面のアルミのヘアラインボディに
大きいレンズ径にインパクトがある。

DSC-W300は、
全体的に突起した部分が少なくて
スッキリした印象が大きい。


それと、
DSC-W300のボディの厚さはカタログ値で26.8mmで
DSC-W170(24.0mm)よりも少し大きいにもかかわらず
実際のボディを見ると
W300はトップから斜めにカットされているデザイン上
逆に薄く見える。

さすがに両方のカメラをガンガンぶつけて
傷の付き具合のテストはできないけれど
指紋のつき具合はすぐにわかる。

確かにDSC-W300のボディに
指紋がつきにくいのは間違いない。

だけど、
結局、レンズ周りとカメラ外周の光沢部分や
液晶画面には同じように指紋が付いてしまうから
指紋がつかないというメリットはあまり生かされてない。

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まるで褒めてないけど
DSC-W300だけにある機能部分をチェック。


まずは下位モデルには全く備わってなかった
「マニュアルモード」

シャッタースピードと絞りを、
自分で設定して撮影ができる。

マニュアルボタンの「決定ボタン」を一度押すと
調整できるようになって
上下でシャッタースピード、
左右で絞りを調整できるようになる。


ノイズリダクションの効き具合を調整したり、
カラーフィルターを変えて
画像の色調を変えたり、
彩度、コントラスト、シャープネスといった設定も
撮影シーンにあわせて自分好みで調整できる。

カメラまかせばかりでなくて
積極的に自分からいじれるのもDSC-W300の特徴ではあるけれど
持ち運びを重視してこのカメラを選んでいる以上、
実際に撮影する現場でその余裕があるんだろうか?
という疑問がよぎったりして・・・


それよりも、一番使い物になりそうなのが、
「EX高速連写モード」

画像サイズは300万画素程度に落ちてしまうものの
秒間最大5コマの高速撮影が可能になる。

これは、
被写体が速くてシャッターチャンスを逃してしまいそうな時には
かなり有効な機能。



実際に、目の前を走る車を
「EX高速連写モード」にしてシャッターを押してみる。

すると、
カシャカシャと小気味のいいシッャター音とともに
写真がどんどんと撮れる。

押しっぱなしにしてても
ずーっと撮りまくれる。
(高画質連写は最大100枚まで可能。)

最近、コンパクトデジカメの撮影間隔にイラつく事が多くて
DSC-W300で最大画像1.3M(4,224×3,168)で撮影した時は、
撮影間隔が1.8秒も空いてしまう。

記念撮影ならまだどうにでもなるけど、
例えば外で遊んでる子供なんかの早い動きを撮ろうとすると
なかなかコレ!といった写真が撮れない事も多い。

300万画素という画素数の少なさは残念だけど、
ブレた写真を撮るよりはマシ。
これはなかなかイイかもしれない。


もうひとつ、
「高感度モード」の上に、
「EX高感度モード」がある。

これも画素数は300万画素程度に固定となるものの
ISO感度を最大ISO6400まで上げて
暗い場所でも、フラッシュを使わずに
よりブレが少ない写真を撮れるというもの。

かなり暗くなった場所で
オート、高感度、EX高感度の3パターン、
全て300万画素で撮影。
(上がリサイズ、下が原寸の一部)


ISO感度: ISO800   ISO3200    ISO6400
絞り値:    f2.8     f2.8       f2.8
露出:    1/4秒     1/4秒      1/6秒

目でみるとかなりの暗さだったけれど、
高感度の2種類のモードで撮影すると
かなり明るく撮影される。

その分、ノイズ感もたっぷりになってくるので
暗い場所で、フラッシュを使わずに撮影したい被写体があった時、
高画素のまま撮影したい場合は「高感度モード」、
もうかなり真っ暗でかなり厳しい場面に
「EX高感度モード」に頼るといった感じかな。

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正直、
画素数が1000万画素を超えてくると
“画素”だけが単純に多ければイイとも思えなくなってきて
他にインパクトのある特徴が気になるのも事実。

1010万画素ある上で、
広角28mmで広くも撮れるし、
望遠140mmで遠くの被写体も大きく撮れますよ
というDSC-W170のほうがカメラの魅力がハッキリしてる。

そう考えると
DSC-W300は画素数以外のウリがいまいちなくて、
せっかくのプレミアムなボディも説得力が薄い気がしないでもない。

せめてもの救いは、
高速連写ができる事だけど、
できればもう少し高い画素でやってくれると
ものすごい武器になった気もするんだけど。。

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