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VAIO typeZに最新コントローラのOCZ「Vertex」シリーズを載せてみる。「新ファーム(1197)編」

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VAIO typeZに最新コントローラのOCZ「Vertex」シリーズを載せてみる。(旧ファーム編)
の続き。

というか前回、
OCZ製の「Vertex」シリーズのベンチマーク結果を載せたかと思ったら
その直後に新ファームが出たそうで、
ファームアップで、書き込みの実行速度があがるらしいので、
もう一回測りなおし。

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<OCZ「Vertex」シリーズのファーム書き換え)>

参考URL
・Vertex Firmware Updates 0112 and 1199 now available.

VAIO typeZiconをもう一回バラして、
OCZ「Vertex」シリーズのSSDを抜き取る。


そして、
取り出したOCZ「Vertex」シリーズの
シリアルATAコネクタの左横にあるジャンパが見えるので、
そこにジャンパピンをハメる。

VAIO typeZiconのようなノートPCだと、
システムのドライブ1基しか積めないので、
複数のストレージを積めるデスクトップが必要。

さらに、注意書きによると、
推奨はWindows XP(32bit版)との事だけど、
どうにも自分の場合は、
VAIO typeR mastericon(Windows Vista 32bit版)しかないので、
これにシリアルATAにつなで接続。

それと、ファームの更新をやると
全データが綺麗さっぱりなくなるので、
大切なデータがある場合はものすごく注意。

PCを起動したら、
OCZ「Vertex」シリーズの新ファームをダウンロードする。


新ファームを解凍して
「ocz_release_1199」というフォダを開く。

その中に、30GB、60GB、120GB、250GBそれぞれの
フォルダがあるので自分の該当するフォルダを開く。


まずここで、
Window Vistaの32bit版もしくは64bit版から作業をする場合には、
事前に”indilinx_start.exe”を右クリックして
「indilinx_start.exeのプロパティ」を開く、

そして「互換性」タブにある
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れて
プルダウンメニューから「Windows XP (Service Pack2)」を選んでおく。

この作業はWindows XP(32bit版)には不要らしい。


ここで改めて
”indilinx_start.exe”を右クリックから
「管理者として実行(A)」としてスタートする。
(XPの場合は当然普通に起動でOK)


「plug in units and press」というダイアログがでるので
OKをクリック。


すると、
DOS画面が開いて自動的にファームの更新を始める。


途中で、
「change the jumper setting (factory mode -> normal mode)」
のダイアログが出てくるのでOKをクリック。

この時点ではジャンパーピンはそのままにしておく。


次に
「Unit production is completed. Remove attached units」
のダイアログが出てくるのでOKをクリック。

まだジャンパーピンはそのまま。


もう一度、「plug in units and press」というダイアログがでるので
今度はキャンセルする。
間違えてOKすると、もう一度更新してしまうので注意。

これでファームの書き換えは終了。
PCの電源を切って、OCZ「Vertex」シリーズを取り外して、
ジャンパピンを抜いて終了。

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<OCZ「Vertex」の新ファームでベンチマークテスト>

せっかく(というか無理やり)空の状態になってるので、
このままVAIO typeR mastericonにつないで
何もデータのない状態でのベンチマークテストした結果を列挙。

VAIO typeR mastericonの現状スペック参考』
OS:Windows Vista Home Premium(32bit)
CPU: Intel Core 2 Quad Q9550 (2.83GHz)
メモリ: 8GB(2GBx4:OS使用領域3.2GB)
チップセット:Intel P35 Express

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●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(旧ファーム:00.PT1)

  『Read 64K』            『Read 512K』

  『Read 8MB』            『Random Access Read』

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(新ファーム:00.P97/1197)

  『Read 64K』            『Read 512K』

  『Read 8MB』            『Random Access Read』

中身がブランク状態で計測。
読み込みでは、どのブロックでも多少の誤差はあるものの
最低速度、最高速度、平均速度ともに
旧ファームと新ファームを見てもほとんど変わりがないように見える。

OSの入っていないブランク状態だと
グラフのパターンは、ほぼ周期的な波打ち方をしていているのもわかる。

ランダムの読み込みも新旧で差はない。

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●HD Tune Pro 3.50(書き込みテスト)

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(旧ファーム:00.PT1)

  『Write 64K』            『Write 512K』

  『Write 8MB』            『Random Access Write』

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(新ファーム:00.P97/1197)

  『Write 64K』            『Write 512K』

  『Write 8MB』            『Random Access Write』

書き込みでは明らかに変化が見てとれる。
まずは、そのグラフのパターンを見てもわかるように、
新ファームでは、どのブロックでも
最低速度と最高速度の差がかなり小さいものになって
随分と安定した書き込み速度になったと言える。

そしてその速度にしても
旧ファームでは、平均約58~74MB/sだったものから、
新ファームでは、平均約115~138MB/sへと上昇。

ランダム書き込みにしても全体として同様に向上。

新ファームによって、
書き込みに対する性能が良くなったのがとてもよくわかる。

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<VAIO typeZに装着してベンチマークテスト>

改めてVAIO typeZiconに装着して、
リカバリーディスクからリカバリー。

システムを入れた状態の
OCZ「Vertex」シリーズのベンチマークをテスト。

VAIO typeZiconの現状スペック参考』
OS:Windows Vista Home Premium(32bit)
CPU: Intel Core 2 Duo T9600 (2.80 GHz)
メモリ: 4GB(2GBx2:OS使用領域3.2GB)
チップセット:Intel GM45 Express

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●CrystalDiskMark2.2

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(旧ファーム:00.PT1)

   『100MB』              『1000MB』

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(新ファーム:00.P97/1197)

   『100MB』              『1000MB』

CrystalDiskMark2.2で見る限りでも
新ファームでは、
書き込み速度が上昇している事を確認。

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●HD Tune Pro 3.50(読み込みテスト)

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(旧ファーム:00.PT1)

  『Read 64K』            『Read 512K』

  『Read 8MB』            『Random Access Read』

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(新ファーム:00.P97/1197)

  『Read 64K』            『Read 512K』

  『Read 8MB』            『Random Access Read』

システムが書き込まれた状態での読み込みのテストでは、
ブランク状態のグラフと比べると
綺麗に並んでいたグラフが若干乱れているのがわかる。

旧ファームと新ファームとでの
読み込みの速度差というのは
ここでもあまり出てこないようだ。

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●PCMark Vantage(HDD Suite)

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(旧ファーム:00.PT1)

HDD Test Suite: 21359.0

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」(新ファーム:00.P97/1197)

HDD Test Suite: 21154.0

「PCMark Vantage」の「HDD Suite」を実行して
実用レベルに近いテストをしてみると、
テストの内容からして予想通りというか
旧ファームと新ファームとでのスコアの差というのもほぼなかった。

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●Windowsの起動と終了、休止と復帰

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リクエストがあったので、
実際のWindowsの起動や終了、休止と復帰の
速度をストップウォッチで計測したものを書いておく。

・Samsung製「MCBQE64GFMPP」x2(RAID 0)
『Windows Vista起動』
Windows Vistaロゴ表示 ・・・約40秒
画面切り替わり壁紙出現 ・・・約48秒
ウェルカムセンター表示 ・・・約52秒
サイドバーガジェット表示 ・・・約54秒

『終了』・・・約33秒
『休止』・・・約40秒
『復帰』・・・約31秒

・OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」
左)旧ファーム:00.PT1 右)新ファーム:00.P97/1197
『Windows Vista起動』
Windows Vistaロゴ表示 ・・・約30秒 : 約30秒 
画面切り替わり壁紙出現 ・・・約40秒 : 約39秒
ウェルカムセンター表示 ・・・約44秒 : 約43秒
サイドバーガジェット表示 ・・・約46秒 : 約45秒

『終了』・・・約31秒 : 約31秒
『休止』・・・約45秒 : 約37秒
『復帰』・・・約22秒 : 約22秒 

・PhotoFast製「G-Monster V2」
『Windows Vista起動』
Windows Vistaロゴ表示 ・・・約30秒
画面切り替わり壁紙出現 ・・・約46秒
ウェルカムセンター表示 ・・・約50秒
サイドバーガジェット表示 ・・・約51秒

『終了』・・・約32秒
『休止』・・・約50秒
『復帰』・・・約34秒

Windowsの起動はSSDになるとどれも非常に速く
ほぼ1分程度で常駐アプリも表示してその後にすぐに
Windowsの操作に移行できる便利さがある。

厳密に言えば、
OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」とPhotoFast製「G-Monster V2」が
Samsung製「MCBQE64GFMPP」x2(RAID 0)よりも
ほんの数秒単位ではあるけれど速いと感じられたけれど
それは、RAIDの分だけの時間差とも取れる。

ただし、
『休止状態』への移行だけは書き込みの速度が影響しているらしく、
当初は、Samsung製「MCBQE64GFMPP」x2(RAID 0)が
安定して速いと感じられた。

そこに、
OCZ製「OCZSSD2-1VTX60G」に新ファームを適用すると、
明らかに『休止状態』への移行が高速化。
全方位で使いやすくなった印象がうかがえる。

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OCZ製の「Vertex」シリーズは新ファームにすると
ベンチマークを見ても
書き込み速度が数値的に上がったという事と、
書き込み速度が安定したのがわかる。

実際に利用していてそれを実感できるのは、
上記のように『休止状態』への移行だとか、
アプリケーションのインストール作業だとか
データの取り込み、といったところになると思われ。

確かに、SSDを搭載すると、
まず使って感じる大半が読み込みという事もあって
十分にその速さを体感できていたけど、
たまに書き込みに関連する作業をすると
何だかひっかかったような遅い印象を受ける事もたまにあった。


そういった意味では、OCZ製の「Vertex」シリーズは、
書き込みも底上げされるとトータル的に速さを味わえそうだし、
何しろここ最近取り立たされたプチフリもなくなるのであれば
とても優秀なSSDという事になる。
(今まだ使用頻度が少ないためプチフリに関しては不明。)

ただし、既に
ずっと使い続ける事での速度低下という事例もあるようなので
万能というわけでもなさそうなので注意も必要。

もう少しすると
Samsungから出てくる超高速なSSD「MMDOE56G5MXP-0VB」も気になるし、
同じくOCZからも、Samsung製のコントローラとキャッシュを搭載した
「Summit」シリーズも出てくるらしくて
そっちも非常に気にかかかる。

というか、キリがないな。。

【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】

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7件のコメント

  1. duke より:

    idouの電話・カメラ抜きウォークマンがいよいよ近日中に出そうですな。
    本当に待った、本当に待ったんだ。
    クソニーがこういうデバイスを出すのを本当に6、7年待った。
    5年目まではいつかいつかと思っていたが、
    ipod touchが先を越してしまい、
    宿敵クソアップルに初乗りしてみたものの、クソアップルは、
    サポートが目ん玉飛び出るほど本当に悪かった。
    ありがとう、ソニー。ipod touchの丸ごとパクりでもよかったんだ、
    もう少し早くてもよかったんだ。やっと手にできる喜び。
    ソニーよ、ありがとう。
    大体ipod touch1Gでホームボタン壊れただけで24800円払って、
    1Gと交換ってナメんなよ!!

  2. Yoshinobu より:

    本当、キリがないですね(^_^;)
    しかしこれだけ日進月歩が激速化する世の中、
    情報に追いついていくだけでも大変!
    いかに情報だけにとらわれず「良品」を見極めていくか。
    物欲と理性との戦いでもあります(#^.^#)
    SSDの未来には期待するもが沢山ありますね!
    今後も検証レポート楽しみにしてます!!

  3. kunoku より:

    >dukeさん
    お知らせありがとうございますm(__)m
    そうみたいですねw私も記事を見つけて読みました!
    スマートフォン扱いでも国内で使えるようになったら、これは楽しそうですものねw
    確かに、自分もiPhoneを持っていますが、
    購入するときに修理代はめちゃめちゃ高いよと忠告されて、
    かなり焦った記憶があります(汗

  4. kunkoku より:

    >Yoshinobuさん
    えぇ本当ですよね。
    この1年だけで、こんなに進化するとは思わずに何個も手を出してしまいました(汗
    出たら試したい衝動が抑えられなくてついつい(^^ゞ
    でも、また検証できたらやってみたいと思いますw

  5. ROMANDorofeev24 より:

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  6. Духи より:

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