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VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その4)

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2007年末に買った、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconの505 10周年記念モデル
「バイオノート505 10th Anniversary Limited Edition」。

実は、2台持っていて、
1台はデッドストックとして箱にしまったまま
大事にとっておこうかと思ったんだけど、
どうしてもやってみたい事があってひっぱりだして来た。

もともと1台は、傷が付いてもいいやと思って
実用用途にカスタマイズして買ったもので、
デッドストック用としたもう1台は、
その外観だけを綺麗なままでとっておきたいと思って
最低スペックで買ったもの。(フルローンで・・・)


スペックの主な違いとしては、
最初から使っていたモデルは、
「DVDスーパーマルチドライブ」と
「1.8インチのストレージ」を搭載するというタイプで、
もう一方のモデルは、
光学ドライブがなく、「2.5インチHDD」を搭載したタイプ
という違いがある。

今まで、
このTZシリーズiconで1.8インチサイズのSSDを換装はしてみたものの
やはり、
1.8インチサイズでZIF接続という規格がレアなのか
なかなか市場で、
大容量&高速なSSDが現れてこない。

それに対して、
シリアルATAの2.5インチSSDは、
容量も大きくて高速なものがどんどん出てきてるから、
こっちだったらもっと快適なTZシリーズiconが作れそうな気がする。

それと、
TZシリーズiconに関しては、
SSDとの相性問題というのが発生しているから、
せっかくなら、自分の手持ちの複数のSSDを使って
そのあたりも一緒に検証してみたいなと。

・VAIOのHDDをSSDへ換装する場合のトラブル報告と注意点。

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長い前置きはさておき、
VAIO typeT(TZシリーズ)iconのSSD換装時の最大の難関は、
本体をバラす時の、
シリンダーキャップのあの異様な堅さ。

もう何度となくチャレンジしてきたので、
かなり要領を得てきたけれど、
いつもシリンダーキャップを取り外す時のプレッシャーはデカい。

・VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その1)
・VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その2)
・VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その3)

前回は、
細長く切った0.3mm厚のアルミ板にゆるくカーブをつけたものに
セロファンテープで覆った冶具を作ってみて
随分と作業効率が上がったものの、
これでもまだスムーズな作業とは言えない。


より効率的に、
かつ無傷でシリンダーキャップを取り外せるか?
を考えて、
今回は、新たに竹串を使ってみる事にした。

竹串のいいところは、
しなやかで折れにくいし、
当たりが柔らかいから本体に傷をつけない。
それに金属じゃないので電流も通さないのでより安全。


選んだのは、少し平らになった竹串。

買ってきたままの状態だと
当然、分厚くてシリンダーキャップのスキマに入るわけはないので、
1本1本、使いやすいようにカッターで細く加工していく。

だいたい先から3cmくらいを
薄さコンマ数ミリの厚さぐらいにしたものを
数本作っておく。

バラし冶具が出来上がったら
早速TZシリーズiconの解体作業。


まず最初に、本体左側の電源部。

TZシリーズiconのヒンジ部分の真後ろのシリンダーキャップに
竹串をゆっくりと入れてやって、
シリンダーキャップをひっぱると素直に抜ける。

予想以上に竹串が扱いやすくて
これなら楽勝。

この電源部側には、
本体と液晶をつなぐ配線が通っていて
透明なフィルムが巻きつけてあるので、
誤ってその下に滑り込ませて配線を傷つけないようにだけは注意。


そして、難関なのが体右側の電源ボタン部。

TZシリーズiconのヒンジ部分の真後ろと、
ヒンジとの対角線上の部分にツメがあるので、
その位置にめがけて竹串を挿入する。

さすがにこっち側はスルっと簡単にははずれてくれない。

ツメが外側から見えないので
手探りになってしまうけれど、
何度か竹串を挿入してみる。

そして、
うまくツメのロックがはずして
そのままゆっくりとひっぱれば、
シリンダーキャップが取れる。

「いとも簡単に」とはいかないものの
前回のアルミ冶具よりも
さらにスムーズに解体する事ができた。


ちなみに、
薄く加工された竹串は、
間隠しパーツを取り出したり、
本体のツメをはずしたりにも利用できる。

何度も使ってると
細く削った先端がヘタってくるので、
その度にカッターで加工し直す必要があるけど、
本体に傷が付きにくいし、
静電気で内部パーツを壊したりする心配もないし
安心して作業が出来る。

これはなかなか良い冶具だ。

----------------


TZシリーズicon本体の上部のキーボードパーツと、
本体をつなぐフラットケーブルをはずして2つに分離。

2.5インチHDDを単体で搭載しているモデルには、
1.8インチのストレージも光学ドライブも何もない。

言いかえれば
光学ドライブが収まっていた場所に
2.5インチHDDが固定されてあって、
1.8インチのストレージがある部分はアキになっている。


光学ドライブがないモデルの場合、
USBコネクタが1つ追加されているので、
その基盤を含めて
2.5インチHDDを固定する金属アームをとりはずす。


金属アームへ、
2.5インチHDDの側面にネジ4箇所で固定されているので、
それら全てをはずす。

もともと装着されていたHDDは、
富士通製「MHY2200BH」。

容量は200GBの5400rpm、
キャッシュは8MB、
今見るとあまりたいしたスペックではない。


インターフェースは、Serial ATAなので、
物理的には、対応したSSDが最も多い。

ただし、
さっきも言ったとおり、
TZシリーズiconには、相性で動作してくれないSSDもあったり、
このSerial ATAの規格は「Ultra SATA/1500」なので、
転送速度の最大値では150MB/sまでという壁もあるので
このあたりも含めて
これからどういった結果が出るか調べてみる予定。

【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】

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6件のコメント

  1. duke より:

    まぁ、505Tを買った所までは許せる。
    だが、2台買ったと言うところと、神経にからみついた脳腫瘍を切り取っていくような解体は
    複雑そうで見ただけで、文章すっ飛ばして読む気がなくなってしまう。
    乙なこった、としか言いようがない。
    さっさと愛七五三シリーズをリリースしてもらいたい、大インテル様に。

  2. ほり より:

    HDDモデルのTZも所持しておられたのですねーw
    うちのは光学ドライブモデルなので
    1.8インチサイズでZIF接続が全く良いSSDが無いので
    今更ですけど2.5インチHDDモデルでも良かったかなと後悔する事もありますー><
    ともあれ、レポ楽しみにしております^^

  3. いすむす より:

    いつも楽しく拝見させてもらってます。
    2台持っているとは驚きです。
    検証していただけたらうれしいのですが、
    1.8インチの空きスペースにSSDを接続できそうですか?
    気になります。

  4. kunkoku より:

    >dukeさん
    す、すみません。
    これはもう完全に自分の趣味の世界ですものね(^^ゞ
    ぶっちゃけ、解体した後の複数のSSDへOSをインストールして検証していくのがものすっごく辛いです(涙
    そういえば、
    そろそろCore i7の次の展開が気になりますね!
    どこかのタイミングで、1台自作してみたいのですがw

  5. kunkoku より:

    >ほりさん
    実は2.5インチHDDタイプも持ってました(^^ゞ
    なんで血迷って2台も買ったんでしょうね(滝汗
    今でも疑問です。。
    これだと唯一シリアルATAのSSDをのっけられるので、
    いつかは換装してやろうと思ってましたが
    我慢できずに箱から開けてしまいました。
    で、
    今SSDのっけてるんですが、1台ならまだしも
    複数のテストするのは地獄ですね(涙
    全然終わりません・・・

  6. kunkoku より:

    >いすむすさん
    ご覧いただいてありがとうございますm(__)m
    2台同じノートPCを買うのは
    後にも先にもこれが最後です、たぶん(^^ゞ
    確かに、1.8インチ側にZIF用のコネクタが
    テープでとめてあるだけなんですよねー。
    これは気になりますねw
    何しろ今SSDの検証に時間がかかりまくってるので
    すぐにはできませんが、
    GW中にでも試してみたいと思います!