VAIO typeT(TZシリーズ)に、2.5インチと1.8インチのSSD2つを同時に付けられるか実験。
・VAIO typeT(TZシリーズ)に使えるSSDはどれだ?(前編)
・VAIO typeT(TZシリーズ)に使えるSSDはどれだ?(後編)
で終わっても良かったのだけど、
VAIO typeT(TZシリーズ)には、
今回のような2.5インチHDD(SSD)を格納する場所と、
もう1つ、1.8インチHDD(SSD)を格納できる場所がある。
もともと、
VAIOオーナーメードでも、
1.8インチと2.5インチの2つのストレージを搭載した
カスタマイズも可能だったので、
だったら、
空きになっている部分を利用して同じようにできないか?
という疑問が沸いたので、
じゃあやってみるかと。
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本体とつながるこのフラットケーブルは、
ひとつは、SATA端子へと変換されていて、
もうひとつは、USB端子へと変換されるケーブルとして伸びている。
それと、
上図のようにテープで絶縁されている部分が、
本来1.8インチのZIF接続となるので、
このテープを取り去って、
ここに1.8インチのSSDを装着してみる。
用意したのは、
Mtron製「PATA3000シリーズ」。
SLCタイプで、
読込速度100MB/s、書込速度100MB/sと、
1.8インチのわりにかなり優秀だと思ったんだけど、
実速度はちょっと期待はずれなSSD。
・VAIO typeT(TZシリーズ)を綺麗に分解して高速SSD化する(その3)
もう一台のTZシリーズに装着していたものを
取り外して持ってきた。
容量は32GB。
Mtron製「PATA3000シリーズ」を、
フラットケーブルに接続。
特に問題なく接続できてるので配線は生きているようだ。
SATAには、
自分のお気に入りの
Samsung製「MCCOE64G5MPP-0VA」(64GB)を装着。
後は、
物理的に収められるかどうかという事だけど、
もともと1.8インチのストレージスペースが空いているので、
サイズ的にもピッタリと本体に収まる。
それから、
もともとついていた金属アームを
上からかぶせてネジ止めすると
特に加工もせずともうまくSSDを固定できて、
本体が動いても内部でブレる事ないし
とても綺麗な仕上がりとなった。
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さて、
これで1.8インチと2.5インチの2つのSSDが無事に取り付けできたので、
ひとまず本体が動作できるまでに組み立てて
今度は、
BIOS上できちんと認識されているかを確認。
TZシリーズの電源を投入して
BIOS画面を呼び出してみる。
すると、
Hard Disk Drive 0: 32GB
Hard Disk Drive 1: 64GB
と表示されていて、
32GBが1.8インチのMtoron製SSDを示しているので、
フラットケーブルの絶縁してある部分はダミーではなく本物で、
かつ、本体がきちんと認識してくれるという事がわかった。
ちなみに、
1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)には、
この前、TZシリーズにWindows7β版をインストールしたデータがそのまま入っていて、
BIOS画面から抜け出して立ち上げると、
Windows7が起動した。
2.5インチSSD(Samsung製:64GB)にも、
Windows Vistaがインストールされているにもかかわらず、
1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)のWindows7β版が100%起動する。
起動したところで
マイコンピュータをチェックしてみると、
Dドライブとして、2.5インチSSD(Samsung製:64GB)が認識されていた。
ふと気になったので、
あえて1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)をはずして、
2.5インチSSD(Samsung製:64GB)のみの状態にして
再度起動し直してみる。
そこで、BIOS画面をみると、
Hard Disk Drive 0: 64GB
Hard Disk Drive 1: None
となっていて、
通常通り起動すれば、
当初の通りインストールされているWindows Vistaが立ち上がる。
うーん、
個人的には、2.5インチSSD(Samsung製:64GB)側をメインOSとして、
1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)をデータ用として使いたかったので、
ひとまず
1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)に入っている
Windows7β版全てを消去してブランク状態にしてみた。
と思ったら、
なんと「Operating System not found」と出て
OSがありませんと言われてしまった(汗
てっきり今度は、
2.5インチSSD(Samsung製:64GB)に入っている
Windows Vistaを読み込んで
そのまま立ち上がってくれると思ったのにアテがはずれた。。
どうにも
本体が1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)側を読みに行って
それっきりになってる様子。
再びBIOSを立ち上げて、
HDDの起動順序を変更できる設定がないかと探してみたものの
そういった類の設定は全く無く、
いじる術がない。
当然、2つのSSDがついてる状態で
リカバリーしようとしてみると、
強制的に、1.8インチSSD(Mtoron製:32GB)側が
OSのインストール先へとなっていた。
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結論として
2.5インチ単体モデルには、
1.8インチSSDと2.5インチSSDを装着する事はできて
その両方ともが利用できるのだけど、
TZシリーズでは、
Hard Disk Drive 0: 1.8インチストレージ
Hard Disk Drive 1: 2.5インチストレージ
という具合に固定設定になっているので、
2つを装着した場合に限っては
1.8インチをメインストレージとする仕様になっているみたいだった。
これはこれで、
1.8インチ側にOSを入れて
2.5インチ側をデータ用としてという
本来のカスタマイズに存在する方法で使う事は可能。
だけど、その逆の
2.5インチ側にOSを入れて
1.8インチ側をデータ用としてという使い方は出来ない。
このあたりは
まだ考える余地がありそうで、
マルチブートできるソフトを入れてみたらどうなるか?
というのもあったりするので、
そういったのもまた試してみよう。。
【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】
2件のコメント
くんこくさん、この実験を待っておりました。
ありがとうございました。
1.8インチドライブ接続、固定できるのですね。
でも、SATA2.5インチドライブから起動できないのは
痛いですね…
>いすむすさん
いえいえ、もう自分もやりたかった実験ですからw
2.5インチも1.8インチもつけられますし、
2.5インチから起動できない件は、ちょっと回避策を見つけたので、近いうちにそれもレポしますねww