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アナログレコードをデジタル化して最良の音源を作りたい(その2)


アナログレコードをデジタル化して最良の音源を作りたい(その1)
の続き。

えっと、
今せっせとデジタル化していたアナログレコードって
実は既にCD化されていて
こんなめんどくさい事しなくてもCD買えばいいんじゃ?
みたいな雰囲気になってしまって
一瞬、本来の目的を失いかけてしまった。。

けど、
昔を懐かしむという意味もあるし、
アナログレコードにはCDにはない空気感みたいなものを感じたくて
そのまま続ける事にしよう。

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と、まずは取り込みの過程が終わったら
きちんと使い物になるようにしておきたい。

ので、「SonicStageV」を起動。

ファイルの取り込みで、
「Sound Forge Audio Studio LE」や「Sonic Stage Madtering Studio」
それぞれで作ったWAVファイルを抽出する。


それから、
どんなアルバムなのかというデータを入れる。

音源の波形からアルバム情報をひっぱってきてくれる
「アルバム情報の取得」がいつもなら便利なんだけど、
CD化されているはずのアルバムなのに
データベースにひかからなかったので
したかないので手動で入れる事にする。

アルバム名とアーティスト名、
それからそれぞれのタイトル名、
ジャンルや作曲者などを入力。

曲順も「CDトラック番号」に数字を入力しておけば
タイトル名とは関係なしに意図的な順番にできる。


それから、
アナログレコード版のジャケットを撮影してそれをリサイズしたものを
取り込んでおいて、
アルバムにジャケット登録しておくと目でも十分に楽しめる。

アルバムジャケットの画像は
ネットからひっぱってきてもいいのだけど、
解像度が低いものしかないので、
あえて自力で用意すると、それなりに綺麗だし
後々に使いたい事にも流用できる。


「SonicStageV」で、
管理が出来るようになったら、
何はともあれ、ウォークマンに転送。

ウォークマン“Xシリーズ”iconなら、
リニアPCMをそのまま取り込めるし、
(サンプリング周波数は44.1kHzに変換される。)
フルデジタルアンプ「S-Master」を搭載してくれてるおかげで
どこでも良質な音で聴ける。

「PS-LX300USB」iconがあれば、
ひとまずアナログレコードをデジタルデータ化して
PC内で管理しておけば、
ネットワーク経由でいろいろ聴いたりもできるし
ポータブルプレーヤーで持ち運ぶ事もできる。

眠っていたアナログレコードが
生き返るという意味ではやってみる価値はあるかなと。

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<まだまだ残る高音質化への課題>


アナログレコードをデジタル化するという道順は
これで一応はOKなので終わってもかまわないのだけど
逆にこれで終わっちゃいけないというか、
もっと高音質に取り込もうとするならばまだまだ課題が山積みというか。

まずは
取り込む際のサンプリングビットとサンプリング周波数。

高ければ高いほど情報量は増えて高音質化するのだけど、
その録音時のサンプリングビットやサンプリング周波数の違いが
データ量としてどれだけ変化を及ぼすのか?

目的とデータ量の照準を合わせるためにも
一応いろいろ取り込みを変化させて実験もしてみた。

以下参考データとして掲載。
1曲で4分20秒の「めぐりあい」という楽曲。
(アルバム全体では41分)

最初は、
「Sound Forge Audio Studio LE」とUSB接続を利用して
「16bit/44.1kHz」で取り込んだもので、これはCDの規格と同一。

この曲だけなら44.0MB
アルバム全体とすると約413MBというデータ量だった。

そして以下が
「Sonic Stage Madtering Studio」を利用して
サンプリングビットを24bitに固定して、
サンプリング周波数をそれぞれ変化させて取り込んだもの3種類。


a.)録音時「24bit/44.1kHz」⇒出力時「24bit/44.1kHz」


b.)録音時「24bit/192kHz」⇒出力時「24bit/192kHz」


c.)録音時「24bit/192kHz」⇒出力時「16bit/44.1kHz」
Super Bit Mappingを使用して
24bitの曲を16bitのWAVファイルやCDに出力する時に
より高音質で出力できるという設定。

a.)は、サンプリング周波数が44.1kHzのままで、
サンプリングビットが16bitから24bitになった分、
ビットレートとデータ量は増加。
曲データは65.7MB、アルバム全体としては620MB。

b.)は、サンプリングビットとサンプリング周波数を
最大の「24bit/192kHz」で取り込んだもので
音の情報量として非常に多くなるために
データがかなり膨大になっているのがわかる。
曲データだけで279.7MB、アルバム全体になると2.6GBにもなる。

c.)は、録音時に「24bit/192kHz」で取り込んで
ファイルを出力する際に
CDと同一規格となる「16bit/44.1kHz」へ変換、
そしてその際に“Super Bit Mapping”を使用して作り出したもの。
曲データは42.9MB、アルバム全体としては405MB。

最大容量で残すのか、CDの規格ベースで残すのか
自分の利用する用途について
ベストバランスを考える必要があるのかなと。


ちなみに、「Sound Reality」なるものが搭載された
VAIO typeR mastericonとかVAIO typeAiconになると、
さらに「24bit/192kHz」に対応した
DSDというフォーマットで録音再生ができたりして
高音質かを追求すると、VAIO本体自体のチョイスにも影響してきたりもする。

・DSD Direct Player / Sound Reality / DSD Direct

-・-・-・-・-・-

それから、もう一つは
アナログソースから取り込む場合の難しさ。


実際、
アナログレコードだと
ホコリとか傷といった物理的な干渉があるおかげで
音飛びとか、クリップノイズという問題に直面する。

これはもう、レコード盤を
いかにクリーンな状態を作り出すかにかかっていて
このメンテナンスが取り込む音の良し悪しに直結する。
当たり前だけど。


それから、
取り込む時の入力レベル。

入力音声を
どこまで0dbに入らないギリギリのレベルまで近づけられるか?
にかかっていて、
極めようとするならば、アルバム全体の一番ピークの高い部分を
繰り返し再生して、レベル調整を追い込んでやる必要もある。

いい加減何度も何度も同じ曲を聴き続ける事になるので
出来上がった頃にはアキちゃうんじゃないか?という心配もあるけど
そこはやはりアナログレコードをデジタル化したいという
思い入れの強さで乗り切るしかない。

さらに究極を目指せば
アナログレコードプレーヤー本体や針の話までになってきて
とどまるところを知らなくなるのだけど。


自分の未熟な知識と技能で作ったデータでは
まだまだ満足できそうにないので
また近いうちに、再度チャレンジして取り込み直しをしてみたい。

【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】

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2件のコメント

  1. けいじゅ より:

    そうそう、高音質=データ量増加 なんですよねえw
    僕も、16bitから24bit変換したときに、
    データ量が約二倍になって、最初は驚いた覚えがw

  2. kunkoku より:

    >けいじゅさん
    音楽データでここまでデータを食うとは!?という感じですよね(^^ゞ
    でも生の音源を取込む場合なら、そうしてでも最良のデータを残したいと思ったりしますものね。
    アナログレコードでもがんばればがんばった分だけ気持ちの良い音で聞けますw