ソニーが基本的に好き!

ハイレゾ音源って何なのか?何で出てきたのか?をわかろうとしてみる。

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最近、ソニーから出てくるオーディオ、ウォークマン、ヘッドホン、ICレコーダーに
踊り出る「ハイレゾ音源」というネーミング。

なんか凄そうな事はわかちゃいるけど、
だからそれってどうなのよ?とピンとこない人が多いのも事実で、
ぶっちゃけ自分もそんなに詳しくなくて
どんなものかをぼちぼち理解していく事にしよう。

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●音楽を聴いてきた今までの変遷


もうかなり昔の話を引きずり出すと、
最初に音楽の入っている媒体と言ったら「アナログレコード」で、
それに取って代わったのが「CD(コンパクトディスク)」。

CDが出た当時は、
半永久的に劣化しなくて、デジタルのクリアなサウンドがイイ!
と言われつつも、
アナログレコードのほうが収録されている音の深みがあるとか
論争が起きてた気が。

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そのCDが国内で登場したのが1982年で、もう30年が経過。

という事は、そのCDというフォーマットがずっと変わる事はなくて、
CDを買う、もしくはレンタルして、
それを自分のものとして聴こうと思ったら、
カセットテープやDAT、MDに入れて聴いてた記憶が。
(すでにこの段階でジェネレーションギャップがありそうで怖いけど。)

それから、何かの物体に入れる(ダビングする)という世界から、
シリコンオーディオ(HDDとかフラッシュメモリー)が登場した事で、
CDをいったんPCの中に取り込んで、
それをシリコンオーディオに転送して聴くというふうに変わったのが2000年以降。

こりゃ小さいしたくさん楽曲持ち運べてヒャッハー!
という時代が来たんだけども、
ここがそもそもの間違い(ソニーにとって足の踏み外し)だったような…。

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(2000年5月に発売されたフラッシュメモリーのウォークマン「NW-E3」 メモリーたったの64MB)

シリコンオーディオが流行りだした当時って、
そのHDDもフラッシュメモリーも容量が少なくて、
いかにたくさんの音楽を詰め込もうかと思ったら、
ひとつの曲(アルバム)のデータを小さくするか?
これが一つに定まっていなくて、ATRAC3やらmp3やらと分かれて
何回書き出しして戻すだのフリーだの、圧縮しても音質がいいだのわるいだの。

結果として、フリーに扱えるmp3が爆発的に普及して…
って、今回はこの話はいいか。

そして、次に起きるのは、
当然今度は、mp3よりももっと良い圧縮音源をという流れで
まぁここから、いろんな音楽形式が増えるわ増えるわ。

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ウォークマンの対応音楽形式ってところを見てもわかるけど、
FLAC、Apple lossless、AIFF、MP3、AAC、HE-AAC、
ATRAC、ATRAC Advanced Lossless、WMA、リニアPCM。

もはや馴染みのない人にとっては、暗号レベル…。

当初は、ある音楽形式で保存したけれど、
プレーヤー側がその音楽形式に対応してないと再生できませんよとか。

さらには、
こっちがいいに決まってるだろ!と思ってある音楽形式で録りためてたら
また新しい音楽形式が出てきて、また全部CDから録音しなおしとか、
CDコレクターにとってはもはや狂気の沙汰。

でも、まぁこれが今の音楽の世界。

はぁ、何も考えずに買ってきたパッケージのCDを
そのままCDプレーヤーにセットして聴くほうがよっぽど簡単で
リラックスできるような気がしないでもない…。

と、かなり大雑把かつ乱暴な書き方だけど、
そんなカオスな状況がありつつ、
振り返ると、CDを音質の頂点にして、
あとは、圧縮していかに高音質を保つかに終始していたのがわかる。

結局は、CDよりも低いか、もしくは良くて同等。
いろいろあれこれやっててもCDの音質を超えてるわけじゃなかった。

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●ハイレゾリューション・オーディオ音源って何なのさ?
 CDを基準に比べてみよう。

・High-Resolution Audio GATE

その一方で、高音質な音楽を究極的に求めるユーザーの間で
流行りだしたのが「ハイレゾ音源」

(簡単に言うと、エウーゴとティターンズが小競り合いを続けてたあいだに、
 突如アクシズっていうとんでもない第3勢力が現れた感じ?)

「ハイレゾオーディオと言うは、
CD(44.1kHz/16bit)を超える高音質オーディオのこと。」

あ、はい…。

一応、厳密な概念は詳細なサイトを参考にするとして、
ハイレゾを知る上で
CDの記録されている規格となるリニアPCMという音楽形式と
「44.1kHz/16bit」という数値をイメージとしてなんとなくでも理解してみよう。

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<もともとの原音(オリジナル)のアナログ音源>

1003x
<CDとなる際の、デジタル化されるイメージ>

まず、44.1kHzという数値。

これは、「サンプリング周波数」と呼ばれていて、
もともとの原音(アナログ音源)から、サンプリング(標本化)するという事で、
1秒間に44.1kHz=441,000Hz、
441,000回のスピードでサンプリング(標本化)して記録するよということ。
(上記の図でいうところの横軸)

もうひとつの16bitという数値。

こっちは、「量子化ビット数」と呼ばれれていて、
音には、大きい音から小さい音までの幅を
その音の大小の変化を細かく16bit(2の16乗=65,536個)に分解して記録。
(上記の図でいうところの縦軸)

図でみるほうがわかりやすいけど
アナログという(カーブになっている)情報をデジタル化すると
タテ(441,000)とヨコ(65,536)の細かな四角い階段状のような形であらわされる。

1003y
<ハイレゾ音源の、デジタル化されるイメージ>

そして、ハイレゾ音源。

ハイレゾ音源の場合、サンプリング周波数と量子化ビット数は、
「96kHz/24bit」「192kHz/24bit」

サンプリング周波数は、
96kHzは、1秒間に96,000回、
192kHzは、1秒間に192,000回のサンプリング。

量子化ビットは、24bitで、
2の24乗=16777216コに細かく音の大小を分解して記録。

ややこしいことはわからなくても、なんとなくわかってくるのは、
数字が大きくなると、情報が細かくなっているんだなという事。

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<補足>
高音域の再生というポイントについて、
CDのサンプリング周波数(44.1kHz)では、20kHzまでだったものから、
ハイレゾ音源の96kHzで48kHzまで、192kHzで96kHzと高くなっているのもポイント。

もともと人の聴き取れる上限とされるのが20kHzだという基準から
CDのサンプリング周波数が規格されたものの、
実際には、音質というものには大きく影響しているよと言われているため、
この一見無駄と思える部分の音も収録されているのがハイレゾ音源。
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かつてのテレビがハイビジョンになった時のように
情報量があがってリアル感がましてたのと似ていて、
音も、もともとある原音をいかに忠実に記録するか。

情報が詳細になることで、
今まで聴こえなかった楽曲の細かい伝わりだとか
目の前で歌ってたり演奏してるような現場の空気みたいなもの
そういった生々しさをより感じ取れるようになるよという感じ。

そこまでしなくてもいいでしょ、今のままで満足してるし
というのももっともな意見で、
もちろん目に見えるわけじゃないし、
そこまでしなくても良いといえは良いのだけど、
これがハイレゾの楽曲を聴いてると
元聴いてる曲があれ?こんなだっけ?というふうに思えてしまうからあら不思議。

わかりやすいのは、お気に入りのCDをそのまま聴いて、
その後に、mp3の32kbpsとか64bpsくらいの圧縮音源で聴いてみたら
そのなんじゃこりゃー!感に似てるかもしれない。

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●気になる音楽形式と、
 DSDっていうなんだか物凄いらしい存在。

それからもうひとつ、
ハイレゾ音源で提供されるファイルフォーマット(音楽形式)。

最初のところにも書いたけれど、
音楽形式が乱立してるので、頭のなかがこんがらがりそうになるけれど、
まず、CDは、リニアPCM。

ざっくりと音楽形式を解説すると、
そのまんま「非圧縮」、
折りたたんでデータを小さくして、解凍時に元データにもどせる「可逆圧縮」、
バッサリデータを切り取って小さくする「圧縮」
の3パターンが存在。

「非圧縮」として、
リニアPCMのファイルフォーマットとなるWAVや、DSD、AIFF。

「可逆圧縮」として、FLAC、ALAC。

「圧縮」データとして、MP3やAACなど。

ハイレゾ音源で採用されるのは
リニアPCM(WAV)DSDFLACが主流なので
この3つだけを覚えておけばいいかと。
(AIFF、ALACは、Apple機器用向け。)

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ちなみに、
DSDというのは、リニアPCM(WAV)とは
まるで根本的な概念の違う、ハイレゾ音源。

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DSDというのは、
かつてスーパーオーディオCD(SA-CD)と呼ばれた
1bitデルタシグマ変調のデジタル記録方式で記録された音源で、
サンプリング周波数は、
CDの64倍の2.8224MHz(2,822,400回)
128倍の5.6648MHz(5,664,800回)になって
なんだかもはやとんでもない分解密度になっている。

仮に、デジカメの画素数に例えると、
CDが44万画素と、DSDが560万画素、
このくらいの差がある。

ちなみに1bit記録というのは、
リニアPCMの量子化ビット(16bitや24bit)とはまるで違うので注意。

なんだか、
わかったようなわからないような?

ひとまず、
その音源の情報量の高品位順に並べてみるとこんな↓感じになる。

・DSD 「5.6MHz」
・DSD 「2.8MHz」
・リニアPCM、FLAC 「192kHz/24bit」
・リニアPCM、FLAC 「96kHz/24bit」
・リニアPC       「44.1kHz/16bit」 ・・・CD ←今までの基準

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●ハイレゾ音源の配信サービス

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ハイレゾ音源を、じゃあどこから入手するのか?
というと、webから購入という形になって、
いわゆるデータをダウンロードする。

なので、CDみたいな器は存在しなくて、
PC内のHDDにダウンロードして貯めこんで聴く。

ソニー系列の、Walkman公式音楽配信ストア「mora」で、
ハイレゾ音源を10月17日から購入できるようになる。

サービス開始当初は、FLAC(96kHz/24bit)を採用するようで、
一つの楽曲を購入すると、10回までダウンロードできる。

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他にも、すでにハイレゾ音源を配信しているサイトして、
「e-onkyo music」「OTOTOY」などがある。

こちらでは、、
ハイレゾ音源には、DSD、WAV、AIFF、FLAC、ALACと
楽曲によって、数種類のファイルフォーマットを用意している模様。

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うーんと、なんとなくわかってきた気がする。

じゃあ早速、試しにハイレゾ音源をダウンロードして
聴いちゃうぞーとおもったら、
さて、ここで聴くためのハードウェアがいるって事で。

続く。

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1件のコメント

  1. HAN より:

    今さらですが…
    44.1kHzは441,000回ではなく44,100回ですね