「VAIO Xシリーズ」のワイヤレスWANを活用してどこでもwebモバイル。
・CPU、SSDの異なる「VAIO Xシリーズ」のパフォーマンスをチェックしてみる。
・「VAIO Xシリーズ」と「VAIO 505EXTREME」を懐かしがって比べてみる。
・「VAIO Xシリーズ」と現役モバイルVAIO3機種を比べてみる。
の続き。
「VAIO Xシリーズ」は、
ワイヤレスLAN以外に
「ワイヤレスWAN&GPS」もしくは「WiMAX」という選択が可能で、
というか「WiMAX」を非搭載にすれば、
自動的に「ワイヤレスWAN&GPS」が搭載される。
普通、PシリーズやZシリーズ、Tシリーズだったら
カスタマイズでアップするはずの「ワイヤレスWAN&GPS」が
デフォルトで搭載されてるので
願ったりかなったりというかこれは使わない手はない。
“ワイヤレスWAN”というのは、
携帯やPHSのような広範囲でつながるネットワークの事を意味するのだけど
ソニースタイルのカスタマイズ上での“ワイヤレスWAN”は、
docomoの「FOMA HIGH-SPEED」の通信モジュールを内蔵するという事になる。
なので、利用するには
docomoと契約が必要となるものの
今のところ、通信エリアと通信速度の面から言えば
非常にバランスはとれていて、
ほぼ日本全国のどこにいてもインタネットに接続が可能になる。
接続の方法は、
携帯電話の中にも収まっているSIMカード(ここではFOMAカード)を
本体の内部にセットする。
Xシリーズの場合、
本体を裏返してバッテリーを取り外した
左側の側面にカードスロットがあるので
そこにSIMカードをセットする。
IC端子を上向きにして、切り欠きを本体側に向けて
カチっとロックされるまで押し込む。
はずす時は、もう一度奥に押し込んでやると
ロックがはずれて少し前に飛び出すので
それを持って引き抜けばよい。
(外付け通信機器を取り付けた場合と、内蔵の場合の見た目の違い。)
一般的には
docomoに限らず、イーモバイルやau、softbankの
USB接続やExpressカードタイプの通信機器を利用しても
別に何の問題もないのだけど、
ここでのメリットはやはり内蔵という
一切の出っ張りが存在しないという事。
仮に自分の使ってる
docomo「FOMA A2502」だと
USB接続でFOMA HIGH-SPEEDに接続できるのだけど
PCの横にドーンと異物感たっぷりなものが飛び出てしまったり
確実にUSBを1つ消費してしまったりして
モバイルする時にはあまりスマートとは言えなくて、
やっぱり内蔵されてるという魅力はかなり大きい。
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【進化したdocomoコネクションマネージャー】
本体側の設定としては、
常駐アプリにある「VAIO Smart Network」を起動。
そして、「無線WAN」のスイッチをONにする。
すると
ドコモコネクションマネージャーから
初期設定ウィザードが起動するので、
そのウィザードにしたがって設定をしてやれば
利用の準備はOK。
今までのdocomoの「FOMA HIGH-SPEED」は
ワイヤレスLANやWiMAXのように
その電波エリアに入ったら自動的に接続
という気の利いたつながりをしてくれなくて
ドコモコネクションマネージャーというアプリを起動して
そのアプリ上から[接続]をするという行為が必要だった。
自分の意思で接続するので
通信料金の面からしてみれば、
その状況を把握する事が出来るというメリットがある反面、
いちいち接続するというアクションは
結構めんどくさい作業だった。
ところが
今回の新しいバージョンから
自動的につながる設定も可能になっているのを発見。
ドコモコネクションマネージャーの
[接続設定]から「接続の設定」項目の
「接続方法」のプルダウンメニューに
・手動で接続する(デフォルト)
・自動で接続する(国内のみ)
・自動で接続する(国際ローミング含む)
という3つの選択肢がある。
ここで、
・自動で接続する(国内のみ)
を選んでおけば、
本体が立ち上がると同時に
ワイヤレスLANと併用してdocomoの「FOMA HIGH-SPEED」にも接続をする。
(VAIO Smart NetworkでONになっている場合)
一応
バルーン表示のメッセージで注意をうながされるものの、
この状態であれば、
ワイヤレスLANのエリア内であればワイヤレスLANの通信速度で、
万が一ワイヤレスLANの圏外に出てしまったとしても
そのままシームレスに
docomoの「FOMA HIGH-SPEED」圏内であればそのままインターネットに接続する事ができる。
これは
いちいち切り替えるという意識を持たなくていいし
ワイヤレスLANでつながる場所にいれば
ワイヤレスWAN側で余計なパケットを消費しなくて良い分
外出時には非常に有用と言える。
もしも
プロトコル制限やネットワーク制限が気になるようなら
「MobileFree.jp VPN 実験サービス」を利用すれば
そういった制限から開放されて、
自宅にいる環境とほぼ同じようにインターネットが使える。
・ドコモ「FOMA HIGH-SPEED」は、“MobileFree”で自由な閲覧が可能になる!
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自宅や仕事場でインターネットにつながるのは当たり前で、
外出時の時のいざという時にインターネットにつながらない事が
自分にとっては一番のストレス。
特に最近は
GMailだとかgoogleカレンダー、ドキュメントを使い出すと
どのPCとでも同期していつでも同じデータを共有できるのは
ものすごく便利だし
やっぱりそれが叶うのは、どんな場所にいても
インターネットにつながる事が前提になってるし。
そういった意味では、ワイヤレスWANとしての
docomo「FOMA HIGH-SPEED」の恩恵は大きい。
Xシリーズにはこれといって大量のデータをぶち込んで
それこそ重たい処理をさせるという使い方よりは、
webブラウズを主体にしたり、
クライアントPCとしてインターネット経由でデータをひっぱってきて
使うといった使い方のほうが自分的には向いている気がするし
そういった使い方がなかなかに心地良い。
2件のコメント
docomoコネクションマネージャーのバージョンは何ですか?
私のはバージョン3.1.2なのですが自動接続がありません
>通りすがりさん
docomoコネクションマネージャーですが、
そのままバージョン情報をお伝えすると
「モバイルブロードバンド版Ver1.0.3」となっておりまして、
おそらくこのVAIOに入っているものと
一般にダウンロードで配布されるものとの相違ではないかと思われます。