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クアッドコアCore i7や新GPUを載せる最強ノート「VAIO Fシリーズ」

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2010年春モデルで一番の変革となったのは、VAIO Fシリーズicon

VAIOノートの中でフラッグシップと言えば、
Aシリーズだったものから、
そのAシリーズとFシリーズを一本化して
一つのA4プレミアムラインとして展開する事になる。

個人的には“F”というネーミングからすると
昔からの流れからしてファミリー向けのような印象が強いのだけど、
フルモデルチェンジしたFシリーズは
16.4型というディスプレイサイズからなすフットプリントをベースに
きょう体が丸ごと変わってる事もあって
なかなかセンスよく出来上がっている。

まずソニースタイルでは
便宜上、Fシリーズは2つに分類されているのでそこの説明から。

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<2種類の新VAIO Fシリーズ>


VAIO Fシリーズ[クリエイティブエディション]
「VPCF11AHJ・VPCF11AGJ・VPCF11AFJ」
ソニースタイル販売価格:129,800円(税込)~

クリエティブエディションというサブ名称が付いたモデルは、
16.4型ワイド液晶(1920×1080)に、
Adobe RGBカバー率100%ノングレア
「VAIOディスプレイプレミアム」というディスプレイを持ち、
グラフィックには
「NVIDIA GeForce GT 330M GPU(1GB) 」を搭載する。

カラーは「プレミアムブラック」となって、
近接無線転送技術の「TransferJet」を搭載できるのも
こちらのモデルのみとなる。

また、
「Adobe Creative Suite 4」付属モデルも存在する。



VAIO Fシリーズicon
「VPCF11AHJ・VPCF11AGJ・VPCF11AFJ」icon
ソニースタイル販売価格:114,800円(税込)~

通常のモデルとなるのがこちらで
同じく16.4型ワイド液晶(1920×1080)に
グレアパネルを使った「VAIOディスプレイ」となり
グラフィックには
「NVIDIA GeForce GT 310M GPU(512MB) 」を搭載する。

カラーバリエーションとしては
「ホワイト」と「グレー」の2色から選択が可能になる。

それ以外の部分は共通で
カスタマイズで自分好みに仕上げる事ができる。

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<フルHD、Adobe RGBフルカバー、ノングレアパネル>


まず、そのディスプレイからすると
16.4型でフルHD(1920×1080)の液晶を搭載し、
クリエティブエディションには、Aシリーズに搭載されていた
Adobe RGBカバー率100%とノングレアパネルを継承。

実は、
Aシリーズで採用していたバックライト方式ではなく
新Fシリーズではカラーフィルターを使ったまま
液晶の色域自体でAdobe RGBカバー率100%を実現していて
バックライトよりも低コストに抑えられるため
大きい価格上昇にならならないのが魅力。

唯一、自動キャリブレーションの機能はないので
キャリブレーションが必要な場合は
別売のX-rite「ColorMunki Photo」などを利用する。


Adobe RGBは、
sRGB色域に比べて遥かに広い範囲の再現領域を持っていて
きめの細やかな色彩の表現が可能になる分、
プリントアウトした時の制度がより向上するというメリットがある。

また、高画質回路「Motion Reality HD」を標準搭載、
ノイズ除去やコントラストを補正し
速い動きや高ビットレート動画まで決め細やかでなめらかに再現する。

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<最新のCore i7プロセッサーと最新GPU>

中身はインテルの新アーキテクチャを採用。
チップセットは、PM55 Express。


CPUには、
クアッドコアのCore i7-820QMやCore i7-720QMから
デュアルコアのCore i5、Core i3も選択が可能。

Core i7は、コアが4つになっただけでなく、
ハイパースレッディングで
8スレッドもの同時処理が可能になっていたり、
単独作業では一つの動作周波数を上げて
高速処理させるターボブーストが可能で
その時々の状況に分けて最良のパフォーマンスが発揮できる。

・2010新Coreプロセッサー見参!!

Core i7-820QMは、通常の動作周波数は1.73GHzで
ターボブースト時には最大3.06GHz、
3次キャッシュに8MB。

Core i7-720QMは、通常の動作周波数は1.60GHzで
ターボブースト時には最大2.8GHz、
3次キャッシュに6MB。


ちなみに、
クアッドコアとデュアルコアを搭載した場合、
ACアダプターの形状と容量変化する。


グラフィックには、
NVIDIA GeForce GT 330M GPU(1GB) もしくは310M GPU(512MB)を
搭載可能していて
NVIDIA CUDAによるGPU演算が可能で
超解像HDアップコンバートやムービー作成といった処理を
大幅に高速化してくれる。

メインメモリーはDDR3に対応して
デュアルチャンネルで最大8GBまで搭載可能。

ストレージは、インターフェースが2.5インチSATAⅡで、
最大容量としてHDDが約640GB、SSDでは約512GBが搭載できる。
(ただし、RAIDには対応していない。)

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<フルモデルチェンジしたボディ>


本体サイズは、
約 幅387.2mm×高さ31mm(最厚部43.5mm)×奥行263mm、
重量は約3.2kg。
ひとつ前のFシリーズとほぼ同じ大きさ。

バッテリ駆動時間は約2~3時間と
パフォマンス重視型なので基本的に作業をする時は電源必須。

ディスプレイの開閉は
最近のVAIOのトレンドとなるシリンダーデザインで
シリンダーの軸となる右側に電源ボタン左側に電源のあるタイプ。


従来よりも改良されたのが底面にあるB-CASカードのスロットで
以前は、ネジをはずすなどの手間がかかっていたけれど
新モデルではパコっとフタを開ければ
簡単にB-CASカードを差し込めるようになっている。


周囲に見て取れるのは
正面にメモリースティックDuoとSDカードスロットと
ワイヤレスのON/OFFスイッチ。

左側面に
i.LINK端子、ExpressCard/34スロット、eSATA/USB端子、HDMI出力
D-sub15ピン外部ディスプレイ出力、1000BASE-TのLANコネクター。

右側面に
ヘッドホン出力(光デジタル音声出力兼用)、マイク入力、
USB2.0x2、光学ドライブ、アンテナコネクターと並ぶ。


USBは3.0ではなく2.0のままだけれど、
eSATAとUSB兼用の端子が新設されて
高速なeSATA対応HDDなどと接続できるようになっている。


キーボードは
キーの一つ一つが独立したアイソレーションキーボードを採用、
そして新たにAシリーズと同様にテンキーを備えた。

パームレスト部分は一段高くなっていて
キートップの高さに揃えてありタイピングのしやすさを考慮。

カスタマイズで「英字キーボード」を選択した場合には
暗がりでも認識できるバックライトが搭載される。


仕組みとしては
キーボード奥側に照度センサーが付いていて、
周囲の明るさを検知して
暗くなるとアイソレーションキーボードの隙間からと
キートップの文字が白く浮かび上がる。

このギミックはなるほど
暗い中で作業をしようと思った際にも
手元のキー配列がすぐに確認できるのであると便利。

残念なのは、
あくまでも「英字キーボード」を選んだ時に限られてしまう事で
出来れば「日本語キーボード」にも選択肢が欲しかった。


クリエティブエディションにのみ
そのパームレストには“αシリーズ”のグリップと同じ
エラストマー素材を採用した一枚の板が敷いてある。

また、
タッチパッドの左横のパームレストには
標準でFeliCaポートが内蔵されていて
クリエティブエディションにはカスタマイズで
ここにTransferJet/FeliCaポートを搭載できるようになっている。

仮に、近接無線転送技術「TransferJet」に対応した
サイバーショットデジタルスチルカメラ「DSC-TX7」
「TransferJet」搭載メモリースティック「MS-JX8G」を用意すれば
USBでの接続をせずともこの上に置くだけで
データの高速転送が可能になる。

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<最新スペックからなるハイパフォーマンス>



そして試作機ながらも
一応参考までに、デバイスマネージャの中身を掲載。

また、
PCのパフォーマンスをWindows7上で評価する
Windowsエクスペリエンスインデックスも確認。


CPU Intel Core i7-820QM :7.1

メモリー8GB(4GB×2,DDR3) :7.4

NVIDIA GeForce GT 330M GPU(1GB) 
グラフィックス     :6.5
ゲーム用グラフィックス :6.5

TOSHIBA「THNS256GG8BBAA」(SSD約256GB)
プライマリハードディスク :6.7


CPU Intel Core i5-540M :6.8
CPU Intel Core i5-520M :6.7

メモリー4GB(2GB×2,DDR3) :5.9

NVIDIA GeForce GT 310M GPU(512MB) 
グラフィックス     :4.9
ゲーム用グラフィックス :6.0

HDD 約500GB(7200回転/分)
プライマリハードディスク :5.9

Core iシリーズのCPUや
NVIDIA GeForce GT 330Mともにとても評価が高い。

それと、256GBのSSDが
2009年末に出荷が開始された東芝製のものになっている事を確認。


もうひとつ参考までに
上記のFシリーズ
Core i7-820QM、メモリー8GB、NVIDIA GeForce GT 330M GPU(1GB)
のスペックで
「ストリートファイターIV(PC版)」の
ベンチマークテストを行った際のスコア。

SCORE:7374
AVERAGE:38.07FPS
(ディスプレイセッティングは「1920×1080 59Hz」)

さすがに強烈なデスクトップPCのようなスコアとはいかないものの
ノートPCで既に格闘ゲームができてしまう領域にまである。

・ストリートファイターIV(PC版):CAPCON

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スペック的に見れば非常にハイパフォーマンスで
それにVAIOノートの中でクアッドコアが搭載できるのは
このFシリーズだけ。

Adobe RGBカバー率100%、ノングレアパネルを搭載して
かつGPUが上位のNVIDIA GeForce GT 330Mとなっても
クリエティブエディションと通常Fシリーズとの価格差が
15,000円に抑えられてるというのは非常に魅力的。

新しくなった「Picture Motion Browser VAIO Edition」には
超解像HDアプコンバートからノイズ除去、手ブレ補正といった
高画質化する機能があるけれど、
非常に負荷のかかる作業になるものを
NVIDIA CUDAのGPU演算との連携でそれをよりスムーズにさせたりと
使いたいパフォーマンスを余す所なく引き出せる
ハードとソフトとの連携が出来ている。

Aシリーズが統合されてしまった寂しさもあるけれど
クリエティブエディションなら
編集に特化した「Adobe Creative Suite 4」を付属したモデルまで設定されているから、
これからのフラッグシップとしても十分にこなしていける
A4サイズのVAIOノートと言えるかもしれない。

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4件のコメント

  1. けいじゅ より:

    「TransferJet」ってそういう技術だったのですねー
    >USBでの接続をせずともこの上に置くだけで
    データの高速転送が可能になる。
    なんかすごいや^^;

  2. kunkoku より:

    >けいじゅさん
    配線フリーというのはとっても楽なので、これから普及してくると楽になりそうですよねw

  3. PC最強君 より:

    VAIO!!
    Intel Core i7-980XとNVIDIA Geforce GTX 800搭載したPC販売してくれ~

  4. kunkoku より:

    >PC最強君さん
    そうですよねー、フラッグシップとなるのであれば
    スペックも他のモデルでは搭載しえない内容になって欲しいと思いますw