ソニーが基本的に好き!

VAIO LシリーズのストレージをSSDに換装して高速化してみる!

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VAIO typeRmasterを数年前からいじり倒して使っているけど、
そろそろどう頑張っても最新モデルには叶わなくなってきたなーと思いつつ、
現存するデスクトップPC(ボードPC)の上位モデルとなるVAIO Lシリーズは、
スペックは最新でもストレージだけは、HDDのまま。

なので、ここをSSD化したらもっと快適マシンになるんじゃ?
って事で、メンテナンス的な意味も込めて
バラす手順がわかってると、ストレージ換装やメモリー増設といった今後の参考にもなるだろうと。

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<VAIO Lシリーズのストレージにアクセス>

まずはお約束。

【CAUTION!注意!】
本体を分解して故障させると、ソニースタイルの保証、メーカー保証対象外のため
有償修理、もしくは修理不能となる可能性があります。
この記事を読んで同様の事をして、万が一生じた損害は全て自己責任となり、
当方やメーカーは一切その責を負いません。

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まずは、電源ケーブルから同軸ケーブル、つながってる周辺機器があれば
それらを全部とりはずして本体だけにする。

そして、本体に傷がつかないように保護シートなどを敷いて
ディスプレイ面を下に向けて安定した平らな場所に置く。

もしも常時使っていた状態なら、電源を切って本体の熱が冷めるのを待ってから
作業をしたほうがやけどの心配がない。

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背面の4ヶ所にあるネジをドライバーではずしたら、
スタンドを取り外す。

と、簡単に言うけど、実はこのスタンドってば
超強烈に本体にくっついてて、なかなか外れるもんじゃない。

本体が浮かないように押さえつつ
アームを持って下側から引き上げるようにして奥側へと向けてはずす。

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外す時に、バキッという音が盛大に聞こえるので
これは本当に精神衛生上よくないのだけど、
おもいっきりやらないと本当にいつまでたってもはずれない。

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はずしてみれば、なるほど結構大きめのツメが数カ所にあって
これがガッチリと本体に食い込んでいるんだなとわかる。

まぁ、24インチのディスプレイと本体全ての重量を支えるのだから
4点のネジ以外にもこのくらいしっかりと固定されるくらいじゃなきゃいけないんだろうなと。

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本体の背面を見ると、
なんと楽勝!メモリースロットが右側にすぐ見えるし
正面にはどーんと3.5インチのHDDベイが横たわっている。

要するに、ストレージもメモリーも背面をはずせば
すぐにアクセス出来るってことになる。

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HDDベイは、本体に固定されていて
4ヶ所に見えるネジをはずす(というかネジは取れないのでゆるめる)と
ロックがはずれて、
右手に見える黒い取っ手を持って引き上げれば
HDDベイがどどーんと抜けていく。

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HDDベイを落とさないようにしっかりと片手で持って
シリアルATAケーブルと電源ケーブルを引き抜けば、
本体とHDDベイが分離できる。

参考までにこのHDDは、
Seagate製のBaracuda 7200.12 1TB、「ST31000528AS」で、
スペックとしては、
HDD容量1TB、回転数7200rpm
キャッシュ32MB、インターフェイスはSerial ATA300。

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で、試してみるSSDは、
Intel 製「SSDSA2M080G2GC」、通称「X-25M」。

非常に安定していて、VAIOと相性の良いSSDだと自分では確信していたのだけど、
なんと、VAIO S(SB)シリーズに換装した時に
初めてリカバリーエラーを経験・・・。

最新のintel製SSD 510シリーズとVAIO S(SB)シリーズの組み合わせでは
問題なく動作していて、すこぶる快適に動作しているようで、
やはりこの「X-25M」との相性が良くないようだった。

ので、今回はリベンジの意味も込めて
もう一つのintel製SSD 320シリーズが「X-25M」と同じコントローラーを採用しているようなので
可能性としての検証も含めてこのSSDで換装してみる事にする。

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ここでまず、とても当たり前の事なんだけど、
SSDは2.5インチというサイズで、
VAIO Lシリーズに搭載されているHDDは3.5インチという大きめのサイズ。

もちろんそのままだと大きさの違いからまったく本体に固定できないので、
3.5インチ用のベイに2.5インチのストレージを固定するための
マウンターを用意する必要がある。

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取り付けは簡単で、
先にマウンターに4つのネジで固定してやって、
その次に3.5インチベイへとさらに4つのネジでしっかりと留めてやるだけ。

もうこのあたりはスッカスカ。

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ベイユニットを本体に近づけて、
シリアルATAケーブルと電源ケーブルをSSDに装着。

この時、もともとベイユニットからのぞいていた口からケーブル類をつなごうにも
SSDが小さくなっているぶん配線が届かなくなっているので、
ムリに同じ経路でつなごうとせずに
本体側にひっかけてある留め具をはずしてやれば
シリアルATAケーブルと電源ケーブルともにかなり自由がきくようになるので
ハメやすいように内側から接続してやればOK。

ここまで来れば、後は、バラした手順と逆に元にもどせば終了。

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<VAIO LシリーズのSSDをリカバリー>


リカバリーには、あらかじめVAIO Lシリーズから
リカバリーメディア(ディスク)を作成。

DVD-R(4.7GB)なら4枚、DVD-R DL(8.5GB)なら2枚、
それからフラッシュメモリーに入れる場合なら14GB以上なので、
16GBのUSBメモリーを1本用意すればリカバリーメディアを作る事ができる。
(ただし、そのUSBメモリーはリカバリー専用となって他のデータも一切入れられなくなるので注意。)

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今回は、オーソドックスにDVD-Rの4枚組を作ったので
DVDの1枚目をセットしてVAIO Lシリーズの電源を投入する。

USBメモリーの場合は、電源を入れた後にVAIOロゴが消えるまで
「F11」を断続的に押す必要がある。

データが読み込まれると、Windowsブートマネージャーが開くので
「VAIO Care レスキュー」を選択、
「リカバリーウィザード開始」を進めてやる。

進めてやる・・・。

進めて・・・。

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「実行中にエラーが発生しました」
『作業は完了していません。本機をシャットダウンし、再起動後にもう一度やり直してください。
 エラー:393』

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えぇ、何かの見間違いかちょっとしたトラブルだと思いたくて
最初からリカバリーディスクの1枚目を光学ドライブに入れ直して
もう一回VAIOの電源をポチっと押してリカバリーウィザードをしてみても結果は同じで
「実行中にエラーが発生しました ・・・エラー:393」

トラウマになりそうだ・・・。

まったくもって、VAIO S(SB)シリーズと同じ末路をたどってしまった。

同じSandyBridgeを搭載する
VAIO Cシリーズ[14型ワイド]と「X-25M」では全く起きないエラーなのに。

はぁぁぁぁぁぁ。

と落ち込んでばかりはいられないので、
別のSSDでは大丈夫なのかどうかのチェックをしておかないとね。

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おそらくIntel製SSD 510シリーズなら問題なく動作してくれそうなんだけど
これは今手元に持ってないので、
OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」で試してみる事にする。

これも前回試していて
VAIO S(SB)シリーズではバッチリ成功していたので
おそらくVAIO Lシリーズも大丈夫なはず。

超絶めんどくさいけど、また背面のアームをはずすところから
マウンターをとりはずし、SSDの入れ替えをして
また元通りにする作業。

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さーてまたスタート地点にもどってきたらリカバリーディスクを挿入して
Windowsブートマネージャーから「VAIO Care レスキュー」を開く。

そして、「リカバリーウィザード開始」のウィザードを進めると、
さっきのエラーが嘘のように進んでいき、エラーもなくリカバリーを開始。

全てのリカバリーディスクを読み込み、その後の作業でも
全く問題なくリカバリーを完了!

改めて初期セットアップから、Windowsのアップデートなどをこなすと
すっかりSSDを搭載した快適なボードPCへと生まれ変わったのであった。。

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<VAIO Lシリーズ&SSDのベンチマーク>

一応、どれくらい変化したのかチェックしてみた。
まずは、指標となるWindowsエクスペリエンスインデックス。


HDD:Seagate製「ST31000528AS」


SSD:OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」

1TB(7200回転/分)のHDDのストレージ評価は5.9止まりだったものから
OCZ製SSDに換装した事で7.8まで上昇。

一番低いサブスコアが、ストレージではなくなっているので
全体的な評価もグンと上がる。

次に、
CrystalDiskMark3.0.1でベンチマークテスト。


HDD:Seagate製「ST31000528AS」


SSD:OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」

100MBと1000MBのデータをリード&ライトを計測。

HDDの中でも3.5インチの7200回転/分はそこそこ速いと思っていたけれど、
最新のSSDと比べるともうここまでの圧倒的な差がつく。

シーケンシャルの読み書きはそこそこ出ているので
大きなデータ移行であれば大きなストレスにならないかもしれないけれど
ランダムアクセスがやはり遅いのが目立つ。

このあたりはどうしてもCPUやメモリーが高速でも
HDDの部分がどうしてもボトルネックになっている感は否めない。

OCZ製「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」は、
シーケンシャルが猛烈に高速なだけじゃなくて
ランダムの読み書きがかなり高速なので全体的なレスポンスがグッと上がる。

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Windowsの起動速度にしても
元々2.5インチHDDを搭載したVAIOノートよりは速い印象はあったけれど
SSDに変わった事でさらに高速化しているのがわかる。

ストップウォッチで計測しただいたいの秒数。

                  SSD     HDD
VAIOロゴ表示        ・・・約3秒  ・・・約3秒
起動しています表示     ・・・約6秒  ・・・約6秒
ようこそ            ・・・約19秒  ・・・約24秒
画面切り替わり壁紙出現 ・・・約20秒  ・・・約30秒
ワイヤレスLAN接続    ・・・約32秒  ・・・約46秒
Web表示完了(IE8)    ・・・約34秒  ・・・約51秒

それと、もう一つ感じたのは
特に夜などの周囲が非常に静かな時には、
3.5インチHDDの場合だとこのHDDの回転音が聞こえていたけれど、
SSDになるとその音が一切なくなってしまって
今度はむしろ冷却ファンの音のほうが気になるようになったという違いもあった。

まぁとは言っても3.5インチHDDの魅力は1ドライブで
1TBや2TB、3TBという非常に大きな容量を搭載できるというメリットがあるので
一概に速度だけを優先するわけにはいかないけれど、
例えば、USB3.0接続での外付けHDDで運用するのが前提であれば
内部ストレージをSSDに換装してみるのも一つかもしれない。

・VAIO S(SB)シリーズにSATA3.0のOCZ製SSDを搭載して爆速化する!
・VAIO S(SB)からCシリーズにまで発展したIntel製SSDの換装実験。

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7件のコメント

  1. Z愛用者 より:

    いつも拝見させていただいてます。
    裏面筐体を見てふとした疑問なのですが、VESA規格って対応してるんでしょうか?

  2. えび より:

    いつも拝見しています。同じVAIO L を使用しているのですが、AHCI モードにされていますか?

  3. L愛用者 より:

    こんにちは。
    VAIO(VPC-L22AJ)を愛用している者です。
    こちらのページを参考にSSDへ換装し現在快適に動いています。
    ただ、ベンチマークテストを実施したところ、こちらのページの
    半分ぐらいのスコアしか出ませんでした。
    そこでお聞きしたいのですがSSD換装後はリカバリ以外に
    何か特別な設定変更などはされておりますでしょうか。
    ちなみに使用したSSDはプレクスターの「PX-256M5P」です。

  4. より:

    2012年夏モデルを換装した人いますか?

  5. qさん より:

    「VTX3MI-25SAT3-120G Max IOPS」のベンチは間違えではないでしょうか?
    2011年以前のVAIOLはSATA2.0対応なので、このHPのベンチの半分ぐらいのスコアしかでないはずです。ソニサポ確認済み。
    SATA2.0がボトルネックになるので、チップセットを交換しない限り3.0にはなりません。メーカー品のチップセット交換は、事実上不可能です。
    スコア気にせず、体感では、気に止めるほどの差はないのではないでしょうか。

  6. とら より:

    2011夏モデル
    順調にリカバリー中です。
    このサイトはとても参考になりました!ありがとうございます。
    SSDの取り付けが、510の付属マウンターでやったので、完全に固定はできてませんが、まぁケーブル繋がってるし抜けることはないだろうと、そのままやってしまったことが気になりますが、すべて順調(^.^)
    PCの分解から取り替えなんて、PC内部に疎い私ですが、出来ました。ありがとうございます

  7. L愛用者 より:

    >qさん
    やはりSATA2.0だったんですね。
    チップセットの型番から調べるとSATA3.0対応となっていたのでおかしいと思っていました。
    確かにベンチのスコアを気にしなくても体感速度は劇的に早くなっているので、使用上の不満は全くありません。
    情報ありがとうございました。