「Windows 8 Consumer Preview」をタッチパネル搭載VAIO Lで使ってみた雑感。
・「Windows 8 Consumer Preview」をVAIO LシリーズとtypeT(TZ)に入れてみた。
の続き。
本当にきちんと把握できてるかどうかは置いといて
とりあえずいろいろ弄ってみた。
LiveTile(ライブタイル)と呼ばれるアイコンが並ぶ画面がスタート画面。
今までのWindowsの面影が一切なくて、
おそらく一番最初にこれを見せられたら、何だこりゃ?と狼狽する事間違いない。
でも、今までのWindowsの流れになる部分はもちろんあって、
Windowsの壁紙に見えるライブタイルをタッチ(クリック)するか、
ウィンドウズキー田を押すと、いつもの見慣れたWindows画面に切り替わる。
ホッと一安心してじゃあ触ってみようかーと思ったら
当たり前に画面左下にあるはずの「スタートボタン」がない!
なくったってどうにかなると思っていたけど
日常の習慣は恐ろしいもので、ついつい迷った時に
「スタートボタン」を探しにいって、あ、そういやないんだと思わせられる。
ここ以外は大きく変わってないけど、
ないのが当たり前、というか左下にマウスをもっていくと
スタート画面(最初の画面)に戻るためのサムネイルが出てくるという挙動に慣れなきゃいけない。
じゃあ、このWindows画面でのオペレーションはどこに隠れているのか?
というと、マウスを画面右上か右下にあてると
ニョロンとサブメニューが出てくる。
(タッチパネルの場合は、右端でシュっとフリックしてやると同じ動作になる。)
ここに、「検索」、「共有」、「スタート」、「デバイス」、「設定」という項目がある。
「設定」を選択すると
ようやくここに「コントロールパネル」、「個人設定」、「PC情報」、「ヘルプ」といった項目や
ネットワーク、スピーカー、証明、通知、シャットダウン、IME、PC詳細設定
といったインフォメーションが確認できる。
「コントロールパネル」とは別に、「PC詳細設定」を開くと
『パーソナル設定』、『ユーザー』、『通知』、『検索』、『共有』、『全般』、『プライバシー』
『デバイス』、『簡単操作』、『PC設定の同期』、『ホームグループ』、『Windows Update』
といった設定をカスタマイズできるようになっている。
2アクションで辿り着く、こんなまどろっこしい所にある項目たちは
たぶん普段使いとして使わないだろうという事でここにあるんだろう。
シャットダウンにしても、たぶんにWindows8を採用したタブレットPCが登場したとして、
Androidタブレット同様にスリープ運用が一般的になるために
こういった仕様になっているんだろうなーと。
ちなみに、変化しているところとしては、
フォルダのファイルオペレーションが、
Office(ExcelやWord)と同じUIに変更されていたり、
フォルダ表示切り替えが右下になっていたりとガラっと変化。
使えない事はないけれど
えっとあれどこだっけ?みたいな最初の戸惑いは多少はある。
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改めて、起動した時、Windowsキー田を押した時、メニューからスタートアイコンを押した時、
ホームとも言えるのが、Metro UIと言われるこの「スタート画面」がメインになる。
タブレットPCとしての使い勝手を考慮して出来上がったのがこの画面(Metro UI)で
基本動作はすべてアイコンをタッチで進めていける。
単色の専用アイコンとも言えるLiveTile(ライブタイル)をタッチすると専用アプリが起動。
基本、専用ロゴがグルンと回転して現れた後に、全画面でアプリが表示されて開く。
実際、いろいろ試してみたけれど、タッチオペレーションを前提にして
それなりによくできてるなと思いながらも、逆にタッチを意識してシンプルになりすぎていて
このレイアウトが本当に使いやすいのかものすごく疑問を抱かないではいられないほどに
いろいろ違和感のあるアプリも多数あったりする…。
また、「Store(ストア)」に用意されているアプリをダウンロードすれば、
全画面で開く専用アプリとして利用できる他、
Metro UI専用のLiveTileが埋め込まれる。
専用のLiveTileに関しては、好みのレイアウトにあわせて
その大きさも変更できるし、
もちろん配置も自由自在に変更できる。
それ以外のアプリ(いわゆる今まで使ってきたアプリケーション)は、
「検索」から全てのアプリケーションを探せるとともに、
すぐに使いたいのなら、そのアイコンを下に向けてフリックして
「スタート画面にピン留めする。」と、スタート画面に追加される。
がしかし、「Windows 8 Consumer Preview」を今使っている時点においては、
単純に正方形の愛想のないショートカットアイコンを表示するだけで
見た目にも扱いが低く見えたり、
タッチしてアプリを起動すると、結局はWindows画面からウィンドウを表示するという
今までのWindowsと変わりない動作をする。
おもしろいというか、これは良くできてるなと思ったのが、
Metroアプリを全画面で表示していても、Windows画面であっても
画面左からフリックすると、
立ち上げているアプリ(感覚的には最小化しているアプリ)がニョロっと出てくる。
フリックすれば次々へと切り替わっていく。
さらに、フリック途中で、画面の右側かもしくは左側で留めておくと、
メイン画面とは別に、サブ画面として残しておく事もできるし、
終了したい時には、アプリをつかんだ状態で下に移動させればそのまま終わらせる事もできる。
このタッチでの動かし方を体で覚えると
心地良く操作できる。
他にもマウス操作でも快適に使えるようい配慮されている部分も多くて
画面左上にカーソルを持って行くと、一つ前まで使っていたアプリが表示されて、
そのまま下へドラッグすると
それ以外のアプリも一覧でサムネイル表示されるので、
ここから切り替えて呼び出すといった動きもできる。
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最初は本当にこれは一体どうしたものか?と真剣に悩んだけれど、
数日使っていくうちに、
タッチパネルではタッチパネルの便利なオペレーション、
マウスとキーボードでも画面の4隅や左右クリックでの挙動を覚えると
そこそこ思ったように使えるようになったきた。
(まだスタートボタンがないのだけは違和感が残ってるけど。)
今のところの印象としては、
タブレットとしての使い勝手を追求するべクトルと、
既存Windowsのベクトルとを共存しようとしているのはわかるけれど
どっちつかずになってる印象が…。
それに、当たり前ではあるけれど、基本Microsoftの連携アプリばっかりという事もあって
例えばGoogleを利用している場合でも、一部(メール、カレンダーなど)でしか連動できなくて
結局使いもしないアプリばっかりになって
いまいち恩恵を受けられない雰囲気になっているような気がしないでもない。
まぁでも
「Windows 8 Developer Preview」から、
今回の「Windows 8 Consumer Preview」になった過程でも
かなり操作性の部分で改良されたり変更されている部分も多くて
それに都度のアップデートでどんどん変わっていくだろうし、
Metro UI連携アプリもたくさん増えてくれば、まだまだ良くなるでしょ。
そうそう、同じMicrosoft ID(メールアドレス)でログインしてると
同期がとられるようになっていて
今回、VAIO typeT(TZ)と、VAIO Lシリーズの2台に
「Windows 8 Consumer Preview」をインストールしたわけだけど、
VAIO typeT(TZ)にVAIOの壁紙とかその他いろいろ設定してたかと思ったら、
それがVAIO Lシリーズにそのまんま反映されていて、
なるほど、これがどこからサインインしても
自分の設定や情報が共通として使えるという機能なわけね、と納得したりした。
(もっとMicrosoftのサービスをどっぷり使えという事なのかもしれないけど。)
ものすっごいぶっちゃけると
いたってPCとしての作業をするなら全然Windows7でいいんじゃないか?
とは思ったりするけれど、
これから先、Windows 8が搭載されたタブレットPCが出てきたら
これはこれでかなりおもしろそうな気がする。
そう、「FreeStyle Hybrid PC」とかねw
・超期待のモバイルVAIO「Ultimate Mobile PC」と「Freestyle Hybrid PC」を想像する!
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