銀座ソニービルにカメラを体験しに行ってみた。(α7S編)
・銀座ソニービルにカメラを体験しに行ってみた。(RX100III編)
に続いて、超高感度がウリのα7S。
いつもの流れからすると、発表の翌日には
ソニーストアには展示実機が並んだりするものなんだけれども、
α7Sに関しては5月23日(金)の時点でどこにもなく、
5月24日(土)の「ソニーデジタルイメージング新商品体験会」の会場(OPAS)で
ようやく本物にお目にかかる事ができるというくらい貴重な体験!
(この時点では。)
やったぜ触れるぜと思ったら、
α7Sのハンズオンは1台しかなくて、そこには黒山の人だかり。
でもって、この一方向にぶっ飛んだカメラだけに
みんなの興味も高くなっていて、1人の触る時間がこれまた長くなるのも仕方ないか…(;´Д`)
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●超高感度撮影ができるデジタル一眼カメラ「α7S」を体感する。
外観は、α7Rやα7と同じで、
”7”のヨコに青く刻まれるSの文字。
有効約1220万画素の35mmフルサイズCMOSセンサー、
さらに、集光効率をさらに高める「ギャップレスオンチップレンズ構造」
高集光プロセス技術、受光面積を広げるワイドフォトダイオード設計により
常用ISO感度で100~102400、拡張下限50、上限409600という
超高感度と低ノイズの画像を残す事ができる。
と、言われると、確かに数値でもスゲー!と思ったけれど
実際に試してみたらもっと凄かった!
銀座ソニービル OPUS(オーパス)のカメラ会場の中央がメインのスペシャルセミナーのスペースで
その左側面が、さっき↑のカメラ3機種のハンズオン、
で、もうひっそりというか、暗くて下手すると気づかないんじゃ?
と思える右の真っ暗なスペースに、
α7Sの超高感度撮影できるブースがあった。
(案内されなかったら本気でスルーしてた。)
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その真っ暗なブースに入ると…
いや、本当に真っ暗すぎて何も見えない…。
この一枚目の写真は、
”α6000”でみえなくてもいいやと思ってシャッターを切ったもの。
その真っ暗闇のブースの中で唯一光源は、
α7Sの背面液晶に映る光が漏れた時、
もしくは、スタッフの人が持ってるペンライトの光の2つ。
なので、その光が漏れてる時に”α6000”でもう一回シャッターをきる!
けどもうぜんぜん焦点があいませんよっ!!!!
そこで、ブース内にほんの少しだけ照明がついて改めて撮ったのがこれ。
「α6000+SELP1650」
焦点距離:24mm シャッター速度:1/60 絞り値:F3.5 露出補正:-1.0 ISO:3200
いちおう、この時点だと肉眼では見えてるんだけど、
カメラにはなかなか映らないよねー。
この画像を【Photoshop】で、
おもいっきり明るくしてやると…。
暗闇に潜むトラが被写体!
夜に撮影しようとしてめちゃくちゃ苦労するというか、
なるべく明るいレンズを使って
シャッタースピードはできる限り遅くして
あとは、ノイズとせめぎあいながらISO感度を上げるの3つしかない。
(手持ち夜景モードとか、重ね撮りはおいといて。)
そもそも、多少の光があればいいけど、
暗すぎるとまずまともな写真は撮れないよね┐(´∀`)┌
この暗闇のブースの中で浮かび上がるα7Sの背面液晶。
(を撮影したもの。)
じつは、こうして人が撮影している。
(わざとシャッタースピード遅くしまくって撮ったのでブレブレ。)
手元の”α6000”のディスプレイには何も映らないのに
やたらとクッキリハッキリ映るα7Sの背面液晶。
このくらいに見えてる状態で、「ISO204800」
桁がよくわけがわからないから、カンマ付けて欲しいくらいで…。
ここではあくまでも、α7Sの暗所撮影を試せる場所で、
実際に撮った画像を別途、
印刷したり大きいディスプレイに表示して見ることができなかったのは残念だったけれど、
明らかに今までのカメラとは別次元にある事はたっぷり体感できた。
設定から、「サイレント撮影」をONにして撮影する、
シャッターをおす、間違いなくおした、
あれ?俺押したよね?
という当たり前だけど、本当に無音。
いつもデジタル一眼カメラつかってた、”カシャッ”がない。
この猛烈な違和感はなんだ!?
原理は、電子シャッターを使って露光することで無音撮影ができるようになるらしく
無音にするにはある程度の条件はあるけれど、
あの、撮影する時に静まり返った公共の場所でのプレッシャーとか、
ハンディカムと同時撮影してて、自らのシャッター音が入っちゃったりとか、
困るけど仕方がないと思ってたシーンで
めちゃくちゃ役立つじゃないかーっ(;゚∀゚)=3ハァハァ
もうこのα7Sお試しブースで相当にテンションが上がってしまった。
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●とどめをさされたスペシャルセミナー
スペシャルセミナーでプロカメラマンの先生たちの話も聞いてみたんだけれども、
中野 耕志先生のセミナーの中でもα7Sの作例が登場!
これは本気でビビった:(;゙゚’ω゚’):
伊丹空港の滑走路に
ジャンボジェット機が着陸するシーンなんだけど、
夜の滑走路に、光る誘導灯の光と景色の光、
そして高速で降り立つ黒い機体の底面に反射してゆらめく誘導灯の光!
ヤバイ!超カッコエエエ!!!
<ソニーのサイトにも同じ画像あり↓>
参照:α7S GALLERY
追い打ちをかけるように驚くのが、静止画だけじゃなく
この着陸シーンが動画でも撮影されているという事。
セミナーで見せてもらった時は、音声もありで、
巨大な4Kプロジェクターで見せられたので感動も数倍!
羽田空港で整備に向かう複数のジャンボジェット機と
その背景に映る夜景。
日中ならまだしも暗いシーンでこんな写真が撮れるのか!
とかなりトリハダものだった。
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夜の撮影は、
三脚を据えてカメラを固定して、
リモートコマンダーを用意してシャッターをきるときもカメラをブラさないように、
重装備かつ、細心の注意をはらって、長時間露光という時間をかけて撮るというのが
だいたいの基本だったはず。
それが、α7Sであれば、
ISO感度が今までとは考えられないほどに上げられるという事になると
おもいっきりシャッタースピードも相当稼げるわけで、
三脚なしでも、絞った写真も、日中に近い状態で撮れるという事になる。
(もちろん日中でもよりシャッタースピードが稼げるメリットもある。)
それこそ夜の街を行き交う人も車も流れる光を演出するだけじゃなくて
夜の時間を切り取ったような写真だって撮れるとか
考えているだけでも、条件が広がって想像がふくらむというか楽しくなってくる。
もちろん、ISO感度は、上げるすぎるとノイズだらけになるから
極力上げたくないというのが今までのセオリーになるのだけど、
もともとの集光技術が従来比で比べ物にならないくらい大きい事もあって
そうとう高くしても”使い物になる”レベルにあるというのがポイント。
まだ自分が撮って確かめたわけじゃないので、
数人のスタッフの人にも聞いて回ってみて、
超高感度撮影をしたとして、ISO80000くらいでもノイズの出方は少ないとの事だったから
このあたりまでは、積極的に使えそうな雰囲気。
<α7SのISO感度設定>
ISO100,200,400,800,1600,3200,6400,12800,25600,51200,64000,80000,102400
(拡張IS50,64,80 128000,160000,204800,256000,320000,409600)
本来なら、まだα7Sのポテンシャルとして
4K動画出力の対応とか、プロ用のカメラで使われる機能が山盛りのっかってるとかあるのだけど、
ひとまず今回は超高感度を試せてかなり驚いたのは事実。
このある特定の方向にだけ異常に強いカメラって
今までになかったものだし、これは本気でおもしろい。
・今までにない映像を残す超絶高感度を可能にしたフルサイズカメラ「α7S」
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