VAIO㈱の第1弾モデルとして用意された、クラムシェル型モバイル「VAIO Pro 11/13」
VAIO株式会社となって、まず最初に投下されるモデルは、
「VAIO Pro (11.6 型/13.3 型)」、「VAIO Fit(15.5型)」。
既存モデルの引き継ぎとはいえ、
VAIOロゴのみとなって、今までに見たことのない壁紙を備えたVAIOは
さらに別の存在感を放っている。
ソニーストアで先行予約販売が既に開始され、
実質的に最初に手元に届く発売日は、2014年8月13日となっている。
いまなお、クラムシェル型のモバイルVAIOとして
改めてみるとクールデザインの「VAIO Pro 11/13」をチェックしてみる。
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●モバイルVAIOに採用され続けるカーボンファイバー。
東レ製の「UDカーボン」を使っていて、
近年の他メーカーのノートPCにも採用されている「クロスカーボン」とくらべても
さらに軽くそして圧倒的に強度が高い。
その「UDカーボン」をVAIO Proのボディにあわせて天面と底面にあわせて
カドを曲げたデザインを「UDカーボン」で構成している。
さらに、素材の強靭さに加えて
閉じたときの断面が六角形に見える「Hexa-shell」デザインとする事で
デザインからも剛性を高めて、上下からの加圧や、
それから縦横、前後といった全方面からも本体を保護をするという堅牢ボディになっている。
単純に軽いだけじゃなくて、剛性も保っているからこそ
普段使いとして気軽に持ち運べるモバイルPCになる。
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●タイプする事に注力できるか、仕事ができるか。
VAIO Pro 11の
キーピッチ(キートップの真ん中とその隣のキートップの真ん中までの距離)は17mm、
VAIO Pro 13の19mm、
そしてタイプしたときの沈み込み、いわゆるキーストロークが、
VAIO Pro 13/11共通して、1.4mmと深い。
キーピッチが狭いと指がうまく走らないし
キーストロークが浅いと打鍵感がなくて打ちにくさにつながるというか
薄型のノートPCは当然薄くするために削らなきゃいけないところにもかかわらず
VAIO Proは、しっかりとキータイプが出来る。
もちろん、バックライトキーボードを搭載して、
周りを暗くしたプレゼンをする時や、飛行機やホテルといった光量がたりない場所でも
照度センサーが自動的に感知して点灯して、キートップを確認できる安心感。
そしてもうひとつ、
VAIO Proは使うときに、本体が奥側から手前のパームレストにかけてナナメに傾斜していて
パームレストはほぼ置いている机と段差がなくなる。
本体が小さいだけに、パームレストに手のひらが乗り切ることはないのだけれど
うまく段差がなくなっているおかげもあって
手のひらは机にかけておいて、余計な負担もなく構えてタイピングできる。
パームレスト部には、ヘアラインの入ったアルミニウムを採用して
軽いボディにもかかわらず重厚感を失わない。
クラムシェル型のノートPCを選択するという事は、
キーボードでのタイプが必須だからこそのチョイスなわけで、
このタイピングに難があるとそもそもの意味がなくなる。
スペックには見えない部分だけれど、
キーボードは、実際にPCで仕事(作業)をする上では
とても重要だし、こうしたキーボードに対するこだわりがあるからこそ使いたくなる。
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●高精細と、その色鮮やかさ、
そして低消費電力化による長時間駆動の安心感。
「VAIO Pro 13/11」のディスプレイ解像度は、
どちらもフルHD(1920×1080)。
液晶パネルには、広い視野角を持つIPSパネルを採用して、
さらに、「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載したおかげで
色の再現領域が大幅に広がった事で、
見える映像が明らかに鮮やかになっている。
ただ鮮やかになるだけではなくて、
「集光バックライト」を採用しての光の向きを制御する事で無駄をなくして
少ない電力でも明るく見える事で、
きちんと低消費電力化を実現していて、バッテリーライフにも貢献しているというのも大きな特徴。
スピーカーは、
本体とディスプレイの接続される本体のヒンジ部の後方に設置されていて、
ここから、パワフルでしっかりとした音声を再生してくれる。
クラムシェル型のノートPCと、
Windows8から対応になったタッチパネルの相性は、必ずしも良いものとは言えなくて、
もう液晶が自在に動くという時点で
画面をつつけば当然画面はゆらゆらと動くのは当然。
そこで、「VAIO Pro 13/11」には、ヒンジ部に「可変トルク」を採用して、
10°~109°を低トルクに、
そして、0°~10°、109°~135°を高トルクにする事で、
閉じる時、そして開いて画面をタッチして使う時にはぐらつきを極力抑えて、
開け閉めする動作の時には、軽い力でできるように作られている。
もちろん、VAIO Zシリーズから採用されたディスプレイ開閉構造の
ディスプレイ部が開いた際に地面と接地するようになっているため
ここでも画面がぐらつきを抑えている。
内蔵されているバッテリーだけで、
11.6型ワイドで約9.5時間(JEITA 2.0)/約11.5 時間(JEITA 1.0)、
13.3型ワイド:約10.5 時間(JEITA 2.0)/約12.5 時間(JEITA 1.0) 、
という長時間駆動。
スタンバイ状態でよりバッテリーを使わない状態にすれば
さらに長いあいだ使い続ける事もできるし、使いたいと思ったら復帰も一瞬。
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●既存モデルからの変化と、OSの選択肢。
SONY製VAIOとの相違点としては、
外観的には、VAIOロゴオンリーになった事と、
「ASSIST」ボタンがなくなった事、Felicaが非搭載となった事など。
プリインストールされるアプリもソニー謹製アプリは全てなくなり、
非常にシンプルな構成となっている。
もちろん後からインストールはいくらでも出来るので、
やみくもにストレージを消費したくないという需要にはぴったりとハマる。
ちなみに、「nasne(ナスネ)」を動作するためのアプリは、
ソニー製VAIOという限定枠を取り払われ、
「PC TV with nasne」を購入してインストールすることで
VAIO製VAIOでも利用できる。
今回のVAIO製VAIOのモデルは、
フルカスタマイズではなく、
ある程度仕様の固まった中からチョイスする形となる。
新しい要素としては、
OSに、「Windows 8.1 Update 64ビット」と「Windows 8.1 Pro Update 64ビット」
に加えて、
「Windows 7 Professional (64ビット)SP1」の選択肢が加わっている事。
クラムシェルデザインならではの
従来からあるソフトウェアとの互換や仕事効率を踏まえて
ビジネスにも十分に利用できるように、現時点でもWindows7が選べるというのは希少。
いろいろとつめ込まれた今までとは違って足りないととるよりも、
外観含め機能とアプリを削り込んだプレーンなWindows PCと考えられる。
あえてのこのシンプルな研ぎ澄まされたVAIOを
ビジネス、プライベートに用いてみるのも良いかもしれない。
VAIO製VAIOその1弾として。
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●モデル選択
[Core i7 搭載モデル]
ソニーストア販売価格:165,000円(税別)~
[Core i5 搭載モデル]
ソニーストア販売価格:130,000円(税別)~
[Core i3 搭載モデル]
ソニーストア販売価格:120,000円(税別)~
[Core i7 搭載モデル]
ソニーストア販売価格:180,000円(税別)~
[Core i5 搭載モデル]
ソニーストア販売価格:140,000円(税別)~
[Core i3 搭載モデル]
ソニーストア販売価格:130,000円(税別)~
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