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ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」の実機を弄り倒してきたレビュー。お前さん、冷却ファン・HDMI・LAN端子・USB type-Cを備えた Xperiaじゃないのかい!?

ソニーは、報道写真や放送映像の撮影現場で安定した高速通信とシンプルなワークフローを実現するためのデバイスとして、5G対応ポータブルデータトランスミッターPDT-FP1を発表!

したものの、あまりの情報の少なさにまったくメリットを見いだせずに躊躇してしまうアイテムのような立ち位置だった。

がしかし、ようやくソニーストア実店舗で先行展示を開始。

超個人的にこんなおもしろガジェットないでしょう!くらいのテンションの高さで、もう長時間触りまくって検証しまくってみた。

発売日は、2024年3月22日(金)

ソニーストア販売価格は、159,500円(税込)なのに、Xperiaと違って割引クーポンやお買い物券を駆使すると14万円以下で買えるし、ガジェットとしての遊び幅が広すぎて恐ろしく欲しくなる。

・5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」購入ページ

・高速・低遅延映像伝送を実現する5G対応ポータブルデータトランスミッターを発売 | ニュースリリース | ソニー
・PDT-FP1 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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●ソニーストアに5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」の実機を展示。

そもそもプレスリリースされたにもかかわらず、詳細な情報は全くと言っていいほどわからず、解説動画も簡易的なものが1本だけ。

これで5G対応ポータブルデータトランスミッターPDT-FP1が何をするものか伝わるわけないでしょう!と思っていたけれど、もう概要スペックだけでこれは超絶おもしろガジェットに違いないとそう信じていた。

そしてついにソニーストア実店舗に先行展示がはじまったタイミングで速攻触りに行ってきた。

ソニーストアの展示されているエリアは、スマホ(Xperia)コーナーではなくて当然カメラコーナーにある。

もう好きに試して良いと許可をいただいたので、PDT-FP1で出来るであろう可能性を探ってみた。

これが「PDT-FP1」の姿だ!

ひと目見てわかるこのいかついボディ!

洗練されたスリムさもなければポータビリティというものをまるで無視して、ひたすら機能だけを最優先に考えられたデザイン。

このストイックなまでに業務チックな姿にガジェット魂を揺さぶられる。

お約束で、同じSoC(Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform)を搭載する「Xperia 5 V」、「Xperia 1 V」、PDT-FP1」のサイズ感を比べてみる。

画面サイズは、Xperia 5 Vと同じ大きさの6.1インチ(正確には6.05インチ)にもかかわらず、ベゼルが超極太。

外観サイズは、「Xperia 1 V」よりも大きい。

Xperia 5 V」:約68mm×約154mm×約8.6mm、約182g
Xperia 1 V」:約71mm×約165mm×約8.3mm、約187g
PDT-FP1約80mm×約170mm×約26.6mm、約308g

持ち運びやデザイン性を重視したXperiaと比べると圧倒的に大きくてしかも凹凸もある。武骨な見た目。

ちなみに、PDT-FP1」は、背面にストラップホールが備わっている。

ただし、外部の冷却ファンを装着するという前提で考えてみるとちょっと見え方が変わってくる。

Xperia 5 V」+Ulanziファン:約68mm×約154mm×約23.6mm、約240g
PDT-FP1
約80mm×約170mm×約26.6mm、約308g
Xperia 1 V」+Xperia Stream約80mm×約185mm×約39mm、約329g

Xperia 1 VXperia Streamを装着した姿になるとPDT-FP1」の方が結果的にコンパクトになる。

かつて標準のHDMI入力を備えるスマホがあっただろうか?

持ち運びを最優先にするスマートフォンには搭載が難しいHDMI入力端子。

かつて、Xperia PROにはHDMI入力を備えていたものの、サイズとしてはHDMI Type D端子(マイクロHDMI)だった。

ついているだけその価値はあったのだけれども。

ところがPDT-FP1」は、標準のHDMI Type A端子を装備。

ケーブルの選択肢や接続部の強度的な安心感は格段に上がる。

入力できるHDMIの規格は、最大4K 60pまで対応(YCbCr 4:4:4/4:2:2/RGB)。

デジタル一眼カメラαを接続すると、「PDT-FP1」の外部モニターアプリに3840×2160(4K) 60pで入力されていることが確認できた。

端子も小さく取り回しが楽なUSBケーブルを使った”USBストリーミング”でやったほうが良いじゃないかと思えるけれど、デジタル一眼カメラαのUSBストリーミングでは仕様的に動画モードでしか利用できないという制限がある。

USBストリーミングを使った静止画撮影時のモニターとして利用ができないと考えると、HDMI接続の意義は大きい。

動画の入力についても、BT.2020 HLGにも対応。

HDMI入力端子がある「PDT-FP1」は、静止画撮影時のモニターとして使える。

ひとつ残念だったのが「Xperia 1 V」、Xperia 5 Vにあるバックアップ録画」のための録画ボタンが見当たらなかったこと。

当然できると思っていただけに、「PDT-FP1」にバックアップ録画機能がないのはなぜ?

最終的な製品版にはあるかもしれないのだけれど現在確認中。

ないとすれば後日でも良いので追加して欲しい。

4K60pでのライブストリーミング(配信)も「PDT-FP1」から行なうことも出来る。

※ただし実使用としては、モバイル通信が苦手な上り(アップロード)の通信環境が安定している必要があるため、高解像度配信はWi-Fi環境で利用したほうが良さそう。

便利すぎる有線LAN端子

PDT-FP1」に搭載されている有線LANは、カメラと接続して利用できるものというのが前提。

イーサネットテザリングによるFTP転送は、従来のXperiaでもUSB Type-Cを変換すれば出来ることなので、そこまで驚くことでもない。

でも変換アダプターなしで有線LANが接続できることこそが志向。

試しに、PCと有線LANで接続してみた。

テザリングの設定画面を確認すると、「インターネットテザリング」の項目が表示されて有効化できた。

LAN端子の規格は1000BASE-Tに対応しているため、最大1Gbpsで通信ができる。

イーサネットテザリングであれば、そのまま家のルーターにつなげてホームルーターの大元として使うといった事もできる。

家がミリ波のエリアというのはレアケースではあるものの、こうした使い方もある。

USB type-Cを2つ搭載。データ通信しながら充電・給電できる便利さ!

USB type-C を2つ備えているのがこれまたお役立ち。

USB type-C でデータ転送をしながら、チャージ用のUSB type-C で給電といった使い方ができる。

本体には5000mAhのバッテリーを搭載しているとはいえ、常時通信するとバッテリーも消費するし、いつでもポータブルバッテリーを接続して充電できるというのは非常に心強い。


充電用USB Type-C端子

データ転送対応USB Type-C端子

 

テストしてみたところ、データ転送対応USB Type-C端子、充電用USB Type-C端子どちらもUSB Power Delivery(PD)に対応した充電ができた。

数値として充電・給電時のワット数は 15~26W程度まで確認。おそらくバッテリー残量が極端に少なければ約30Wでの充電もできるはず。

ソニーの急速充電対応ACアダプター「XQZ-UC1」などを使用すれば、Xperia同様に急速充電ができる。

PDT-FP1 のカメラはQRコード読み取り専用と言ったな? あれはウソだ!

内蔵されているカメラは、フロント側にはカメラはなく、リア側に単眼のカメラ一つだけ備わっている。

公式には、本来の用途としては、eSIM登録などのQRコード読み込みなどに利用するためとある。

ところが、試しにカメラアプリをインストールしてみたら、静止画も動画も撮影できるじゃないですか!

しかも、撮った写真データを観てみると、f2.0、3.38mmで、画素数は12MP(4000×3000)となっていた。

これってただのQRコード用のカメラというわけでもない。

本格的な撮影には向かないものの、記録用レベルなら静止画も動画も十分に使える。

本体をキンキンに冷やせる内蔵ファン!

5G対応ポータブルデータトランスミッターPDT-FP1の最大の特徴のひとつと言ってもいい内蔵ファン。

場所的には、本体中央部に搭載されている。

外観からはヒートシンクの間にスリットが確認できるだけで、斜めから見るとほぼ見えない。

中央辺りのスリットから冷たい風を吸気して、発熱の主要部となるSoCが搭載されている部分のヒートシンクを風が通して冷却。

わざわざ冷却装置をつけるのと違って、外装部分を冷やすわけじゃなくて内部を直接冷やせるというのがキモ。

SoCを冷却できれば安定した連続通信や駆動ができる。

設定から、冷却ファンの動作モードをオート(バランス)、冷却優先、静音優先から選択もできる。

環境温度にもよるものの、ヒートシンクに直接風を送れるのなら静音優先だとしてもかなりの冷却性能が見込める。

ヒートシンクだけで自然に放熱を待っているスマートフォンとはわけが違う。

ベンチマークテストで冷却ファンのありがたみを知る(追記)

PDT-FP1は、Xperia 5 Vと同等性能ではあるものの、冷却ファンの恩恵があるのか?

ベンチマークテスト「AnTuTu Benchmark」をインストールしてテストしてみた。

負荷が極端に高いベンチマークテストをすると、スマートフォンは発熱によってサーマルスロットリングが発生する。

たとえどんなスマートフォンでも。

高負荷なゲームの場合もベンチマークを回し続けている状態と変わらない発熱がおきるため、ゲームをしている時の挙動や継続性を知ることができる。


1回目 冷却ファン動作モード:冷却優先

2回目 冷却ファン動作モード:オート(バランス)

 

5G対応ポータブルデータトランスミッターPDT-FP1
Antutuベンチマーク(V10.2.1)
冷却ファン動作モード:1回目冷却優先、2回目オート(バランス)

1回目:1475759
2回目:1446113

PDT-FP1のベンチマーク結果は、144万~147万

注目すべきは、ベンチマークテスト中の温度変化で、一番高い温度でも36℃までしか上昇しなかった事。

冷却ファン動作モードを[冷却優先]にすれば最大限冷却できるものの、[オート(バランス)]でも十分冷やしてくれるためスコアも安定している。

しかも、ヒートシンクと冷却ファンを内蔵して効率的に冷却できるためか、ファンの音についても比較的小さかった。

   

参考比較として、Xperia 5 V のベンチマークテストの結果。

Xperia 5 V「通常時」
Antutuベンチマーク(V10.0.1-OB7)

1回目:1224243
2回目:1006106

Xperia 5 V「サーマルリミット:High
Antutuベンチマーク(V10.0.1-OB7)
1回目:1434085
2回目:1133776

素の状態でのベンチマークスコアと、ゲームエンハンサーアプリから「サーマルリミット:High」にした状態でのベンチマークスコア。

※サーマルリミットを高くすると、本体の限界温度を上げられるという機能。

Xperia 5 V 単体でのスコアも十分高いけど、本体温度が45°くらいまで上がっていることがわかる。

そして、これがXperia 5 Vに「冷却ファン」をくっつけて冷やしながら計測したベンチマークテスト結果

Xperia 5 V(XQ-DE44)「サーマルリミット:High」+冷却ファン使用
Antutuベンチマーク(V10.0.1-OB7)

1回目:1471870
2回目:1476677

本体が冷やされる状態は、ちょうどPDT-FP1に内蔵の冷却ファンを持っているのと同じといえる。

ただこれだと、Xperia 5 Vと背面の冷却ファンが安定しないのですぐに外れてしまって、取り回しに難点がある。

 

参考までに、Xperia 1 VにゲーミングギアXperia Streamを使った場合。

Xperia 1 V+Xperia Stream
Antutuベンチマーク(V10.0.1-OB1)

1回目:1536346

SoCは同じだがRAM/ROMは大きいこともあって、トータルのベンチマークスコアは一番高い。

ただまぁXperia 1 Vの冷却機構としては一体化したボディになるとはいえかなり大掛かりになる。

5G対応ポータブルデータトランスミッターPDT-FP1」は、最初から冷却ファンを内蔵しているうえに、外装を挟まず直接内部を冷却できる。

最初から本体が大きいとはいえ、こんなに効率的に冷却しながら取り回しが楽なスマホはきっとない。

 

全然妥協してなかったディスプレイ・画面設定。

カメラアクセサリーというくくりなので、画面の仕様は何もないと思っていたら大間違いだった。

もうそのままXperiaに備わっている高画質化エンジンX1 for mobileもあるし、「クリエイターモード」や「スタンダードモード」といった切り替えもできるし、動画再生時の「リアルタイムHDRドライブ」もまんまそのまま使える。

リフレッシュレートについても120Hzの選択できる。

これったもうそのままXperia 5 Vと同等のディスプレイ性能というか、まったく何も省かれていないXperiaシリーズの性能が受け継がれている。

これならカメラの外部モニターはもちろん、ゲームプレイの使用にも十分に耐えられる。

期待しちゃいけなかったスピーカー・マイク・ヘッドホンも意外とどうにかなる。

PDT-FP1の最大のネックというか弱点とも言えるのが、スピーカーやイヤホン接続。

目的がそもそも違うというか、カメラ用アクセサリーとして作られているので、オーディオ面の基本的な装備は省かれている。

スピーカーにしても、本体上部のモノラルスピーカーしかない。

横持ちすると片側から音が出るという違和感はある。

とはいえ、実際に動画を再生してみると、まあまあまの音量で再生できるし、思ってたより全然使える。

さらに、Xperiaシリーズには当たり前に備わっている3.5mmオーディオジャックがない。

でもこれには簡単な方法があって、3.5mm ステレオミニプラグをUSB-C に変換するケーブル経由すればヘッドホンも普通に使える。

USB type-C を使っても、チャージ用のUSB type-C から給電もできる.

PDT-FP1はBluetoothに対応しているので、ワイヤレスイヤホンも接続できた。

さすが最新のSoCを搭載しているだけあって、LE Audioにも対応していて低遅延な音でゲームをプレイすることもできる。

INZONE Buds の USBレシーバーならUSB Type-C なので収まりよく接続もできる。

安定の2.4GHzワイヤレス接続で超低遅延なのでかなり相性が良い。

ないと思っていたマイクも発見。

サイド面にある小さい穴がマイク。

録音アプリをインストールして試してみたらちゃんと収録できた。

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●カメラとの連携は超快適!ってこれはまた次回。

本来の用途であるはずのカメラ連携機能についても、これは使える!というソリューションを見いだせたので紹介したいのだけど、PDT-FP1のガジェットとしてのあまりのポテンシャルの高さにテンションが爆上がりしてしまった。

大丈夫ですよ!本来の使い道は続きに書く予定。

ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」の実機を弄り倒してきたレビュー。
(カメラ連携編)スマートフォンにはない豊富な端子とカメラ連携機能が魅力。
に続く。

 

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●”ソニーストアで使えるお買い物券” の当選金額がわかる「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」


ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神、オンライン)では、「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」2024年1月11日(木)10:00~2024年4月3日(水)10:00までの期間限定で開催。

今回は、エントリーしたその場で最大10万円分のお買い物券がプレゼントされる抽選会が行なわれている。

対象条件は、「対象期間中に、My Sony IDにサインインの上エントリーした方」となっているため、My Sony IDの作成がまだの人はこの機会に作成しよう。

「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」は定期開催されるもので、今回は1~4月分となる。

お買い物券が利用で約1日のタイムラグがあるので、買い物したいときにすぐ使えるようにすぐに応募しておくのが鉄則。

・すぐに “ソニーストアで使えるお買い物券” の当選金額がわかる「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」。2024年4月3日(水)10時まで、3種類のお買い物券がもらえる。早期エントリーで別途10万円分の当選チャンス。

5G対応ポータブルデータトランスミッターPDT-FP1は、10%OFFクーポンが適用可能であれば、143,550円(税込)で購入可能なため、割引が適用できないXperiaに比べてかなりお買い得に購入できる。

「ソニーストアご利用感謝 ラッキー抽選会」のお買い物券も含めれば、おおよそ14万円前後で購入することが可能となる。

PDT-FP1を購入する際は、ソニーストアのキャンペーン・クーポンを利用するのがお買い得。

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●ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」


5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」
ソニーストア販売価格:159,500円(税込)
発売日:2024年3月22日(金)

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

・5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」購入ページ

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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)


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