空間コンテンツ制作支援ソリューション「XYN」のコンセプト動画で使われている製品を調べてみた。α9III、iPhone、VAIO、mocopi、ELF-SR2、INZONE M10S、WH-1000XM5 etc.
ソニーは、CES2025 ソニーグループプレスカンファレンス内で空間コンテンツ制作支援を行うソフト・ハードが統合されたソリューション「XYN™」を発表。
「XYN」は、ソニーがこれまで培ってきたイメージング、センシング、ディスプレイなどの独自のテクノロジーを活かし、現実空間のオブジェクトや人の動き、背景を正確に捉えて3DCG制作環境で再現し、業界標準の様々な制作ツールに対応することで、3DCG制作における柔軟なワークフローの構築を可能にすることができる。
コンセプト動画でも、様々なソニー製品(他)を使って空間コンテンツを制作する風景を映していたので、調べてみた。
・空間コンテンツ制作支援を行うソフト・ハードが統合されたソリューション「XYN™」を展開開始
・モーションデータのクリエイティブ制作における活用を加速するアプリ『XYN Motion Studio』の提供を開始
・ソニーグループポータル | CESⓇ 2025 出展について
・ソニースクエア | Sony@CES 2025
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●空間コンテンツ制作支援するソフト・ハードを統合したソリューション「XYN」(ジン)
「XYN」は、ソニーがこれまで培ってきたイメージング、センシング、ディスプレイなどの独自のテクノロジーを活かし、現実空間のオブジェクトや人の動き、背景を正確に捉えて、バーチャル空間などの3DCG制作環境に再現し、業界標準の様々な制作ツールに対応することで、柔軟なワークフローの構築を可能にする。
「XYN」のコンセプト動画内で使われている製品たちも象徴的に映し出されていた。
①デジタル一眼カメラα9 III(SEL50F14GM?)
コンセプト動画には、スマートフォンを上部に設置したデジタル一眼カメラが登場する。
動画内で映し出されたカメラを拡大してみると、ボディにあるα9ロゴとシャッターボタン・グリップの形状から、デジタル一眼カメラα9 III「ILCE-9M3」であることがわかる。
α9 IIIには、ピークデザインのストラップとSmartRigのシューアダプターが取り付けられている。
レンズは、GMaster ロゴとコンパクトなサイズなどから、
を装着している。さらに気になるのは、カメラの上部に取り付けられたスマートフォン。
α9 IIIからUSBストリーミングで映像が入力され、その映像を利用してオブジェクトの撮影しているのだと思われる。
②iPhone 15 Pro / 16 Proシリーズ
一瞬、ソニー製の新しいXperia、もしくはα専用の新しい機器かと期待してしまった。
けれど、ここまで大きく緩やかな丸みを帯びたディスプレイは、Xperia は今までに存在しない。
改めて裏面のデザインを確認してみると、ほぼ間違いなくiPhoneであろうことがわかる。
さらに、アクションボタンがある事と、プロテクションケースの隙間からメインカメラとLiDARスキャナーが見えている事から統合して、iPhone 15 Pro / 16 Proシリーズだと判断できる。
③mocopi(「mocopiプロフェッショナルモード」「XYN Motion Studio」)
モバイルモーションキャプチャー「mocopi」は、小型センサーを6か所(頭部、両手首、腰、両足首)に装着してアバター動画やモーションデータの制作するもの。
その「mocopi」を2セット12個用意して12点のセンサーと接続することにより、モーションキャプチャー精度を向上した「mocopiプロフェッショナルモード」として使用することで、より精度の高いモーションデータを取得できる。
専用のレシーバー(Sensor data receiver)を2つ設置して、「XYN Motion Studio」アプリをインストールしたPCと直接接続して、キャプチャーから編集活用までができる。
センサー情報を用いて足の接地精度を改善する接地補正や、「mocopi」のモーションデータとPCに接続したカメラの映像を組み合わせる「カメラブレンディング」により、より高精度なモーションキャプチャーが可能になる。
④ノートPC「VAIO SX14」
動画内で使われているノートPCは、一目みてVAIO㈱のVAIO SX14だとわかる。
ソニーから独立して10年が経過したけれど、こうしたソニーの動画やプレゼンテーションのさいには使われることが多い。
確かに、他のメーカー製PCになると使用上ロゴを隠すなどの配慮が必要となる事を鑑みるとVAIOは利用しやすいという側面もある。
⑤空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」
空間コンテンツの制作するさいに役立つのが、空間再現ディスプレイ。
「ELF-SR2」は、現状最大サイズとなる27型。
最近では、参考展示や技術展示としてタブレット・スマートフォンサイズの空間再現ディスプレイも登場している。
今後、個人で楽しめるコンテンツが増えれば利用する機会も生まれるかもしれない。
➅27インチWQHD(2560×1440)480Hz有機ELゲーミングモニターINZONE M10S(SDM-27Q10S)
デスクトップPC用のモニターとして27インチWQHD(2560×1440)480Hzの有機ELゲーミングモニターINZONE M10S(SDM-27Q10S)も登場。
ゲーミングモニターという括りになってはいても、美麗なディスプレイは通常使用としても当然利用できる。
デスクトップPCを利用しているシーンでは、より高負荷なコンテンツ制作となるはずで、強力なGPUが必要になるのではと思われる。
➆ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM5」
クリエイターの男性が首にかけているのは、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM5」。
➇XYN Headset Prototype
動画内では、XYN Headset Prototypeなる空間コンテンツ制作のワークフローを効率化する高画質XRヘッドマウントディスプレイが登場。
デザインは以前発表されていたNX Immersive Designer用Sony XRヘッドマウントディスプレイと似ているものの、おそらく別のモデルのよう。
NX Immersive Designer用Sony XRヘッドマウントディスプレイは、グレーのモデルでコントローラーを利用するタイプ。
一方で、XYN Headset PrototypeのXRヘッドマウントディスプレイは、形状は同じもののカラーはブラックとなっていて、コントローラーも持たずに操作している様子がうかがえる。
中には、複数で同時に同じ映像を見ながら、作業しているというシーンもある。
こんなにソニー製品が一同に介しているのは珍しい。
ただし、以下の西田さんの記事を読むとわかるとおり、XYNというソリューションは特定のハード(ソニー製品)でなければ使えないというわけではない様子。
【西田宗千佳のRandomTracking】売るのはHMDではない?! ソニーが仕掛ける空間エンタメ技術「XYN」とはなにか – AV Watch
XYNでは 使う側に機器の選択肢の自由度があるという考え方が今までとまるで異なる。
確かにCES のソニープレスカンファレンスを見ていると、ハードよりもコンテンツを中心とした内容が濃くなってきていることも事実。
けれど、こうしてソニーの様々な機器が連携して活躍しているのを見ると安心している自分がいる。
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