インナーイヤーレシーバー「XBA-Z5」を使ってみた最初の雑感。
・ハイレゾ音源も気軽に外で楽しめるインナーイヤーレシーバー「XBA-A2」
の続き。
新しく登場した、密閉型インナーイヤーレシーバーのうち、今回の最上位モデルとなるのが「XBA-Z5」。
現物がきたので、まずは開封して2日間使ってみた最初の雑感を書きながら、もっと使い進めてみよう。
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●インナーイヤーレシーバー「XBA-Z5」を手にとって見てみる。
「XBA-Z5」も、基本パッケージは「XBA-A2」と共通で、 画像付きの白いパッケージを横にスライドして抜き去るとわりと黒い化粧箱が現れる。
そして、フタを開けると「XBA-Z5」が収まっていて、右上にはシリアルナンバーの刻まれたプレートがあって、他のモデルとの違いがある。
内容物をチェックしてみると「XBA-Z5」とつながるヘッドホンケーブル。
もう1本は、バランス接続用のヘッドホンケーブル(2m)。ハイブリッドイヤーピースSS,S,M,L(各2)、シリコンフォームイヤーピース,S,M,L(各2)、キャリングケース、ケーブル長アジャスター、クリップ、取説類。
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「XBA-Z5」の構造は、大口径16mmのダイナミックドライバーユニットとバランスド・アーマチュア・ドライバーユニット2基(フルレンジ+マグネシウムHDスーパートゥイーター)を組みあわせた、新開発のHDハイブリッド3ウェイドライバーが収まる。
16mmの振動板素材にLCP振動板を採用した低域用のダイナミックドライバーは、「XBA-A3」と同じサイズだけれど、このLCPフィルムの表面にアルミニウムでコーティングしているのが違い。
バランスド・アーマチュア・ドライバーは、シンメトリックアーマチュアとダイレクトドライブ構造といった忠実に振動板を駆動させる事で、透明度の高い中高音を任されていることとあわせて、トゥイーターの振動板には、 「XBA-Z5」のみアルミニウムを上回る軽量かつ高剛性のマグネシウムを採用して、ハイレゾ音源の特徴となる高域再生が出せるようになっている。
ハウジングにも、剛性の高いマグネシウムを採用して、ダイナミックドライバーと一体化、装着性をあげる薄型化や不要な振動を抑えるという役割もある。
低音域のリズムを正確にする「ビートレスポンスコントロール」は、ダイナミックドライバーの背面に細い音響負荷チューブを配している。
ダイナミックドライバーの大きさの違いからくるハウジングの大きさの違いと、マグネシウムボディの質感の違いが手に取るとよくわかる。
イヤーピースには、 内側と外側で硬度を変えている ハイブリッドイヤーピースがSS,S,M,L(各2)の4種類と、隙間にシリコンが埋まっているシリコンフォームイヤーピース,S,M,L(各2)の3種類が用意されている。
イヤピースのサイズが違いがそのまま聞いている音にも影響してくるので、自分の耳によりピッタリと合うものを選ぶことが大切。
シリコンフォームイヤピースに変えてみると、ウレタンの緩やかな反発が耳の中でしっかりとフィットするため、かなり遮音性が高くなる。
長期に使用していると、さすがにウレタンも弾力を失ってくる場合もあるので、その時にはパーツ取りして新しいものと交換してやる必要もある。
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ハウジング部分は、ケーブルから脱着できる構造で、ケーブルのブッシング根元部分を持ってそのまま回さずに垂直に引っ張れるとヘッドホンケーブルが外れる仕組み。装着の際には、切り欠きを合わせて差し込む。
「XBA-Z5」付属のヘッドホンケーブルは、耳にあわせてハンガーの形を自由に変えてしっかりとした装着ができるアジャストフリーイヤーハンガー。
形状記憶樹脂「テクノロート」を芯材につかっているので柔らかくて、肌触りの良いシリコンを表面部分に使っているので装着感は優しい。
ヘッドホンケーブルには、音の劣化を抑制するために、中の銅線には銀めっき加工した「銀コートOFC」、ケーブルを4芯構成にすることで、左右それぞれに独立したグラウンドケーブルを用意してクロストークをしっかりと低減させている。
そのケーブルの形状も、きしめんのような形に細かい溝が入っていて巻き取りやすくて絡みにくくなっている。
もう一本付属のヘッドホンケーブルは、バランス接続用のヘッドホンケーブルで、ポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」と組み合わせて使用する際に使う。
長さは2mと長めで、これを付属している時点で組み合わせを想定されていることがわかる。
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付属のケーブル長アジャスターを使うと、最長で約50cmのケーブルを巻きつけてケーブルの長さを少し短くする事もできる。
クリップを使って、固定する事もできる。
ヘッドホンケーブルがハンガー形状ということもあって、大きめのキャリングケースが付属。
若干物々しいけれど、外に持ち出す時にきちんと収納できるケースがあると、断線なども回避できて便利。
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●インナーイヤーレシーバー「XBA-Z5」を使ってみたごく個人的な雑感。
自分の耳と表現力で文章にできるか悩ましいけれど、まずは昨日今日と「XBA-Z5」を2日間使ってみた雑感。
前回にもあるように、「XBA-A2」がなかなか良くて、過不足なくしっかりした低音と、中高音の伸び具合もよくて、ハイレゾ音源含めて思ってた以上に好印象だった。
それを踏まえて、「XBA-Z5」を付属のヘッドホンケーブルを使って聴いてみたところ、最初のインパクトはもう低音の持ち上がり感がかなりのもの。
低音がドンドンというよりは包まれるような厚みのある低音の聴こえ方で個人的には嫌いじゃないというかむしろ好きなほうだけれど、あえて言うとそこが目立ってしまっているせいか、せっかくの高音の解像感が埋もれ気味な気がしないでもない。まぁそれでも、初期のBA型の全体のバランスが個人的に馴染めなくて敬遠してた時からすると全然違っていて、かなり自然に聴ける。
あと、好みが別れるアジャストフリーイヤーハンガーは、耳につける一手間がいるけれど、首を振ってもとれないフィット感は、イヤホンがとれてしまう心配なくリスニングできて悪くない。
個人的に、もともと「MDR-EX90SP」や「MDR-EX1000」が好きで、特にここ数年は「MDR-EX1000」を使い続けている事もあって、そろそろ新しいイヤホンが欲しくなるのだけど、じゃぁ今回、「MDR-EX1000」から「XBA-Z5」に買い換えられるかというと、さすがにそこまでには至っていない。(オーバーヘッド型のMDR-Z7のほうに物欲がいってしまっているというのもあって。)
けれど、「XBA-Z5」はヘッドホンケーブルを変える楽しみがあったり、それこそまさにつないでくださいと言わんばかりのポータブルヘッドホンアンプ「PHA-3」と組み合わせての使い方のほうがもっと魅力が発揮できるっぽいので、おいおいとそれも試してみよう。
ちなみに、「XBA-Z5」「XBA-A2」「XBA-A3」には、高音質追求だけじゃなくて、Bluetoothで接続できるイヤホンに変身させられるワイヤレスオーディオレシーバー「MUC-M1BT1」なんてものもあって、お気にい入りのヘッドホンをBluetoothヘッドセットにできてしまうという楽しみもある。
ちゃんとBluetoothの中ではより良い音で聴けるapt-xにも対応しているし、有線と無線それぞれでいい音を楽しめるイヤホンとして使えてたっぷり使いまわせるのも魅力かなと。
・HDハイブリッド3ウェイドライバーユニットを搭載するハイレゾ対応インナーイヤーレシーバー「XBA-Z5/A3/A2」
・ハイレゾ対応のヘッドホン「MDR-Z7」、「MDR-1A/1ADAC」、そしてバランス接続対応ヘッドホンアンプ「PHA-3AC」