マクロレンズの物撮りが楽しいっ!(機動戦士ガンダムTHE ORIGIN Iのワンシーンを再現してみよう。)
せっかくマクロレンズ(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)「SEL90M28G」が出てきたので、嬉しがって物撮りしてみようのコーナー。
ソニーのデジタル一眼カメラα(Eマウント)用のマクロレンズは、今まで「SEL30M35」しかなかったところに、「SEL90M28G」が増えたので、撮れ方の違いも含めて。
-----------------------------
●マクロレンズを使って近接撮影をしようそうしよう。
マクロレンズの楽しいところって、身の回りのアイテムを目で見るよりももっと大きく映しだして、「あぁいいよねー」と、さらに愛でる事ができるという事。だから自分のお気に入りのモノを撮ればいいのさ。
という事で今回のお題は、「FW GUNDAM CONVERGE19」のガンタンク初期型を4つ。ただ、「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I青い瞳のキャスバル」の劇中シーンを再現してみたいなーと。
ちょうど、この↑予告編の1分5秒あたりみたいな感じ。
イッコのガンタンク初期型の大きさはだいだい4cm四方くらいの小さい物体。Xperia Z4とか缶ジュースと比べてみるとかなーり小さいのがわかる。
-----------------------------
●マクロレンズ「SEL30M35」で撮影。
この小さい物体を撮影するのにとってもお役立ちなのがマクロレンズ。SONYのデジタル一眼カメラ”α”シリーズのうち、『Eマウント』でマクロレンズ(E30mm F3.5 Macro)「SEL30M35」は、価格もリーズナブルでレンズ自体も138gと軽くてコンパクト、AFで撮った場合でも合焦時間も早いくて扱いやすいマクロレンズ。手ぶれ補正機能がないのでブレには注意。
「SEL30M35」は、APS-C専用レンズなので、35mm換算すると焦点距離45mm。
例えば、約30cm離れたところからガンタンク初期型(約4cm四方)が4つ並んだ物体に向けて撮影してみる。
焦点距離:45mm(35mm換算) シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F8 露出補正:+1.0EV ISO:1600 ホワイトバランス:オート
するとこんな感じ。焦点距離45mmで30cm離れた場所から撮ると、こんなに背景が映り込む。
じゃあ近づいて撮ってみよう。「SEL30M35」の最短撮影距離は9.5cmなので、「レンズの長さ(55.5mm)」+「フランジバック:ボディにあるセンサーまでの長さ(18mm)」を差し引くと、計算上で、レンズの先端から21.5mmまで近づける。ほぼ被写体にぶつかるギリギリのところ。
けれど、今回はそこまでちかづくと、ガンタンク初期型4体が映らないので全てが入るように、少し引いた位置(約13cm)から撮影してみよう。
焦点距離:45mm(35mm換算) シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F8 露出補正:+1.0EV ISO:6400 ホワイトバランス:オート
撮った画像はこんな感じ。ガンタンク初期型を大きく写せて、肉眼では見えない部分までみえる。かつ、ピッタリとピントがあった隊長機(一番前だから)から後ろの機体にいくほどボケていくから、こんな小さい物体でも遠近感のある雰囲気がある写真になる。
-----------------------------
●マクロレンズ「SEL90M28G」で撮影。
次に、マクロレンズ(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)「SEL90M28G」で撮ってみよう。
「SEL90M28G」は、 35mmフルサイズに対応した『Eマウント』のマクロレンズで、焦点距離90mmの中望遠レンズ。手ぶれ補正を内蔵、「ナノARコーティング」を採用して反射しておきるフレア・ゴーストを抑えて、黒の締まったヌケの良い高画質が得意で、シャープな描写と、柔らかくて美しいぼけ味をうまく表現してくれるGレンズを採用しているのが特徴。
「SEL90M28G」の最短撮影距離が28cmなので、「レンズの長さ(130.5mm)」+「フランジバック:ボディにあるセンサーまでの長さ(18mm)」を差し引くと、計算上で、レンズの先端から131.5mmまで近づける。
比較すると、「SEL30M35」ほど近くに寄れないじゃないかと思うけれど、「SEL90M28G」は中望遠レンズ(焦点距離90mm )なので、逆に考えると離れていても大きく映し出せるという事になる。
焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F8 露出補正:+1.0EV ISO:16000 ホワイトバランス:オート
最初に、「SEL30M35」で撮った同じ位置(約30cm離れた距離)から撮ると、背景がたくさん映っていたのに対して、「SEL90M28G」だとちょうどガンタンク初期型4体が収まる画角で映る。
さらにもうひとつ、「SEL30M35」で近づいて4体を写した場合はガンタンク初期型のボディがデフォルメされて遠近感が強調された画像で、かつ背景がたくさん映るのに対して、「SEL90M28G」だとより凝縮されて整然と並んだ画像になって、背景が映り込みにくい。これは映すモノにも見せ方にも違うところなので、好みというか2本で撮りわけてみるとおもしろい。
-----------------------------
●F値を変えると、変わるボケ具合。
マクロレンズで撮影すると、F値、もしくは被写体の微妙な位置で、ピントのあっている部分とボケの分が大きく変わる。AF(オートフォーカス)は自動でピントがあうので楽ちんだけど、思ったところにピントがあうかどうかが非常にシビアなので、こういう時はMF(マニュアル)で合わせてあげたほうがイイ。
このあたりで撮るぞ!と構図が決まったら、「フォーカスエリア」を『フレキシブルスポット』にすると、フォーカスリングを回すと拡大してくれるから、ピントがあって欲しいところに十字キーでカーソルを動かして確実にピントをあわせる事ができるから、積極的に利用しよう。
それから、ガンタンク初期型の隊長機(一番先頭の機体)にピントを合わせたとして、F値を変化させるとボケの量が変わるので、後続機がどれくらいにボケるといい雰囲気になるかな?というのを調整していこう。
以下、F値だけを変化させてみる。
絞り値:F2.8 焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒 ISO2000
絞り値:F4.5 焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒 ISO5000
絞り値:F6.3 焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒 ISO10000
絞り値:F8.0 焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒 ISO16000
絞り値:F14.0 焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒 ISO51200
絞り値:F22.0 焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/100秒 ISO65535
こうして並べてみると、F値によって被写界深度(ピントの合ってる奥行きの幅)が変わっていくのがよくわかる。
マクロレンズの周囲のボケ具合も欲しいところだけれど、かといって開放(F2.8)で撮ってしまうと、あまりにも背景がボケすぎて何がなんだかわからないというか、隊長機すら頭部以外の前後でボケが発生するのでやりすぎ注意。
逆に、絞る(F値を大きく)と前後のピントがあってくるけれど、こちらもやりすぎると奥行き感が薄れてしまったり、加えて(他の値が変わらないとして)ISO感度が上昇するので、ノイズザラザラになるのでこっちも注意。
小さい物体を撮る時、特に室内で撮る時は光量が足りなくて、ISO感度が上がりがちなので、そんな時はライトを用意してあげるのもいいかも。
-----------------------------
●マクロレンズで撮ってみたかった画像。
焦点距離:90mm(35mm換算) シャッタースピード:1/3秒
絞り値:F8 露出補正:±0.0EV ISO:4000 ホワイトバランス:オート
今までの事を踏まえて、α7S+「SEL90M28G」で撮影して見た画像がコレ。
撮影したのはこんな感じ。単純に黒いシートの上にガンタンク初期型を並べただけ。焦点距離90mmだと、「SEL30M35」の45mmと比べて背景に余計なものが映らないから、かなり小さい場所でもそれっぽい撮影場所を用意できるのがイイ。
煙っぽいのは、”蚊取り線香”をこのヨコに置いただけwwwwwww
あとは、悪ノリして、画像をいじったヤツがコレ↓
「機動戦士ガンダムTHE ORIGIN I青い瞳のキャスバル」予告編の1分5秒あたりを意識して。いや、全然違うけど、本人が喜んでるのでヨシとしよう。
もはや自己満足の世界なんだけど、コンビニで買ってきたおもちゃでここまで遊べたら充分じゃないかなと。室内だから何度でもトライ・アンド・エラーで撮り直しできるから、手軽に楽しめるかと。
・ついに来たよ35mmフルサイズのコンパクトデジタル一眼Eマウント”α7”!
・やたらウキウキで、初めてα7/α7Rを持って撮影してきた!
・α7を持って、横須賀港に撮影に行ってみた。
・α7にマウントアダプター+望遠レンズで、呉港に撮影に行ってみた。
・かなり楽しみに待ってた「SEL55F18Z」が来たからα7他で撮ってきてみた。
・α7で、1/1ガンダムとストライクフリーダムを狙い撃つっ( ゚д゚ )!!!
・α7にあるとかなり重宝するカールツァイスレンズ「SEL2470Z」。
・Eマウント待望のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「SEL70200G」を使ってみよう!
・ダイナミックな広角からスナップまでを1本でこなせるフルサイズEマウントレンズ 「SEL1635Z」を使ってみよう。
・マクロレンズで物撮りしてみようそうしよう。
・広角24mmから望遠240mm(APS-C360mm)までカバーする高倍率ズームレンズ 「SEL24240」を使ってみよう。
・マクロレンズ(FE 90mm F2.8 Macro G OSS)「SEL90M28G」を使ってみよう。