新CPUを採用してモバイル最速の「VAIO typeSプレミアムバージョン」
VAIO typeSプレミアムバージョンが2008年春モデルとなって登場。
SZ型番もついにSZ90から始まってSZ95となって6代目。
「VAIO typeSプレミアムバージョン」
VGN-SZ95US・95NS・95S 【VAIOオーナーメイドモデル】
ソニースタイル販売価格:159,800円(税込)~
「VAIO typeS」
VGN-SZ85US・85NS・85S 【VAIOオーナーメイドモデル】
ソニースタイル販売価格:129.800円(税込)~
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<新CPU(Penryn)を搭載>
コードネーム「Penryn」と呼ばれる新CPUは、
初の45nmプロセスを採用した新世代CPU。
現行のmeromやConroeと呼ばれたCPUは65nmプロセスだったものから
Penrynで45nmとさらに微細化。
それによって、ダイサイズを縮小できたり、
同サイズであれば、よりたくさんのトランジスタを載せる事ができる。
予備知識として
トランジスタの数は、
デュアルコアで4億1000万個、クアッドコアで8億2000万個。
ダイサイズは、45nmプロセスで107mmと、
65nmプロセスの143平方mmから25%も縮小されてる事になる。
プロセスが進化した事で
パフォーマンスを向上させつつも消費電力を削減しているので、
特にノートPCの場合、バッテリーの持ちにも影響を及ぼす。
特に、
SSE4命令に対応した事で
ゲームなどのグラフィック演算に強くなっていたり、
ディープ・パワー・ダウン・テクノロジーといった、
あまり負荷をかけない処理をする場合に消費電力を落とす事での
バッテリーライフの向上が見込める。
ノートPC向けのCPU(Core 2 Duo)としてみると
Core 2 Duo T9500、Core 2 Duo T9300
Core 2 Duo T8300、Core 2 Duo T8100
という合計で4つ存在していて、
VGN-SZ95には、T9500、T9300、T8100の3種類、
VGN-SZ85には、T9300、T8100の2種類
から選択できるようになっている。
【CPU性能表】
プロセッサーナンバー 周波数 FSB キャッシュ TDP
Core 2 Duo T9500 :2.60GHz、800MHz、6MB L2、35W
Core 2 Duo T9300 :2.50GHz、800MHz、6MB L2、35W
Core 2 Duo T8300 :2.40GHz、800MHz、3MB L2、35W
Core 2 Duo T8100 :2.10GHz、800MHz、3MB L2、35W
数値的に一番わかりやすいのは、
2次キャシュの引き上げで、
従来のT7000シリーズと比べると
4MBは6MBへ、2MBは3MBへと上昇しているのがわかる。
トータル的に
パフォーマンスも良くなって
消費電力も下がって
2次キャッシュが少しでも多いほうが効率が良い事を考えると
VAIOオーナーメードでチョイスすべきCPUは、
・Core 2 Duo T9500
・Core 2 Duo T9300
だといえる。
・Intelホームページ
・新世代Core 2 Duoプロセッサーの底力
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<VAIO typeSの中身をチェック>
前モデルからのおさらいを含めて。
2007年9月に発売されたSZ94になって、
新プラットフォーム「Santa Rosa」と呼ばれた
Centrinoモバイル・テクノロジーが導入された。
チップセットは「Intel GM965 Express」で
FSB(フロントサイド・バス)が800MHzとなっていて
内部速度が高速化。
【メモリー】
搭載できるメモリーの最大容量が4GBに増大。
実際には、32bitOSが使用可能な領域は最大でも3GBになるものの、
かなり余力を持たせる事が出来る。
メモリーバスは、SZ94から667MHzに上昇。
今まで以上にはパフォーマンスの向上が期待できる。
VAIOオーナーメードでの変更点としては、
1GBや2GBを選んだ場合でも、
「512MBx2枚」、「1GBx2枚」だったものから
「1GBx1枚」、「2GBx1枚」と、1枚挿しに変更になったため
後から増設する場合でも
メモリーを無駄にする事がなくなった。
・VAIO typeS[SZシリーズ]のメモリーを4GBにするとオイシイのか?
【ハイブリッド・グラフィックシステム】
モバイル系VAIO(typeT、typeG、typeU)の場合、
チップセット内蔵のグラフィックアクセラレーターを使用してるため
グラフィック系の処理が弱いのが弱点。
電源供給できる場所では高速処理、
外で使う時にはバッテリーの持ちを優先、
といった状況に対応させるために
チップセット内蔵と、専用グラフィックアクセラレーターを
切り替えて使える「ハイブリッド・グラフィックシステム」を採用。
消費電力をなるべく抑えてバッテリー駆動時間を優先したい時には、
STAMINAモードにすると
チップセット「Intel GM965 Express」に内蔵された
グラフィック「モバイルIntel GMA X3100」を、
思う存分3Dゲームや動画編集をしたい場合には
SPEEDモードにすると
専用グラフィックアクセラレーター
「NVIDIA GeForce 8400M GS GPU」を使用できる。
VAIO typeS(SZ94)のベンチマークテスト(その1)
VAIO typeS(SZ94)のベンチマークテスト(その1.5)というかやり直し。
・VAIO typeS(SZ94)のベンチマークテスト(その2)
・VAIO typeSで、「3DMark05」と「3DMark06」のデモ動画比較
【HDD】
ハードディスクは、
最大で250GBまで選べるようになった。
また、
容量だけの差ではなく、
HDDの回転数が5400回転/分のものの他に
・200GB:SerialATA、7200回転/分
・160GB:ハイブリッド HDD(フラッシュメモリー内蔵HDD)
の2種類のHDDからも選択できる。
Windows Vistaは、
頻繁にHDDにアクセスする事が多かったり
アプリの呼び出しにしてデータ転送にしても
体感速度に結びつく部分がHDDの性能にも大きく影響するのから
「SerialATA、7200回転/分」や
「ハイブリッド HDD(フラッシュメモリー内蔵HDD)」
を選択したほうがオススメ。
【ワイヤレスLAN】
最新の高速ワイヤレスLAN規格「IEEE 802.11n」に対応した
「IEEE 802.11 a/b/g/n」が選択可能。
IEEE 802.11nでは、
MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を利用して
送信側と受信側で複数のアンテナを使う事で
その分スピードアップして
最大144Mbp(理論値)までの高速通信ができるようになる。
当然、ワイヤレスルーター側もIEEE 802.11nに対応してる必要がある。
・IEEE802.11nに対応した無線LAN「WZR2-G300N」を使ってみる。
・IEEE802.11n内蔵のVAIOで、高速無線通信する条件。
【ワイヤレスWAN】
ワイヤレスLAN環境のない外出先でもスムーズにインターネットができる
NTTドコモの「FOMA HIGH-SPEED」を内蔵させる事も可能。
料金は定額制(月額最大10,500円)なので、
従量課金の時のように費用を気にする事なく
思う存分にインターネットを利用できて、
かつ、ADSL並みの実行速度を持ってるので
かなり快適に使えるのも大きいメリット。
一部、プロトコル制限などがかかってるので
これがネックとも言われてるけど、
第三者サービスの“MobileFree”を利用すると
それも解消できてしまう。
個人的には、通信カードを挿さなくていいから
ヨコに飛び出しもないし、
スロットを消費しなくてもいいし
ワイヤレスWAN内蔵は、他のPCにはない非常に優秀な性能だと思える。
・VAIOにワイヤレスWANを内蔵してどこでもインターネット(その1)
・VAIOにワイヤレスWANを内蔵してどこでもインターネット(その2)
・VAIOにワイヤレスWANを内蔵してどこでもインターネット(その3)
・ドコモ「FOMA HIGH-SPEED」は、“MobileFree”で自由な閲覧が可能になる!
・外出先から、ドコモとauの定額通信でロケーションフリーTVにつないでみる。
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<Premium Designs(プレミアムデザイン)>
既存のブラックと、プレミアムブラウンに加えて
プレミアムデザインと呼ばれる5種類のデザインが選択できるようになった。
ダイレクトに天板へインクを照射する
「ダイレクトプリント」という新しい技術を使っていて、
解像度1200dpiという細かい表現と、
高い耐久性を実現したデザイン。
4人のデザイナーが、
MODE、ELEGANCE、GRAPHICALといった3つのデザインテーマを設定して
5種類のバリエーションを手がける。
プレミアムブラウンを含め
5種類のプレミアムデザインは、
プレミアムっていうくらいだから5000UP。
(MOTION EYE必須。)
好みの問題なので、
好きならどうぞという感じ。
・BEYOND your PREMIUM
・DESIGNER’S VIEW
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プレミアムデザインといった人の感性に関わるところは
人それぞれの反応も違うので
何とも言えないけど、
少なくとも自分の琴線に触れる事はなくて。
デザイナーに対しての思い入れだとかがあれば
それはまた違ってきたんだろうけど。
個人的には、以前VAIO typeT(TXシリーズ)であった
プレミアムブルーを出してくれたほうが
もっと気持ち的に盛り上がったかもしれない。
というか、
そもそもVAIO typeSに求めてるところは
モバイルPCという位置づけでの高性能だったりするから、
SZ94では、T7700(2.4GHz)止まりだったCPUが、
新CPUのT9500(2.60GHz)やT9300(2.50GHz)が
搭載できる事のほうがずっと喜ばしかったりする。
それに加えて、
このマシンにしか出来ないという意味では、
【ワイヤレスWAN】を搭載させて
どこでもネット接続できるという最強の武器を持たせる事もできる点では
VAIO typeSを指名したくなる。
ついでに、
VAIO typeS<Windows XPモデル>にも
新CPUとワイヤレスWANを
載せられるようにしてくれればいいのにと思ったり。
【Search file on typeS】
【type S徹底比較】
【VAIO typeS特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
6件のコメント
>VAIOオーナーメードでの変更点としては、
>1GBや2GBを選んだ場合でも、
>「512MBx2枚」、「1GBx2枚」だったものから
>「1GBx1枚」、「2GBx1枚」と、1枚挿しに変更になったため
>後から増設する場合でも
>メモリーを無駄にする事がなくなった。
とありますが、標準でデュアルチャンネルをやめたって事は
そんなに効果がないって事でしょうか?
2Gで使いたいのですが
「2GBx1枚」を素直に買うのと
「1GBx1枚」に1Gを買い足すのと
どのぐらい違うものなのでしょうか?
SZ90ですが、大分、スペック差を感じるようになってきましたね。
typeSで新型が出ようと、私は、Tの965搭載モデルを待ちます。
Sだと持ち運びは、やっぱり無理ですよね。
慣れると、なんだかんだで重いし、でかい。
GMSがインテルから出れば、vaioにもすぐ載ると思うんですが。
今回の春もダメでしょうね。夏ごろでしょうかね。
505+965チップだったら、限定モデルも買ったのになぁ。
>案山子さん
こんにちはw
そうなんですよ、コレってちょっと意外でした。
基本的な考え方からすると、デュアルチャンネルで使ったほうがいいんだと思うんですけど、
以前、試しに実験したら思ったほどの効力がなかった事もあったので
いったい何が正しいんだろ?と悩む事があります。
【参考までにメモリーのテスト結果です】
http://kunkoku.livedoor.biz/archives/50914892.html
効果が、少しの差はあっても、
大幅に違わないのだと過程すると
2GBx1で最初に使っておいて、
後から、メモリーを増やしたいと思った時のために
空きを作っておくというのがいいのかな?とも思いましたw
>dukeさん
ひゃー、確かにVAIO typeTのチップセットが965タイプに変わってくれたら
格段に速くなってくれそうですよねー。
あと無理だとは思うんですけど
専用グラボみたいなものがのっかってくれるとうれしいんですけどね。
やっぱりtypeTとtypeSの性能差の開きは大きいんですけど
持ち運びのサイズが全然違いますからね。。
505、
スペック以前にもったいなくて使えてません(^^ゞ
こちらのサイト、いつも参考にさせていただいております。当方、type S 93S ですが、ハードディスクを7200回転のモノへ換装を考えております。交換後の発熱量はいかがでしょうか?個人的な感想で構いませんので教えていただければ幸いです。
>やまちゃんさん
こんにちは、ご覧いただいてありがとうございますm(__)m
7200回転のHDDですが、交換後でもひとまず問題なく動作してますw
SZ94以降からは、カスタマイズに7200回転が加わってましたから、
もともと大丈夫だったんだと思います。。
それよりも、高速回転してる状態で
本体が揺れた時の衝撃で壊れるんじゃないか?
というほうが心配になりますねー。
本体が軽い分動きやすいので・・
自分が換えてみた限りは
体感速度は確実に上がりましたw