VAIO typeSプレミアムバージョン「VGN-SZ94US」のファーストインプレ。
VAIO typeS(SZシリーズ)が出てきたのが2006年の1月。
その前のtypeSと比べて
ものすごく洗練されたデザインになって
それに加えて、
Napaアーキテクチャを採用して
CPUもPentium MからCore Duoに代わったタイミングで
ノートPCとしての能力が格段に良くなったのも
ちょうど、このVAIO typeS(SZシリーズ)だった。
そのVAIO typeS(SZシリーズ)が
今回のモデルVGN-SZ94で5代目。
長らく続いてきたプラットフォームも
NapaからSantaRosaへようやく変更となって、
ある意味中身が変わったのが今回のモデル。
さすがに、同じきょう体をずっと見てると
すでに使ってる側からすれば、若干新鮮味がなくなりつつも
今回は、本体のカラーを大幅に変更してきて
メーカーもアキさせない努力をしてるようだ。
・ブラックボディとプレミアムブラウンのVAIO typeSプレミアムバージョン
・中身がフルモデルチェンジの「VAIO typeS」
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今回、sonystyleから新型の「VGN-SZ94US」を貸し出してもらったので、
あやうく自腹を切らなくて済んだ。
ひとまず心置きなくテストができる。
<VAIO typeSプレミアムバージョン「VGN-SZ94US」>
OS:Windows Vista Ultimate
カラー:プレミアムブラウン
CPU:インテル Core 2 Duo T7700 (2.40GHz)
メモリー:2GB(1GBx2)
HDD:ハイブリッドHDD 約160GB
ワイヤレス:IEEE 802.11 a/b/g/n
FeliCaポート:搭載
Bluetooth ヘッドセット:なし
webカメラ《MOTION EYE》:搭載
指紋センサー&セキュリティチップ:搭載
キーボード:日本語配列(ブラック)
バッテリー:大容量バッテリー
ACアダプタ:スティックACアダプター
ワープロ表計算ソフト:なし
画像編集ソフト:なし
インターネットセキュリティソフトウエア:
Norton Internet Security 2007(90日間体験版)
3年間保障サービス:ベーシック
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ソニースタイル価格:327,800 円(税込)
VAIO typeSのカスタマイズ内容の中では
ほぼフルスペックで
OSもUltimateだし、
CPUもT7700、メモリーも2GB。
ハイブリッドHDDが選択されてるのだけど
まだこれの性能は未知数なので
これからいろいろ調べてみないとね。。
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<セットアップ>
まずは、セットアップ。
Windows Vistaの初期設定はあいかわらず
時間がかかる。
・Windows Vista搭載の「VAIO typeT」と「VAIO typeC」を初期セットアップ!
いくら、スペックが高くてもこの辺は
そうそう変わるものじゃない。
あえて言うなら、
VAIO typeTZのフラッシュメモリーのほうが
セットアップが早く感じられたから、
これってやっぱりデータが格納されてるHDDのアクセススピードの
影響のほうが大きいって事でしょ。
VAIOアップデートの項目は
このタイミングでは、一つもなくて
作業が少し減ってラッキーと思ったら、
やたらめったらHDDのアクセスランプが点滅しまくって
Windows Vistaのアップデート項目がなんと21個。。
(2007年9月8日現在)
落ち着くまでに数時間はかかって
ようやく触れる。
どのWindows Vista機も全部同じ。
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<ハイブリッド・グラフィックシステム>
VAIO typeS(SZシリーズ)の特徴って
シチュエーションによって
内蔵グラフィックと、専用のグラフィックアクセラレーターに
切り替えられる「ハイブリッド・グラフィックシステム」が
もちろんウリの一つ。
バッテリーを重視用のSTAMINAモードでは
「モバイルIntel GMA X3100」を使用、
パフォーマンス重視のSPEEDモードでは、
「NVIDIA GeForce 8400M GS GPU」を使用
と言う具合に切り替えられる。
Windows Vista上の
出荷時のグラフィックのメモリーの割り当て。
【STAMINAモード[モバイルIntel GMA X3100]】
専用グラフィックメモリが、0MB
専用システムメモリが、128MB
共有システムメモリが、230MB
となって、
利用可能な全グラフィックスメモリは、358MB。
これは、
メインメモリーが2GBの場合で、
1GBの場合は、利用可能な全グラフィクスメモリは、251MB。
【SPEEDモード[NVIDIA GeForce 8400M GS GPU]】
専用グラフィックメモリが、64MB
専用システムメモリが、0MB
共有システムメモリが、767MB
となって、
利用可能な全グラフィックスメモリは、831MB。
これは、
メインメモリーが2GBの場合で、
1GBの場合は、利用可能な全グラフィクスメモリは、319MB。
こうやって見るだけでわかるけど、
もうメインメモリーはどう考えても1GBはありえない。
2GBは必須。
「ハイブリッド・グラフィックシステム」は、
当初なんて画期的な発想!
と思ったんだけど、
ネックは、切り替える度に電源を再起動しなきゃいけない事。
グラフィックボードを切り替えるのだから
再起動は当然だけど
あのWindows Vistaの再起動の時間を考えると
頻繁に多様したいとは思えなくて。
電源立ち上げたまま切り替えできるようにはならないのかな
と思ったり・・
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<パフォーマンスの評価>
Windows Vistaを快適に動作できるかどうかの
目安となる「パフォーマンスの評価」
【STAMINAモード[モバイルIntel GMA X3100]】
プロセッサ:5.3
メモリ:4.8
グラフィックス:3.5
ゲーム用グラフィックス:3.5
プライマリハードディスク:4.7
【SPEEDモード[NVIDIA GeForce 8400M GS GPU]】
プロセッサ:5.3
メモリ:4.8
グラフィックス:3.5
ゲーム用グラフィックス:4.6
プライマリハードディスク:4.7
イッコ前のVGN-SZ93の数値はこれ
プロセッサの
Core 2 Duo T7700 (2.40GHz)は5.4とかなり高い。
SZ93に積んでたCore 2 Duo T7200 (2.00GHz)で4.9。
メモリは、
メモリバスが533MHzだったSZ93の場合、
同じ2GBという容量でも4.5止まりだったものから
SZ94はメモリバスが667MHzになったからか、
4.7とほんの少し上昇。
グラフィックスの評価に関しては特に注目するところで、
STAMINAモードは
SZ90~SZ93に搭載されていた
「Intel グラフィックス・メディア・アクセラレーター950」で
グラフィックが3.0、
ゲーム用グラフィックが3.1
だった。
SZ94に搭載された「モバイルIntel GMA X3100」になると
グラフィック、ゲーム用グラフィックどちらも3.5と高くなっていて、
単純に内蔵グラフィックの性能が良くなってるのがよくわかる。
SPEEDモードは、
SZ90~SZ93に搭載されていた
「NVIDIA GeForce Go 7400 GPU」で
グラフィックが3.7、
ゲーム用グラフィックが3.3
だった。
SZ94に搭載された「NVIDIA GeForce 8400M GS GPU」は、
グラフィックスが以外に低く3.5だけど
ゲーム用グラフィックスは4.6と
大幅に高評価されてる。
プライマリハードディスクは、
ハイブリッドだからといってそこまで高い評価は出ず。
ベンチの計測方法にもよるけど
おそらく大きなデータの読み書き部分は、
HDD部分(5400回転/分)の評価になってるだろうと思われ。
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<ハイブリッドハードディスク>
採用されてるハイブリッドハードディスクは、
Seagate製の「ST91608220AS」という型番で、
HDD部分の
容量は160GB、
シリアルATA、回転数は5400回転/分。
フラッシュメモリーの容量は256MB。
メーカーサイトを調べてみると
このドライブでは、ハードディスクで
最もよく使用されるデータがフラッシュメモリに格納されるので
アクセス時間を短縮できるとある。
Windows Vista自体がが、
ハイブリッド・テクノロジを自動的に検出して管理するので、
こっちから何かを設定したりという必要はないらしい。
と言う事で、
特に手出し出来るものはなくて、
ベンチマークが上がるというよりは
使用していて体感上、速さを感じ取れるという部類のものみたいで。
メインメモリが2GB必須という状況で、
256MBくらいだと焼け石に水のような気もしないでもないけど
たぶんないよりはマシ。
通常のHDDとハイブリッドHDDの価格差が
5000円しかない事を考えると
TZのフラッシュメモリーを選択した時みたいに
値段が数万円も上昇!みたいな事はないので
気軽に選択できるというメリットもある。
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<オマケ>
コンピューターの中をのぞいたら
いつもと見慣れないファイルを発見。
ローカルディスク(C:)の隣に
1.5GBという容量を確保したSystem(S:)を見つけて
何なんだこりゃ?
と思って調べてみた。
そうすると、
Windows Vista Ultimateにある
BitLockerというディスク暗号化機能を使う際に
必要な領域という事らしい。
Windows Vistaの
EnterpriseかUltimateにしか搭載されてないので
Ultimateを触ってない自分にとっては
今まで全然縁がなかったものなので驚いてしまった。
思わず
ハイブリッドHDDのフラッシュ領域かなんかかと
勘違いするとこだった・・・
無知とは恐ろしい。
これからまだまだ触ってみないと
本質はわからなさそうだけど
出来るテストはいろいろやってみようかな。
【VAIO typeS特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】