VAIO typeZでハイビジョンコンテンツを楽しむ(その1)
typeZって、さすがにモバイルPCだけに
デジタルチューナーなんてものは内蔵してないけど、
なまじ解像度が高かったりして
ハイビジョンコンテンツを楽しむには結構向いてそうで。
って事で、
VAIOの周辺機器にネットワーク経由で
デジタル放送を視聴したり録画できる
LAN対応地上・BS・110度CSデジタルチューナー「VGF-DT1」
ってのがあるのでひさびさに使ってみる。
「VGF-DT1」が一体どんなものかは以下記事を参照。
・デジタルチューナー「VGF-DT1」をPCで遊びつくそう!(設定編)
・デジタルチューナー「VGF-DT1」をPCで遊びつくそう!(視聴編)
・デジタルチューナー「VGF-DT1」をPCで遊びつくそう!(録画編)
・デジタルチューナー「VGF-DT1」にたくさんのPCからアクセスさせよう!
・デジタルチューナー「VGF-DT1」からのデジタル放送をモバイルVAIOで見る!
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設定は出来上がってるという前提で、
typeZにある「VAIO Digital TV」を起動する。
「VAIO Digital TV」のメインメニュー画面から
[TV]を押すと
「VGF-DT1」が受信した
地上デジタル放送やBSデジタル放送が現れる。
・・・ハズが
映像は現れず。
よく見るとエラーが発生していて、
「グラフィックドライバーが動画の高速処理機能(DXVA)をサポートしていません。対応しているグラフィックスドライバをインストールして下さい。」
というメッセージ。
これを解釈すると
SPEEDモードにしている
外部グラフィックのNVIDIA GeForce 9300M GSのドライバーが、
「VAIO Digital TV」の動画再生に対応してないという事になる。
まさかとは思ったものの
念のために、STAMINAモードに切り替えてみると
内蔵グラフィックスのIntel GMA 4500MHDでは問題がないらしく
いつものように普通に映像が現れた。
という事は、
やっぱり外部グラフィックのドライバーに原因という事になる。
これはさすがに今の時点ではどうしようにもなくて
アップデートで改善されるのを待つしかないみたいで。
うーんいきなり最初からつまづき気味・・・
せっかくのグラフィック性能が生かせないのは痛い。
ひとまず
STAMINAモードで使う分には大丈夫そうなので
このまま使う事にする。
さすがに、typeZの1600×900の解像度と
NTSC比で100%以上の色純度があるとうたうだけに
デジタルハイビジョンの映像が映し出されると
その解像感と色鮮やかさはなかなかのもの。
全画面表示にした場合、
16:9という画角が画面ぴったりにハイビジョン放送が収まって
上下に黒い帯が出ないからスッキリ。
[DRモード]の1920×1080や
[HRモード]の1440×1080でも
全画面表示すれば、ほぼ画面と同じドット数に近い解像度で表現できて
見ている分にはとても気持ちいい。
ウインドウサイズは自由に変えられて
最小サイズでは320×120ドットにまで小さくできる。
何かの作業をしながら端っこで画面再生というような
ワンセグ的な利用方法もある。
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デジタル放送のような
高画質なハイビジョン映像をリアルタイムに表示すると
何かとPCに負担がかかるもので、
CPUやメモリ、グラフィックの性能をある程度必要とする。
1年以上前のSZシリーズではどうにか、
それ以下のモバイルPCだと
再生する事だけでCPU使用率がいっぱいになったり
グラフィックが対応しなかったりと
かなりの負荷具合には待ちがなくて
再生するのがやっとというPCがほとんどだった。
では、
typeZだとどのくらいか?
[DRモード(24Mbps 1920×1080)]を
STAMINAモードのIntel GMA 4500MHD、
電源設定を【省電力[アクティブ]】で
再生すると、
CPU負荷率は比較的高めで50~60%。
同じ設定で
[HRモード(12Mbps 1440×1080)]にすると
CPU負荷率はぐっと下がって30~40%。
それでも
思ってたよりも負荷率が大きいなと思ったので
電源管理を見直してみる。
【高パフォーマンス[アクティブ]】にして
同じように再生してみると
[DRモード]でも[HRモード]でも
CPU負荷率は数%~10%程度にまで下がった。
グラフィック側での処理パフォーマンスが上がったのだろうと思われ
CPU側での負担が極力減ったのだと推測。
これなら
内蔵グラフィックスのIntel GMA 4500MHDでも
十分に役割を果たしてくれてるようだとも言える。
ただ、
ずっと視聴して思ったのは
比較的ゆっくりめの動作の時には問題がないものの、
早い動きの動画になると
波打ったような横シマのようなノイズがのっかるのが気になった。
やっぱり
NVIDIA GeForce 9300M GSのドライバーの改善を急いで欲しい。
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有線LANでは
当然、最高画質の[DRモード(24Mbps 1920×1080)]でも
まったく問題ない。
ワイヤレスLANにした場合に
どれくらいまでリアルタイム視聴に耐えられるか?
typeZに内蔵されているワイヤレスLANは、
802.11a/b/g/nに対応した「WiFi Link 5100」。
802.11n(ドラフト規格)の
最大で理論値300Mbpsにまで対応したモジュール。
とは言っても自分の環境では300Mbpsを作るのはまだ難しいみたいで
理論値150Mbpsが限界。
さらにこの理論値がうさんくさくて
実行レートは軽く50Mbps以下。
[DRモード(24Mbps 1920×1080)]を
ワイヤレスLAN環境下で再生すると
ところどころひっかかるし、
その下の[HRモード(12Mbps 1440×1080)]でも
完全にスムーズに再生とまではいかないようだった。
リアルタイムにストレスなくみるには、
有線LANが確実。
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今度は録画してみる。
録画は、typeZのストレージ(HDDやSSD)に記録される。
この場合、
録画しながらの視聴は不可能で、
あくまでも水面下で録画だけが行われる。
実は以前の実験でわかっていたことだけど、
リアルタイムに視聴するのが一番困難な作業で、
録画だけをする場合のほうが
映像が途切れたりする事がなく安定的に録画される。
それでも
確実性を重視するならば、
録画する時は、ワイヤレスではなくて有線LANをつないでいたほうが無難。
録画さえ成功してしまえば、
「VGF-DT1」とのネットワークのつながりは一切気にしなくて良くて、
いつでも「VAIO Digital TV」の録画したリストから
呼び出して再生する事ができる。
最近は「VAIO Digital TV」のバージョンが上がったことで
DVDへのムーブだけでなくて、
なんとBlu-Rayディスクへのムーブも可能になっていて、
それこそtypeZにBlu-Rayディスクドライブを搭載していれば、
デジタル放送をハイビジョン画質のまま焼けるという業が成立する。
さすがに、
このソフトには
録画した番組をPSPとかウォークマンに転送できるまでの能力はない。
ちなみに、
typeZのフォルダ階層を掘って、
録画されたファイルを見てみると
それは専用のファイルになっていて
そのまま他にコピーしても使えるといった汎用性もない。
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何かと制限の多い「VGF-DT1」だけど、
デジタルチューナーを内蔵しないtypeZにとっては比較的利用価値がある。
自宅内で、
リアルタイムにデジタル放送を見たいなと思えば
ネットワークさえ確保できれば家のどこでも視聴はできるし、
録画をしてしまえば、
外出した先でストックしたハイビジョン番組を
高画質のままいつでも見られるという非常に大きいメリットが持てる。
今回みたいな
たくさんハイビジョン番組をストックしたり
Blu-Rayディスクに気に入ったハイビジョン番組を残すという
利用方法だけを基準に考えると
typeZをカスタマイズは、
大容量のHDDとBlu-Rayディスクドライブ搭載機が
本領を発揮しそうな気がする。
次は、
もうひとつのハイビジョンコンテンツの楽しみ方になる
『VAIO Media plus』も利用してみようかな。
続く。
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(プロローグ)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(ディスプレイ編)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その2)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その3)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その2)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その3)
・VAIO typZの1600×900という解像度や色再現性を比較してみる。
・VAIO typeZの本体を分解してみた。(前編)
・VAIO typeZの本体を分解してみた。(後編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(基本ベンチマーク編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(3Dベンチマーク編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(ストレージ編 前編)
・VAIO typeZのパフォーマンステスト(ストレージ編 後編)
・VAIO typeZにおもいっきり負荷をかけて発熱具合を調べてみる。
・VAIO typeZの排熱と、消費電力をチェック。
・VAIO typeZのFelica搭載、非搭載のキーボードデザインの違い。
・VAIO typeZに大容量バッテリーを付けた時のスタイル。
・VAIO typeZの排熱ファンから出てくる音を録音してみた。
・VAIO typeZを1泊の出張にまともに使えるか試してみる。
・VAIO typeZで1泊の出張中(その1)
・VAIO typeZで1泊の出張中(その2)
・VAIO typeZで1泊の出張中(その3)
・VAIO typeZで1泊の出張中(その4)
・ワイヤレスWANを内蔵したVAIO typeZで快適インターネット(その1)
・ワイヤレスWANを内蔵したVAIO typeZで快適インターネット(その2)
6件のコメント
くんこくさま、過去スレ対応で申し訳ありません。中古ショップでDT1を
見つけました。現在市場において外付けの3波デジタルチューナーが販売されていない現状でDT1はくんこく様のレポートにあるように制限はあるもののとても魅力に感じております。購入しようか悩んでいます。わがままなお願いですが、Z91ユーザービスタの64bitで無事動くのでしょうか。
Windows764BITでは動くのかわかりましたらご教授ください。
宜しくお願いいたします。
>びやだるとどおやじさん
こんにちはw
えっとですね、DT1なんですがアプリケーションが32bitにしか対応していなくて、7(64bit)もVista(64bit)も動作できないと、VAIOカスタマーに問い合わせた時に言われた気がします(^_^;)
なので、ちょっとご購入はお控えになられたほうがよろしいかと思われます(汗
ちょっと使い勝手は違うかもしれませんが、例えばBDレコーダーもしくはVAIOLシリーズですと、家の中にネットワークが出来てさえいれば、どこでもハイビジョンコンテンツをZ側で再生する事ができます。
外出先で見ようと思った場合は、BDレコーダーはさすがにPSPやウォークマン、ナビの書き出しにとどまりますが、Lシリーズの場合は、メモリースティックに書き出ししてそれを再生するプレーヤーも配布されるので、ワンセグ画質ですが、持ち出ししてZで見るといった使い方もできますw
ご参考ではありますが、Zで録画するというサーバー的な役割でなく、別の機器に録画したものを再生するクライアント的な使い方ですね(^^ゞ
くんこく様、素早い回答ありがとうございます。危うく購入するところでした。うーんやっぱりBDレコーダーかLですよね。3波チューナーついてますしね。この間の騒動でへそくりはそこをつきましたのでこのあたりの購入はまだ先になりそうです。(汗
とりあえずインテル爆速Zは7化だけでもしようかなと。
>びやだるとどおやじさん
発売当時はなかなかに魅力的だったんですが、アプリ依存なのでそこがダメだとちっとも使えないですからね(汗
このあたりはぼちぼちと様子を見られて、これだ!と思うものを決めうちでいくのがいいかもしれませんねw
えぇもうZはWindows7化しちゃえば、今よりももっと爆速快適マシンになっちゃいますからぜひぜひww
くんこくさま
いつも楽しく拝見しております。さらに後スレです。爆速Zを7化しました。Vistaの時もカスタマイズしていたので起動は1分かからなかったのですが7はさらに早く軽い感じがします。それからテレビチューナーですがIOデータのGV-MC7/VZを購入しました。7のメディアセンターの機能を利用する64bit対応の3波チューナーです。ただこれがトラブル続きでまずインストール中にやたらブルースクリーンになりやっとインストールしてメディアセンターを開いてもテレビの機能が表示されません。IOのHPで確認するとSONYやNECではテレビ機能が表示されないので修正ソフトをインストールせよとのこと。とりあえずインストールするとテレビは映るようにはなりましたがPC起動時終了時にブルースクリーンが頻発。しかたなくZを
リカバリー(UPGのためVAIOのリカバリー機能は使えず、リカバリーディスクでVistaからやり直し。(泣、後にOSからリカバリーできるバックアップソフトを購入。)先に修正ソフトを導入後チューナーのソフトをインストール。今度は無事終了。しかし、その後1度だけブルースクリーンが発生。うーん、こんなもんなんかなーと。また、使い込んでみて感想を報告します。では
>びやだるとどおやじさん
ZシリーズのWindows7化おめでとうございます!
さらにサクサク度が増したようで何よりですw
ただIOデータ製のテレビチューナーでは大変なご苦労が(汗
またぜひぜひ続報を楽しみにしておりますw