ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(後編)。信頼性やアウトプットも大幅に改良、あらゆるレスポンスを重視したワークフロー。
・ソニーのフラッグシップ、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α1 ( ILCE-1 )」登場(前編)。α7R IVに迫る高解像度と、α9IIを遥かに凌ぐスピード性能。
の続き。
α1は高画素機種にもかかわらず、α9IIを超えるスピードを持つというインパクトが凄いけれど、いたるところに進化を遂げていて、なかなかに凄い。
国内公式サイトと海外公式サイトを見比べつつ、細かい部分にも注目してみた。
<国内プレス>
・進化するプロの創造性に最先端技術で応える フルサイズミラーレス一眼カメラ 『α1』 発売 | プレスリリース | ソニー
・α1 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
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目次
●基本スタイルはそのままに、操作性と信頼性を強化したボディ。
ボディサイズは、約128.9(幅) x 96.9(高さ) x 80.8(奥行き)mm、質量はバッテリーとメモリカードを含めて約737g。
およそ大きさはα7SIIIと等しく、重さについてはα1は重量が増している。
※α7SIIIの質量はバッテリーとメモリカードを含めて約699g。
α9IIの質量のボディサイズは、約128.9(幅) x 96.4(高さ) x 77.5(奥行き)mm、質量はバッテリーとメモリカードを含めて約678g。
背面ディスプレイは、α7SIIIやα7Cに採用されているバリアングル液晶ではなく、α7R IVやα9IIと同様のチルトタイプ。
上方向に約107°、下方向に約41°まで角度調整可能。
スチルに重きを置いていることの現れか?
電子ビューファインダーは、944万ドット(Quad-XGA)の大型0.64型有機ELディスプレイを採用。
0.90倍のファインダー倍率、撮影画像の対角視野角約41度(全表示領域では約43度)、25mmのハイアイポイントと周辺までの歪みを低減して、すみずみまでクリアな映像を映しだす。
これは、α7SIIIと同じ電子ビューファインダーであるけれど、α1では、ファインダーフレームレートは世界初の240fps表示が可能。
ファインダー内で被写体の動きをより滑らかに表示することができる。
このあたりも画像処理エンジン「BIONZ XR」の恩恵が大きいところ。
遅いシャッタースピードで電子シャッターを使用すると、ディスプレイの反応が低下して速い被写体を追いかけるのが難しくなる。
[低フレームレート制限]をオンにすると、表示応答が向上しパンショットが可能になる。
また同じ撮影シーンで、解像度を変えることなくフルサイズ/APS-Cフォーマットのシームレス切り替えることができる。
JPEG/HEIFのみ。画像サイズがM/Sの時。
撮影時のタッチ操作時のレスポンスも向上し、より直感的な操作ができる。
画面上のアイコンをタッチすることでタッチフォーカス、タッチトラッキング、無効の設定を瞬時に切り換えられる。
メニュー構造は、カメラの設定がより直感的になり、設定変更のに対するカメラの応答性が向上。
静止画・動画で別設定ができる。
メニュー画面はタッチで操作でき、再生画面はスワイプ、ピンチズーム機能を備える。
左側面の端子は、マイク端子、ヘッドホン端子、標準HDMI(Type-A端子)端子、マルチ/マイクロ端子、USB Type-C端子、イーサネット端子、シンクロターミナルを搭載。
HDMI端子は、経由でカメラから対応機器へ16-bit RAW映像の出力が可能、XAVC S-Iなどの4K動画を本体内で記録しながらHDMI出力もできる。
マルチ/マイクロ端子は単独別室となっている。
メモリーカードスロットは、CFexpress Type AメモリーカードとSDXCメモリーカードに対応したデュアルスロット。
SDカードは、UHS-IIに対応。
CFexpress Type Aカードは、高速連続静止画撮影と高ビットレートでの4K動画記録の両方に適した高速書き込み/読み取り速度を備えた次世代のコンパクトストレージ。
大量の静止画像や動画データが生成されている場合でも、カメラのバッファをすばやく解消できる。
イメージセンサーの前面に搭載したフィルターが振動して付着したゴミやほこりを効率的に除去。
電源オフ時にカメラがアンチダスト駆動を自動的に行い、メニューからクリーニングモードを手動で実行することもできる。
また、電源オフ時にはシャッタークローズ機能に対応。
約50万回の高耐久メカシャッターとなっている。
バッテリーは高容量の「NP-FZ100」を採用。
USB PD(Power Delivery)に対応して、内蔵バッテリーを消耗することなく、長時間の連続撮影が可能。
PD互換のUSB充電器とモバイルバッテリーをカメラのUSB Type Cポートに接続して、電力を供給したり、内部バッテリーを従来の電源の3〜4倍の速度で充電できる。
バッテリー2個を搭載可能な縦位置グリップ「VG-C4EM」に対応。
より堅牢なボディを実現するために、トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リヤカバーに至るまで、軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を採用。
マウント固定用のねじを6本使用しマウント部の剛性を高めている。
メディア蓋をヒンジ軸から二重蓋構造のスライド機構とロックレバーの組み合わせに変更。
レンズロックボタンの形状変更や、マウント周りへのクッション追加して、さらなる防塵・防滴に配慮した設計となっている。
マルチインターフェースシューはデジタルオーディオインターフェースに対応。
別売のショットガンマイクロホン「ECM-B1M」やXLRアダプターキット(XLR-K3M)を使い、音声をデジタル信号のままにカメラに伝送して劣化の少ない高音質な録音が可能になる。
音声の記録フォーマットを、48kHz/16bit 2ch、48kHz/24bit 2ch、48kHz/24bit 4chからメニューで選択できる。
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●アウトプットも大幅に改良、スピード重視したワークフロー。
リモート撮影や、撮影中および撮影後のデータ転送、転送時の使い勝手の強化など、大幅に利便性を向上。
ワイヤレス5GHz / 2.4GHz LAN接続に対応。
5GHz帯に加え、複数のアンテナで通信品質を向上させるMIMOに対応、α9II比で高速通信性能が2倍以上となり、業界最速の転送速度を誇る。
FTP転送機能(無線LAN、USBテザリング、有線LAN)は動画ファイルにも対応。
Wi-Fi 11ac 2×2 MIMOとマルチスレッドの採用により、ワイヤレス転送時はα9II比約3.5倍のデータ量の同時転送が可能。
USB Type-C端子は、SuperSpeed 10 Gbps(USB 3.2)をサポート。
充電と・給電はもちろん、PCリモート撮影や画像バックアップもスムーズに対応。
参考までに、マイクロUSB端子では充電と給電ができない点には注意。
有線1000BASE-T接続内蔵コネクタにより、ギガビット速度での高速で安定したデータ転送が可能。
FTPSをサポートし、SSLまたはTLS暗号化を使用してセキュリティを強化。
「Xperia PRO」などの5G(第5世代移動通信)ミリ波帯対応デバイスとUSB接続することで、5G通信を活用した高速かつ安定したFTPファイル転送も可能。
もちろん4G通信でのUSBテザリングも可能。
リモート撮影は、Sonyの「Imaging Edge Desktop」アプリケーションを搭載したPCから「リモート」アプリを使い、無線LANまたはUSB接続を介してPCリモート(テザー)撮影が可能。
また、スマートフォンにインストールした「Imaging Edge Mobile」を利用してリモートコントロールできる。
RAW、JPEGに加えて、より滑らかに階調を再現する10-bit記録の静止画記録フォーマットHEIFに対応。
また、納品前に任意の構図とアスペクト比の変更が可能な本体内トリミングも可能になっている。
非圧縮RAWと同等の画質を保ったままファイルサイズが削減できるロスレス圧縮RAWに新たに対応。
JPEG・HEIF形式での記録において、画質設定として[標準]よりファイルサイズを優先する[ライト]を新たに追加。
ファイルが小さくなり、転送スピードを重視する、スポーツや報道系のプロのワークフローを効率化できる。
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α1の高画素&連写性能に目がいくけれど、恐るべきは1/400秒でフラッシュと同調できるとか、電子シャッターでも1/200秒でフラッシュと同調できたりフリッカーフリーが使えたり、もともとあった弱点を克服してしまったこと。
そのうえに、アウトプットの異常なまでの充実っぷりで、α9IIが霞んで見える。
カメラの限界を超えてしまったα1はフラッグシップ級の価格ではあるけれど、唯一無二の存在になった。
これは無理してでも実機を触る価値はあるだろう。
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●α1 作例
ボディ:α1
レンズ :
焦点距離:41mm シャッター速度:1/6400秒 絞り値:F6.3
露出補正:±0.0EV ISO:1600
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 70-200mm F2.8 GM OSS
焦点距離:79mm シャッター速度:1/2000秒 絞り値:F4.5
露出補正:±0.0EV ISO:400
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS
焦点距離:512mm シャッター速度:1/1250秒 絞り値:F6.3
露出補正:±0.0EV ISO:1000
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 400mm F2.8 GM OSS
焦点距離:400mm シャッター速度:1/2500秒 絞り値:F2.8
露出補正:±0.0EV ISO:1600
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 100mm F2.8 STF GM OSS
焦点距離:100mm シャッター速度:1/200秒 絞り値:F5.6
露出補正:±0.0EV ISO:100
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 100mm F2.8 STF GM OSS
焦点距離:100mm シャッター速度:1/200秒 絞り値:F5.6
露出補正:±0.0EV ISO:100
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 600mm F4 GM OSS
焦点距離:840mm シャッター速度:1/2500秒 絞り値:F5.6
露出補正:±0.0EV ISO:1250
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 600mm F4 GM OSS
焦点距離:840mm シャッター速度:1/1250秒 絞り値:F5.6
露出補正:±0.0EV ISO:500
Sony | Photo Gallery
ボディ:α1
レンズ : FE 70-200mm F2.8 GM OSS
焦点距離:102mm シャッター速度:1/60秒 絞り値:F8
露出補正:±0.0EV ISO:100
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●α1先行展示は、予約必須!(1月27日(水)18時から先着順)
α1のソニーストアの先行予約販売は、2021年2月2日(火)10時から。
α1の実機はソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)で先行展示されるものの、先行体験に予約が必要。
予約開始は、1月27日(水)18時から先着順となる。
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●THE ONE 新次元へ α1
デジタル一眼カメラ α1 「ILCE-1」
ソニーストア販売価格:800,000円前後
●2021年2月2日(火)10時から先行予約販売開始
●長期保証<3年ワイド>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
[2021年3月19日発売]
●αあんしんプログラム
αオーナー向けの「あんしん・快適な」サービス
「レンズ長期保証優待」、「αメンテナンス最大50%OFF」、「下取りサービス増額
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●はじめてソニーストアを利用するときも先にMy Sony ID登録しよう
まだ一度もソニーストアを利用したことがないという場合でも、My Sony IDを新規登録すると、すぐに利用できるソニーストア割引クーポン(10%OFF)をもらうこともできる。
その後、お買い物条件に応じて年に2回オイシイクーポンがもらえるので、ぜひ利用しよう。
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口。丸栄百貨店南隣
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:11:00~20:00