ついに発売!5Gミリ波帯対応スマートフォン「Xperia PRO」。HDMI入力端子を備えて外部モニター化、カメラと合体してハイクオリティのライブ配信可能なSIMフリーモデル。
去年2020年2月の終わりに、開発中だよと発表された5G ミリ波に対応した映像制作などプロフェッショナル向け「Xperia PRO(エクスペリア プロ)」。
もう少しで1年が経過するギリギリのタイミングで、ついに発表に。
Xperia初の5Gミリ波に対応、映像制作などのプロフェッショナル向けの国内SIMフリースマートフォンとして、2月10日に発売となる。
・プロフェッショナル向け5Gミリ波帯対応デバイス『Xperia PRO』を日本国内市場で発売
~クリエイターの新たな可能性を切り拓き、通信面からプロのワークフローをサポート~
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目次
●プロフェッショナル向け5Gミリ波帯対応モデル「Xperia PRO」
「Xperia 1 II」をベースに、映像制作などのプロフェッショナル向けとしたモデルが「Xperia PRO」。
「Xperia PRO」は、5G sub6(6 GHz未満の帯域)に加えて、ミリ波:mmWave(28GHz帯などの高周波数帯のミリ波)に対応。
従来の4Gや3Gと電波特性は大きく変わらないsub-6に対して、光に近い電磁波で指向性が高くなるミリ波は通信の安定性を保持するのが難しいとされている。
そのため、「Xperia PRO」は5Gミリ波帯アンテナを筐体の上下左右4か所に備え、低誘電率素材を採用するなどして、ハードウェアとして360度全方位の通信の受信感度を高めている。
失敗が許されない映像配信の現場などでは、安定した高速データ通信が必須。
5Gミリ波を受信している方向や通信のデータ送受信速度を可視化できる「Network Visualizer(ネットワークビジュアライザー)」アプリを搭載。
通信状況を可視化することで、より確実に映像を転送することができる。
そして本体下部中央にHDMIマイクロ端子(タイプD)の入力端子を搭載。
レンズ交換式デジタル一眼カメラやプロフェッショナル向けカムコーダーの映像をうけて「Xperia PRO」の画面をそのままモニターとして利用することができる。
「Xperia PRO」からアプリを利用してライブストリーミングする際にデジタル一眼カメラαなどを外部カメラとして使用することもできる。
外部モニター機能を使うことで、小型・軽量の4K(60p) HDR対応のサブモニターとして使用可能。
「Xperia PRO」の21:9シネマワイド(TM)ディスプレイは、HDR規格、BT.2020色域、10bit入力に対応。
ソニーのマスターモニターで培った技術により、クリエイターの意図した色調を忠実に再現できる。
また、ピンチイン、ピンチアウトで簡単に画像の拡大縮小ができて、細部のフォーカスや忠実な色確認が直感的な操作で行える。
カメラにあるモニターよりも大きく映し出すことができて、しかもフレキシブルに角度を変えて使えるモニターにできる。
YouTubeライブなどのストリーミング用アプリで配信する場合に、デジタル一眼カメラαなどを外部カメラとして使うこともできる。
そのため、スマホカメラにはないよりクオリティ高い映像でライブストリーミングを行うことができる。
「Xperia PRO」の通信機能とHDMI接続を介して、こだわりあるライブ配信がよりシンプルかつスムーズに可能になる。
「Xperia PRO」とUSBテザリングに対応した撮影機材をUSBケーブルでつなげば、静止画や動画ファイルを高速かつ安定的に転送も可能。
5Gミリ波通信が利用できれば、より高速のファイル転送ができる。
αの[撮影時自動転送]機能をONにすることで、撮影しながら自動的にバックグラウンド転送といった使い方もできる。
これで現場でのワークフローが大幅に高速化する。
サイドにあるカメラボタンの横にもうひとつある物理ボタンは、アプリのショートカットキー。
Xperia 5 IIでは、Googleアシスタントの呼び出し固定でしかなかったけれど、「Xperia PRO」では登録したアプリの起動ボタンとして使えるため非常に汎用性が高い。
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●「Xperia PRO」の備える基本スペック
カメラは、3つの有効画素数約1200万画素のイメージセンサーにプラスして3D ToFセンサーを搭載。
・超広角レンズ
有効画素数:約1220万画素/焦点距離:16mm/F値:2.2/デュアルフォトダイオード
・標準レンズ
有効画素数:約1220万画素/焦点距離:24mm/F値:1.7/デュアルフォトダイオード/ハイブリッド手ブレ補正(光学式+電子式)
・望遠レンズ
有効画素数:約1220万画素/焦点距離:70mm/F値:2.4/ハイブリッド手ブレ補正(光学式+電子式)
・3D ToFセンサー
フロントカメラは、F2.0 有効画素数800万画素 1/4″型センサー。
レンズには、カールツァイスレンズを採用し、T*(ティースター)コーティングを施すことにより、不要な反射光を低減してクリアな描写性能を発揮。
レンズを切り替えて、光学3倍ズームや背景ぼけ撮影、超広角撮影ができる。
3D ToFセンサーは、センサーから被写体へ赤外線を発し、反射した赤外線が戻ってくるまでの時間を検出。
被写体までの距離を瞬時に測定することで薄暗いシーンでも高速・高精度AFが可能となる。
画像処理エンジン「BIONZ X™ for mobile」により、画像圧縮前にノイズ低減処理することで暗所撮影の画質が向上。
αシリーズに搭載されている、リアルタイム瞳AFを搭載し、新たに人物にくわえて動物の瞳まで検出。
最大60回/秒のAF(オートフォーカス)とAE(自動露出)の演算処理を行い、AF/AE追随しながら20コマ/秒の高速連写も可能となり、動く被写体でもフォーカスや明るさをあわせた連写ができる。
新しくソニーのデジタル一眼カメラαシリーズのUIに近い静止画撮影用のアプリ「Photography Pro(フォトグラフィー プロ)」を搭載。
「プログラムオート(P)」「シャッタースピード優先(S)」「マニュアル(M)」といった撮影モードダイヤルや、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどマニュアル設定できる。
動画撮影では、21:9アスペクト比で、映画のような撮影ができる「Cinematography Pro」を搭載。
新たに2K 10bit HDRに対応した120コマ/秒のハイフレームレート撮影ができ、24コマ/秒、30コマ/秒に加えて、60コマ/秒、25コマ/秒の4K 10bit HDR 撮影ができる。
また、水準器やタッチAF、ホワイトバランスのカスタム設定、適正露出を表示して設定できるメータードマニュアルなどの機能もある。
本体を横向きにして、左右に均等に配置されたフロントステレオスピーカーによりバランスの良い迫力のステレオサウンドを実現。
臨場感を実現する立体音響技術「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」や没入感のある立体的な音場を実現する立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」にも対応する。
スペックとして、プロセッサーは、Qualcomm社製64ビット クアッドコアプロセッサー「Snapdragon™ 865 Mobile Platform」に、メモリー(RAM)は12GB、ストレージは512GB。
Xperia 1 II 国内キャリアモデルの4倍の容量。
外部ストレージは最大1TBのmicroSDXCに対応。
また、メモリー(RAM)はXperia 1 II (XQ-AT42)と同じく12GB。
本体サイズは、約75mm×約171mm×約10.4mm。質量は225g。
IP65/IP68相当の防水性能と防塵性能も備えている。
バッテリー容量は、4,000mAh。
OSは、Android 10。
ワイヤレス充電は非搭載となっている。
FeliCa(おサイフケータイ)は非対応ではあるものの、NFCには対応。
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●国内の各通信キャリアの対応する安心感とデュアルSIMの便利さ。
国内SIMフリーの最大のメリットは、国内で利用する回線を利用して通信できること。
そしてSIMスロットは、2回線利用できるデュアルSIM。
デュアルSIMで利用した場合、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)もサポート。
2枚のSIMカードを挿入すれば、どちらのSIMの電話番号に着信があっても電話を受けたり、片方のSIMで通信しつつもう一方のSIMで電話の着信を受けるといったことができる。
仕様として理解しておく必要があるのが、2番めのSIMは、MicroSDカードとの排他仕様となっていること。
2枚のSIMとMicroSDカード、同時に3枚は収納できない。
SIM+SIMもしくは、SIM+MicroSDカードのいずれかの使い方に限られる。
<Xperia PRO (XQ-AQ52)の対応バンド>
対応バンド | 5G | n77,n78,n79,n257 |
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LTE | Band 1, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 18, 19, 21, 26, 28, 38, 39, 40, 41, 42 | |
3G | Band 1,2, 4, 5, 6, 8, 19 | |
GSM | 850MHz/900MHz/1.8GHz/1.9GHz |
5G Sub6に対応しており、5G バンドのうちn77/n78/n79での通信が可能。
mmWave(ミリ波)にも対応しn257での通信も可能。(後日ソフトウェアアップデートで対応予定。)
今なお主力のLTEについては、各キャリアともに対応バンドをカバーしているために、安心して国内各社のSIMカードを利用できる。
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●ついに手にすることができる「Xperia PRO」
あまりにも待たされすぎてもう出ないかもと思っていた「Xperia PRO」がようやく発売。
2020年モデルのXperia 1 II と同じプロセッサーで、どうせならこれから先出てくるであろうSnapdragon 888を搭載してほしかったというのが本音。
けれども、すでに水面下で開発が続いていてプロセッサーだけ差し替えるとかそんな容易なものではないだろうし、デジタル一眼カメラα1との同時発表だったことからしても、プロフェッショナル向けのソリューションを全面に押し出したモデルという事なのだろう。
「Xperia PRO」のボディは、およそスタイリッシュとは真逆の、電波を通しやすくするために外装ケースは全身樹脂素材だし発熱を拡散するためにボディサイズも一回り大きい。
便利なワイヤレス充電も非搭載だったり、カラバリもブラック一択。
けれど、シボ加工されたボディやサイドに刻まれる「Xperia PRO」のロゴマークなど、垣間見えるソニーのプロ用機器としての佇まいは別格。
しかもMicro HDMI端子を搭載して、カメラの大画面モニターとしても使えるし、反対に「Xperia PRO」のライブ配信用としてカメラを利用することもできる。
幸いなことに、発表されてから発売の期間は2週間と短く、欲しいと思ったら意外と早く手に入る。
スマートフォンとして税込み25万円は決して安くはないけれど、「Xperia PRO」しか味わえない世界観がきっとある。
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●Xperia PRO ソニーストア先行展示
「Xperia PRO」のソニーストアの先行予約販売は、2021年1月27日(水)9時から。
「Xperia PRO」の実機はソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)で2021年1月28日(木)から先行展示される。
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●ソニーストア Xperia SIMフリーモデルラインナップ
Xperia PRO (XQ-AQ52)
ソニーストア販売価格:227,091円+税
発売日:2021年2月10日
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 10,400円(税込)
1回目のみ10,601円(税込)
・Xperia PRO(XQ-AQ52) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
Xperia 1 II (XQ-AT42)
ソニーストア販売価格:124,000円+税
カラー:特別色フロストブラック/ホワイト/パープル
Xperiaケアプラン(月払い500円/年払い5,000円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 5,600円(税込)
1回目のみ7,600円(税込)
・Xperia 1 II(XQ-AT42) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia 1 IIレビュー記事>
・「Xperia 1 II」に備わる「Photography Pro」の項目とメニューをすべてチェックしてみた。撮るそのときに自分の想いを反映する楽しさがあるカメラアプリ。
・「Xperia 1 II」を手に入れたら、真っ先にオモテウラに保護フィルムを貼ろう。今回は、スミまで貼れる上級者向け?曲面対応のTPUフィルムにチャレンジ。
Xperia 5 (J9260)
ソニーストア販売価格:69,000円+税⇒59,000円+税
※2021年2月1日価格改定
カラー:ブラック/グレー/ブルー/レッド
Xperiaケアプラン(月払い500円/年払い5,000円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,700円(税込)
1回目のみ 2,800円(税込)
・Xperia 5(J9260) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<参考>
・有機EL 21:9シネマディスプレイ・トリプルカメラを備えるフラッグシップモデル「Xperia 5 SO-01M」、NTTドコモより11月1日に発売。
・有機EL 21:9シネマディスプレイ・トリプルカメラを備えるフラッグシップモデル「Xperia 5 SOV41」、手軽なミッドレンジスマートフォン「Xperia 8 SOV42」、auから10月下旬以降に発売。
Xperia 1 (J9110)
ソニーストア販売価格:79,000円+税⇒64,000円+税
※2021年2月1日価格改定
カラー:ブラック/パープル
Xperiaケアプラン(月払い500円/年払い5,000円)
24回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,900円(税込)
1回目のみ 3,700円(税込)
・Xperia 1(J9110) | Xperia(TM) スマートフォン | ソニー
<Xperia 1 執筆記事>
・ここ数年のXperiaとは全く異なる。Xperia 1実機ファーストインプレ – Engadget Japanese
・実際どう? Xperia 1『超縦長』ディスプレイの使い心地(実機レビュー)- Engadget Japanese
・Xperia 1の『トリプルカメラ』をじっくり試した(実機レビュー)- Engadget Japanese
・海外版Xperia 1を速攻入手して開梱レビュー。ストレージ128GBが魅力- Engadget Japanese
・[ ASCII.jp x デジタル 掲載 ] Xperiaシリーズを新たに生まれ変わらせた「Xperia 1」
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●Xperiaキャンペーン
・「スマホあんしん買取サービス」&「Xperia乗り換えキャンペーン」
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口より徒歩3分。
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。旧福岡市立中央児童会館
営業時間:12:00~20:00