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4K60pに対応した最新 Cyber-shot(サイバーショット)RXシリーズは登場するのか!? 1.0型センサー、画像処理エンジンBIONZ XR、AIプロセッシングユニットを搭載する新型ハンディカムコーダーから考えてみる。


ソニーから法人向けモデルとして、4K 60p/120p記録対応のXDCAM™メモリーカムコーダー『PXW-Z200』とNXCAM™カムコーダー『HXR-NX800』の2機種を発表。

あくまでも法人向け製品のため、多くの人にとって馴染のないカムコーダーではあるけれど、その仕様をみると非常に興味深い。

基本性能として、有効画素約1400万画素の積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSを採用したカメラとして初めて、最新の画像処理エンジンBIONZ XRAIプロセッシングユニットを搭載していること。

積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSというのは、これまでRX100シリーズやZV-1シリーズ、ハンディカムのFDR-AX700などで使用されていたセンサー。

今まで同サイズのセンサーを搭載していたカメラは4K30p動画撮影が限界で、ソニーのハンディカムとしても4K60p以上の動画撮影をできるモデルは存在していなかった。

ところが、「PXW-Z200」、「HXR-NX800」ともに最新の画像処理エンジンBIONZ XR、AIプロセッシングユニットを搭載して、4K 60p/120p動画撮影やAIによる高度なAFが可能なカムコーダーとして登場した。

法人向けではあるものの、有効画素約1400万画素の積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RS搭載カメラに最新技術が搭載されたことで、長らく停滞していた1.0型搭載カメラの最新モデルの期待値が高まってくる。

ということで、長らく新製品が発売されていないRXシリーズの発売の可能性について考えてみる。

・デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー

・AIによる被写体認識・AFを備え、撮影から配信までを実現する4Kカムコーダー2機種発売 | ニュースリリース | ソニー
・プロフェッショナルの撮影に革新を | 映像制作機器 XDCAM/NXCAM | ソニー
・映像制作機器 XDCAM/NXCAM | 法人のお客様 | ソニー

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●新型カムコーダーの登場で、Cyber-shot RXシリーズの期待が高まる?

まずCyber-shot RXシリーズの現状を確認してみると、VLOGCAMのZV-1シリーズを除いて、スチルメインであるCyber-shot RXシリーズは5年近く新製品が発売していない。

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さらに2016年2月19日(金)に発売された一体型のコンパクトボディにフルサイズセンサーを搭載した「DSC-RX1RM2」が、ソニーストアでの販売を終了。

RXシリーズの新モデルは全く出てくる気配がない。

けれど今回、RX100シリーズのセンサーとして採用されている1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSを搭載した最新のカムコーダーが発表されたという事実。

XDCAM™メモリーカムコーダーPXW-Z200』とNXCAM™カムコーダー『HXR-NX800の2機種ともに、4K 60p/120p記録に対応、さらに最新の画像処理エンジンBIONZ XRAIプロセッシングユニットを搭載している。

そして、1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSBIONZ XRAIプロセッシングユニットを組み合わせたカメラは今回のモデルが初めて。

センサーについては詳細は不明だけれど、画像処理エンジンなどが最新のものが採用されていることは確実。

仮に、RX100シリーズやRX10シリーズ、民生用のハンディカムもBIONZ XRAIプロセッシングユニットを組み合わせたモデルを出せなくはない。

1.0型といっても、「ビデオカメラ専用の16:9のセンサーではないのか?」と思ってしまうけれど、調べてみるとセンサーはスチル向けのサイズであることがわかる。

1.0型CMOSイメージセンサーについて、海外公式に詳細な情報を発見。

アスペクト比3:2の1.0型(13.2mm x 8.8mm) Exmor RS CMOSセンサー、総画素数約2090万画素、有効画素数約1400万画素となっている。

参考までに、RX100VIIは総画素数約2100万画素、静止画撮影時の有効画素数約2010万画素。

動画撮影時には最大約1420万画素(5028×2828)を利用していて、今回発表されたカムコーダーの約1400万画素とほぼ同等ということになる。

PXW-Z200』と『HXR-NX800は、475点の像面位相差AFポイントは画面の約81%をカバー、正確で応答性の高いAFトラッキングを実現し、AF領域は縦98%カバー、横82%カバーしている。

横に比べて縦側のAF領域のカバー率が高いのは、3:2のセンサーを使用しているためだと思われる。

ちなみに、今回のカムコーダーとRX100VIIの像面位相差AF測距点を比べると上図のようになる。

・カムコーダー像面位相差AF測距点:横25点×縦19点(合計425点)
・RX100VII像面位相差AF測距点:横21点×縦17点(合計375点)

カムコーダーのイメージセンサーは16:9の領域を使用しているものの、もしも3:2の領域が使用可能であれば測距点も上下に増えるはず。

だとするとおそらく横25点×縦21点(合計525点)相当の測距点があると思われる。

RX100VIIのAF領域と比較しても、カバーしている領域が増えることになる。

有効画素約2010万画素の積層型構造の1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSと、最新の画像処理エンジンBIONZ XRAIプロセッシングユニットを搭載したCyber-shot(サイバーショット)というのも、現実可能なレベルになっているはず。

フルサイズセンサーを採用しRX1シリーズが出てきてもおかしくない。

おそらく一番懸念されるところはバッテリー容量。

NP-FZ100(Zバッテリー):16.4Wh 幅38.7×高さ22.7×奥行51.7mm 約83g:上位αカメラで使用
NP-FW50(Wバッテリー):7.3Wh 幅31.8×高さ18.5×奥行45mm 約42g:エントリーα、サイバーショットなどで使用
NP-BX1(Xバッテリー):4.5Wh 縦29.9×横42.7×薄さ9.2mm 約25g:主にCyber-shotで使用

新しいカムコーダーをみてもわかるとおり、HXR-NX800の消費電力は約16W~最大約32Wと非常に高い。

『VLOGCAM ZV-E10 II』でも、高容量リチャージャブルバッテリーパック「NP-FZ100」(Zバッテリー)を採用して長時間の撮影が可能となっている。

BIONZ XR、AIプロセッシングユニットを搭載するモデルは、総じて消費電力が高く、従来のサイバーショットが搭載していたバッテリー(NP-BX1)では実用に耐えられないため、現実的に考えるとZバッテリーを採用するほかない。

もしくは、バッテリーを内蔵型にするか?

後考えられるとすれば、少しでも消費電力を抑えるためにAIプロセッシングユニットを省くという事も考えられる。

また、別のパターンとして、動画機が先行して発売された後にスチル性能を高めたカメラが発売された例は以前にもある。

例えば、「Cinema Line(シネマライン)」新開発APS-Cサイズ(スーパー35mm)のCMOSイメージセンサーを搭載したレンズ交換式カメラ「FX30」が先行して発売され、その後に「α6700(ILCE-6700)」が発表された。

FX30:2022年10月14日(金)
α6700:2023年7月28日(金)発売

今回もその流れに期待するとすれば、1.0型CMOSイメージセンサーExmor RSとBIONZ XRを搭載したサイバーショットが発表される可能性もゼロではない。

だとすると、4K60p撮影や最新の技術を使用したスチル撮影できるコンパクトデジタルスチルカメラが出てくる事に期待をしたくもなる。

これから先、もうサイバーショットの新型は出てこないのかもしれないという絶望から、今回のカムコーダーの登場で、今までよりも希望が持てる気がする。

 

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●Cyber-shot(サイバーショット)ラインナップ


デジタルスチルカメラ「DSC-RX10M4」
オープン価格
ソニーストア販売価格:275,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

24-600mm F2.4-4.0の大口径高倍率ズームレンズ搭載


デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M7」
オープン価格
ソニーストア販売価格:209,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


デジタルスチルカメラ「DSC-RX100M5A」
オープン価格
ソニーストア販売価格:132,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF


デジタルスチルカメラ「DSC-RX0M2」
オープン価格
ソニーストア販売価格:132,000円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

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●新発売カムコーダー


XDCAMメモリーカムコーダー「PXW-Z200」
メーカー希望小売価格:649,000円(税込)
発売日:2024年9月13日 発売予定

SDI端子・TC端子 搭載、XAVC(MXF)記録 対応 ※ XAVC(MXF)記録は、2025年6月以降ソフトウェアアップデートで対応予定


NXCAMカムコーダー「HXR-NX800」
メーカー希望小売価格:506,000円(税込)
発売日:2024年9月13日 発売予定

SDI端子・TC端子 非搭載、XAVC(MXF)記録 非対応

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