Xperiaのノウハウや性能をサイバーショット(Cyber-shot)に融合させた新しいコンパクトカメラを妄想してみる。
ソニーのCyber-shot(サイバーショット)の後継モデルがでなくなって久しく、今後も発売されるのか心配になるレベル。
フルサイズセンサーを搭載したRX1シリーズの後継を待ち続けていったい何年経ってしまったのか、1.0型センサーを搭載したRX100M7の後継モデルはいつのなるのか?
今さらながらサイバーショットの現状を踏まえつつ、もういっそのことXperiaと合体したサイバーショットを妄想してみる。
・デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット | ソニー
・Xperia(エクスペリア) | ソニー
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●既存システム的にも市場的にも厳しい立ち位置にあるコンパクトデジカメ
ソニーの最新Cyber-shotはというと、2019年に発売した RX100VII 「DSC-RX100M7」は、およそ5年前。
この後には、動画にシフトしたVLOGCAM(ZV-1シリーズ)として展開したものの、基本的な性能は既存のRX100シリーズを踏襲したままで目立った性能が向上した様子もない。
まぁ、ソニーに限らずコンパクトカメラ市場自体がスマートフォンに市場を奪われていて、各社新製品(高性能モデル)の発売もほとんどなく、いまさら注力しても難しいカテゴリーとも言える。
仮に、 RX100VII 「DSC-RX100M7」からさらに進化したCyber-shotを開発したとしても、コンパクトなカメラ故の消費電力やバッテリー容量の問題もある。
現在、ソニーのカメラが採用しているバッテリーは、主に以下の通り。
NP-FZ100(Zバッテリー):16.4Wh 幅38.7×高さ22.7×奥行51.7mm 約83g:上位αカメラで使用
NP-FW50(Wバッテリー):7.3Wh 幅31.8×高さ18.5×奥行45mm 約42g:エントリーα、サイバーショットなどで使用
NP-BX1(Xバッテリー):4.5Wh 縦29.9×横42.7×薄さ9.2mm 約25g:主にCyber-shotで使用
RX100VIIは、NP-BX1を採用していているものの、バッテリー要領はわずか4.5Whしかない。
最新αのような性能になるとまずバッテリーが持たない。
バッテリー容量の大きいZバッテリー(16.4Wh)ですら、近年の高性能モデルで消費電力が高くなって長時間利用するには厳しいことも事実。
今後の新型カメラ共通の悩ましい問題とも言える。
Wバッテリーを採用しているCyber-shotもあるけれど、「DSC-RX10M4」のような巨大なボディのモデルのみ。
性能を上げるには大きなバッテリーが必要だけれどボディが大きくなってしまうという、既存のシステムでは解決策を見つけることが難しい。
だったらいっそのこと本体に内蔵バッテリーとしてしまえばいいんじゃないか?と。
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●ソニーの商標から妄想を加速する。
ここからさらに妄想を加速してみる。
ソニーは現在、商標として「Pro T」や「FanzCam」といった名称を登録している。
「FanzCam」
区分:ビデオ画像の安定化、ビデオ編集、ビデオの自動アスペクト フレーミング、ビデオの再生速度変更および長さのトリミング、カメラからスマートフォンへのビデオおよび静止画像の転送を提供するスマートフォン用のダウンロード可能なコンピュータ アプリケーション プログラム。ビデオ画像の安定化、ビデオ編集、ビデオの自動アスペクト フレーミング、ビデオの再生速度変更および長さのトリミング、カメラからスマートフォンへのビデオおよび静止画像の転送に使用するダウンロード可能なコンピュータ プログラム。
「FanzCam」という名称は、手ぶれ補正が使えるアプリケーションの様子。
手ブレは強力なソフトウェア処理で補正する新世代アプリだとも考えられるので、こちらは一旦置いておく。
「Pro T」
区分:映像データの伝送に特化した無線通信機器及びその記録されたコンピュータ操作ソフトウェア、携帯情報端末
この内容からして、さらに「Pro T」というネーミングから妄想すると、”Xperia Proシリーズ”の「Xperia Pro T」なんじゃないか?と単純に期待してしまう。
けれど、ソニーグループの業績(特にモバイル事業の業績)を見る限りでは、Xperiaの派生モデルを投入できる余裕があるようには到底思えない。
悲しい…。
●Xperiaのノウハウと性能をカメラに融合させれば?
ソニーは2021年に、像面位相差AFを備える1.0型イメージセンサー「Exmor RS」を搭載する5G スマートフォン「Xperia PRO-I(エクスペリア プロ アイ)」を発売した。
これは、Cyber-shotのカメラ性能を移植したスマートフォンであって、それはイコール、スマートフォンの市場に投下された製品ということになる。
であればスマートフォンに固執せずに、いっそのことコンパクトカメラCyber-shotにスマートフォンの性能や機能を入れてしまえばいいんじゃないか?
今までなら、そんなのやらないでしょ!と思っていたけれど、今年にはいってandroid OS がまるまる入ったスマートフォンをベースにしたポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」をカメラ周辺機器として投入してきた。
(そもそも、PDT-FP1 が「Pro T」だったんじゃないの?かという話もある。)
データを送るという目的のためにXperiaを流用した高速・低遅延映像伝送を実現する、5G対応の無線通信機器が存在している。
では、Xperia(スマートフォン)をベースにした場合、どこにメリットがあるのか?
例えば…
・スマートフォンのSoCを利用した高性能な撮影処理
・大容量バッテリーを内蔵することで長時間の利用が可能
・スマートフォンアプリをカメラ単体で利用可能(SNSへの投稿、データ共有が容易)
・コンパクトな本体に集約(光学部分を除いて)
本体性能は爆上がりして、バッテリー容量も確保、スマートフォンアプリも利用できる。
その反面、高額なスマートフォン部品を利用するがゆえにカメラとしての価格が高価になる可能性もある。
かなり以前に「サイバーショットTシリーズ」というモデルも発売していた。
Tシリーズは「Thin(薄い)」というコンセプトで、もしもスマートフォンの板状のスタイルとするなら、「Cyber-shot Pro T」なんて名前に強引にこじつけられなくもない。
「Xperia PRO-I」のように1.0型イメージセンサーを搭載して、固定の焦点距離にしてスマートフォンの薄型を貫いてもいいけれど、どうせならよりカメラによった光学式のレンズユニットを載せてくれてもいい。
あくまでも妄想にすぎないけれど、Androidを搭載するCyber-shotなるものが出てくれば、今までにないカメラの進化と使いやすさを融合させたモデルになるかもしれない。
「Xperia SPECIAL EVENT 2024」で「Xperia 1 VI」を体験してきた。思い通りのレンジで撮れるカメラ、使えるテレマクロ、シンプルかつ直感的に使えるカメラアプリ。
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