ソニーのホームシアターシステム・サウンドバー「HT-A9000、HT-A8000、HT-A9M2」にアップデート配信。「IMAX Enhanced」機能が追加されたので、実際に試してみた。

ソニーから発売されている、サウンドバーBRAVIA Theater Bar 9「HT-A9000」、BRAVIA Theater Bar 8「HT-A8000」、ホームシアターシステムBRAVIA Theater Quad「HT-A9M2」について、本体ソフトウェアアップデートが配信開始。

今回のアップデートでは、予告されていたIMAX Enhanced機能に対応。

それぞれ、オプションで販売されているリアスピーカーやサブウーファーを追加することで、IMAX Enhanced機能が利用可能となる。

・本体アップデート情報 | サウンドバー／ホームシアターシステム | ソニー

・サウンドバー／ホームシアターシステム | ソニー

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●「IMAX Enhanced」機能に対応する本体ソフトウェアアップデートを配信

ホームシアターシステム BRAVIA Theater Quad「HT-A9M2」	サウンドバー BRAVIA Theater Bar 9「HT-A9000」	サウンドバー BRAVIA Theater Bar 8「HT-A8000」

3モデルのアップデート内容は、ほぼ同一。

ホームシアターシステムBRAVIA Theater Quad「HT-A9M2」
アップデート内容
・IMAX Enhanced機能に対応しました。
　本機で対応のオプションスピーカーの【サブウーファー】と組合せでつなぐと機能が利用可能です。
　※組合せ事例・・・例）【HT-A9M2】と【SA-SW5】、【HT-A9M2】と【SA-SW3】など
・その他、機能の改善をしました。

サウンドバーBRAVIA Theater Bar 9「HT-A9000」
アップデート内容
・IMAX Enhanced機能に対応しました。
　本機に対応のオプションスピーカーの【サブウーファー】と【リアスピーカー】を同時につなぐと機能が利用可能です。
　※組合せ事例・・・例）【HT-A9000】と【SA-SW5】と【SA-RS5】、【HT-A9000】と【SA-SW3】と【SA-RS3S】など

・その他、機能の改善をしました。

サウンドバーBRAVIA Theater Bar 8「HT-A8000」
アップデート内容
・IMAX Enhanced機能に対応しました。
　本機に対応のオプションスピーカーの【サブウーファー】と【リアスピーカー】を同時につなぐと機能が利用可能です。
　※組合せ事例・・・例）【HT-A8000】と【SA-SW5】と【SA-RS5】、【HT-A8000】と【SA-SW3】と【SA-RS3S】など
・その他、機能の改善をしました。

アップデートは「Sony | BRAVIA Connect」から

アップデートは、スマートフォンアプリの 「Sony | BRAVIA Connect」から行う。

「Sony | BRAVIA Connect」からホームシアターシステム・サウンドバーと接続すると、アップデート通知が出てくるとウィザードにしたがって進めるだけ。

アップデートは、最大で30分かかるとされているけれど、インターネット回線速度が早ければ10分ほどで完了する。

「IMAX® Enhanced」 機能を使うにはオプションリアスピーカー、サブウーファーが必要

ホームシアターもサウンドバーも単体では「IMAX® Enhanced」 機能を利用できない。

オプションスピーカーやサブウーファーと組み合わせて初めて「IMAX® Enhanced」 を利用可能になる。

それぞれの必要なオプションは以下の通り。

サウンドバー
BRAVIA Theater Bar 9「HT-A9000」：リアスピーカー（SA-RS5またはSA-RS3S）+サブウーファー（SA-SW5またはSA-SW3）
BRAVIA Theater Bar 8「HT-A8000」：リアスピーカー（SA-RS5またはSA-RS3S）+サブウーファー（SA-SW5またはSA-SW3）

ホームシアターシステム
BRAVIA Theater Quad「HT-A9M2」：サブウーファー（SA-SW5またはSA-SW3）

最新アップデートすると、設定項目に「IMAX Enhanced Mode」という設定が追加されている。

この設定は、IMAX Enhancedコンテンツを再生するときに、制作者の意図に沿った音の鳴りかたに自動で調整するもの。

どの機器・コンテンツを再生した時に適用されるかは、検証する必要がある。

＜追記＞Disney+でIMAX Enhanced機能を検証

IMAX Enhanced作品が豊富な「Disney+」アプリでIMAX Enhanced機能が利用できるか試してみた。

検証環境は、以下の通り。

・4K液晶テレビBRAVIA 9「K-75XR90」【75型】
・サウンドバーBRAVIA Theater Bar 9「HT-A9000」
・リアスピーカー「SA-RS5」
・サブウーファー「SA-SW3」

まず大前提として、「Disney+」ではDTS:X対応IMAX Enhancedサウンドの設定が表示できる端末である必要がある。

Disney+のヘルプセンターを調べると、IMAX Enhancedサウンドを有効にするには「対応しているAndroid TVデバイス動画を再生中に機能をONにする」必要がある。

現在あるテレビで検証してみると、BRAVIA X95K（2022年モデル）では有効にできなかった。

これはどうやらX95Kが「DTS:X」に対応していないことが要因らしい。

最新のBRAVIA 9（2024年モデル）ではすんなりとDTS:X対応IMAX Enhancedサウンド設定が出現。

せっかくなので、サウンドバーをアップデートしない状態でどうなるか先に試してみた。

通常の状態では、IMAX Enhancedに対応した作品はDolby ATMOSなどにも対応しているため、出力される音声はDolby ATMOSが使われる。

Disney+からDTS:X対応IMAX EnhancedサウンドをONにすると。出力される音声が「DTS:X」に変化している。

※上図のように、スマホアプリ「Sony | BRAVIA Connect」から現在出力されている音声のフォーマットが確認できる。

BRAVIAアプリの設定から変更すると、Dolby ATMOSよりも「DTS:X」を優先して出力している様子。

ただしサウンドバーのアップデート前ではこれ以上のフォーマットは出力することが出来なかった。

サウンドバーBRAVIA Theater Bar 9「HT-A9000」をアップデートすると、設定に「IMAX Enhanced Mode」という項目が追加される。

「IMAX Enhanced Mode」は、条件であるリアスピーカーやサブウーファーを接続できているときのみ有効。

接続が切れていたり、機器がない場合は項目がグレーアウトしてオンにできない点には注意が必要。

「IMAX Enhanced Mode」を有効にすると「DTS:X」となっていた表示が「IMAX DTS:X」となり、IMAX Enhancedサウンドを出力できるようになった。

対応するホームシアター一式と、Disney+からDTS:X対応IMAX Enhancedサウンドの設定を表示できるBRAVIA 9（Android TVデバイス）を用意して初めてここにたどり着ける。

今回確認できたコンテンツサービスとしては「Disney+」だけ。

他のアプリや、コンテンツはまだわからない事が多いのでもっと調べてみる必要がある。

＜おまけ＞

「IMAX DTS:X」が出力できている状態で、ホームシアター側の「IMAX Enhanced Mode」を切るとどうなるか？

アプリを見てみると「IMAX OFF」という表示となった。

おそらく「DTS:X」と同一の出力となっていると思われる。

「IMAX DTS:X」の表示含め、登録されたロゴが用意されていないようだった。

ソニーのホームシアター「HT-A9000、HT-A8000、HT-A9M2」で、「IMAX® Enhanced」認証の音声機能を利用するには？

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