チルト式EVFを採用する有効約3300万画素フルサイズCinema Lineカメラ FX2 「ILME-FX2B」が、2025年8月1日(金)発売。希望小売価格 416,900円(税込)。AIプロセッシングユニット搭載で、α7IV α7CIIをベースとする静止画・動画両対応のハイブリッド機。

「Cinema Line（シネマライン）」のFX2「ILME-FX2B」が登場。

有効最大約3300万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー Exmor Rと処理能力従来比最大約8倍の最新画像処理エンジンBIONZ XR、さらにFXシリーズとしては初のAIプロセッシングユニットを搭載したことでAF性能が大幅にアップしている。

リアルタイム認識AFに対応し、さらに認識対象も人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機に対応。

被写体を自動的に認識する［オート］設定も追加されている。

性能面では、α7 IVやα7C IIをベースにしている部分が多く、動画だけでなく静止画撮影性能も高い。

XLRハンドルユニットについては別売りとなり、その分価格も抑えられている。

希望小売価格は、416,900円（税込）。

発売日は、2025年8月1日（金）。

ソニーストアでの予約開始は、2025年6月3日（火）10時～。

また、海外で先行発表されていたFX3のマイナーチェンジモデル「ILME-FX3A」についても日本発売が決定。

FX3「ILME-FX3A」は、発売日は2025年6月6日（金）。

一部仕様が異なるため、FX3を購入するのであれば、自分の好みに合わせてどちらを購入するか検討しよう。

FX2「ILME-FX2B」ではBIG6メニューの追加などが行なわれているけれど、既存のFX3・FX30にも9月ごろに同等のアップデートが配信される予定となっている。

・FX2（ILME-FX2B） | プロフェッショナルカムコーダー | ソニー
・FX3（ILME-FX3A） | プロフェッショナルカムコーダー | ソニー

・プロフェッショナルカムコーダー | ソニー
・デジタル一眼カメラα（アルファ） | ソニー

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●Cinema Line FX2「ILME-FX2」

FX2「ILME-FX2B」と関連する製品と比較した表。

FXシリーズは、デジタル一眼カメラαにベースとなるモデルがあり、FX3はα7S IIIベース、FX30はα6700ベース（厳密にはFX30が先行発売）となっている。

今回のFX2「ILME-FX2B」についても、α7 IVとα7C IIをベースとしているモデルであることがよくわかる。

ただし、今までのコンパクトなFXシリーズとは明確に異なる部分もある。

FX2の優位な点
・FXシリーズとして初のAIプロセッシングユニット採用
　リアルタイム認識AF対応、AF性能が大幅向上
　認識対象：オート、人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機
・手ブレ補正ダイナミックアクティブ対応
・コンパクトFXシリーズ初のチルト式有機ELファインダー採用
・BIG6メニュー搭載
　FX3、FX30にも9月配信予定

イメージセンサーと画像処理エンジン

FX2「ILME-FX2B」は、有効最大約3300万画素 35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー Exmor Rを搭載。

画像処理エンジンには、処理能力従来比最大約8倍の最新画像処理エンジンBIONZ XRを採用している。

採用センサーや画像処理エンジンについては、α7 IVやα7C IIとほぼ同等と思われる。

連写性能

FX2「ILME-FX2B」の連写性能は、最高約10コマ/秒。

AF/AE追随連続撮影対応最高約10コマ/秒するほか、α7C IIではSDカードのみだったメモリーカード対応もCFexpress Tyep-Aに対応するため書き込み速度も有利。

FXシリーズでは、FX30が静止画撮影機能を大幅に削った過去があるが、FX2「ILME-FX2B」ではそういった制限はない。

メカシャッターにも対応していて、EVFも搭載することから、α7 IVやα7C IIと同等の静止画撮影が可能となる。

動画機として見られがちだけど、静止画撮影用としても選択肢になる。

被写体認識、AF

FX2「ILME-FX2B」の大きな進化として、FXシリーズとしては初のAIプロセッシングユニットを搭載。

AIプロセッシングユニットを搭載したことで、FX3/FX30と比較して人物の瞳の認識性能が約30％向上。

さらにカメラが姿勢推定技術を用いて人物の胴体や頭部の位置を高精度に認識する。

認識対象が大幅に増え、人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機を認識。

さらに認識対象を自動で切り替える［オート］設定も追加されている。

オート設定では、認識対象の絞り込みも可能。

「リアルタイムトラッキング」も被写体認識性能が大幅に向上、トラッキングを開始した時点からより正確に被写体を捉えることができる。

動画性能

4K 60p：APS-C/Super 35mm、4.6Kオーバーサンプリング
4K 30p：フルサイズ、7Kオーバーサンプリング
ブリージング補正：対応
フォーカスマップ表示：対応

FX2「ILME-FX2B」の動画性能もα7 IVやα7C IIとほぼ同等。

ただし、FXシリーズとしては初のAIプロセッシングユニットを搭載しAF性能をいかしながら、高品質な映像を撮影することができるのは魅力。

ノイズを抑えるデュアル・ベースISOと、15+ストップのワイドラチチュード撮影に対応。

さらに、2つの基準ISO感度（ISO800とISO4000）に切り換え可能なデュアル・ベースISOに対応しており、ISO800とISO4000のノイズレベルがほぼ同等で、撮影環境の明るさに合わせて基準ISO感度を使い分けることで、ノイズを抑えたクリアな映像撮影が可能。

4:2:2 10bit記録のHLG（Hybrid Log-Gamma）にも対応している。

また、撮影する写真や動画を思い通りの雰囲気に仕上げることができるクリエイティブルックを搭載。

今回新たに、コントラストがありながら落ち着いた発色と印象的な色味の［FL］の他に、［FL2］［FL3］というコントラストを調整したルックも追加している。

光学式5軸ボディ内手ブレ補正

FXシリーズとして、初のレンズ協調補正にも対応している。

ボディ設計・操作関係

FX2「ILME-FX2B」本体サイズは、FX3、FX30とほぼ同じ。

しかしながらチルト式有機ELファインダーを搭載したため、奥行きは一部大型化している。

本体重量は、594g。（電池メモリーカード含んで679g）

多様な周辺機器を直接ボディに装着できるデザインを採用。

FX3、FX30から若干ネジ穴の位置・数・デザインが変更されているものの、機動性を追求したケージを必要としないデザインはそのまま。

カメラ底面には三脚用ネジ穴が2カ所あり、三脚を確実に取り付けることができる。

そして、FX2「ILME-FX2B」の最大の特徴ともいうべきCinema Line シリーズ初のチルト式電子ビューファインダー。

約368万ドットの高精細OLEDを採用したチルト式電子ビューファインダーにより、屋外などの明るい場所でも撮影に集中できる。

倍率は0.70倍で、画角とアイポイントは動画撮影用に最適化されている。

ファインダーは撮影スタイルに応じて0度から上方向に90度まで回転させることができるので、あらゆる角度からも見やすく、ウエスト位置にホールドしながらの撮影にも対応可能。

アイピースカップは必要に応じて取り外しが可能で、左右反転させることができるため、左右どちらの目でも使用可能。

FX2「ILME-FX2B」は、ハイエンドCineAltaカメラと同等の操作性を継承したBIG6（ホーム画面）を搭載。

CineAltaカメラ「VENICE」などのハイエンドCineAltaカメラと同等の操作性を継承した「BIG6（ホーム画面）」を採用することで、FPS（フレームレート）、ISO、シャッター （スピード/角度）、IRIS（絞り）、ルック、ホワイトバランスの6つの重要なパラメーターを「BIG6（ホーム画面）」に集約し、タッチ操作で直感的に可変/固定パラメーターをすばやく確認・変更が可能。

この機能については、FX3、FX30についても9月頃のアップデートで実装を予定している。

FX2「ILME-FX2B」ではボタン関係にも改善が含まれ、ファインダー部分に新たにC7（カスタムボタン）を追加。

さらに静止画/動画切り替えがスイッチに変更、HOMEボタンが追加されこのボタンを押すことでBIG6が操作可能となる。

MODEボタンについては、Fnボタン長押しで対応となる。

FX2「ILME-FX2B」は、3.0型、約103万ドットのバリアングル横開き背面モニターを搭載。

横方向に176度、上方向180度、下方向90度と、自在に可動する調整可能なバリアングル機構で、手持ち撮影、ジンバル撮影や自分撮り、地面すれすれのローポジションでの迫力ある撮影など、状況に応じた自由なポジションやアングルでのフレーミングが可能。

少々物足りないドット数ではあるけれど、α7 IVとα7C IIと仕様を揃えたのだろう。

メモリーカードスロットは、上下スロットともにSDXC/SDHCメモリーカード（UHS-II/UHS-I）に対応し、スロット1はCFexpress Type Aメモリーカードにも対応している。

仕様としては、α7 IVと同等、α7C IIよりも優れたメモリーカードスロットとなる。

4K 60p長時間収録を実現する放熱構造として、冷却ファンと放熱に配慮した構造を採用。

液晶モニターを閉じた状態でも十分に空気を取り込める画期的な設計により、熱のこもりを防ぎ最大4K 60pの長時間動画収録を実現する。

FX3、FX30とは違い、上下から吸気する様になっていて、本体背面から吸気口が確認できる。

冷却ファンの動作モードは、撮影条件に合わせて、オート/最小/記録時Offから選択可能。

防塵・防滴に配慮した設計をするとともに、FX2のボディやカバーは軽量のマグネシウム合金を採用しており、より堅牢なボディを実現する。

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●Cinema Line FX2、FX3A

Cinema-line「FX2」ILME-FX2B
ソニーストア販売価格：未定
希望小売価格：416,900円（税込）
●長期保証＜3年ベーシック＞付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

Cinema-line「FX3」ILME-FX3A
ソニーストア販売価格：581,900円（税込）
希望小売価格：581,900円（税込）
●長期保証＜3年ベーシック＞付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

FX3からの変更点
・バッテリーチャージャーが「BC-QZ1」から「BC-ZD1」に変更
・赤外線リモコン、NFCに非対応
・モニター変更

ILME-FX3Aは高画素化。

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●Cinema Line FX3、FX30

Cinema-line「FX3」ILME-FX3
ソニーストア販売価格：581,900円（税込）
●長期保証＜3年ベーシック＞付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

Cinema-line FX30「ILME-FX30B」 ソニーストア販売価格：297,000円（税込） ●長期保証＜3年ベーシック＞付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF

Cinema-line FX30「ILME-FX30」 ソニーストア販売価格：352,000円（税込） ●長期保証＜3年ベーシック＞付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF

「FX3」、「FX30」2025年9月以降
FX3 Ver.7.0 / FX30 Ver.6.0
・BURANO や VENICE に似た新しい「BIG 6」メニューの追加
　新しい BIG 6 メニューにより、映画制作者は ISO、フレーム レート、LUT、ND などの重要な項目を一目で確認して調整できます。
・アナモフィックレンズ用の1.5倍デスクイーズ機能の追加
　映画撮影者によるアナモルフィック レンズの使用の増加により、アナモルフィック デスクイーズ 1.5x が追加されました。この新しい比率により、レンズ選択の面で新たな柔軟性がもたらされます。
・Blackmagic DesignのVideo Assistレコーダーを使用したBlackmagic RAW録画用のHDMI RAW出力機能に対応

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