壁にテーブルに床に日常あるスペースにウィンドウ(窓)を作り出すポータブル超短焦点プロジェクター 「LSPX-P1」。ソニービル銀座で実機を観てきたよ。
CES2016の登場以来、今年のSONYアイテムで一番最初に心を鷲掴みにされたポータブル超短焦点プロジェクター 「LSPX-P1」。
いろいろ気になることがあって、早速ソニーストア銀座・大阪に展示してあったのでその実機を観てきた。
・超短焦点レンズ採用、壁やデスクに映像を映せるポータブル超短焦点プロジェクター発売 | プレスリリース | ソニー
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●どこでも映像を映し出せるポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」
ポータブル超短焦点プロジェクター 「LSPX-P1」の大きさはというと、標準のCDケースを7枚重ねた(横幅約8cm)くらいの大きさで、質量は930g。
片手で掴んでも持ち上げられるサイズ感。
ボディは暗がりの写真しかないのでわかりにくいけれど、真っ白なボディで、両サイドにシボ加工された凹凸のあるサイド面と、周囲をぐるっとパンチングメタルのデザインで超シンプルかつパット見てもプロジェクターらしき雰囲気がない。
よくあるガチな機器然としたものじゃなくて、家の壁はだいたいホワイト基調にしたものが多いからそれに馴染みやすい感じ。
物理的なスイッチは前面に見える電源ボタンのみで、すぐその上にあるうっすらと光る電源ランプが光る以外は何のインフォメーションもなくて、あとはプロジェクターの投射する光がのびるだけ。
基本オートフォーカスなので調整いらずで使い方もシンプルそのもの。
”Life Space UX”と言えば、最初に登場した4Kレーザープロジェクタ「LSPX-W1S」のインパクトが激しく大きかったけれど、その超短焦点レンズを小さくしたようなもの。
床に置いたままで映し出してると、すぐそばに22インチの映像がビビンとでてくる。
まず、あくまでも周囲を薄暗くしてるデモエリアの中でやっているのを前提としてだけど、明るくはっきり表示されていて最小サイズではメリハリもあってクッキリハッキリ。
あれ、いいじゃない。
100ルーメンだと明るさ的に心配なところもあるのだけど、小さいサイズだと光量足りてというか普通に部屋を明るくした状態でも、思っていた以上になかなかイケる。
気になる1366×768という解像度も小さく表示している時の緻密感はなかなかあってウキウキ感がハンパじゃない。
当然だけど、サイズを大きくすると明るさ的にも解像度的にもだんだんと厳しくなるのは仕方ないところで、そういう時は照明を落として周囲を暗くするという状況設定は必要。
なので、80インチに常時表示して使うのが目的であればこのアイテムを無理に選択肢にする必要もないし、その時はデカいプロジェクターを買おう。
基本、 「LSPX-P1」本体を操作するのは、Bluetoothで接続したスマートフォンの「ポータブル短焦点プロジェクターアプリケーション(仮)」から。
このアプリで、音量を調節したり、映像を切り替えたり、スマホ内にある写真や動画をキャストで出力したりする。
音量から明るさ、フォーカス、台形補正といった調整をしたい場合もアプリからできる。
なんてところは想像もつきやすいところだけど、超ツボにハマるのが、「ポスター」機能。
あらかじめ用意されているもので、「天気」、「A-Day」、「Journey」、「Night dreams」、「Window」といったテーマ、もしくは「時計」を表示するよというもの。
これが相当に凄い!
例えば、ひとつテーマを選ぶと、まるで窓から景色を眺めているような映像が流れていく。
しかも本体からの音声もxLOUDをONにしておけば十分な音圧。
「天気」にいたっては、スマホから実際の天気情報を受け取って反映するというリアルっぷり。
いちおう映像や音声のコンテンツ自体は 「LSPX-P1」本体にある4GBのメモリーのほうに入っているので、スマホ本体と万が一通信が切れてもちっとも影響しないのもイイ。
通常電源は、19.5VのACアダプターから。
バッテリーも内蔵していて充電時間は4時間、単独使用で約2時間くらいもつという事なので、普段は電源を供給しておいて、ちょっと何か映してみようとかいうときにヒョイっと持っていける感覚が楽ちんでイイ。
持ち上げると投射が止まるようになっていて、これは光を直接目で見たりしないようにするセーフティだとか。
「LSPX-P1」本体とは別に「ワイヤレスユニット」なるものがあって、こっちにはHDMI入力とパスするーのHDMI出力があるから、こっちに、BDレコーダーからPCでもメディアプレーヤーでもなんでもHDMIで接続しておけば、本体を家の中でうろちょろもっていって映画を見たり、オンラインコンテンツを見たりもできる。
見えるミニプラグの端子はリモコンのコントロール端子で、接続したプレーヤーの遠隔操作に使える。
フタで覆われてる部分はちょうどLAN端子くらいのサイズに見えなくもないけれど閉じられているので不明。公式にも書かれていないので利用できないものかもしれない。
それから思ったよりも良さげだったのが、別売のポータブル超短焦点プロジェクター専用のフロアスタンド「LSPX-PS1」。
高さは87.8cmで固定されていて伸び縮みしたりはしなくて、この位置から上にプロジェクターを表示して、投写サイズは壁との距離で調整(壁面から本体を28.5cm離すと80インチ)するだけのシンプルさで使える。
スタンドの中から電源ケーブルが通っていて、床からコンセントにつなげるのでスッキリとみせやすくて、電源部分がアタッチメントになっていて取り付けも取り外すのも簡単で、ここを充電置き場にしておくのもアリ。
しかも、プロジェクター本体にスマホ持ってちかづいたらONとか離れるとOFFなんて使い方ができるから(当然時間設定も可)、本体に触れなくても映像が出てきたり消えたりと、もうこのあたりから近未来っぽいのがたまらない。
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短焦点という名のとおり本体のそばに映像が出てきて、しかもバッテリーを内蔵しているから、うろちょろ場所を変えて出せるというのがかなり楽しい。
確かに、プロジェクターの上のスペックを考えると、明るさと解像度が気になるけど、ポータブルで使えるというメリットのほうが物凄く大きい。しかも移動して置いてちょっと間したらパッと映像がでてくる気軽さ。
壁掛けテレビを実現しようと思ったらとてつもなく大変なのに、ポータブル超短焦点プロジェクター 「LSPX-P1」だと超簡単。
ディスプレイという物質がなくて壁とか床に映像が現れる、昔の映画とかアニメの中だけの世界観と近いものが物凄く気軽に試してみられて、そりゃおそらく技術がもっと進化すればもっと凄いものが出てくるかもしれないけれど、コレがいますぐ試せてしまうなんて物凄く興奮しちゃうじゃないかい!
実機みたら冷静になれるかと思ってたら、余計に欲しくなってしまった。
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●超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」
ポータブル超短焦点プロジェクター「LSPX-P1」
ソニーストア販売価格:92,500円(税別)
●2016年2月13日発売予定
フロアスタンド「LSPX-PS1」
ソニーストア販売価格:18,500円(税別)
●2016年2月13日発売予定