14.0型ワイド VAIOノート「VAIO F14」レビュー。最新世代の第13世代インテル® Core™ プロセッサー搭載、統一感のあるカラーとデザイン。手の届きやすい価格帯、131,800円(税込)~。
VAIO㈱から、最新の第13世代Coreプロセッサーを搭載したVAIO Fシリーズが登場。
14.0型(16:9)ディスプレイの「VAIO F14」、16.0型(16:10)ディスプレイの「VAIO F16」を2モデルをラインナップ。
最新の第13世代 Coreプロセッサー 低電圧 Uシリーズを搭載して、コンセプトとしてはファミリーもしくはエントリー層に向けたモデル。
「VAIO F14」の実機を触ることができたのでレビューしてみる。
・本当に必要な機能を研ぎ澄ませた“定番”PCを16・14型で個人・法人向けに発表|VAIO株式会社
・VAIO(パーソナルコンピューター)|ソニーストア
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目次
●上位モデルのデザインを取り入れたボディデザイン。
新しい「VAIO Fシリーズ」はパッと見た感じ、「VAIO S13」や「VAIO S15」など従来からあるVAIOノートと変わらないデザイン。
web画像でみるとまた変わりばえしないいつもの形かと思ってしまうけれど、実際に手にとってみるとかなり印象が異なる。
今回モデルのターゲット層は、手の届きやすいファミリー・エントリー向けとなっているものの、チープなイメージは全くと言っていいほどない。
天板にはVAIO上位モデルにあるカーボン素材ではなく、樹脂製となった事もあって加工の自由度が増したぶん切れ目もない。
ただし、素材ゆえに意図せず擦り傷などがついてしまう可能性もあるため移動時にはケースなどに入れるほうが無難。
ヒンジ部分に金属のオーナメントもなく天板が回り込んでいるなどして、シンプルながらもスタイリッシュな構成。
また、底面やディスプレイのベゼル部分についても、本体カラーと同色系となっているのも今までと異なる点。
底面はフラットな形状で、無塗装な再生材を使用しているため塗装剥げを気にすることもなく使えるし、かといって安っぽさも感じず落とし所がうまい。
従来の「VAIO SX/Sシリーズ」では、ベゼルや底面はブラックのため一つのカラーでイマイチまとまった感がなかった事からすると、「VAIO Fシリーズ」は統一感があって良い。
ネジとめ部分もそのまま見えているので分解もかんたんそうである。
VAIO F14 サテンゴールド |
VAIO F14 ウォームホワイト |
VAIO F14 ネイビーブルー |
カラーバリエーションは、個人向けは3色展開。
サテンゴールド、ネイビーブルー、ウォームホワイトとなり、それぞれ色の合わせて統一した色合い。
法人向けモデル VAIO Pro BK(VAIO F14) ダークメタルグレー |
法人向けとしては、ダークメタルグレーも用意されている。
ビジネスシーンにマッチしているだけでなく、高級感も感じられる。
吸気部分は「VAIO Z」、「SXシリーズ」同様、底面から確認できる位置にある。
ディスプレイを180°開いて確認すると、くの字で上面底面どちらにも吸気口があることが確認できる。
ディスプレイのサイズは、14.0型16:9のフルHD(1920 x 1080)ディスプレイを搭載。
ディスプレイの解像度の選択肢はなく、高い解像度に変更することはできない。
せめてWQHD(2560 x 1440)やリフレッシュレート120Hzといったディスプレイを選択肢として用意してほしかったのは正直な感想。
ディスプレイの品質自体は良くて、発色もよく解像度以外の部分で大きな不満になるところはない。
使っているときにこれ以上開かなくて見えにくい、というストレスはない。
周りに画面を見せながら、資料を説明するというような使い方もできる。
一つ一つのキートップが独立したアイソレーションキーボードとなる。
キーを押した時の沈み込みが深くなり、きちんと指で押している感触を感じられる。
ぐらつかない安定性と、キートップは真ん中が少し凹んだ皿のような形。
キートップにはUV硬化塗料されているおかげで、キートップの指紋のテカりは目立ちにくくなっている。
キーボードバックライトは搭載されていない。
細かいヘアラインが入っており、質感もよい。
タッチパッドはかなり面積が大きく、物理的なクリックボタンはないタイプ。
昔のVAIOノートでも同様のタッチパッドを採用したモデルはかなり使いにくくてイライラした記憶があって嫌な予感がしてしまったけれど、あの頃とはまるで違う。
思った以上に扱いやすくて、直感的に操作できる。
あえて言えば、MacBook のタッチパッドの快適さと近いものがある。
フロントカメラについては、HDカメラを搭載して、物理的にカメラを閉じるカメラプライバシーシャッターが実装されている。
カメラを5°下向きに傾けて配置しているため、顔が真ん中に来るように設計されている。
カメラの解像度はFHD ではなくHD ではあるもののカメラ自体を小型化して、結果としてベゼルを狭額にできているという恩恵もある。
昨今のミーティングやビデオチャットでも実用レベルで使えるように、ノイズ感や色合いにもこだわりクオリティを持たせている。
Windows Hello顔認証に対応して、電源ボタンの指紋認証とあわせて手間がなくログインできる。
搭載端子は、左側面にセキュリティロック、ACアダプタ充電端子、隣に充電LED、ファン排気口の隣にはUSB Type-A端子、ステレオミニ端子、microSDスロット。
右側面には有線LANポート、USB Type-C端子、HDMI端子、USB Type-A端子 x2。
USB Type-A端子が合計3つあり汎用性は非常に高い。
また、有線LANポート、HDMIも搭載しているので、安定した通信、画面出力も簡単。
microSD カードスロットを備えているので、Xperia やウォークマンから直接メディアでデータ移行もできる。
HDMI出力端子は、4K解像度(3840×2160)30Hzの出力。
USB Type-C端子は、PD充電のほか、DP Alt Modeによる映像出力も可能。
PD充電は、ACアダプタ充電と同様の65Wまで対応して、付属のACアダプターを使わずともUSB-Cケーブルで充電・給電できる。
USB-CのDP接続での最大映像出力については、5120x2160/60Hzのディスプレイに出力できることまでは確認できた。
仕様としては、5120 x 2880/60Hzまで可能。
ただし、USB4、Thunderbolt 3/4には非対応。
試しに外付けGPUボックスを接続してみると認識されたもののサポートされていない旨の案内が表示された。
CPU性能は非常に強力なので、外付けGPUボックスに対応する拡張性があってくれても良かったような気もする。
備わっていない端子やメディアスロットについては、変換アダプタや別途リーダーを利用すれば良い。
「VAIO F14」のサイズは、約幅322.9mm×高さ19.5~19.7mm×奥行221.5mm、最軽量で約1,340g。
「VAIO F16」のサイズは、約幅358.3mm×高さ16.6~19.9mm×奥行255.6mm、最軽量で約1,650g。
VAIO S15のサイズは、約幅361.4mm×高さ22.0~26.0mm×奥行254.3mm、最軽量で約2,250g。
VAIO S13のサイズは、約幅305.8mm×高さ14.4~18.4mm×奥行215.1mm、最軽量で約1,050g。
VAIO SX12のサイズは、約幅287.8mm×高さ15.0~17.9mm×奥行205.0mm、最軽量でVAIO SX12:899g。
VAIO SX14のサイズは、約幅320.4mm×高さ13.3~17.9mm×奥行222.9mm、最軽量でVAIO SX14:1,046g。
「VAIO Z」や「VAIO SX14」と比べると、「VAIO F14」のサイズ感はほぼ変わらない。
ただし質量についてはモバイルを重視する「VAIO Z/SX14」からするとかなり重たくなる。
このあたり表面加工や材質へのこだわり、本体設計にいたる部分での金額の違いとも言える。
「VAIO F14」は、コストと扱いやすさ重視している事もあって、常時持ち運びというよりは据え置きもしくは、家の中での持ち運びといった想定。
もちろん外に持ち運びもできるサイズ感でもあるため、モバイルPCとしての選択肢にもなりうる。
Intel Core i7-1355U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.7GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.7GHz)、GPU EU96基
Intel Core i5-1334U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.3GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:4.6GHz、Eコア:3.4GHz)、GPU EU80基
Intel Core i3-1315U (P:2コア、E:4コア、 8スレッド)、定格(Pコア:1.2GHz、Eコア:0.9GHz)、ブースト(Pコア:4.5GHz、Eコア:3.3GHz)、GPU EU64基
第12世代と比較した場合、コア数やスレッド数に変化はないものの、CPUブーストクロックとGPUの最大動的周波数が向上している。
Intel Core i7-1355U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.7GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.7GHz)、GPU EU96基
タスクマネージャーからもP:2コア、E:8コア、12スレッドを確認。
下位モデルのi3についてもP:2コア、E:4コア、 8スレッドと、ハイエンドではなくとも複数コアになっているため、第11世代以前のものとはパフォーマンスにおいてもまったく別物に進化している。
どれほどのパフォーマンスを発揮するのか、プロセッサーのベンチマークアプリ「CINEBENCH R23」で計測してみる。
「CINEBENCH R23」は繰り返し動作を行うため、プロセッサーの持続性能も結果として現れる。
今回レビューした「VAIO F14」には、「Intel Core i7-1355U」を搭載。
参考として、以下7モデルの過去計測した結果とも比較してみる。
VAIO F14(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U) | VAIO S13(2022年モデル)(Intel Core i5-1235U) |
VAIO SX14(2022年モデル)(Intel Core i7-1260P) | VAIO SX12(2022年モデル)(Intel Core i5-1240P) |
VAIO SX14(2021年モデル)(Intel Core i7-1195G7) | VAIO SX12(2021年モデル)(Intel Core i5-1155G7) |
VAIO Z (2021年モデル)(Intel Core i7-11375H) | VAIO S15 | ALL BLACK EDITION(Intel Core i9-12900HK) |
●VAIO F14(2023年モデル)
第13世代 Intel Coreプロセッサー「Rapter Lake U」PBP 15W
Intel Core i7-1355U (P:2コア、E:8コア、12スレッド)、定格(Pコア:1.7GHz、Eコア:1.2GHz)、ブースト(Pコア:5.0GHz、Eコア:3.7GHz)、GPU EU96基
・マルチコア ・・・スコア:7811 pts
・シングルコア・・・スコア:1864 pts
●VAIO S13(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake U」PBP 15W
Core i5-1235U(P:2コア、E:8コア/12スレッド)(P:1.3GHz、E:0.9GHz) / 最大P:4.4GHz、E:3.3GHz)
・マルチコア ・・・スコア:7320 pts
・シングルコア・・・スコア:1675 pts
●VAIO SX14(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake P」PBP 28W
Core i7-1260P(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:2.1GHz、E:1.5GHz) / 最大P:4.7GHz、E:3.4GHz)
・マルチコア ・・・スコア:8067 pts
・シングルコア・・・スコア:1661 pts
●VAIO SX12(2022年モデル)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake P」PBP 28W
Core i5-1240P(P:4コア、E:8コア/16スレッド)(P:1.7GHz、E:1.2GHz) / 最大P:4.4GHz、E:3.3GHz)
・マルチコア ・・・スコア:8187 pts
・シングルコア・・・スコア:1622 pts
●VAIO SX14(2021年モデル)(VJS144)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake U」TDP 28W
Core i7-1195G7(4コア/8スレッド)(2.9GHz / 最大5.0GHz)
・マルチコア ・・・スコア:5855 pts
・シングルコア・・・スコア:1625 pts
●VAIO SX12(2021年モデル)(VJS124)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake U」TDP 28W
Core i5-1155G7(4コア/8スレッド)(2.5GHz / 最大4.5GHz)
・マルチコア ・・・スコア:5411 pts
・シングルコア・・・スコア:1451 pts
●VAIO Z | SIGNATURE EDITION(VJS1411)
第11世代 Intel Coreプロセッサー「Tiger Lake H」TDP 35W
Core i7-11375H(4コア/8スレッド)(3.0GHz / 最大5.0GHz)
・マルチコア ・・・スコア:6702 pts
・シングルコア・・・スコア:1586 pts
※参考
●VAIO S15 | ALL BLACK EDITION(VJS155)
第12世代 Intel Coreプロセッサー「Alder Lake H」PBP 45W
Core i9-12900HK(P:6コア、E:8コア/20スレッド)(P:2.5GHz、E:1.8GHz) / 最大P:5.0GHz、E:3.8GHz)
・マルチコア ・・・スコア:12413 pts
・シングルコア・・・スコア:1745 pts
2022年モデルのHプロセッサー、Pプロセッサーを使用しているコア数が多いVAIO S15、VAIO SXシリーズにはマルチコアのスコアは及ばないものの、シングルでは上回っている部分もあり、それ以外のモデルよりも高いスコアになっている。
そもそもPBPが違うプロセッサ(U 15W対P 28W)、物理コア数が少ない状態(10対12)で、スコアが肉薄している。
発売してずいぶん経過したVAIO Zは、新モデルのコアの大幅増量にはCPU性能は対抗できていない逆転現象が起きている。
そう考えると「VAIO Fシリーズ」は、十分な性能を発揮していることがわかる。
次にVAIOの設定アプリから選択できる、CPUとファンの動作モード「パフォーマンス優先」、「標準」、「静かさ優先」それぞれでテスト。
VAIO F14(2023年モデル)Core i7-1355U
パフォーマンス優先:マルチコアスコア 7811 pts、シングルコア 1864 pts
標準:マルチコアスコア 6767 pts、シングルコア 1844 pts
静かさ優先:マルチコアスコア 6130 pts、シングルコア 1721 pts
もちろん「パフォーマンス優先」で使用した場合が一番性能を発揮することには変わらないものの、ファンの騒音はそのぶんうるさくなる。
参考までに上の動画は、VAIO S15で「CINEBENCH R23」を、動作モード「パフォーマンス優先」、「標準」、「静かさ優先」で実行した場合に、ファン排気口近くに設置したマイクから拾った音声を収録したもの。
VAIO F14ではないので同じ動作ではないものの、パワーが必要なシーンでなければ、「静かさ優先」で使用した方が騒音も気にせずに快適に使用することができる。
Uプロセッサーの「Intel Core i7-1355U」、「Intel Core i5-1334U」にはIntel Iris Xe グラフィックスを搭載。
「Intel Core i3-1315U」にはIntel UHDグラフィックスが搭載されている。
ベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「1980×1080 高品質(デスクトップPC)ウィンドウモード」を走らせてみた。
VAIO F14(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U)スコア:4302(普通)
VAIO SX14(2022年モデル)(Intel Core i7-1260P)スコア:4319(普通)
VAIO SX12(2022年モデル)(Intel Core i5-1240P)スコア:3870(設定変更を推奨)
やはり第12世代のPプロセッサーと比べても、遜色ないスコアを記録。
Pプロセッサーのi5より、Uプロセッサーのi7のほうがスコアが高いことがわかる。
どのモデルもCPU性能は十分あり、GPU側のユニット数や周波数がより重要になるためか、i7かi5かの違いが大きいと思われる。
ゲーム用に使用する人は少ないと思うけれど、性能差は考慮しておいたほうがいいかもしれない。
実行中はファンノイズも大きく、本格的にゲームをするには少し厳しい。
VAIO SX14(2022年モデル)(Intel Core i7-1260P) | VAIO SX12(2022年モデル)(Intel Core i5-1240P) |
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、「標準品質 1980×1080 ウィンドウ」を実行。
VAIO F14(2023年モデル)(Intel Core i7-1355U)スコア:2172(重い)
VAIO SX14(2022年モデル)(Intel Core i7-1260P)スコア:2097(重い)
VAIO SX12(2022年モデル)(Intel Core i5-1240P)スコア:1915(動作困難)
FF15ともなるとさすがにプロセッサー内蔵GPUでプレイするにはかなり負荷が高い。
こちらでもやはり第12世代のPプロセッサーと比べても、遜色ないスコアを記録して、今までで一番良い結果となった。
Pプロセッサーのi5より、Uプロセッサーのi7のほうがスコアが高いことがわかる。
実行中はファンノイズも大きく、常時安定してゲームプレイするには厳しい。
ベンチマーク実行中のタスクマネージャーを確認してみたところ、CPUはPコアは全開なものの、Eコアは全く使い切っておらず余裕があった。
CPUコア温度も60℃中盤を推移し、まだ余裕がある。
一方でGPUはというと、使用率がほぼ100%に張りついた状態で、やはりGPU性能がボトルネックになっていた。
当たり前の結果というべきか、やはりCPU内蔵GPUではなく、外付けGPUを利用できれば快適にゲームプレイできるが、外付けGPUには非対応のため本体だけで頑張るしかない。
次に、実際にゲームを稼働させて動作を見るために「原神」をプレイしてみた。
デフォルトの標準設定でプレイしてみたけれど、これが思ったよりも良く簡単な作業であれば支障なくプレイできる。
流石に画質設定を上げたり、60fps張り付きというのは厳しい印象ではあるけれどプレイした感覚としては悪くない。
Intelの内蔵GPUは全く使えないと思っていただけに、これならそこそこいけてしまうという印象。
ただし、今回使用したモデルは、i7かつメモリが32GBのモデルで最も高い構成のため、スペックを下げた場合は性能面で足かせになる可能性はある。
Intel Iris Xe グラフィックスを搭載するi5以上であれば問題ないと思われる。
YOUTUBEの動画再生で、再生動画はSONY公式にある8K動画。
8K動画にもなると、GPUの動画再生支援がないとスムーズな再生が困難。
AV1コーデックにハードウェアが対応していれば、快適に再生できる。
今回カスタマイズ可能なモデルでは全て、AV1コーデックに対応。
8Kの動画再生時でありながら、CPUの使用率は全体で8%、かわりにGPUが動画再生支援で33%程度稼働している。
AV1コーデックに対応していると再生はスムーズに視聴できる。
GPU依存度の高いゲームとは違って、高画質動画の視聴などであれば内蔵GPUでもパフォーマンスを充分に発揮している。
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●スタンダードSSD NVMe PCIe Gen.3 を採用
ストレージは、「スタンダードSSD」のみ選択可能で、上位モデルにある「第四世代ハイスピードSSD」については選択できない。
ちなみに、「VAIO Fシリーズ」の中身のインターフェースは、PCI Express×4(32Gb/s)となっているようなので、自己責任の範疇で「第四世代ハイスピードSSD」を換装もできなくはない。
それでも「スタンダードSSD」も十分高速。
<選択できるSSD>
・スタンダードSSD 1TB
・スタンダードSSD 512GB
・スタンダードSSD 256GB
VAIO F14(2023年モデル)スタンダードSSD 1TB | VAIO SX14(2022年モデル)第四世代ハイスピードSSD 256GB |
ストレージ性能を「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測。
「VAIO F14」に搭載されているスタンダードSSD 1TB(NVMe)はPCIe3.0のため、シーケンシャルリード(読み込み)は3GB/s程度。
書き込み速度は大容量のストレージのため、1.7GB/sと比較的高速。
書き込み速度にこだわるのであれば、256GBだと速度が低下する可能性もあるので、より大容量の512GBか1TB以上にカスタマイズするほうが良い。
メモリーについては、広帯域メモリーLPDDR4xを採用して最大32GBまで搭載可能。
やたらとメモリーを食うLightroom Classicや、Google Chrome、動画や画像編集やたくさんのアプリを同時使用する場合にメモリー上限に近づくストレスや半端ではない、
ノートPCでデュアルチャンネルの高速かつ大容量なメモリーが搭載できるというのは、もはやプロセッサーよりも重視したいポイント。
メモリーは基板に直付けで、後からの交換は不可能なため、購入時に大容量を搭載しておくのが常套手段。
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●有線LANや、Wi-Fi 6に対応。モバイル通信には対応せず。
「VAIO F14」は、有線LAN、Wi-Fi 6に対応。
家での据え置きを想定しているモデルという事もあって、モバイル通信(4G/5G)には非対応。
ディスプレイを展開すると本体の底面が持ち上がるため、底面が干渉することもない。
有線LANを直接接続して、高速かつ確実なネットワークを利用できるというのは心強い。
またWi-Fiの搭載モジュールはAX203のため、最大のリンク速度は1201Mbpsであり、Wi-Fi 6Eには対応していない。
おそらくコスト的な上昇を抑えるために上位のアンテナモジュールは搭載しなかったものだと思われる。
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●AC電源アダプターからの電源供給の他、PD充電に対応。
ACアダプタは、65Wまでの入力に対応。
また、専用のACアダプターのみならず、USB Type-C端子から、USB Power Deliveryによる充電に対応している。
ACアダプタ、PD充電どちらの方法でも充電ができるため、家ではACアダプタ、持ち運んで充電するならPD充電と使い分けるのによい。
当然ながら、USB type-C端子からPower Delivery に対応したモバイルバッテリーや他社製のACアダプタからの電源供給も可能で、充電も高速。
たくさんのガジェットを持ち出す時一つの電源で共有できるという便利さもある。
USB Power Delivery、DisplayPort 1.4に対応しているので、Type-C ドッキングステーション「VJ8PRA2」やUSB-Cハブを用意して、ディスプレイや、有線キーボード、マウス、プリンター、電源確保用のUSBケーブルなどを一括して接続して利用できる。
これで仕事場や自宅にいるときはUSB-Cハブに周辺機器を集約しておいて、出かけるときには1本のUSB type-Cケーブルを抜いてすぐに外に持ち出すといった使い方もできる。
Type-C 4Kマルチモニタードッキングステーション「VJ8PRA3」を利用すると、ドックから2台の4Kディスプレイに接続可能してなおかつ安定した充電ができる。
最大解像度は、4K(3840 x 2160)/60Hz。
本体内蔵液晶を含め同時に4画面まで出力可能なので、本体に挿すケーブルが少なくなるメリットがある。
「VAIO F14」はUプロセッサーを搭載してシステム全体の省電力設計もあって、バッテリー駆動時間(JEITA測定法2.0)は、最大約16時間とスタミナ性能をもつ。
Hプロセッサーを搭載する「VAIO S15」の約5.3~7.4時間と比べるとバッテリーの持続時間はかなり長い。
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●安っぽいデザインから脱却。メインPCとしても利用できるスペックを有し、モバイルPCとしても利用可能。
今回、最新のIntel第13世代プロセッサーを搭載して新登場した「VAIO F14」と「VAIO F16」は、あくまでもハイエンドでなく「VAIO SXシリーズよりも、よりリーズナブルかつ扱いやすいモデルに位置する。
一昔前であればVAIO=ハイエンドモデルというイメージが先行して、高付加価値モデルこそが至高だったけれど、最近はスマホの台頭もあってその役割もずいぶんと変化してしまった。
そうなると、そこまで高性能でなくてもスマホの母艦として、日常でやりたいことができるノートPCが欲しいとなったときに、VAIOノート は予算的に高すぎて選択肢から外れてしまうという事も増えてきた。
おそらくはその最初の土俵に乗れないというジレンマを解消するためのモデルが「VAIO F14」、「VAIO F16」なのだと思われる。
そうするとただのエントリー向けモデルなのか?と最初はかなりうがった見方をしていたけれど、実機を触ってみるとこれがかなりいい意味で裏切られた。
自分は重度のVAIOユーザーで、今回正直ハイエンドモデルではない事だけにガッカリしていた。
ところが、実物の見た目が結構良い。
まず、本体のオモテウラのカラーリング含めて全体のカラーとデザインを統一していること。
「VAIO SXシリーズ」のせっかく好みのカラーを選んでも、底面はブラックかよ!というガッカリがない。
これは所有する上ではかなりモチベーションに左右する。
カーボン素材ではなく樹脂製になっているけれど、継ぎ目がそのぶんなくなって一体感もあるしカラーも新鮮。
まず所有してみてもイイかも?と思わせてくれる。
CPUについても、最新のIntel第13世代プロセッサーを搭載していてパフォーマンスも全く妥協がない。(下手するとVAIO Zの性能を抜いている。)
なるほどこれで十分じゃないかと思えるレベルにまとまっている。
唯一、高解像度のディスプレイ解像度を用意してくれればと思わなくもないけれど、細かな部分を言い出せばそれはハイエンドなモデルで出してくれればいいだけの事。
久々に登場したVAIOマウスあわせて、長らく買い替えていなかったVAIOノートを「VAIO F14」と「VAIO F16」に刷新するのは悪くない。
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●VAIOラインナップ
「VAIO F14」ラインナップ
厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面モバイルを求める人へ。「VAIO F14」
VAIO F14(2023年6月発売モデル)
VJF1411
ソニーストア販売価格:131,800円(税込)~
Windows 11,Core i3-1315U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能
発売予定日:6月2日(金)
※10%OFF対象モデル
「VAIO F16」ラインナップ
厳選機能の「定番」PC。スタンダードな大画面PCを求める方へ。「VAIO F16」
VAIO F16(2023年6月発売モデル)
VJF1611
ソニーストア販売価格:136,800円(税込)~
Windows 11,Core i3-1315U(6コア/8スレッド),メモリー8GB(オンボード)、スタンダードSSD(暗号化機能付) 256GB,Officeなし構成
カスタマイズ可能
発売予定日:6月2日(金)
※10%OFF対象モデル
VAIO製ワイヤレスマウス「VJ8MS1A」
カラーと型番:VJ8MS1AL(ネイビーブルー)・VJ8MS1AW(ウォームホワイト)・VJ8MS1AB(ブラック)
質量:約60g(乾電池含まず)
サイズ:約 62.2 x 32.3 x 100.0 mm (幅 x 高さ x 奥行き) (突起部含まず)
ソニーストア販売価格:3,850円(税込)
※VAIO本体と同時購入で3,000円(税込)に!
・待望のVAIOマウスをゲットだぜ!BluetoothとUSBレシーバーに両対応、予想外に質感もよくてVAIOノートと一緒に使いたくなるワイヤレスマウス。
「VAIO S15」ラインナップ
やりたいこと、全部入りオールインワンPC「VAIO S15」
VAIO S15(2022年7月発売モデル)
VJS1551
ソニーストア販売価格:179,800円(税込)~
Windows 11,Core i3,メモリー8GB,スタンダードSSD128GB,DVDマルチドライブ,Officeなし構成
カスタマイズ可能
VAIO S15 | ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:299,799円(税込)~
*Windows 11,Core i9,メモリー16GB,第四世代ハイスピードSSD256GB,ブルーレイディスクドライブ,Officeなし構成
カスタマイズ可能
・第12世代インテル Core プロセッサー、第4世代ハイスピードSSD、DDR5メモリーを搭載したハイパフォーマンスノートPC「VAIO S15」実機レビュー
「VAIO SX14」ラインナップ
大画面モバイル「VAIO SX14」<14.0 型ワイド 個人向けモデル>
VJS1451
[14.0型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ファインブラック
Celeronプロセッサーモデル
ソニーストア販売価格:189,800円(税込)~
※Celeron 7305、8GB、128GB
Coreプロセッサーモデル
ソニーストア販売価格:204,800円(税込)~
大画面モバイル「VAIO SX14」<14.0 型ワイド 個人向けモデル>|ALL BLACK EDITION
VJS1451
[14.0型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:316,499円(税込) 〜
※i7-1280P(14コア20スレッド)、メモリ16GB、ストレージ256GB
「VAIO SX12」ラインナップ
新スタンダードモバイル「VAIO SX12」<12.5 型ワイド 個人向けモデル>
VJS1251
[12.5型ワイド液晶]
カラー:アーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ローズゴールド、ファインブラック
Celeronプロセッサーモデル
ソニーストア販売価格:189,800円(税込)~
※Celeron 7305、8GB、128GB
Coreプロセッサーモデル
ソニーストア販売価格:204,800円(税込)~
新スタンダードモバイル「VAIO SX12」<12.5 型ワイド 個人向けモデル>|ALL BLACK EDITION
VJS1251
[12.5型ワイド液晶]
カラー:ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売価格:316,499円(税込) 〜
※i7-1280P(14コア20スレッド)、メモリ16GB、ストレージ256GB
・第12世代 Coreプロセッサー搭載、大幅に性能アップをはたした「VAIO SX12 / VAIO SX14」実機レビュー(その1)外観編。
・第12世代 Coreプロセッサー搭載、大幅に性能アップをはたした「VAIO SX12 / VAIO SX14」実機レビュー(その2)パフォーマンス編
「VAIO S13」ラインナップ
「VAIO S13」<13.3 型ワイド 個人向けモデル>(2022年7月発売モデル)
VJS1341
[13.3型ワイド液晶]
カラー:ブラック、シルバー
Celeronプロセッサーモデル
ソニーストア販売価格:174,800円(税込)~
※Celeron 7305、8GB、128GB
Coreプロセッサーモデル
ソニーストア販売価格:189,800円(税込)~
・VAIO SXシリーズの技術を受け継いだ5年ぶりに登場の13.3型モバイルPC「VAIO S13」 2022年モデルレビュー(その1)新しくなったデザインと最新世代のインターフェースを搭載。
・VAIO SXシリーズの技術を受け継いだ5年ぶりに登場の13.3型モバイルPC「VAIO S13」 2022年モデルレビュー(その2)第12世代Intel Core U プロセッサーや第4世代ハイスピードSSDを搭載するパフォーマンス。
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