第12世代インテル Core プロセッサー、第4世代ハイスピードSSD、DDR5メモリーを搭載したハイパフォーマンスノートPC「VAIO S15」実機レビュー
A4フルノートPC「VAIO S15」に、第12世代インテル Core プロセッサーを搭載、最大14コア20スレッドとなる新モデルが登場。
第4世代ハイスピードSSD、DDR5メモリーを搭載するほか、新たにUSB Type-CはThunderbolt4、USB Power Delivery に対応、ビデオ会議機能などが強化されている。
・15.6型ノートPC「VAIO S15」が圧倒的ハイパフォーマンスを実現する新モデルへ
・「VAIO S15」, 「VAIO S15 | ALL BLACK EDITION」 | VAIO(パーソナルコンピューター) | ソニー
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目次
●パフォーマンスと拡張性を備えた大画面モデル「VAIO S15」。
「VAIO S15」は、ソニーストア販売価格159,800円(税込)~と、一般向けのA4ノートPCと比べると高額となるものの、カスタマイズ次第でパフォーマンスの高いHプロセッサーの搭載可能。
メモリー最大64GBやストレージにSSDとHDDをハイブリッドで搭載できるなど、超ハイパフォーマンスなPCへとカスタマイズできるのが特徴。
左がVAIO S15(新モデル ALL BLACK EDITION)、右がVAIO S15(2019年11月発売モデル) |
前モデルからデザインの変化はなく、フルキーボードを維持。
VAIO SX12 / VAIO SX14と同様に鋭角的なデザインとディスプレイ周辺の狭ベゼル化し、一体化した一アルミ一枚板になったキーボード周辺など、一昔まえにあった「VAIO Fit 15E」のような野暮ったさはない。
左がVAIO S15(新モデル ALL BLACK EDITION)、右がVAIO S15(2019年11月発売モデル) |
第12世代インテル Core プロセッサーを搭載したとはいえ、筐体は前モデルから変わらず維持されている。
新VAIO S15
外形寸法;約幅361.4mm×高さ22.0~26.0mm×奥行254.3mm
本体質量:約2.25kg
旧VAIO S15
外形寸法;約幅361.4mm×高さ22.0~26.0mm×奥行254.3mm
本体質量:約2.25kg
「VAIO S15」の進化したポイントをピックアップすると以下のようなものがある。
・プロセッサーには、Intel製第12世代 Core Hプロセッサー(PBP 45W)(14コア[P:6コア、E:8コア]、20スレッド)を選択可能。
・メインメモリーに最大で大容量かつ高速対応のDDR5 最大64GBを選択可能。
・ストレージに第四世代ハイスピードSSDと、追加のHDDを選択可能。「SSD+ HDD」のデュアルドライブへのカスタマイズも可能。
・大画面高精細な4K HDR ディスプレイを選択可能。
・BDドライブを搭載可能。(Ultra HD ブルーレイは非対応)
・Thunderbolt™ 4対応 USB Type-C™ 搭載。
・USB Type-CによるPD充電に対応。
・トリプルディスプレイ出力に対応。
・HDMI 2.0bに対応して4K60Hzの出力が可能に。
・Wi-Fi 6Eに、対応可能。
・アルミパームレスト、打鍵感を改善したフルキーピッチ/フルサイズキーボード、テンキー搭載。
・2ボタン付き、面積を拡大したタッチパッド。
・利用頻度の高い新旧インターフェイスをフル装備。
・VAIO User Sensing、AIノイズキャンセリング機能、ビデオ会議機能の強化。
「VAIO S15」は、「ALL BLACK EDITION」も選択可能。
通常モデルのブラックでは、VAIOロゴとオーナメントはシルバーとなっているのに対して、「ALL BLACK EDITION」は、ヒンジ部分のオーナメントもヘアライン加工を施したブラックカラーとなり、背面にある光沢ブラック仕上げVAIOロゴを黒に。
「ALL BLACK EDITION」は、同じブラックカラーでも、その2つのパーツを漆黒に染め抜いたおかげで全体のカラー質感の違いがでてくる。
また、パッケージについても、通常モデルと違い茶色いボール紙の梱包ではなくブラック仕様になった特別な化粧箱で、VAIOロゴも本体と同じくブラックに施されている。
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●VAIO S15のプロセッサー、メモリー、ストレージ。
「VAIO S15」は、「ALL BLACK EDITION」をチョイスした場合、プロセッサーにデスクトップクラスのパフォーマンスの高さをもつIntel製第12世代Core HプロセッサーのCore i9-12900HKを搭載。
通常モデルの場合は、Hプロセッサーの他、i3のUプロセッサーを選択可能。
PBP(Processor Base Power) 45Wという発熱量の高さに加えて、最上位のCore i9-12900HK(Pコア最大5.0GHz/Eコア最大3.8GHz)は物理的にPコアが6コア、Eコアが8コアの計14つのコアをもち、実処理では20スレッドで動作する。
前モデルのIntel製第9世代Core HプロセッサーCore i9-9980HKの8コア16スレッドから大幅に増加している。
ただし、最上位のCore i9-12900HK(Pコア最大5.0GHz/Eコア最大3.8GHz)を搭載できるのは「ALL BLACK EDITION」のみ。
次いでどのカラーでも選択できるプロセッサーとなるのが、Core i7-12700H(Pコア最大4.7GHz/Eコア最大3.5GHz)は物理的にPコアが6コア、Eコアが8コアの計14つのコアをもち、実処理では20スレッドで動作する。
次に、Core i5-12500H(Pコア最大4.5GHz/Eコア最大3.3GHz)は物理的にPコアが4コア、Eコアが8コアの計12つのコアをもち、実処理では16スレッドで動作。
最後に、Core i3-1215U(Pコア最大4.4GHz/Eコア最大3.3GHz)は物理的にPコアが2コア、Eコアが4コアの計6つのコアをもち、実処理では8スレッドで動作。
HプロセッサーはPBP 45W、一方UプロセッサーはPBP 15Wとなっている。
その他のカスタマイズに制限はあるものの、CPUパワーをあまり必要としない作業がメインであれば、i3であっても6コア8スレッドと性能的に問題ないため選択肢になりうる。
・CPU性能
「CINEBENCH R23」でCore i9-12900HK(Pコア最大5.0GHz/Eコア最大3.8GHz)のベンチマークテストを計測。
VAIOの設定アプリから選択できる、CPUとファンの動作モード「パフォーマンス優先」、「標準」、「静かさ優先」それぞれでテストを行なっている。
結果は以下の通り。
パフォーマンス優先:マルチコアスコア 12413 pts、シングルコア 1745 pts
標準:マルチコアスコア 10526 pts、シングルコア 1721 pts
静かさ優先:マルチコアスコア 9151 pts、シングルコア 1686 pts
前モデルのCore i9-9980HKの最高スコアが、マルチコアスコア:約8000pts、シングルコア:約1200ptsだったことを考えると、マルチ・シングルともに大幅な性能向上。
もちろん「パフォーマンス優先」で使用した場合が一番性能を発揮することには変わらないものの、ファンの騒音はそのぶんうるさくなる。
上の動画は、「CINEBENCH R23」を、動作モード「パフォーマンス優先」、「標準」、「静かさ優先」で実行した場合に、ファン排気口近くに設置したマイクから拾った音声を収録したもの。
前モデルよりコアが効率化したとはいえ、CPUに高負荷がかかると消費電力が上がり熱も発生するため、ファンの回転数が上がりファンノイズが発生する。
デスクトップPCであれば、設置位置から離れて使用できるため気にならない事が多いものの、ノートPCの場合はどうしてもダイレクトにファンノイズが聴こえてしまう。
ファンノイズが気になる場合、「静かさ優先」に設定しておいたほうがストレスは少ない。
「パフォーマンス優先」 | 「標準」 | 「静かさ優先」 |
ファンが回転するということは、熱が発生して消費電力が上昇しているということ。
「CINEBENCH R23」のマルチコアベンチを実行して、消費電力の変動が安定したときの値は画像のようになった。
パフォーマンス優先:74W前後(マルチコアスコア 12413 pts):168 pts/W
標準:60W前後(マルチコアスコア 10526 pts):175 pts/W
静かさ優先:46W前後(マルチコアスコア 9151 pts):198 pts/W
ワットパフォーマンスは、おおよそではあるけれど「静かさ優先」が優れている。
「パフォーマンス優先」 | 「静かさ優先」 |
タスクマネージャーのグラフを見ると、ベンチマークテストで安定稼働した状態では、「パフォーマンス優先」時は、Eコア全体がわずかに使用率が低下。
一方「静かさ優先」時は、全体のコアが6~7割の使用率で推移している。
性能に余裕がある構成で、「静かさ優先」で使用することで実使用での快適さも上がる。
そもそも3つの設定の中で一番スコアが低い「静かさ優先」でさえ、Core i9-9980HKのスコアを上回っている。
現行モバイルPCであるVAIO SX12 / VAIO SX14の搭載するIntel第11世代TigerLake-Uプロセッサーと根本的に異なり、ノートPCそして突出してパフォーマンスが高い。
・グラフィック性能
Hプロセッサーの「Intel Core i9-12900HK」、「Intel Core i7-12700H」、「Intel Core i5-12500H」にはIntel Iris Xe グラフィックスを搭載。
「Intel Core i3-1215U」は、Intel Core UHD グラフィックスを搭載。
第9世代のHプロセッサーから最大2倍の性能向上。
ベンチマークテストとして、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「1980×1080 高品質(デスクトップPC)ウィンドウモード」を走らせてみた。
スコア:5625(普通) という結果。
実行中はファンノイズも大きく、本格的にゲームをするには少し厳しい。
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」では、「標準品質 1980×1080 ウィンドウ」を実行。
スコア:2120(重い) という結果。
さすがにプロセッサー内蔵GPUでプレイするにはかなり負荷が高い。
実行中はファンノイズも大きく、常時安定してゲームプレイするには厳しい。
ベンチマーク実行中のタスクマネージャーを確認してみたところ、CPUは全く使い切っておらず余裕がある。
一方でGPUはというと、使用率が100%に張りついたきりの状態で、やはりGPU性能がボトルネックになっていることがわかる。
当たり前の結果というべきか、やはりCPU内蔵GPUではなく、外付けGPUを用意することで快適にゲームプレイできる。
CPUの使用率が低いことを考慮すると、外付けGPUを接続した場合ではファンノイズも低下するのではないかと推測できる。
次に、YOUTUBEの動画再生を行なってみた。
再生動画は、SONY公式にある8K動画。
8K動画にもなると、GPUの動画再生支援がないとスムーズな再生が困難。
AV1コーデックにハードウェアが対応していれば、快適に再生できる。
「Intel Core i9-12900HK」、「Intel Core i7-12700H」、「Intel Core i5-12500H」に備わるIntel Iris Xe グラフィックスは、AV1コーデックに対応。
タスクマネージャーを確認すると、再生時にGPUを使用していることがわかる。
新しい「VAIO S15」の場合、AV1コーデックに対応しているため再生はスムーズに視聴できる。
しかし、前モデルのIntel製第9世代Core HプロセッサーCore i9-9980HKの場合、ハード的に対応していないため、8K動画を再生しようとするとCPUに高負荷がかかりファンが唸りを上げ、かつ再生している動画にもコマ落ちが多発している。
GPU依存度の高いゲームは厳しいものの、こうした高画質動画の視聴などであればそのパフォーマンスを充分に発揮している。
・DDR5メモリを採用
メモリーについては、DDR5 PC5-38400 最大64GBまで搭載可能。
新モデルよりDDR5 SO-DIMMを採用して、現行世代に比べて応答速度が約80%高速化。
やたらとメモリーを食う「Lightroom Classic」や、「Google Chrome」など、動画や画像編集やたくさんのアプリを同時使用して、メモリーの使用率が上限に近づくと全体的な動作が緩慢になり非常にストレスになる。
ノートPCでありながら、デュアルチャンネルの高速かつ大容量なメモリーが搭載できる点では、プロセッサー同様にカスタマイズ時に重視したいポイント。
「CPU-Z」で確認したところ、DDR5-4800MHz 8GBのメモリーが2枚装着されていた。
ただし、メモリー交換や増設について、底面からメモリーにアクセスができるようなスロットはない。
そのため自力で行おうとした場合、本体を分解するという難易度の高い作業を行わなくてはならないため、それであれば購入時に思い切って大容量メモリーを搭載しておくのが良い。
また、DDR5 SO-DIMMのメモリー自体がまだ珍しく、非常に高価。
最大64GBまで搭載しようとするとかなりの高額になるので注意が必要。
・ストレージ性能
そしてストレージは、「高速なSSD」+「大容量のHDD」の両者を搭載できるデュアルドライブが可能。
SSDは、HDDではありえない高速レスポンスでストレスから解放。
リーズナブルなスタンダードSSD 128GBから、超高速な「第四世代 ハイスピードSSD」2TBまで搭載可能。
加えて、別途大容量かつ安価なHDDをデータ保存用として搭載もできる。
第四世代 ハイスピードSSD 256GB |
第三世代ハイスピードSSD 256GB |
レビューで使用したモデルは、「第四世代 ハイスピードSSD」256GBを搭載。
「CrystalDiscMark」でのベンチマークテストの結果をみてみると、第四世代の性能の高さを発揮して読み込み(Read)は非常に高速で6419MB/s。
書き込み(Write)は2673MB/sと低いように見えるものの、第三世代と比べると約2倍。
容量が512GB以上の大きなSSDを選択することで、さらに書き込み速度も上昇するはず。
ちなみにこちらはは、本体に備わるSDカードリーダーからの読み書きをテストしたもの。
UHS-II対応のSDカードを使用してみたものの、SDカードリーダーについてはUHS-I対応に留まっている様子。
HDDの搭載も可能なため、OSやアプリのような体感速度に大きく影響する根幹の部分(Cドライブ)を「高速なSSD」に任せて、データ保存(Dドライブ)を「大容量のHDD」へという両方の良さを活かしたカスタマイズもできる。
こうすることで、自宅に備えるA4ノートPCである「VAIO S15」をプロセッサー・メモリー・ストレージすべてにおいて最強パフォーマンスマシンとして使う事ができる。
ACアダプターは、前モデルで変更されたものと、同様のアダプターを同梱。
「VAIO S15」は、プロセッサーの使用電力が増加したことにより、90Wの電力を供給できるものが使用されている。
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●多数の端子を継続して装備。Thunderbolt4に対応したUSB Type-Cは充電対応に。
上はVAIO S15(2019年11月発売モデル)、下はVAIO S15(新モデル) |
上はVAIO S15(2019年11月発売モデル)、下はVAIO S15(新モデル) |
「VAIO S15」は、非常に端子類が豊富。
基本的に端子類は、前モデルから変わっていないものの細かな部分が変更されている。
本体右側にUSB3.0端子x2、セキュリティロックスロット。
本体左側に、ヘッドセット対応ヘッドホン端子、USB type-C端子(PD充電対応)、USB3.0端子(USB充電対応)、HDMI端子、VGA端子、有線LAN端子、電源端子。
いまでは排除されることの多いVGA端子やヘッドホン端子、有線LAN端子も直接接続できる。
無線LANについてはWi-Fi 6Eに対応可能。
日本ではまだ利用できないものの、認可後に対応アップデートが実施される予定。
対応ルーターと組み合わせれば、安定した高速通信を行なうことができる。
新「VAIO S15」は、USB Type-C端子がThunderbolt4、USB Power Delivery に対応。
USB Type-C端子は本体の左手前にあり、電源供給するには若干邪魔な位置ではあるものの、巨大なACアダプターを持ち歩かなくても充電できるようになったのは嬉しいポイント。
100W充電が可能なPD対応ACアダプターで試してみたところ、しっかりと充電されていることを確認。
仕様として、PD対応ACアダプターには、20V対応かつ45W以上の出力が可能なものに対応。
長時間高負荷な作業を行わないのであれば、90W充電とはでは言わずとも65W程度あれば実用に足りそうでもある。
画像は前モデルVAIO S15 |
VAIO S15(2019年11月発売モデル)では、Thunderbolt3対応だったものからThunderbolt 4へと進化。
Thunderbolt 4端子(USB Type-C端子と共通)は、USB 3.1(10Gbps)をおおきく上回る40Gbpsという情報量をやりとりできる最新インターフェイス。
デスクトップPC用グラフィックカードを載せられる「外付けGPU BOX」や、高精細ディスプレイへの複数画面同時出力、Thunderbolt4接続対応のSSDによる超高速外付けストレージなどとの拡張性も広がる。
外付けGPUの圧倒的なパフォーマンスを手に入れることができる。
本体内にdGPUを搭載しない「VAIO S15」では、外付けGPUと接続して強烈にグラフィック処理の負荷のかかるゲームをヌルヌルと動作して、ゲーミングノートPCをも超える性能を発揮できる拡張性も大きなメリットと考えられる。
ディスプレイ出力は、HDMI端子/VGA端子と、USB Type-C端子の同時出力が可能で、内蔵ディスプレイを含めると4画面同時出力が可能。
HDMI端子の 最大出力解像度は、HDMI 2.0bに対応したことにより、4096×2160/60Hzまたは3840×2160/60Hz。
VGA端子の最大出力解像度は1920×1200。
USB Type-C端子の最大出力解像度は5120×2880/60Hz。
「VAIO S15」は、光学ドライブも搭載。
「ブルーレイ対応の光学ドライブ」または「DVDスーパーマルチドライブ」の搭載が可能。
前モデルでは、「Ultra HD BD対応の光学ドライブ」を選択可能だったが、新モデルではカスタマイズから外れている。
というのも、プロセッサがUltra HD BDコンテンツの再生に対応しなくなってしまったため、搭載されなくなったものだと思われる。
「ALL BLACK EDITION」では、「ブルーレイ対応の光学ドライブ」のみ選択、i3モデルでは、「DVDスーパーマルチドライブ」のみ選択という縛りがある。
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●ハイダイナミックレンジ(HDR)対応の高輝度4Kディスプレイを選択可能。
画像はVAIO S15(2020年11月発売モデル) |
「VAIO S15」は、15.6インチディスプレイを搭載。
ディスプレイ上部のベゼルには大型のWi-Fiアンテナを載せていながらも、強度もしっかりと確保したうえで狭ベゼルを維持。
「VAIO S15」のディスプレイカスタマイズは、フルHD(1920x1080)と4K HDR(3840×2160ドット)からの選択できる。
従来あった、HD(1366 x 768)、4K(3840×2160ドット)は、カスタマイズからなくなっている。
また、4K HDRを選択できるのは「ALL BLACK EDITION」、または「Core i7」を選択したときだけ。
画像はVAIO S15(2020年11月発売モデル) |
4K(3840×2160)での最大のメリットは、写真などを表示した場合の情報量が増えること。
高画素で撮影した写真や4K動画など、高精細化がすすむコンテンツもジャギーのない高解像度なディスプレイで再現できる。
複数のウィンドウを開いて作業するなど、作業領域の広さは最高に仕事効率が上がる。
4K解像度ディスプレイ(3840×2160ドット)に、明るさの表現力を拡張する「HDR(ハイダイナミックレンジ)」と、Adobe RGBカバー率100%。
HDRは従来のSDRに比べてより広い明るさの幅を表現できて、明るい部分と暗い部分のどちらの階調も犠牲にすることなく、より自然でリアルな描写が可能。
画像はVAIO S15(2020年11月発売モデル) |
Adobe RGBカバー率100%のというのも重要なポイント。
プロアマ問わずフォトグラファーや写真を趣味にするユーザーとしては、撮った写真をLightroomなどで正確に調整したいという場合には非常に重要。
前モデルでは、4K HDRディスプレイを選択した場合のみ、最新立体音響技術「Dolby Atmos」に対応していたが、新モデルでは全てのモデルで対応となる。
「Dolby Atmos」に対応した映像や音楽コンテンツを視聴するさいには、まるで音に包み込まれるようなリアルなサウンドが楽しめる。
カラーバリエーションは、「ブラック」、「シルバー」、「ホワイト」。
限定モデルとして、「ALL BLACK EDITION」も選択することができる。
アルミのパームレストは、金属の質感を生かしつつ、美しさが際立つ高輝度のアルマイト仕上げ。
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●快適なキータイピングとタッチパッド、便利なカメラの有効活用。
「VAIO S15」の本体デザインはPC使用時にキーボード奥が持ち上がるチルトアップヒンジ構造。
アルミニウム素材を採用したパームレストは、その剛性感とともに机との段差を極力抑えた、手首にかかるストレスを軽減。
モバイルPCと違って広い面積をもつキーボードを、下からささえる基盤と上にかぶさるフラットアルミパームレストで挟み込んで剛性を確保。
キーボードは、19mmフルキーピッチ/フルサイズキーボード。
テンキーについては、本体のフットプリントがスリム化したこともあって16mmと若干小さくなっている。
また、「VAIOの設定」から、左右Ctrlキー/Fnキー/Caps Lockキーの入力をカスタマイズしたり、ファンクションキーによく使うアプリケーションの一発起動を登録といったこともできる。
タッチパッドは比較的大型の高精度タッチパッドなので思わない挙動に悩まされることもない。
Windows 11ジェスチャーに対応する。
左右に2分割された物理に押せるボタンもあるので、確実にクリックできる。
パームレスト右端に、Windows Hello対応の指紋認証機能を搭載できる。
センサーに指先を置くだけで瞬時にログインできたり、スリープ状態からの復帰としても使えて、思っている以上に重宝する。
使い勝手として、例えば家族それぞれの指紋を登録しておいて、指紋認証のワンアクションで、それぞれ自分のアカウントに自動ログインといった利用方法もあるので家族同士でもめんどくさがらずにセキュリティを確保できる。
また、顔認証にも対応したため、ダブルで生体認証を利用できる。
ディスプレイ上部には、今やテレワークで必須といえるカメラを搭載。
そのビデオチャットで気になるのが、自分自身の映りだったり、部屋の環境がうつってしまうこと。
最近はアプリで多様な効果がかけられるものも多いけれど、それに頼ることなくVAIO内のアプリで設定ができる。
使い方はかんたんで、VAIO設定からカメラの機能を呼び出すだけ。
人の背景をぼかせる「背景ぼかし機能」や、いつでも顔が適度な大きさで中心に保たれる「自動フレーミング」、部屋の明るさに応じで顔の明るさを最適な状態に保ってくれる、「顔優先AE」など、かなり実用的。
AI の力で騒音などの環境ノイズだけを除去する「AI ノイズキャンセリング」機能は在宅時のさまざまな生活音や屋外での雑音もカットする。
着席オートログオン | 離席オートロック | 在席ノーロック |
VAIO User Sensingの機能として、「着席オートログオン」、「離席オートロック」、「在席ノーロック」に対応。
セキュリティの確保と手間の削減を両立することができる。
しかし「Wi-Fi 6E」に対応したWi-Fiアンテナをディスプレイの上部に搭載して、通信の安定性を確保。
多人数でネットに繋いだときでも速度が落ちにくい「MU-MIMO」にも対応する。
他、セキュリティロック・スロットを備えていたり、セキュリティチップ(TPM)も搭載できる。
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ここ最近のAMDの躍進めざましく、その一方でパフォーマンスの溝を開けられていたintelがようやく起死回生となった最新の第12世代インテル Core プロセッサー。
デスクトップ用プロセッサーに続き、ノート用プロセッサーも性能的に大きな転換点となったの第12世代インテル Core プロセッサーを搭載した「VAIO S15」。
加えて64GBまで載せられるDDR5メインメモリーと、さらに爆速化した第四世代ハイスピードSSD。
外観デザインが全く変わっていないので、その凄さが伝わりにくいけれど、実際に使ってみるとその差ははっきりとわかる。
従来モデルを大きく引き離すどころか、ノートPCとは思えないほどの処理性能を発揮して、デスクトップPCに迫る性能を手に入れられる。
惜しむらくは、dGPUを内蔵しておらず、単独使用ではハイエンドゲーミングは厳しい。
とはいえ、Thunderbolt4対応USB type-Cを備えたおかげで、「外付けGPU BOX」を拡張すれば本格的なデスクトップ化も不可能ではない。
地味に、USB Power Delivery に対応して充電できるというのが便利で、家の中を移動して長時間使う場合にもACアダプターも持ち運ばなくても給電できるメリットは大きい。
納得の性能を手に入れた久々の大型VAIOノートPCと言える。
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●やりたいこと、全部入りオールインワンPC「VAIO S15」
やりたいこと、全部入りオールインワンPC「VAIO S15」
ご注文開始予定:5月中旬以降
発売開始(最速お届け)日:5月下旬以降
VAIO S15
ソニーストア販売予定価格:159,800円(税込)~
Windows 11,Core i3,メモリー8GB,スタンダードSSD128GB,DVDマルチドライブ,Officeなし構成
カスタマイズ可能
VAIO S15 | ALL BLACK EDITION
ソニーストア販売予定価格:296,800円(税込)~
*Windows 11,Core i9,メモリー16GB,第四世代ハイスピードSSD256GB,ブルーレイディスクドライブ,Officeなし構成
カスタマイズ可能
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。