完全なるフルモデルチェンジを遂げた「VAIO S15」。4Kディスプレイ / UHD BD / Thunderbolt3 / 第8世代 Core Hプロセッサー/ DDR4 32GB / 高速SSD+大容量HDDを搭載するデスクトップ級ノートPC。
VAIO㈱として発売されているA4フルノートPCとして長らく続いてきた「VAIO S15」が5年半ぶりにフルモデルチェンジ。
スペックの向上とともに、もともとエントリー層向けの「VAIO Fit 15E」の外観から払拭して、VAIO S11 / VAIO S13 / VAIO SX14と共通のデザインに。
内外ともにやっと欲しいと思えるマシンとなって復活した。
・VAIO史上最高のパフォーマンスを実現する15.6型ノートPC「VAIO® S15 / VAIO® Pro PH」を発表:VAIO㈱
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●デザイン一新、パフォーマンスと拡張性に妥協のない大画面新モデル「VAIO S15」
VAIOとしてデスクトップPCなき今、最後の砦とも言える15インチクラスのノートPC。
その「VAIO S15」がフルモデルチェンジ。
VAIO㈱となって出てきたA4クラスのノートPCはプライス重視のエントリーモデルでしかなかった。
2016年のモデルチェンジでHプロセッサーやSSDとHDDのハイブリッドのストレージを搭載といったおもしろさも加わったものの、依然として筐体デザインは丸みを帯びたままで変わらずイマイチしっくりこなかったというのが正直なところだった。
とは言ってもまるっきり新しいものではなくて、VAIO S11 / VAIO S13 / VAIO SX14と共通で目新しさがあるわけではない。
モバイルPCではないため天板などにカーボン素材が使われているわけでもない。
それでも、鋭角的なデザインとディスプレイ周辺の狭ベゼル化していることもあって、従来の樹脂感たっぷりのラウンドデザインよりははるかにスタイリッシュに見える。
新VAIO S15
外形寸法;約幅361.4mm×高さ22.0~26.0mm×奥行254.3mm
本体質量:約2.25kg
旧VAIO S15
外形寸法;約 幅380.3 mm x 高さ25.1 mm x 奥行260.8 mm
本体質量:約2.5kg
後述する性能がダダ上がりしているにもかかわらず、本体サイズは一回り小さく、本体重量は250gダイエットしている。
そして、中身のごっそりまるごと進化した、強烈な移動要塞とも呼べる振り切った性能を載せてきた。
単純に強烈な性能をあげるとこれだけある。
・プロセッサーには、最新のIntel製第8世代 Core Hプロセッサー(TDP 45W)ヘキサコア(6コア12スレッド)を搭載。
・メインメモリーに最大で大容量かつ高速対応のDDR4 最大32GBを選択可能。
・ストレージにSSDをハイブリッド HDDの選択可能。「SSD+ HDD」のデュアルドライブへのカスタマイズも可能。
・大画面高精細な4Kディスプレイを選択可能。
・Ultra HD ブルーレイ対応ドライブを搭載可能。
・Thunderbolt™ 3対応 USB Type-C™ 搭載。
・トリプルディスプレイ出力に対応。
・アルミパームレスト、打鍵感を改善したフルキーピッチ/フルサイズキーボード、テンキー搭載。
・2ボタン付き、面積を拡大したタッチパッド。
・利用頻度の高い新旧インターフェイスをフル装備。
およそ考えられる不満点をことごとく潰して妥協点をなくしたノートPCとなっている。
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●VAIO史上、最強のパフォーマンス。
まず、プロセッサーはふりきったデスクトップクラスのパフォーマンスの高さをもつIntel製第8世代Core Hプロセッサー。
TDP 45Wという発熱量の高さもさることながら、Core i7-8750H(2.2GHz/最大4.1GHz)は物理的に6つのコアをもつヘキサコアで、実処理では12スレッドで動作する。
当然モバイルPCであるVAIO S11 / VAIO S13 / VAIO SX14の搭載するCore Uプロセッサー(TDP15W)とは比べるまでもなくぶち抜いて高速。
VAIO SX14に搭載する第8世代 「Core i7 8565U(4コア/8スレッド)( TDP 18W)」と比べると、CPU性能は約2倍にもなる。
前モデルの「VAIO S15」に搭載された「Core i7 7700HQ(4コア)」と比較しても単純に1.5倍以上の差がある。
メモリーについても、DDR4 PC4-21300の最大32GBまで搭載可能に。
デュアルチャンネルの高速かつ大容量なメモリーが搭載できることで、動画や画像編集やたくさんのアプリを同時使用する場合にも圧倒的に有利になる。
ちなみに、あとからメモリーを増設したい場合、新筐体では底面からのアクセスができなくなっているため、本体を分解するという難易度がともなうため。今回ばかりは最初から思い切ってのせるほうが良い。
そしてストレージは、「高速なSSD」+「大容量のHDD」の両者を搭載できるデュアルドライブが可能。
SSDは、モバイルVAIOと同じく、高速レスポンスでストレスから解放されるSSD 128GBからスタートして、より高速な「第三世代 ハイスピードSSD」の搭載。
この時点で、デカイノートPCのほうが遅いという今までの法則が崩れる。
というかプロセッサーとメモリー含めて「VAIO S15」が最強パフォーマンス。
また、SSDに慣れると体感速度の違いに耐え難い苦痛となるけれど、容量対コストパフォーマンスのよいHDDをデータ保存用として搭載できる。
例えば、「第三世代ハイスピードSSD 1TB」を搭載しようとるすと+11万円が必要。
それに対して、「第三世代ハイスピードSSD 256GB」+「HDD 1TB」とすれば+3万円で、OSやアプリにまつわる体感速度に影響する部分を「高速なSSD」に任せて、データ保存を「大容量のHDD」へという両方の良さを活かしたカスタマイズができるのも魅力。
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●狭ベゼル15.6インチ&4Kディスプレイ、Ultra HD ブルーレイディスク対応ドライブを搭載。
従来の「VAIO S15」は、ディスプレイサイズが15.5インチもありながらフルHD(1920x1080)止まりだということと、どうにも無駄だった太いベゼル。
VAIO SX14に続いて、新しい「VAIO S15」もやっと狭額縁になって本来の筐体サイズを活かした画面になった。
そして、「VAIO S15」は、15.6インチで高解像度となる4K(3840×2160ドット)ディスプレイの選択。
ドッドバイドットの100%DPIでは、いくら15.6インチといえど高精細すぎて見えづらい場合でも、設定から調整してより見やすいDPIに変更して作業領域の広さを活かせるというのは強い。
写真や動画を表示する場合でもよりディティールを細かくチェックできるというのも大きい。
ただし、Adobe RGBカバー率の公式な明示はないため、プロフォトグラファーなどにおいてシビアな色調整といったものまでには対応していない点には注意。
また、映り込みを防ぐ目の疲れにくいアンチグレア液晶を採用している。
今となっては利用用途も限られるものの、ディスプレイ解像度の向上とともに、「Ultra HD ブルーレイ対応の光学ドライブ」の搭載が可能になった。
ただし、4Kディスプレイでは、4K HDRの再生には対応しておらず、DisplayPort 1.3以降、4K対応、HDR/HDR10およびHDCP2.2対応のディスプレイを、USB Type-C端子から接続する必要がある点には注意。
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●新旧の多数の端子類からThunderbolt3対応のUSB-Cまで搭載した充実の拡張性。
端子類は、本体右側にUSB3.0端子x2、セキュリティロックスロット。
本体左側に、ヘッドセット対応ヘッドホン端子、USB type-C端子、USB3.0端子(USB充電対応)、HDMI端子、VGA端子、有線LAN端子、電源端子。
正面下にSDメモリーカードスロット。
いまでは排除されることの多いVGA端子やヘッドホン端子、有線LAN端子も直接接続できるのは今では珍しい。
そして、ついにThunderbolt3に対応したUSB type-C端子を搭載したことが最も大きい。
Thunderbolt 3端子(USB Type-C端子と共通)は、USB 3.1(10Gbps)をおおきく上回る40Gbpsという情報量をやりとりできる最新インターフェイス。
デスクトップPC用グラフィックカードを載せられる「外付けGPU BOX」や、高精細ディスプレイへの複数画面同時出力、Thunderbolt3接続対応のSSDによる超高速外付けストレージなどとの拡張性も広がる。
実際、GIGABYTE製の「AORUS RTX 2070 Gaming Box」を接続してのデモンストレーションも披露。
CINEベンチスコアでは、OpenGL 90.63 fpsをマーク。
(Core i7-8750Hの内蔵GPUではOpenGL 51.49fps。)
強烈にグラフィック処理の負荷のかかるゲームですらもヌルヌルと動作していた。
このあたり、dGPUを搭載するゲーミングノートPCと同等以上の性能を発揮できるうえ、持ち運び時にも許容できるサイズ感におさめてきた意図がわかる。
ディスプレイ出力は、HDMI端子/VGA端子と、USB Type-C端子の同時出力が可能で、内蔵ディスプレイを含めると3画面同時出力が可能。
HDMI端子の 最大出力解像度は、4096×2160/24Hzまたは3840×2160/30Hz。
VGA端子の最大出力解像度は1920×1200。
※HDMI端子とVGA端子の同時利用はできない。
USB Type-C端子の最大出力解像度は4096×2160/30Hzまたは3840×2160/60Hz。
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●キータイピング、タッチパッド操作に至るまでが改良の対象に。
本体デザインが、VAIO S11 / VAIO S13 / VAIO SX14と共通化したことで、PC使用時にキーボード奥が持ち上がるチルトアップヒンジ構造に。
アルミニウム素材を採用したパームレストは、その剛性感とともに机との段差を極力抑えた、手首にかかるストレスを軽減。
キーボードは、19mmフルキーピッチ/フルサイズキーボード。
テンキーについては、本体のフットプリントがスリム化したこともあって16mmと若干小さい。
また、「VAIOの設定」から、左右Ctrlキー/Fnキー/Caps Lockキーの入力をカスタマイズしたり、ファンクションキーによく使うアプリケーションの一発起動を登録といったこともできる。
それからモバイルPCと違って広い面積をもつキーボードを、下からささえる基盤と上にかぶさるフラットアルミパームレストで挟み込んで剛性を確保。
柔軟なキーボードと、たわまない剛性とあわせてタイピングのしやすさもよくなっている。
タッチパッドは従来モデルから25%ほど面積を拡大、高精度タッチパッドなので思わない挙動に悩まされることもない。
Windows 10ジェスチャーに対応する。
左右に2分割された物理に押せるボタンもあるので、確実にクリックできる。
パームレスト右端に、Windows Hello対応の指紋認証機能を搭載可能。
センサーに指先を置くだけで瞬時にログインできたり、スリープ状態からの復帰としても使える。
また、例えば家族それぞれの指紋を登録しておいて、指紋認証のワンアクションで、それぞれ自分のアカウントに自動ログインといった使い方もできる。
「IEEE802.11ac」に対応したWi-Fiアンテナをディスプレイの上部に搭載して、通信の安定性を確保しているのはVAIO SX14同様。
多人数でネットに繋いだときでも速度が落ちにくい「MU-MIMO」にも対応する。
他、セキュリティロック・スロットを備えていたり、セキュリティチップ(TPM)を搭載可能。
「VAIO S15」は、プロセッサーの使用電力が増加したことにより、ACアダプターが19.5Vの新規のものになっている。
端子は従来モデルと一緒だけども流用できないことについては注意が必要。
型番は「VJ8AC19V79」で、今後単品での販売も予定されている。
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マンネリ化していた「VAIO S15」がここにきて大きな転換を迎えて、外も中身も大幅刷新。
大型ノートでも安かろうなPCはいまさらほしくない。
飛び抜けたデスクトップ並に使えるのが欲しいという願いを叶えてくれる、強烈なプロセッサーと、大容量メモリー、そして超高速SSDと大容量HDDのハイブリッド搭載。
そろそろ必要性がなくなってきていらないかもと思えていた光学ドライブもUltra HD ブルーレイ対応なら搭載したい。
大画面なら欲しい作業領域が4K解像度(3840×2160ドット)で使える快適さ。しかも余計なベゼルのないデザイン。
そして超待望のThunderbolt3対応のUSB type-C。
ディスプレイ出力や電源供給他モロモロが使えて、追加投資が必要だとしても「外付けGPU BOX」を拡張してしまえば自宅で強烈なデスクトップ環境を整えることもできる。
今回唯一といっていいほど惜しいところは、VAIO SX14と同じくAdobe RGBカバー率の高いディスプレイパネルをもう一段階用意してくれたらよかったのにというところ。
いやしかし、長らく面白みのないマイナーチェンジを繰り返した時期を超えて、VAIO A12、VAIO SX14と続いて、振り切った「VAIO S15」が出てきたことについてはとても嬉しい。
これなら古くなったパソコンをごっそり入れ替えてメインマシンとして使えるモデルが登場したと言える。
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●“スマート”オールインワンPC「VAIO S15」
VAIO® S15
ソニーストア販売価格:119,800円+税~
VAIO® S15(4Kディスプレイモデル)
ソニーストア販売価格:181,800円+税~
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
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ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
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名古屋市営地下鉄栄駅サカエチカ8番出口。丸栄百貨店南隣
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:12:00~20:00
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・長野県安曇野にある「VAIOの里」と呼ばれるVAIO本社で工場見学してきたよ。
ダマされちゃいけない、MONSTER PCの名を持つ安曇野産「VAIO Z」の真実。
・「My Sony Club」と「週アス(3/3号)」に、新VAIO Zの開発秘話たっぷり。