レンズ交換式「VLOGCAM ZV-E10」レビュー。パワーズームレンズキットを開封。α6400 や 「VLOGCAM ZV-1」と外観や仕様を比較。
小さくて使いやすい「VLOGCAM ZV-1」が発売されてはや1年。
すっかりVLOGCAMカメラとして市民権を得たところに、新たににレンズ交換式の「VLOGCAM ZV-E10』が登場。
「ZV-1」よりももっとこだわった撮影がしてみたい!という人にとっては待望のラインナップ。
しかも動画に限らず、スチル撮影でも最新の機能をフル活用したカメラとしても使えて、ボディ単体で78,100 円(税込) という激安プライス。
<「VLOGCAM ZV-E10」を、ソニーストアで触ってきたレビュー>
・(その1)APS-Cイメージセンサー搭載の一眼カメラαシリーズがコンパクトなVLOGCAMに変身。
・(その2)強烈な電子手ブレ補正「アクティブモード」と、画角を思いのままにできるレンズ交換ができるメリット。
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目次
●VLOGCAM ZV-E10L(パワーズームレンズキット)を開封。
すでにレンズを持っている場合はボディ単体の「ZV-E10」を購入するとより低コストで手に入れられる。
けれど、初めて買うよという場合には、電動ズームレンズがついた「ZV-E10L」パワーズームレンズキットがオススメ。
「ZV-E10」パワーズームレンズキットには、ボディ+パワーズームレンズE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS「SELP1650」付き。
付属品は、
・リチャージャブルバッテリーパック(NP-FW50)
・マイクロUSBケーブル(USB-A – USB-Cケーブル (USB 2.0))
・ウインドスクリーン&ウインドスクリーンアダプター
・ACアダプター
・ショルダーストラップ
必要なものがほぼ揃っている。
ただし、いくつか気にしておいたほうが良い点がいくつか。
まず、付属のUSBケーブルは、USB-A – USB-Cケーブル (USB 2.0)。
「ZV-E10」は高速データ転送(5Gbps)に対応していて、その性能を発揮するには改めて対応ケーブルを用意する必要がある。
また、「ボディキャップ」と「レンズキャップ」は付属していないため、将来的にレンズを増やしたい場合には購入しておいたほうが良いかもしれない。
これについては、デジタル一眼カメラα6400やα6100のキットレンズを購入した場合と同じ。
当然ながら撮影に記録するためのSDカードについては、別途購入する必要がある。
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●VLOGCAM ZV-E10 のボディをとチェック。
『VLOGCAM™ ZV-E10』は、レンズ交換式ながらもコンパクトに凝縮されていて、ボディだけならバッテリーとカードを含めても約343gという軽さ。
キットレンズ(SELP1650)を装着しても約459gにとどまっている。
実際に手にしてみると、カドは丸みを帯びて全体的に樹脂素材なので、高価なモデルのような質感はないにしても極端な安っぽさはない。
『ZV-E10』は、ビューファインダー(のぞきこむアレ)やフラッシュなどがないかわりに、真ん中に大きなマイクを搭載。
この中は指向性をもった3つのカプセルマイクが入っていて、しっかりとカメラ前方の音声をひろってくれる。
最近のカメラは4K画質の動画は撮れるけれど、内蔵マイクはどうしてもオマケ的になってしまいがちで、動画撮りを本気でしようとすると外部マイクを付けざるを得ない。
「 ZV-1」と同じく内蔵マイクはとても優秀。
外部マイクなしで良質な音声が収録できるというのは大きなアドバンテージ。
「ZV-1」と同じく、カメラの上の面にあるアクセサリーシューにウインドウスクリーンを装着すると、ちょうどマイク部分が覆われるようになっている。
アクセサリーシューやマイク位置についても、「 ZV-1」と全く同じで、装着するウインドスクリーンも共通だった。
『ZV-E10』のボタン類をみてみると、電源スイッチはスライド式になっていて意図せずボタンを押して不意に電源が落ちるというトラブルを回避。
くるくると回すモードダイヤルはなく、押しボタンで「静止画」⇒「動画」⇒「S&Q(スローモーション&クイックモーション)」の3つの撮影モードを切り替え。
録画ボタン、カスタムボタン(C1)についても大きく押しやすくなっている。
グリップについては随分と浅くくびれのないフラットなデザイン。
握りは甘くなるもののその分コンパクト。
シャッターボタン周りのレバーは、ズームレバーとなっていて、動画撮影時の細かな操作ができる。
また、単焦点レンズでも、超解像ズーム(デジタルズーム)を利用して、あたかもズームレンズのような使い方もできる。(オンオフ可能)
「マルチインターフェースシュー」は、新たにデジタルオーディオインターフェースに対応になっているのがうれしい。
周辺機器として増えてきたデジタルオーディオインターフェースに対応するマイクを装着すれば、音声をデジタル信号のままカメラに転送して、劣化のないより高音質録音もできる。
例えば、ワイヤレスマイクロホン「ECM-W2BT」とラベリアマイクロホン「ECM-LV1」を使えば、ケーブルレスでデジタル録音といった組み合わせもできる。
これはかなりのアドバンテージ。
横開きで回転機構を持つ可変式の「バリアングル液晶モニター」。
180度の回転可動域があるので、自撮りのしやすさはもちろん、ハイアングルでもローアングルでも撮りやすい体勢で撮影できる。
横にモニターが開くので、本体の上にあるマイクやアクセサリーシューに取り付けた機器と干渉するという事もない。
クルッと回して閉じて、液晶ディスプレイを簡易に保護するといった使い方もできる。
ただし、スチル撮影時にレンズの位置から横におおきくズレるという違和感はある。
また、「ZV-1」では、液晶モニターの開閉に連動して自動的に電源がオンオフできるという機能がある一方で、「ZV-E10」ではさらに細かく挙動を決めることができるようになっている。
メニューの[電源オプション]→[モニター開閉でパワーセーブ]の設定で、以下の4パターンから選べる。
両方連動:モニターを開いたときにパワーセーブモードから復帰し、モニターを内側にして閉じたときにパワーセーブモードに移行する。
開:パワーセーブ復帰:モニターを開いたときに、パワーセーブモードから復帰する。
閉:パワーセーブ:モニターを内側にして閉じたときにパワーセーブモードに移行する。
連動しない:モニターのパワーセーブの連動を行わない。
バッテリーはデジタル一眼カメラAPS-Cモデルのα6400やα6100と同じWバッテリー。
「ZV-1」のバッテリーの持ちがあまりよくないことを考えると、Wバッテリーのほうがより長く撮れる。
だとしても、静止画撮影はまだしも動画撮りにもなると常時撮影し続けることになるので予備バッテリーはあったほうが良い。
モバイルバッテリーをつなげば給電も充電もできるので、長時間撮影する場合はこちらも持っていったほうが安心。
XAVC S HD:60p 50M、Wi-Fi非接続時
XAVC S 4K:24p 60M、Wi-Fi非接続時
※25℃は20℃と30℃から推測、α6400の「高」については設定はあるものの時間は確認できず。
また、メニューから、「自動電源OFF温度設定」を「高」にすることで、4K動画の5分制限を越えての撮影もできて、HD動画もより長く撮影できる。
以前にあった動画連続撮影時間の30分制限もないので、バッテリーさえ持てば長時間撮影もできる。
ただし、夏の暑いシーズンはボディの温度上昇も手伝って、撮影時間は短くなる可能性もある。
温度に対する耐性については、「ZV-1」よりもつよく、α6400よりも若干よわいといったところ。
本体の左側に、USB type-C端子、MicroHDMI端子、マイク端子が並ぶ。
ようやくUSB type-Cになったおかげで、5Gbpsのデータ転送や、USB充電/給電に対応するので利便性は上がっている。
3.5mmステレオミニジャックのみ別途開閉して使えるようになっており、別売の外付けアナログマイクを接続することもできる。
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●VLOGCAM ZV-E10 と α6400 と比較。
素の『VLOGCAM™ ZV-E10』は、まさにそのまま現行のAPS-Cモデルのα6400やα6100とそっくり。
パッと見た感じで、違うのはファインダーがあるかないかくらいで、遠目にみると区別がつきにくいくらいに変わらないスタイル。
ただ、重量だけをみるとめちゃくちゃ軽量。
『ZV-E10』は、キットレンズ込みの重さで約459g。
α6400が約519gとくらべると、60gも軽くなっている。
α6400と、「ZV-E10」のハード的な部分を比較してみると、まず根本的に異なるのは、液晶モニターが「バリアングル液晶」か「チルト液晶」かの違い。
α6400はチルトモニターでありながらひっくり返して自撮りもできるようなっているものの、EVFとアクセサリーシューにおもいっきり干渉するので若干強引なところもある。
『ZV-E10』はバリアングルモニターで、横開きのため180度回転させたときにマイク類に干渉しないというメリットがある代わりに、中央からはずれた位置にモニターがズレてしまうためスチル撮影時に違和感を感じてしまう場合もある。
『ZV-E10』はマイクやモニターが大型化しているかわりに、内蔵フラッシュやモードダイヤルが省略化。
グリップについても随分と浅くなっている。
その反面、α6400はより握りやすいグリップ、ストロークのあるシャッターボタンが特徴的。
α6400は側面に、マイクロUSB端子、HDMIマイクロ端子、マイク端子を備えている。
比較すると『ZV-E10』は、マイクロUSB端子がUSB Type-Cへと変わり、マイク端子も追加されている。
α6400は、EVF(液晶ビューファインダー)やフラッシュ、AF/MF/AELレバーといった写真撮影に特化したボタンが充実。
また、静止画時の拡張ISOはα6400のほうが50-51200と広い。
「ZV-E10」は、ズームレバーを備えてスピード調整できたり、動画撮影時に強烈な手ブレ補正(アクティブ)が使えたり、記録中に録画ランプを点灯・モニター赤枠表示したりと、動画撮影に特化。
USBストリーミングにも対応する。
他、詳細な違いは以下を参考に。
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●VLOGCAM ZV-E10 と ZV-1 との機能比較。
「VLOGCAM ZV-E10」と 「ZV-1」は、どちらもVLOG撮影に特化したカメラ。
そのため、およそのデザインやボタン構成はほぼ同じで使い勝手はとても似ている。
ただひとつ、電源ボタンについて「ZV-1」では押しボタンたったのに対して、「ZV-E10」ではスライド式スイッチに改良されている。
また、マイクロUSB端子だったものからUSB Type-Cに変更され、マイク端子も追加されている。
「ZV-1」のアドバンテージは、レンズを含めたコンパクトさで、持ち運ぶという意味では圧倒的に楽ちん。
小さいとはいえ、スマホと比べるとはるかに大きい1インチセンサーを搭載している。
ただちょっとバッテリーの持ちが良くないのが悩みのタネ。予備バッテリーや給電用のモバイルバッテリーは必須。
「ZV-E10」の魅力は、好みでレンズを変えられること。
もっと広角で、自分や背景を含めた撮影がしたい場合や、逆に遠くの被写体を撮りたいといったときにレンズ交換できる。
おまけに、APS-Cセンサーは「ZV-1」の1インチセンサーよりもさらに大きく、背景に自然なボケ味を演出したよりエモい動画を撮れる。
なぜか?キットレンズモデルでも「 ZV-E10」のほうが安いという逆転現象?起きていて、価格的な吸引力もものすごく大きい。
ただし、コンパクトとはいっても「ZV-1」よりは全体的に大きくなるので、持ち運びについては十分に考慮しておく必要がある。
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「VLOGCAM ZV-E10』、「ZV-1」、α6400それぞれに特徴があるので、自分のスタイルにあったモデルを選ぶのが良いと思われる。
また、「VLOGCAM ZV-E10』の開封している様子や、α6400とVLOGCAM 「ZV-1」 と外観を比較する動画を作ってみたので参考までに。
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●画質・高音質、レンズ交換による印象的な映像を手軽に撮影・配信、「VLOGCAM ZV-E10」
デジタル一眼カメラ「ZV-E10」ボディ
ソニーストア販売価格:78,100 円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
デジタル一眼カメラ「ZV-E10」パワーズームレンズキット
オープン価格(市場想定価格 89,000円(税込))
ソニーストア販売価格:89,100円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
●はじめてソニーストアを利用するときも先にMy Sony ID登録しよう
まだ一度もソニーストアを利用したことがないという場合でも、My Sony IDを新規登録すると、すぐに利用できるソニーストア割引クーポン(10%OFF)をもらうこともできる。
その後、お買い物条件に応じて年に2回オイシイクーポンがもらえるので、ぜひ利用しよう。
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●「αあんしんプログラム」のレンズ長期保証優待を利用しよう。
「αあんしんプログラム」
ソニーストアのαを快適に利用できる新たなサービス『αあんしんプログラム』。
入会していると、「レンズ長期保証3年〈ワイド〉無料」、「αメンテナンス最大50%OFF」、「下取りサービス増額」といった特典が受けられる。
レンズ長期保証3年〈ワイド〉無料 / 5年〈ワイド〉50%OFF
故障の保証「長期保証<ベーシック>」に加えて、破損・水ぬれ・火災の保証まで広範囲に対応する「長期保証」の手厚いサービス。
αあんしんプログラム会員であれば、何本買ってもレンズが通常有料となる「レンズ長期保証3年<ワイド>」と「レンズ長期保証
また、「レンズ長期保証5年<ワイド>」も50%OFFになる。
『αあんしんプログラム』への加入と同時に、長期保証特典を利用してレンズの注文ができるのでぜひ利用しよう。
・ソニーストア、αレンズの販売ページ改良。「αあんしんプログラム」最大のメリットの一つ「レンズ長期保証特典」サービスをレンズ購入と同時に利用可能に。
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●感性のおもむくままに失敗なくビデオを残せる、「VLOGCAM ZV-1」
デジタルカメラ「ZV-1」
オープン価格
ソニーストア販売価格:99,901円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
シューティンググリップキット「ZV-1G」
オープン価格
ソニーストア販売価格:113,900円(税込)
●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
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●VLOG撮影のために作られた、「VLOGCAM ZV-1」レビュー
・「VLOGCAM ZV-1」を、ソニーストアで触ってきたレビュー(前編)。やりたい事にあわせてボタンを押すだけで使える「背景ぼけ切り替え」と「商品レビュー用設定」がめちゃくちゃ使いやすい。
・「VLOGCAM ZV-1」を、ソニーストアで触ってきたレビュー(後編)。わずらわしいことはカメラにまかせて撮影に集中できる楽しさが。
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●「VLOGCAM ZV-1」 の性能&機能テスト動画。
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●ソニーストア 直営店舗(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)
※ソニーストア直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)にて購入の際、ショップコード「2024001」を伝えていただくと当店の実績となります。
ご購入される方はよろしければ是非ともお願い致します。
ソニーショールーム / ソニーストア 銀座
街の中心にある銀座四丁目交差点に面したGINZA PLACE(銀座プレイス)4階~6階。
東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座駅」A4出口直結
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 札幌
地下鉄「大通駅」12番出口から徒歩1分。4丁目交差点すぐ
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 名古屋
名古屋市中区錦3丁目24-17 日本生命栄ビル 3階
営業時間:11:00~19:00
ソニーストア 大阪
大阪駅/梅田駅から徒歩5分程度。ハービスエント4階
営業時間:11:00~20:00
ソニーストア 福岡天神
西鉄福岡(天神)駅南口から徒歩5分。西鉄天神CLASS
営業時間:12:00~20:00