VAIO typeGの中にあるフラッシュメモリーを実際に見てみる。
・超軽い859gのフラッシュメモリー搭載「VAIO typeG」
・typeGフラッシュメモリー VS. typeT 速度比較(動画バージョン)
の続き。
うーーーーん・・・
やっぱり気になるのがVAIO typeGの中に入ってるフラッシュメモリーの存在。
VAIO typeGは、以前分解した事があったから
フラッシュメモリーを見てみたい!!
って事で、
お約束でバラしてみた。
----------------
<当然保証対象外の分解>
バラし方は、以前に長々と書いたので
細かい解説は以下を参考に。
VAIO typeGの本体を分解してみた。(完全保証対象外)
当たり前だけど、
本体を分解して故障させたりすると100%自分の責任なので
ソニースタイルの保証、メーカー保証は一切対象外になる。
間違いなく有償での修理になるし、
最悪の際には修理してくれない場合もあるので
そのリスクを十分に認識する必要がある。
一度バラした事があると、
どこでどこが固定されてるというのがわかるので
最初の時よりもずいぶん早くバラせるようになるもんだ。
VAIO typeGの本体は、
カーボンモールド素材の
上ボディと下ボディでガシっとサンドイッチのようにはさんだ形状で
他のVAIOに比べて、やたらとネジが多いのが特徴。
ツメをわってしまったり
配線を切ったりしないように、ボディを開く。
VAIO typeGの中身を見ると
ボディ内にはかなりスキマが多くて、
本当にコレで動くんだろうか?
というぐらいスカスカ。
----------------
HDDが入ってるタイプの場合、
HDDと本体はネジでの固定はされてない。
1.8インチHDDの4スミに
衝撃を緩和するためのゴム素材がくっついていて
本体に収まってるだけで
四方からの衝撃もやわらげる作りになってる。
フラッシュメモリーの場合も付いている位置は、
HDDの場所と同じく左手前部分。
フラッシュメモリーは
金属アームに装着されていて、
本体にさらにネジ留めで固定されてる。
HDDは、あえて固定せずにゴム緩衝材で衝撃を吸収する構造に、
フラッシュメモリーは衝撃に強いので
本体にしっかり装着する構造になってる。
フラッシュメモリーもHDDも取り外してしまうと
本体側の違いは何もない。
接続配線端子もまったく同じ。
----------------
<フラッシュメモリー>
取り外したフラッシュメモリー。
直接本体にフラッシュメモリーがくっついてるのではなく、
金属アームに3つの小さいネジで固定されていて
金属アームと本体が2つのネジで固定という取り付け方法。
フラッシュメモリーは、
SAMSUNG製「MCBOE32GQAPQ-MWA」で
SAMSUNGのHPでも同型を確認できた。
Slim(32Gb DSPx8EA=32GB)というフラッシュメモリーで
サイズは、53.6x80.6x3.0(mm)。
インターフェースは、ATA-5(Ultra ATA/66対応)で
ZIF(Zero INsertion Force)40ピンタイプ。
HPのデータによると
リードが最大58MB/s、
ライトが最大30MB/s。
読み込み待ち時間は最大1ms。
消費電力は、アクティブ時に0.5W、アイドル時で0.1W。
HDDに比べると明らかに高速で電力消費が少ない。
フラッシュメモリーだけ見ても
いまいちピンとこないので、
VAIO typeGに装着されていた1.8インチHDDとの比較してみる。
1.8インチHDDは、
東芝製の「MK6008GAH」で容量は60GB。
回転数は4,200rpm、バッファサイズは2MB、シークタイムは平均15ms、
消費電力は、アイドル時で0.3W。
HDDのサイズは、71.0x54.0x8.0(mm)。
フラッシュメモリーとHDDのサイズは
タテヨコは、ほぼ同等サイズで
厚みは、3mmと8mmで随分と違う。
重さはHPのデータから読み取れるものの
一応念のため、
フラッシュメモリーとHDDの重さを秤で計ってみた。
(ものの見事にアバウトだけど。)
『SAMSUNG製フラッシュメモリ「MCBOE32GQAPQ-MWA」:20g』
『東芝製ハードディスク「MK6008GAH」:59g』
重さの差は39g。
フラッシュメモリーに使われてる金属アームの重さとか
HDDに使われてるゴム緩衝材の重さはまったく無視で。。
たったの39gという差なんだけど、
実質ストレージだけを比較すると
1.8インチHDDの重さの約3分の1って事が驚き!
----------------
それと、モバイルPCによく搭載される1.8インチHDDの難点は、
やっぱり回転数の遅さとシークタイムの遅さ。
大きいデータの読み書きは回転数が影響するし
HDDの中で小さくちらばってるデータを読み書きするには
シークタイムが影響すると言われてるけど、
特に1.8インチHDDは、そのどちらもが遅いので
デスクトップや2.5インチHDD搭載タイプに比べて
体感速度が遅く感じる原因のひとつになってるのは確か。
これは、
実際にスピード比較テストしてよくわかった事だけど。
高速化できて、しかも軽くて、消費電力が少なくて、
衝撃にも強いフラッシュメモリーが、
単体で市場にバンバン出てくれば
今あるモバイルPCのHDDをフラッシュメモリーに換装してしまえー!
なんて事が出来るんだけど、
なかなか数も少ないみたいだしとっても高価で、
ダイブするにはちょっぴり勇気がいる価格なのがネックだな。。
・1.8インチ32GBのSAMSUNG製SSDが発売、高速性がウリ(AKIBA Watch)
でも
時間が経つにつれて価格も下がってくるだろから
ある程度こなれてきたら買ってみようかな・・・
・軽いのに強いマルチカーボン構造の「VAIO typeG」(その1)
・軽いのに強いマルチカーボン構造の「VAIO typeG」(その2)
・軽いのに強いマルチカーボン構造の「VAIO typeG」(その3)
・VAIO typeGの「光学ドライブなしモデル」ってリカバリはどうすんだ?
・VAIO typeGの本体を分解してみた。(完全保証対象外)