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エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その6)


・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その1)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その3)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その4)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その5)
の続き。

TZは、モバイルするためにあるPCなので、
バッテリーの持ちが長い事もとても重要。

一昔前のノートPCは2~3時間持てばいいほうで
バッテリ駆動で使う事なんて出来なかったのが
今はもう、バッテリーだけで1日中動かせるようになってしまった。。

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<進化したスタミナバッテリー>


「1分1秒でも長く」を目標に、
細部にわたる省電力への追求が長駆動時間を実現。

先にも書いたように
綺麗になった液晶画面も、
TXに比べて20%も消費電力を下げる事に成功。


バッテリー駆動時には
グリーンに光る電源ランプも若干輝度を落としたり、
自動でDVDドライブの電源をオフにしたり、
内蔵してる回路(オーディオ回路、ビデオ回路、I/Oポート)の電源を
細かく制御する事で1分1秒でも長くする工夫がなされてる。

それとおもしろいというか、よく考えられてるのが、
バッテリーを少しでも長く持たせるための壁紙もわざわざ作られていて
その名も
「VAIO Long Battery Life Wallpaper」。

自分も全く気づかなかった事なんだけど、
実際に壁紙の色でバッテリーの持続時間は変わってくるようで、
白色で発光させているの状態が一番バッテリーの減りが少ないらしい。

液晶の仕組みというのは、
バックライトがずっと光りっぱなになっていて
ドットの一つ一つを、シャッターの開閉を制御する事で
色の表示をしてる。

そのシャッターを閉める方向に動かすのが、
一番電気を使う状態なので
シャッターを全開にした状態、
つまり真っ白な色を表示をさせてる状態が
一番バッテリーの消費が少ないという事になる。

「VAIO Long Battery Life Wallpaper」という壁紙は、
ほとんど真っ白な画面にうっすらVAIOロゴが入っているもの。
デザイン的にはそこまで優れたものじゃないけど
バッテリーを持たせたい場合には最適な壁紙になるというワケ。


【軽量バッテリーと大容量バッテリーの大きさの差】

実際には、スペックの組み合わせで
バッテリーの持続時間も変わってくるので
代表的な一般手モデルの[標準仕様]と
VAIOオーナーメードモデルでの[最短][最長]での
比較表は以下のとおり。

<バッテリー駆動時間の比較>
------------------------
            [最短]   [標準仕様]   [最長]
軽量バッテリー:  約3.5時間  約4時間  約6時間
(3セル)
標準バッテリー:  約7時間   約8時間  約12時間
(6セル)
大容量バッテリー: 約11時間  約12時間 約18時間
(9セル)
------------------------
ス        CeleronM   CeleronM   Core2Duo
ぺ        メモリー2GB    メモリー1GB   メモリー1GB
ッ         2.5型HDD   1.8型HDD    フラッシュ
ク                  DVDドライブ   DVDドライブ
------------------------

最長の組み合わせであれば、
軽量バッテリー(3セル)で6時間、
標準バッテリー(6セル)で12時間、
大容量バッテリー(9セル)で18時間
も持つ超ロングバッテリーに。

もう、
寝る時間以外は電源いれっぱなしでも大丈夫な状態!


VAIOで初めてバッテリー6セルをつかったのは
2000年5月に発売されたSR(PCG-SR9/K)というモデルで
バッテリーの持ちは5.5時間だった。

それが、
TZであれば3セルバッテリーでも6時間持つようになった。

バッテリーセル自身の能力の向上と
アーキテクチャの進歩とVAIOとしてのスタミナの制御の仕方の進歩で
7年間でバッテリーの持ちも2倍になってる。


デザインも
TXの場合は、最薄部は21mmながら
前から後ろに行くにつれて厚くなって28.5mmとなるけれど
TZは2.5mmのまま前から後ろまでフラット。
出っ張ってるのはバッテリーの部分のみで
見た目の印象もかなり薄くなってる。


軽量バッテリーを装着すれば、
バッテリーの出っ張りが底面にも一切なくなるので
完全なフルフラットのボディになる。

質量に関しては、
スペックの組み合わせで変わってくるので
代表的な[最軽量][1Spindle][最重量(標準仕様)]の
比較表を作ってみた。

<バッテリー駆動時間の比較>
------------------------
            [最軽量]  [1Spindle] [最重量]
軽量バッテリー:  約1025g  約1055g  約1085g
(3セル)
標準バッテリー:  約1160g  約1190g  約1220g
(6セル)
大容量バッテリー: 約1315g  約1345g  約1375g
(9セル)
------------------------
ス        フラッシュ    -      1.8型HDD
ぺ        DVDドライブ 2.5型HDD   DVDドライブ
ッ        ワンセグなし ワンセグあり   ワンセグあり
ク                   
------------------------

TZの最軽量は約1025gと
TXの約1250gよりもさらに軽くなってる。

自分のカスタマイズしたTZが実際に何gになるか、
バッテリーの持続時間はどのくらいになるのか知りたい場合は、
コレ↓でチェックするとわかりやすい。


・type T Mobility Simulation

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<理論値144MbpsのワイヤレスLAN>


TZは、IEEE 802.11n(ドラフト規格)に対応。
VAIOオーナーメードで、
IEEE 802.11a/b/gか
IEEE 802.11a/b/g/nかを選択する事ができる。

IEEE 802.11nという新しい規格は
今の時点ではドラフト規格となっていて、
2007年の秋ごろに正式規格となる予定で、
ドライバアップデートかそのままかで正式対応する予定。
それといち早く導入したカタチになる。

今までのワイヤレスLANは
送信側、受信側それぞれ一本のアンテナで送受信してた。

IEEE 802.11nでは、
MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術を利用していて
その名前のとおり
送信側と受信側で複数のアンテナを使う事で
アンテナの数の分だけスピードアップして
100Mbpsを超える通信速度を出す。

TZでは送信側で2本、受信側で3本のアンテナを使う事で
受信3倍の最大144Mbp(理論値)を実現してる。


当然の事ながら
ワイヤレスルーター側もIEEE 802.11nに対応してる必要がある。
例えば、BUFFALO製のルーターを見てもわかるとおり
3本のアンテナが立ってる。


SRの3代目にあたる
2001年2月に発売されたPCG-SR9G/Kに
VAIOとしてはじめて無線デバイス(Bluetooth)が搭載されて
無線LANの歴史が始まった。


今、TZでは
ワイヤレスLAN(IEEE 802.11n)が3本
ワンセグが1本、
Bluetoothが1本、
Felicaが1つで
合計6個のアンテナが入ってる。

本体からノイズが出しまくりなのに
それに敏感なアンテナが入りまくりで
いかにコントロールするのが非常に大変だったらしい。


長野の工場では
携帯電話の電波を測定するのと同じレベルの
電波吸収体と呼ばれる発泡スチロールの部屋の中で設計して
規格に応じながらも無線機器の感度を向上させてる。

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(その7)へ続く。

【VAIO typeT特集ページ】

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・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)
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・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その4)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その5)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その6)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その7)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その8)

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