エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その7)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その1)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その2)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その3)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その4)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その5)
・エモーショナルVAIO typeT「TZシリーズ」レポート(その6)
の続き。
VAIO typeTには、
一般販売モデルの「ブラック」、
VAIOオーナーメードモデルの限定色として
「プレミアムカーボン」「ボルドー」「シャンパンゴールド」3色をあわせた
合計4色のカラーバリエーションがある。
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<液晶天板の素体>
液晶の天板の中央に位置する部分が
マルチレイヤーカーボンファイバー。
液晶天板の裏側を見ると
塗装されてない内部のカーボンファイバーの炭素繊維が
そのまま見える。
TXのカーボンの厚さは0.7mmで、
今回のTZはカーボンの層を1枚増加して0.9mm。
少し厚さが増してるものの強度が2倍になって
より強固なボディ剛性を持たせてある。
周囲のベゼル部分は、全てプラスチック樹脂製。
というのも
マルチレイヤーカーボンファイバーは、
カーボン繊維を何枚にも重ねて積層にして作られてるので
大ざっぱなカタチには成型できるものの
細かいカーブや造形を作るのは至難の業。
なので、加工しやすい素材と組み合わせて作られてある。
ついでに、液晶ディスプレイの両脇には、
ワイヤレスLANのアンテナと、ワンセグのアンテナが入ってて
カーボン素材っていうのは、
電波を通さないので、カーボンで作ってしまうと
そもそもアンテナを入れる事もできなくなるので
結果としてこの組み合わせが最良となる。
また、この液晶天板のスキマは4.7mmしかなくて、
この中に4mm厚のカメラモジュールを入れてるってのも
結構スゴかったり。。
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<プレミアムカラー>
【シャンパンゴールド】
従来の銀パソに代表されるメタリックカラーのひとつとして
採用されたのがシャンパンゴールド。
なぜシルバーにしなかったのか?というと、
初代VAIO 505が出てきた当初は、
シルバーというのは非常に珍しい存在だったものの
今となっては、
ノートPCはシルバーが当たり前のようになってしまって
銀色のパソコンというとOA機器という
当たり前のイメージになってしまうのをあえて避けるため。
あくまでもギラギラしたゴールドではなく
見る角度によってはシルバーにも見える
とても上品なカラー。
ソニースタイル限定で、
シャンパンゴールドのBluetoothマウスも販売されていて
本体とマウスを同色でそろえる事もできる。
【ボルドー】
PCを道具としてじゃなく、
「持つ喜び」を感じられるVAIOとするために、
一台一台、職人の手仕事で「手吹き」作業するというプレミアムカラー。
前回の3色(グリーン、ボルドー、ロゼ)の中で
一番人気の高かったボルドーを採用。
真っ黒なカーボン素材に特殊塗装を施して、
それから、艶やかな発色と質感を再現するために
「手吹き」による着色を行う。
クリア塗装ではないのでカーボンの繊維は全く見えず、
高級車のボディの質感をもった仕上がりに近い。
この職人さんによる意向で
天板の裏側(普段は見えない部分)には「巧」というマークが入ってる。
ボルドーは、光のあたる角度によって多彩に変化する深い赤で、
室内のあまり光の強くない場所ではブラウンのように見えたり
光が強く当たるとワインレッドのようにも見える。
液晶周りのベゼルもボルドーカラーで、
閉じたまま持ち運ぶと、
まるでノートPCとは思えないラグジュアリー感が魅力的。
【プレミアムカーボン】
液晶ディスプレイの天板に、
マルチレイヤーカーボンファイバーの繊維素材を
そのまま生かしたのが「プレミアムカーボン」で
光のあたり具合によって、
カーボン特有のヘアラインの模様が浮かび上がる。
全塗装であれば、若干の繊維の乱れというのは
塗装で最終的に隠れてしまうから大きな問題ではない。
だけど実際に、
マルチレイヤーカーボンファイバーの繊維の模様自体を
魅せるデザインとして半クリア塗装するとなると、
繊維自体が鑑賞にたえられるように美しく並ばせなければいけなくて
この生産技術は今でも相当に難しいとされてる。
今やモバイルVAIOの代名詞とも言えるマルチレイヤーカーボンを象徴する
「プレミアムカーボン」は、
やはり4色中で1番の人気を誇る。
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特にVAIOオーナーメード限定の3色は、
それぞれ全く違った雰囲気に見える。
VAIO typeTは、モバイルノートだけに
外に持ち出して他の人目に触れる機会も多いから
カラーのチョイスが余計に楽しいモデルでもある。
ものすごーく個人的な希望としては、
1000台限定で「プレミアムブルー」とか、
505台限定で「全部まるまる初代VAIO505カラー」
とかやって欲しかったな。。
(その8)へ続く。
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