ソニーが基本的に好き!

VAIO typeZの本体を分解してみた。(後編)


・VAIO typeZの本体を分解してみた。(前編)
の続き。

【CAUTION!注意!】
本体を分解して故障させると、
ソニースタイルの保証、メーカー保証対象外のため
有償修理、もしくは修理不能となる可能性があります。
この記事を読んで同様の事をして、
万が一生じた損害は全て自己責任となり、
当方やメーカーは一切その責を負いません。

その事を承知いただいた場合のみ
以下どぞ。

オマケ:一部を除き、サムネイル画像をクリックすると
    大きめの画像で確認できるので参考にどぞ。

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<2段階に分かれたtypeZのバラし構造>


本体からキーボードパネルを取りのぞくと、
メイン基盤や放熱ファンが左奥、
手前にストレージ、
右側に、光学ドライブという、
typeTやSZシリーズと同様の定番の配置となる。

毎回、シリンダーフォルムのVAIOノートをバラそうとすると
両端のシリンダーキャップをはずすのに
ものすごく苦労させられるのだけど、
ストレージにアクセスする分には
そこまでバラさなくても良いのは非常に助かる。


厳密に言うと、
ここからさらに、メイン基盤に触れようとしたり
光学ドライブや無線LANを取り外ししようと思うと、
もう1層から出来るガイドアームを取り外す必要があって、
それは、
やはりシリンダーキャップをはずさないといけないルートをたどるので、
難易度は上がる。

今回は、
ストレージへのアクセスが目的なので
またその必要性があったときにアップするという事で。

そして、
typeZにはHDDモデルとSSDモデルがあるので
どちらも見てみる。

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<モバイルPC定番の「2.5インチHDD」>


まずは、HDD搭載モデルの中身。
位置はあいかわらず定位置の
パームレストの左部分に相当する場所。

2.5インチのHDDは、
2つの金属アームで固定されていて、
本体の底面からネジをはずした際に、
すでに2ヶ所ははずれているため、
ここから取り外すには、
左上と右下のネジを2ヶ所はずせばいい。


ネジをはずししたら
HDDから本体基盤につながるフラットケーブルを
取り外す。


それとSZシリーズの時のように、
この金属アームは、HDDとはネジで固定されているわけではなく、
ただHDDを押さえてるだけにすぎないので
SZシリーズとははずし方がちょっぴり違う。

上側の金属パーツを、
少し斜めに傾けて上方へひっぱると
スポっと抜ける。

そうすると指が入るから
HDDを持ち上げて取り外す。

と同時に下側の金属アームも一緒にはずれる。
フラットケーブルを抜いてしまえば分離完了。

typeGで採用された耐衝撃構造と同じもので、
HDDをネジで固定して、
万が一、本体に衝撃が加わった場合に、
その衝撃がモロにHDDに伝わってしまうのを防ぐために
HDDはあえてガッチリと本体と同体にする事はやめている。


HDDの4つのカドには、
衝撃を吸収するゴム足がくっついていて
金属アームは、このゴムをしっかりと押さえつけていて、
衝撃や揺れといったものは、
このゴムが緩衝材となる。

このゴムの形状も、
上下左右にHDDとの間に空間を作るようになっていて
何度もテストを繰り返して
衝撃をやわらげる効率の良い形がこの形だという事で。


リテールモデルのtypeZの200GBのHDDは
TOSHIBA製の「MK2546GSX」。

このHDDのスペックは、
・5400回転/分
・キャッシュ容量8MB
・シークタイムが平均12ms

このHDDの性能はいたって普通すぎるので、
VAIOオーナーメードで
高速性能を重視するなら、
200GB(7200回転/分)のHDDを選択するのが無難。


もしくは、
自力で換装するなら、
容量&高速性能をと思えば、
「7200回転/分の320GB」という選択肢もあるだろうし、
超高速レスポンスが欲しいと思えば、
転送レートの速い2.5インチSSDという選択肢もある。

唯一配慮する事は、
ゴム足は、基本的に9.5mm厚を前提に作られてるので
同じ2.5インチサイズでも
選ぶストレージの厚さだけは気をつけたほうが良い。

何にしてもこれは、
非常にやりがいがありそうだ。

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<SSDx2台のRAID構成を知る。>


バラし方、位置関係は同じく
SSDのRAID 0構成モデルの構成を確認。

SSDは、1.8インチのものを採用していて、
上下2枚が重なっている。

当然、2.5インチよりサイズが小さいから、
このストレージの入るスペースにはかなり中空になった
空きスペースが見える。

内部に貯まる熱の事を考えると
こんなふうにスキマがあるほうが、
ほんのちょっとでも熱がこもらなくて良さそうな感じもするけど
あんまり差はないのかな?


本体と金属アームとの関係も同じなので、
本体の底面からのネジはすでにはずれていて、
左上と右下の2ヶ所のネジをはずすだけ。

ネジをはずした後に、
SSDから本体基盤につながるフラットケーブルを
取り外す。

そしたらもうSSDのユニットが
本体から分離できる。

見るとわかるとおり、
HDDとはうって変わって
金属アームにネジでしっかりと固定されているSSD。

基盤むき出しのSSD2枚は、
金属アームに上下重なって装着されていて、
お互いに反対向きに固定されてるので
フラットケーブルは、両からのびて
1つにまとまって本体へと伸びる。


HDDタイプと同じSirial ATA接続となるものの、
RAID 0を構築するには、ストレージが2つ必要となるために、
フラットケーブルの先は、Sirial ATAが2つになっていて
HDDモデルとは全く違うフラットケーブルになる。

なので、
HDDモデルを購入した後に、
無理やり同じSSDを2枚用意したとしても、
このフラットケーブルが手に入れる事は出来ないから
SSD RAID 0は作れない。


さらに、
金属アームからSSDを取り外してみる。

ネジは2ヶ所でしか固定されていなくて、
本体をバラした際のネジよりも、
さらにもう一回り小さいネジになる。

取り外したネジは
強烈に極小なのでなくさないように注意。


非常に薄くて軽いSSDは、
Samsung製の「MCBQE64GFMPP-MVA」。

容量は64GBでそれが2枚となるから
合計で128GB。

typeTと同じ1.8インチタイプのSSDとはいえ、
Ultra ATA接続ではなく、Sirial ATA接続のものなので、
転送速度は非常に高速。
それをさらにストライピング構成(RAID 0)にしてしまうから
もうとんでもなく超速いストレージになる。

そりゃ、2.5インチのHDD1基分の重さを考えれば
相当軽いだろうし、
回転物もシークもないから
物理的な衝撃が加わっても
内部データが破損するなんて事もなくなるから
モバイルには最高の使い勝手。

ものすごく魅力的だけど、
まぁその分値段もブルジョワ級。

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最初から、
SSD RIDO 0が組める予算があればいいけど
さすが厳しいという場合は、
ひとまずHDDモデルを購入しといて、
後から2.5インチのSSDへ入れ替えるという策もある。

もしくは、
VGN-SZ90SをBlu-Rayドライブ&HDDで購入しておいて、
後からSSDに換装して
Blu-RayドライブとSSDの同時搭載という
現時点ではストレージ容量の関係で実現できないモデルを
自力で作ったりもできる。

あくまでも
何をおいても全て自己責任になるけど。

ここまで来たら
もっとバランバランにしたくなるけど
ひとまず今回はここまで。
気がむいたらさらにバラしてみるかも。。

・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(プロローグ)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(ディスプレイ編)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その2)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(パフォーマンス編その3)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その1)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その2)
・究極のモバイルVAIOノート「VAIO tyepZ」レポート(デザイン編その3)
・VAIO typZの1600×900という解像度や色再現性を比較してみる。

・typeZ & typeS徹底比較

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3件のコメント

  1. こうちゃん より:

    いつも楽しく拝見させていただいております。
    こちらのページを拝見して、typeZにIntel SSDを換装してみました。
    ベンチマークは

  2. びやだるとどおやじ より:

    くんこく様
    初めてお便りします。いま、TTを買うかZを買うかで悩んでいます。
    友人がオークションで購入したZの光学ドライブを市販されているBDに
    交換したいと話しているのですが交換のハードルは高いでしょうか私はIOから出ているポータブルタイプのBDを進めているのですが

  3. kunkoku より:

    >びやだるとどおやじさん
    はじめましてm(__)m
    TTとZは悩んじゃいますねー。
    個人的にはサイズ感さえ許容範囲であれば、Zがお勧めですw
    何しろデスクトップ並みのパフォーマンスと、広い解像度(1600×900)にすると超快適ですからww
    持ち運びを考えると、TTのほうがバッグには収まりやすかったり、バッテリーの持ちはものすっごく長かったりするので、使い方にもよるんですけどねー。
    えっと、そうですねー、Zに収められる光学ドライブはあくまでも薄型じゃないといけなくて、かなり厳しいもののようですねー。
    シンプルなのはまさに外付けBDドライブが一番安心かつ確実ですね。
    実は、自分もZにBDドライブを換装を考えてはいるのですが、合うBDドライブがなくて試行錯誤中です(^^ゞ
    もしもできた時には、もちろんアップしますねw