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いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(基本スペック編)

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・いつも持ち歩きたくなるVAIO typeP(外観レビュー編)
の続き。

VAIO typePiconのモノとして手にする所有感は
ハンパじゃなく良いのはわかったけど、
やっぱり実用レベルで使い物になって初めて持ち運びたくなるというもの。

今度は、VAIO typePicon自体のスペックをチェックしてみる。

注:あくまでも速い遅い感覚は個人的主観という事で。

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<初期セットアップという最初の試練>


最近のVAIOだったら、
今さらWindows Vistaの初期セッティングの事なんか語らないんだけど、
いきなり最初から、
Atom CPUと4200回転HDDの洗礼を受けたので書いておく事に。。

Windows Vistaの初期設定というと、
初めてPCに電源を入れると、
ブラックアウトした画面でしばらく待たされて、
その後、初期ウィザードを進めていって、
後は自動で初期設定が終わるのを待つという流れ。

もう何回もやってきたから
だいたいどの程度の手間がかかるかもわかってるつもりだった。

で、
同様にVAIO typePiconの電源を入れて、初期設定を進めると・・・

う・・・くっ・・・
遅ーっ!!
ずーーーっと同じ画面。

もう、ありえないくらい待たされる。

ウィザードももさーりな感じで、
その後のロード画面も超長い。

まさかこんなに時間がかかると思ってなくて
まるっきり時間を計ってなかったけど、
もしかしたら、Vista初体験の人だと、
この作業で、うわーなんじゃこりゃ!?
と思うかもしれない。

なので、
テレビとか本を見ながらとか、
もしくは途中で散歩するとか全く別の事でもして、
もう放置プレイくらいの勢いで
気長ーにやったほうが精神衛生上楽。

えぇ、
初期セットアップが終わってネットワークにつながったらつながったで
今度は、Windowsのアップデートという素敵な作業も待っていて
これまた、それはそれは使いたい気持ちとは裏腹に待たされる事になる。

たぶんこの最初の儀式が、
一番乗り越えなきゃいけない試練かもしれない。

やっぱり
20万円以上もするようなハイスペックなVAIO typeTVAIO typeZと、
低発熱超小型の10万円前後で手に入るVAIO typePicon
そのまま一緒に考えちゃいけないという事だな。。

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<中身を見てみる>

まずは、VAIO typePiconの全容というか、
デバイスマネージャーで中の構成を確認。
(以下サムネイル画像をクリックすると拡大画像あり。)

今回、試しているVAIO typePiconのスペックは、いわゆる店頭モデルと同じで
エントリースペックのもの。

上記デバイスマネージャーを見ると
CPUは、IntelのAtom Z520(1.33 GHz)
チップセットは、
「Intel System Controller Hub US15W」で、
グラフィックはチップセット内蔵の、
「Intel Graphics Media Accelerator 500」という
いわゆるAtom CPUとチップセットの標準的な組み合わせ。

HDDは、東芝製の「MK6028GAL」で、
約60GB(4200回転/分)を選ぶとコレになる。。

「Sony CXD9192」というのは、ワンセグチューナー。
「Sony Firmware Extension Parser Device」や、
「Sony Programmable I/O Control Device」は、
SONY独自のデバイス。


ちなみに、東京に行った時に、
上位スペックのVAIO typePiconのデバイスマネージャーも調べていて、
CPUが最上位のAtom Z540(1.86 GHz)
SSD搭載機だと、
SAMUSUNG製の「MMCRE64GFMPP-MVA」を採用してる事を確認。

このSSDは、VAIO typeAで使われているものと同じもので、
「MLCチップ」ながらコントローラーチップが優秀なのか
MLCチップにありがちなプリフリがないタイプと評価されているもの。

やっぱりこれが+15,000円で手に入るのなら
VAIOオーナーメードで、SSD 64GBをチョイスしたい。

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さらに、これが
CPU-Zで確認した詳細。


参考までに、VAIOオーナーメードで選べる
3つのCPUの性能を並べておく。

製品名    動作クロック  TDP 
Atom Z540  1.86GHz   2.4W
Atom Z530  1.60GHz    2W
Atom Z520  1.33GHz    2W

FSBは533MHz、
2次キャッシュは512KB、
マルチスレッド対応(HTテクノロジー)なので、
OSからは、2つのコアがあるように見える。

最上位のZ540だけTDPは0.4Wほど高いものの、
どれも消費電力は220mW、
アイドル時の消費電力は100mWと同等で、
バッテリーライフへの影響はほぼないと考えていいかもしれない。

それと、
Atom Z5x0シリーズは、64bit非対応なので、
当然載せられるOSは、32bitという事になる。


メインメモリーは、
マザーボードにDDR2 SDRAM(533MHz)の2GBが
オンボードで張り付いた状態。

空きスロットは存在しないので増設は不可。

AtomチップセットのSCHは、
出た当初は、メモリーは1GBまでしか対応していないと言われてたけれど、
SONYは、このVAIO typePiconを水面下で開発時には
既に2GBで動作する検証をとっていたようで、
その時点でメインメモリーを2GB載せる事は決定していた模様。
(その後、Intelから正式に2GB対応というアナウンスが出たようで。)


VAIO typePiconがアイドル状態の時のタスクマネージャ。

HTテクノロジーのおかげで、
OSから見ればCPUが2つになっているのがわかる。

セットアップ時のデフォルトの状態で、
メモリーは約900MB弱を消費。


何もしていなければ、CPU消費率は当然低いけれど、
アプリを起動しようとしたり、
普通にファイルをコピーしようとしただけで、
CPUがかなりがんばってる状態になっていて
かなり頭打ちに近い状態になる事が頻繁にある。

このCPUの動きを見てると
Atom Z520(1.33GHz)よりも
約1.4倍のクロック数のあるAtom Z540(1.86GHz)のほうが
パフォーマンス的に良いんだろうなという気はする。

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60GBのHDDの内訳。

Cドライブとリカバリー領域にわかれていて
リカバリー領域に使われてる容量は、7.25GB。
Cドライブは、その残りの48.64GB。

OSを含むアプリケーションが
約20GB程度を占有しているので
残りの空き容量は、だいたい30GB弱程度。

仮に、SSDの64GBであれば、
4GBほど多い約34GBくらいの空き容量という事になる。

まぁどちらにしても
余裕は若干あるものの、
あまり調子に乗って、音楽データとか動画データを入れてしまうと
あっという間に一杯になってしまうので、
使い方によってはちょっと工夫がいるかもしれない。


この60GBのHDDは、東芝製の「MK6028GAL」。

1.8インチサイズ、5mm厚のもので、
回転数は4200回転/分、
キャッシュが2MB、平均シークタイムが15msと、
やはり2.5インチHDDとは違い
お世辞にも速いHDDとは言い難い。

一応、「CrystalDiskMark 2.2」と「HD Tune」で
HDDのベンチマークをとってみた。

最大の読み込み転送速度だけ見れば、
どうにか30MB/sを出せているように見えるけど、
「HD Tune」で見ると外周でもたまに落ち込む部分があったり、
内周になると、約半分の14.8MB/sあたりまで下がる。

「CrystalDiskMark 2.2」の
ランダムアクセスを見てもやはり読み書きともに
16~17MB/sと低めで
ランダムアクセスの多いWindows Vistaでは苦しい動作の時もある。

たぶん、初期セットアップの時に
時間がかかった要因の1つとして
データを読み書きしていく速度が少なからず影響していたのだろう。
(CPUの影響もあるけど。)

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ひとまずは客観的に
Windows Vistaの簡易ベンチ結果の
「パフォーマンスの評価」を見てみる。

プロセッサ:2.7
メモリ:4.2
グラフィックス:5.9            
ゲーム用グラフィックス:3.0     
プライマリハードディスク:4.1

プロセッサは、
Atom Z520(1.33GHz)だと2.7くらいの評価しかなくて
他と比べても、あからさまにボトルネックになってるのがわかる。

メモリーは533MHzの2GBで、4.2。

グラフィックスが何故か?5.9という最大数値になってるけど
決してそんなに機敏な動きはしていない。
けど、チップセット(SCH US15W)内蔵のGMA500だと
こういう結果が出るみたい・・・

HDDは、4.1と出てるけど
上記の詳細ベンチからもわかるとおり、
そんなに速いとまでは感じられない。

参考値として、
上位スペックのVAIO typePiconの値がコレ↓

プロセッサ:3.4
メモリ:4.3
グラフィックス:5.9            
ゲーム用グラフィックス:2.8 
プライマリハードディスク:5.6

最上位のAtom Z540(1.86GHz)になると、
プロセッサの評価も3.4程度まで上昇、
SSDになるとHDD評価も5.6にまで上がっていて、
そうした全体的な底上げをしていくと、
Windows Vista上でも、
もう少しキビキビとした動作になってくれるんじゃないかな?と思う。

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CPUの周波数だとかストレージの体感差というのは
デスクトップやハイエンドノートのような
高い処理速度を持ったPCではその差はわかりにくいものの
こういったモバイル系PCで
極限までスペックを削られている場合は、
そのパーツのちょっとした差が、
そのままダイレクトに体感差となって現れるので、
快適さを求めるなら、出来る限り上位スペックが良いというのがセオリー。

先に理論的な事ばかりやってしまったけど、
次は、いろいろベンチマークとか
実際のアプリを使った感とかをやってみる予定。

続く。

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