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動画を見るのが楽しくなる有機ELディスプレイを載せたウォークマン“Xシリーズ”

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・ウォークマン“Xシリーズ”を実際に触ってみた(動画編)
・ウォークマン“Xシリーズ”の外観レビュー
        (鉱物をイメージしたスタンダードモデル編)

の続き。

ウォークマン“Xシリーズ”iconを手にすると
まず目が行くのが、
3.0型ワイドという大きさの有機ELディスプレイ。

本体のレイアウト自体は
従来のウォークマンと同じスタンダードなスタイルを踏襲しているので
形からくる大きな印象はないけれど、
HOMEボタンを押してホームメニューが現れると
黒から青へと変化するドットのグラデーションの壁紙に
浮かび上がる白いアイコンのコントラストに
まず最初に目を奪われる。
(単体色なのに。)


ホームメニューに並ぶアイコンのレイアウトは、
基本オペレーションを崩さず、
音楽を聞くミュージックアイコン、動画を見るビデオアイコン
と言った具合に、10個のアイコンが並ぶ。

画面のスキマにはまだ余力が十分にあって、
あと5つくらいはアイコンが並べられそうなスペースがあるのが気になる。

その他のインフォメーションは、
ディスプレイの上側に表示されていて、
音楽の再生一時停止をしているだとか、
HOLD、ノイズキャンセル、時間、バッテリー残量、ワイヤレス
といった情報が読み取れる。

画面操作は、タッチパネルになっているので
今までのようにハードウェアキーを押すのではなくて
アイコンを指でダイレクトに押して動作させる。

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【3.0 型ワイド有機ELディスプレイで動画再生】

 
“Xシリーズ”iconは、
ワンセグ、ブルーレイディスクから転送してきた動画、
PCから転送してきた動画、YouTubeの動画といった
たくさんの動画を見れるのだけど、
その映像たちを有機ELディスプレイで見ると、
まるで今までとは違った美しさを感じられる。

まず、その有機ELディスプレイの映像美を
余すことなく体感するネタとして
サンプル動画が入っているので、まずはこの動画を再生してみる。


再生している動画を見てまずわかるのが
そのコントラストの高さと色の鮮やかさ。

サンプル動画では、
暗がりの部分が白っぽい黒ではなくきちんとした黒く沈んでいて
そこに光るビルや車の光のひとつひとつが輝いていていたり、
夜の街を走る車のボンネットに反射するライトの質感を感じられたり、
海へと向かって沈んでいく夕日も、
暗い海と太陽のオレンジと赤のコントラストがとても鮮やかに目に映る。


一方、明るい空の下に映える山の緑、空や海の青も鮮烈で、
その自然にいる鳥や花を映し出した映像の
クオリティの高さをこのウォークマンで体現できる。

目を凝らしてみれば、
解像度の少なさから、画像の粗さといったものもわかるのだけど
1つ1つのドットの輝きがそれを感じさせず、
この小さな3.0インチの画面の中に
本物に近いリアリティのある映像を感じられる。

表現としては間違ってるのかもしれないけど、
ブラウン管で感じられる美しさに近いものがある。


と感動しながらも、
正直なところ、動画サンプルだから、
それなりに状態の良い動画を用意してるだろうし
実際に普段自分の見る動画はそれほどでもないんだろうなと
ちょっと引き気味に考えていた。
(過度に期待するとガッカリ度が大きくなるから。)

ところが、
YouTubeのストリーミング動画やワンセグ動画のように
あまりお世辞にも条件が良いとは言えないものでも、
コントラストと色際限度が高くなるだけで、
ここまで見違えるほど綺麗にかなり驚いた。

何の映像を映し出すにしても
単純に綺麗だと思えるほどの質感を持っていて、
ポータブル動画プレーヤーの中では
ここまでの画質を持ったものはなかったような気がする。

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【動画再生のオペレーション】

 
ホームメニューから
【ビデオアイコン】をタッチすると、
動画のリストが現れる。

基本は、
動画リストの中から再生したい動画をタッチすれば
すぐに再生する。
画面からリストがはみ出している場合は、
指でなぞるとリストが上下に流れていく。

動画再生は、横画面に固定のみになっているようで、
縦にした状態での再生はできなくなっていた。


ビデオリスト画面からは、
必要なくなったビデオを削除したり、
リストの並び方を、
日時かタイトルの昇降順に変更する事もできる。


また、
ビデオもたくさん貯まってくると探すのが大変になってくるので、
検索から、
[ジャンル]、[ワンセグビデオ]、[おでかけ転送]、[VIDEOフォルダ]
といった具合に仕分けて探す事もできるようになっていて、
ワンセグで録画した動画、
ブルーレイディスクレコーダーから転送した動画、
PCからVIDEOフォルダに転送した動画
というふうに自分の行った行為から探す事もできる。


動画再生時には、
画面に指で触れると、
再生、早送り、早戻し、チャプタースキップなどの
アイコンが円形状に表示されて
それを押してコントロールする。

その画面の上のあたりに、動作再生の進行を示す
グリーンのラインが表示されていて
この部分をタッチして指で左右になぞって
動画を早く進めたり戻したりもできるようになっている。
(実際の挙動は、動画を参考に。)


それと、
特に長い動画の場合に役立つのがシーンスクロールで
分刻みでサムネイル画像を見ながら
指で左右にスクロールさせて、
見たい位置でタップして再生といった便利な使い方もできる。


【ビデオ】再生時に、
触れるオプションメニューとしては、
[ズーム設定]、[輝度調整]、[画面オフ設定]
の3項目がすぐに変更可能となる。

[ズーム設定]は、
そのまま読んで字のごとく、
4:3や16:9の動画をそのまま表示するか、
ディスプレイいっぱいに表示するかの機能。


有機ELの輝度はかなり高くて
デフォルト設定のままでは明るすぎるくらいなので、
[輝度調整]で、
少し落とし目にしたほうがいいかもしれない。
(調整段階は5段階。)

本体後ろにあるホールドスイッチをロックした場合、
画面を出たままになっているけれど
画面をオフにしてしたい場合は、[画面オフ設定]で変更可能。


また、ワンセグビデオ再生時には、
触れるオプションメニューとしては、
[早見再生]や[字幕表示設定]といった項目が増える。

[早見再生]は、
1.25倍と1.5倍の2種類があって、
音声付で早く動画を見られるので、
急いで番組を消化したい場合には非常に便利だし、
[字幕表示]にも対応しているから、
文字を目で追って番組内容を把握する事もできたりと
“Xシリーズ”iconで、ワンセグを録画して見るというのは
あながち無意味ではないかもしれない。

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画面が、有機ELディスプレイになるだけで
こんなにも動画が新鮮な気分で見られるとは驚きで、
ちょっと前のMP4動画でも引っ張り出してきて
“Xシリーズ”iconに転送してもう一回見てみようかなという気にさせられる。

唯一の難点は、
基本的に操作は、画面タッチだから
自分から積極的に画面に指紋を付けてるようなもので
再生した画面に指紋がモヤーっと見えると
それが異常に気になったりする。

タッチパネルと指紋の関係はいつも悩ましい。
誰か指紋のつきにくいガラスを開発してくれればいいのにと
思うほど。

ひとまず、
“Xシリーズ”iconを所有して
有機ELディスプレイを手に入れられる喜びのウェイトは少なくない。

次は、本命の音楽のレビュー。

【VAIO typeP特集ページ】
【VAIO typeT特集ページ】
【VAIO typeZ特集ページ】

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6件のコメント

  1. Yoshinobu より:

    すばらしい!
    やっぱりいいわ。早く手にして動画をバンバン放り込みたいですねぇ。
    私は「有機EL」を体験した(見たことが)事が無いので、想像するに
    素晴らしいものなんだろうな・・・と。
    現在活躍中のVAIO-Z購入時でも、色再現領域がNTSC比100%になって
    その鮮やかさにものすっごい驚かされたものです。
    みなさん付加価値として「bluetooth」がついてないことに残念がられて
    いますが、私としては「スピーカー」が欲しかったですね!
    iPhoneでもケータイ感覚でどこでも聴けますしね(^^♪
    さあ、いよいよ明日ですな!!

  2. mori より:

    ちょっと話がずれますけど、有機ELディスプレイってことですが、auのS001と比べていかがでしたか?
    Walkmanは買ったばかりなので、S001への機種変更にお金を注ぎ込もうかと...

  3. けいじゅ より:

    アイコンを直接触るんですねー
    Sシリーズで直接アイコンを触れたらなーと思ってたことが
    もう実現するなんてw
    Xを買っても
    やはりSは手放さないでしょう・・・タブンww
    Xは動画専用マシン?w・・・でも音のメカニズムもいいからなあw
    設定の画面はSONYレコーダーとも共通する印象です♪
    ダウンロードで、
    あとでアイコンが増えるとかありそうですけどねwww

  4. kunkoku より:

    >Yoshinobuさん
    お返事が遅くなってしまって大変恐縮ですm(__)m
    有機ELは、普通の液晶を見慣れてると、その色具合に感動がありますねw
    えぇ、Bluetoothは冗談抜きで、ワイヤレスLANを削ってでも欲しかった機能ではあるんですが、ないものは仕方ないので、有線のハイエンド志向で使おうかと思います。
    そうそう、モノラルでもいいのでスピーカーがあるとちょっとした時便利ですよね。iPhone使っててそう思いましたw

  5. kunkoku より:

    >moriさん
    S001の有機ELも綺麗ですよ!
    ですけどちょっと印象が違うというか、S001は解像度の高さからくる綺麗さが際立ってますね。色合いはXシリーズかな?というか。。
    使ってるものが違うのかな?と思ったり(汗
    というか、S001だったらカメラ機能だとかBluetoothとか付いてて、別の意味で魅力はありますねw
    ですがですが、なんだかもうちょっとするとソニエリからは、Androidケータイが出てくるんじゃないかと思って、そっちも気になりますね。

  6. kunkoku より:

    >けいじゅさん
    メニューをタッチできるオペレーションは直感的で扱いやすくなりましたね。
    画質も音質もかなり良いですが、ちょっとサイズが大きめなので、持ち運びはSシリーズとかのほうが断然楽ですよね。
    ワイヤレスLANもついてる事ですし、なにかしらのアップデートでアイコンが増えたりするとおもしろいですよねw