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デジタル一眼カメラα1II「ILCE-1M2」の熱耐性は上がったのか? ソニー公式データから、α1、α9III、α7R Vとの動画連続撮影を比較してみる。


最新機能を盛り込んだフラグシップモデルの2世代目デジタル一眼カメラα1 II「ILCE-1M2」は、動画で撮影できるフォーマットとしては最大8K 30pまでと、前モデルのα1から変わっていない。

けれど、AIプロセッシングユニットを搭載したことで動画撮影時のAF性能も飛躍的に向上。

多数の動画機能「手振れ補正ダイナミックアクティブモード」、「オートフレーミング」、「フレーミング補正」を追加して、静止画のみならず動画撮影にも積極的に活用できる。

そうなると気になるのが、動画撮影時の連続撮影時間の長さ。

デジタルカメラは、動画撮影を行なうとかなりの熱が発生するため、カメラ本体に熱が溜まって自動的に電源が切れる仕様になっている。

そのため、どれだけ動画を連続して撮影できるかが非常に重要。

ソニー、デジタル一眼カメラαフラグシップモデルα1II「ILCE-1M2」を12月13日(金)に発売、11月26日(火)10時よりソニーストア予約開始。α1から進化した点まとめ。

・α1 II | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー
・FDA-EP21 | デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

・デジタル一眼カメラα(アルファ) | ソニー

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●α1 IIは、本体デザイン変更で放熱性がアップ?熱耐性比較


α1 IIは、過酷な環境下での撮影にも耐えられる堅牢なボディを実現するために、トップカバー、フロントカバー、内部フレーム、リヤカバーに至るまで軽量かつ剛性の高いマグネシウム合金を採用。

グリップをフロントカバーと一体化させることで剛性を高めたほか、マウント固定用のねじを6本使用し、マウント部の剛性を高めている。

これにより、プロの厳しい撮影環境での使用を想定した耐衝撃性と放熱性を併せ持つ、高い堅牢性と小型・軽量化を両立。

金属を多く使っているということは、それだけ放熱面で有利になり動画の連続撮影時間が伸びる要素になる。

以下は、公式に記載されている動画の連続撮影時間目安。

自動電源OFF温度の設定が「標準」の場合、8K/4K撮影の時間は10分程度。

自動電源OFF温度の設定が「高」の場合、8K/4K撮影の時間は、環境温度が25℃で8Kで30分・4Kで60分程度、40℃で20分程度となっている。

α1 IIだけの仕様をみてもわかりにくいため、「α1」、「α9 III」、「α7R V」の動画の連続撮影時間や、バッテリーの持ちなどを比較してみる。

それぞれの条件ごとに確認してみる。

補足すると、αシリーズには、撮影時に本体の電源が自動で切れる温度を設定できるようになっている。

デフォルトでは[標準]となっていて、。[高]に設定すると、本機の温度が高くなってもより長く撮影できるようになるというもの。

[標準]と[高]それぞれで撮影時間も大きく変わってくる。

自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:25℃フォーマット:HD

・α1 II  ・・・ 120分
・α1  ・・・ 30分
・α9 III  ・・・ 120分
・α7R V  ・・・ 120分

HD撮影での[標準設定]において、環境温度25℃のときは最新世代型のα1 IIα9 IIIα7R Vは計測上限時間の120分。

ほぼ無限に撮れるといってもいい。

撮影時間がのびている要因の一つとして考えられるのが本体構造の変化。

α1 IIα9 IIIα7R Vでは4軸マルチアングル液晶モニターを採用して、センサーが搭載されている裏側のモニターを広く展開できるため、放熱性能に寄与していると思われる。

自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:25℃フォーマット:4K

・α1 II  ・・・ 20分
・α1  ・・・ 10分
・α9 III  ・・・ 20分
・α7R V  ・・・ 30分

4K撮影での[標準設定]において、環境温度25℃のときα1 IIα1と比べて改善。

α9 IIIと同等の値となっている。

α7R Vが最も長く撮影できる理由は、おそらくセンサー使用領域の違いによるもの。

α7R Vは4K60p撮影時において約1.2倍の画角となるセンサー領域しか使用しないのに対して、α1 IIα9 IIIセンサーのほぼ全域を使用するため発熱もそれだけ多くなる。

ともあれ20分というのは心許ないので、[標準]設定のままでは、長時間の動画撮影は厳しい。

自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:25℃フォーマット:8K

・α1 II  ・・・ 10分
・α1  ・・・ 10分
・α9 III  ・・・ 非対応
・α7R V  ・・・ 20分

8K撮影での[標準設定]において、環境温度25℃のときα1 IIα1は同等の値となっている。

こちらでも連続撮影時間はα7R Vだけ長くなっているのは、これはα7R Vだけ8K24pな事とセンサー使用領域が少ないことで発熱が少なくなっていると思われる。

当然ながら[標準]設定のままでは、長時間の動画撮影は厳しい。

自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:40℃、フォーマット:HD

・α1 II  ・・・ 120分
・α1  ・・・ 20分
・α9 III  ・・・ 90分
・α7R V  ・・・ 90分

HD撮影での[標準設定]において、環境温度40℃のときはα1 IIが最も長い120分。

α1と比べると、α1 IIは格段に連続撮影時間が伸びていることがわかる。

自動温度OFF温度:[標準]、環境温度:40℃、フォーマット:4K

・α1 II  ・・・ 20分
・α1  ・・・ 10分
・α9 III  ・・・ 10分
・α7R V  ・・・ 30分

4K撮影での[標準設定]において、環境温度40℃のときはα7R Vα1 IIα9 IIIα1の順に長く撮影が可能。

環境温度が高いため、カメラ側の発熱や放熱性が影響する条件となっている。

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ここからは、α本体の電源が切れる温度を標準より高めに設定する[高]設定にした場合。

自動温度OFF温度:[]、環境温度:25℃フォーマット:HD

・α1 II  ・・・ 120分
・α1  ・・・ 120分
・α9 III  ・・・ 120分
・α7R V  ・・・ 120分

HD撮影での[]においては、環境温度25℃のときは、どのモデルも長時間の撮影が可能。

自動温度OFF温度:[]、環境温度:25℃フォーマット:4K

・α1 II  ・・・ 60分
・α1  ・・・ 30分
・α9 III  ・・・ 60分
・α7R V  ・・・ 60分

4K撮影での[]においては、環境温度25℃のときはα1 IIα9 IIIα7R Vがおよそ60分の撮影が可能。

1時間は撮影できるということは、熱耐性はありつつも徐々に熱が上がっていくことでリミッターがかかる状況だと言える。

冷却手段を用意すれば、長時間の撮影が出来るはず。

自動温度OFF温度:[]、環境温度:25℃フォーマット:8K

・α1 II  ・・・ 30分
・α1  ・・・ 30分
・α9 III  ・・・ 非対応
・α7R V  ・・・ 30分

8K撮影での[]において、環境温度25℃のとき8K撮影が可能なすべてのモデルが同等の値。

自動温度OFF温度:[]、環境温度:40℃、フォーマット:HD

・α1 II  ・・・ 120分
・α1  ・・・ 90分
・α9 III  ・・・ 120分
・α7R V  ・・・ 90分

HD撮影での[]において、環境温度40℃でもα1 IIα9 IIIは120の連続撮影ができる。

α1や、センサー使用領域が逆に増えてしまうα7R Vでは、少し短い90分となっている。

あまり変わらないように見えて、120分というのは計測上限時間だと考えるとα1 IIα9 IIIはより長く撮影できる可能性もある。

自動温度OFF温度:[]、環境温度:40℃、フォーマット:4K

・α1 II  ・・・ 20分
・α1  ・・・ 10分
・α9 III  ・・・ 20分
・α7R V  ・・・ 30分

4K撮影での[]においては、環境温度40℃のときはα1 IIα9 IIIはおよそ20分となっている

モニター機構、センサー使用領域を考えれば順当な結果と言える。

自動温度OFF温度[]にしても、撮影時間に大きな改善がみられないためでかなり過酷な条件ということがわかる。

自動温度OFF温度:[]、環境温度:40℃フォーマット:8K

・α1 II  ・・・ 20分
・α1  ・・・ 20分
・α9 III  ・・・ 非対応
・α7R V  ・・・ 20分

8K撮影での[]において、環境温度40℃で8K撮影が可能なすべてのモデルが同等の値。

高温環境では8Kの連続撮影は20分程度が限界という事になる。

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●動画性能が上がったα1 II。けれど冷却用の手段は欲しい。

α1 IIは、動画撮影性能が大幅に改良されたうえに、α1と比べると動画撮影時間についても大幅に改善されていることがわかる。

ただしどんな環境や条件でも長時間撮影できるわけではない。

安定して動画撮影をするのであれば、カメラボディを冷やせるアクセサリー(例:Ulanzi カメラヒートシンクを用意すると良いかもしれない。

カメラの背面モニターを収納する箇所に取り付けて本体を冷却するというもので、上の画像はα9 IIIに取り付けた様子。

ただし、4軸マルチアングル液晶モニターは特殊な機構となっているため取り付けには注意が必要。

(保持するにはそのままでは弱いため、両面テープなどで補強する必要があったり、モニターをチルトすると効果がないなど。)

実際使ってみるとある程度効果はあるようでカメラ本体の熱上昇を抑えてくれて、カメラ単体よりも長時間の動画撮影ができる。

「α SPECIAL EVENT 2024」で α1 II を体験してきたレビュー(その2)深いアイピースカップ、4軸マルチアングル液晶モニター、大型化したグリップ、Aマウントへの回帰か?プロ機としての佇まいを手に入れたボディ。

「α SPECIAL EVENT 2024」で α1 II を体験してきたレビュー(その2)深いアイピースカップ、4軸マルチアングル液晶モニター、大型化したグリップ、Aマウントへの回帰か?プロ機としての佇まいを手に入れたボディ。

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●α1 II関連製品ラインナップ


デジタル一眼カメラα1 II「ILCE-1M2」
ソニーストア販売価格:990,000円(税込)
市場推定価格:990,000円(税込)前後
発売日:2024年12月13日(金)

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

●提携カード決済で3%OFF

 


アイピースカップ「FDA-EP21」
ソニーストア販売価格:2,640円(税込)
メーカー希望小売価格:2,750円(税込)
発売日:2024年12月20日(金)
予約開始日:2024年11月26日(火)10時〜

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

<レビュー>
・α1II「ILCE-1M2」同梱 深型アイピースカップ「FDA-EP21」12月20日(金)単品発売。α1、α9 III、α7R V、α7 IV、α7S IIIでも使用可能。ソニーストア11月26日(火)10時販売開始。


FE  28-70mm F2 GMSEL2870GM
ソニーストア販売価格:498,300円(税込)
市場推定価格:500,000円(税込)前後
発売日:2024年12月13日(金)
予約開始:2024年11月26日(火)10時〜

●長期保証<3年ベーシック>付
●ソニーストア割引クーポン10%OFF

●提携カード決済で3%OFF

<レビュー>
・全域開放F値2 大口径標準ズームレンズGマスター FE 28-70mm F2 GM「SEL2870GM」を、「α SPECIAL EVENT 2024」で 体験してきたレビュー。

 

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●α1 II「ILCE-1M2」におすすめなアクセサリー

モニター保護ガラスシート「 PCK-LG3」
ソニーストア販売価格:3,720円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

α1 II「ILCE-1M2」に、おすすめのアクセサリーとして、モニターを保護するモニター保護ガラスシート「 PCK-LG3」

α1 II「ILCE-1M2」は、モニターの仕様が従来とは異なっていて、画面が大型化しており、専用の保護シートが必要なため、ボディと一緒に購入することをおすすめする。

カメラボディとシートを一緒に買うには、ボディ購入欄にあるアクセサリーの項目からシートを選択して購入しよう。


リチャージャブルバッテリーパック「NP-FZ100」
ソニーストア販売価格:13,200円(税込)
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

Zバッテリーは、大幅にバッテリーの持ちは良くなったため充電切れになることは少ないものの、最新の画像処理エンジンBIONZ XRAIプロセッシングユニット搭載しているα1 II「ILCE-1M2」では、消費電力も増加している。

付属のバッテリーチャージャー「BC-ZD1」は、最大2個のZバッテリーを充電可能なためバッテリーをもう一つ購入するメリットは大きい。


α1 II対応 縦位置グリップ「VG-C5」
ソニーストア販売価格:51,700円(税込)
メーカー希望小売価格:55,000円(税込)前後

●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF

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