「Xperia 15周年 ファン感謝イベント」で Xperia 1 VII を体験。より鋭くスタイリッシュになった本体デザインと、3色のカラバリの印象をチェックしてみた。
Xperia 15周年 ファン感謝イベント、またの名をXperia SPECIAL EVENT 2025の会場で、対面した「Xperia 1 VII」。
その「Xperia 1 VII」のデザインや質感、3色のカラバリについて、じっくり見てきた。
・Xperia 15周年 ファン感謝イベント
・Xperia(TM) スマートフォン(SIMフリー) | ソニー
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目次
●「Xperia 1 VII」のデザイン。キャリアモデルとの違いや従来モデルとの違い。
「Xperia 1 VII」のカラーバリエーションは、スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色。
前モデルのXperia 1 VIとは異なり、SIMフリーモデルだけの限定色はなし。
ちなみに、キャリアではソフトバンクはオーキッドパープルの取り扱いがなく、ドコモはモスグリーンがオンラインショップ限定、auはオーキッドパープルがオンラインショップ限定という違いがある。
ただし、キャリアモデルのメモリ・ストレージ容量は、RAM12GB / ROM 256GBのみ。
SIMフリーモデルのみ、ストレージを倍増させたRAMリ12GB / ROM 512GBや、さらにメモリを増量したRAM 16GB / ROM 512GBがラインナップされている。
SIMフリーモデルとキャリアモデルの外観的な違いをチェックすると、以前のようなSIMフリーモデルとキャリアモデルの外観的な違いはほとんどなくなった。
いわゆるドコモロゴやauにもあった専用型番の印字はなくなり、NFCとおサイフケータイのロゴの違いもない。
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「Xperia 1 VII」 SIMフリーモデル | 参考:「Xperia 1 VI」キャリアモデル |
SIMフリーモデルとキャリアモデルのわずかな違いとしてあるのは、本体のサイド面の音量ボタン上部に切り欠きがあるかないか。
キャリアモデルにこの切り欠きがあるのは、5Gミリ波に対応するためにアンテナをより強力にするため。
SIMフリーモデルには5Gミリ波には非対応のためこの切り欠きがない。
外観以外にも、キャリアモデルには独自アプリがプリインストールされているといった違いは残っている。
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「Xperia 1 VII」 は、アスペクト比19.5:9の約6.5インチのFHD+有機ELディスプレイ(2340×1080ピクセル)を採用。
本体の外形寸法は、「Xperia 1 VI」とまったく一緒。
重さのみ5gほど増えている。
<本体サイズ>
「Xperia 1 VII」:162mm×74mm×8.2mm。質量は197 g
「Xperia 1 VI」:162mm×74mm×8.2mm。質量は192 g
「Xperia 1 V」 :165 mm x 71 mm x 8.3 mm。質量は187 g
「Xperia 1 IV」 :165 mm x 71 mm x 8.2 mm。質量は185 g
「Xperia 1 III」 :165 mm x 71 mm x 8.2 mm。質量は186 g
左から、「Xperia 1 V」、「Xperia 1 VI」、「Xperia 1 VII」 の背面画像。
背面のパネルは、高強度で耐スクラッチ性が高いCorning® Gorilla®Glass Victus™はそのままに、機能性触覚デザイン(Functional Tactile design)と呼ばれる細かなテクスチャーを施したフロスト強化ガラスを採用。
一枚板のカッコよさと、光の当たり具合によってガラスの硬質な素材に表情のあるテクスチャーが見え隠れする。
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遠目にみる目立たないものの、超至近距離で見るとドット柄が整然と並んでいるのがわかる。
“SONY”ロゴについても浮き出ているような加工がされている。
ガラスと聞くと平坦なイメージがあるけれど、こうした処理がなされていることでデザイン的なかっこよさと手に持っていても滑りにくいというメリットもある。
防水(IPX5・IPX8)や防塵(IP6X)や、NFCもワイヤレス充電も搭載。
一つ一つのレンズが独立したカメラユニット。
メインカメラと望遠カメラは変わっていないけれど、超広角レンズのセンサーが大きくなったことでレンズも明らかに巨大化しているのがわかる。
レンズ周辺が”すり鉢形状”になって指がすぐにレンズに触れてしまう事を防ぐ形状については「Xperia 1 VI」から引き続き。
デザインとして変わったのは、このカメラユニット自体が垂直に立ち上がったことでより鋭角的な鋭いデザインとなっていること。
金属パーツで覆われたカメラモジュールは本体カラーと同色に合わせつつさらにかっこよさが増している。
サイドフレームにはリブ(波型の溝)が施されているのは従来モデルと同じ。
ただし、今まで「Xperia 1 V / Xperia 1 VI」ではこのサイドフレームと表面・背面とのつながり部分は内側に凹んだ大きな段差を設けていたデザインだった。
ところが、「Xperia 1 VII」ではこの段差がなく、ナナメにカットした面を作り出していて、よりスタイリッシュになっている。
カメラモジュールの形状変更と合わせて今まで以上に直線的なデザインとなった。
右サイド面に物理キーが集中。指紋センサー&電源ボタン、ボリュームキー、シャッターボタンがある。
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さらに拡大してみると、シャッターボタンがさらに大型化している。
今まではいまいち指がかりが物足りなくて撮ってる感が薄かった。
年々と少しづつ改良され、「Xperia 1 V」、「Xperia 1 VI」となるにつれて大きくかつ押しやすくなり、さらに「Xperia 1 VII」でシャッターボタンが大きくなった。
実際に使ってみると、指がかりも良く半押しや押し込んだときのフィーリングもかなり良くなっている。
シャッターボタンは指掛かりのあるローレット加工が施されて、指ざわりもあわせてブラインドでも触感でわかるので即シャッターをきれる。
底面にはUSB type-Cで、急速充電(USB PD)にも対応。
30W急速充電対応ACアダプターで充電した場合、およそ30分で約50%の急速充電ができる。
「ゲームエンハンサー」アプリの「HSパワーコントロール」をオンにすれば、USBケーブルを接続したさいにバッテリーへの充電はせずに、本体に直接給電してくれる。
電源挿しっぱなしで長時間ゲームプレイするときに、本体の発熱を回避できるしバッテリーの劣化を気にしなくていい。
物理のSIMカードスロット(microSDカードにも対応)は底面にある。
Xperiaは長年microSDカードスロットを搭載していてそれが当たり前のように思っていたけれど、いつの間にかほとんどのメーカーが採用しなくなってしまった。
本体上部に、3.5mmイヤホンジャックを搭載。
最近では搭載しなくなったスマホが多い中、今でも健在なのはXperiaならでは。
ゲームプレイ時に遅延ゼロで音を聞けるというのは有線ならではのアドバンテージ。
しかも、ただついてますというだけではなくて、回路基板上のヘッドホンアンプの出力からオーディオジャックまでの信号・グラウンドの経路を短縮して強化するといった音質を重視して設計。
しかも有線接続には、ウォークマンに採用されている金を加えた高音質はんだを使用して、音質を高めている。
「Xperia 1 VII」のスピーカーやアンプ自体は「Xperia 1 VI」から変わっていないもののサウンドチューニングをブラッシュアップ。
中低音の音圧が約10%向上し、臨場感がアップしている。
こうしたオーディオについて妥協なく作れているのはソニーならではと言える。
●「Xperia 1 VII」3色のカラーバリエーション
「Xperia 1 VII」のカラーバリエーションは、スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色。
今回の3色ともにじつは従来のカラーとは少し異なっていて、くすんだマットな色味となっている。
会場の光源の違いによっても見え方が変わってくるものの、なるべく肉眼でみたイメージを踏まえて解説。
オーキッドパープル
Xperia 1 VII の中で特別なカラーになるのがオーキッドパープル。
Xperiaといえばパープルというくらいに象徴的な色。
ただし今回のパープルは今までのシリーズにあったような鮮烈なカラーではない。
色味としては、赤系によった落ち着いた色で派手さはなく、昔のパープルを好み人にとっては評価がわかれるかもしれない。
あえて言えば、Xperia Z の紫に近い。
ボリュームキーとシャッターキーはズレのない同色で、電源ボタンのみがブラックとなる。
一部では「紅芋タルトのようだ」と言われている。
確かに色情報としては近しいものがあるかもしれない。
けれど、実際の本物を見ると鋭角的なデザインになってかつ金属の質感や背面ガラスの質感の表情が目に伝わりかつ硬質な手触りもあって軽さというかチープさのかけらもない。
昨年のスカーレットとは全く違う方向性になりながら、手にすると間違いなくクールだと思える。
モスグリーン
「Xperia 1 V」、「Xperia 1 VI」と続いているカーキグリーンは、「Xperia 1 VII」でモスグリーンに。
今までは、SIMフリーモデルの限定として選べたカーキグリーンと違って、キャリアモデルとともに手に入るカラーとなった。
色は落ちるついたグリーンをと踏襲しつつもカーキグリーンよりはかなり明るめになっている。
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光の当たり方によって、暗い場所では深い緑色へと落とし込まれるものの、明るい場所で見ると印象が全く異なる。
見方によっては薄いグレーのような感覚に捉えられる場合もある。
今まで定番カラーとしてラインナップされていたシルバー・ホワイト系がフラッグシップモデルが不在となった。
それを踏まえると今回の3色では、よりスタンダードなライトなカラーリングに近いといえばこのモスグリーンになる。
これもまた背面の強化ガラスの透明感もあって、実物をみると思っているよりも洗練されたイメージを受ける。
スレートブラック
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ストレートではなくてスレート。
「Xperia 1 VII」のスレートブラックは、従来のブラックよりも一段あかるくなっている。
そのため、ブラックは表情が一番わかりに
くいはずなのに、遠目に見ると一枚板のようで近くでみる3眼カメラの存在感もわかりやすく、背面のテクスチャーの表情もよく見える。
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精巧な佇まいで、質感の高さが際立った、王道かつフラッグシップモデルの存在感が半端なく、モノとしてのカッコ良さがにじみ出ている。
カメラユニットにあるZEISS(ツァイス)レンズ T*コーティングのアイコンは、今回からメインカメラのレンズ内に刻印されている。
もちろんメインカメラだけでなく、超広角カメラも望遠カメラにも T*コーティングは施されている。
定番カラーではあるけれど、もう回り回ってプロダクトの見え方としてスレートブラックが非常にかっこよくみえる。
さらに新しくでてきたノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM6」のブラックと合わせるならコレ一択では?という気持ちも芽生えてくる。
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●純正本体カバー
「Xperia 1 VII」の純正カバーStyle Cover with Stand for Xperia 1 VII「XQZ-CBFS」。
本体とあわせたカラーに合わせた スレートブラック / モスグリーン / オーキッドパープル。
ケース背面は、本体よりもより強調されたドット加工がされている。
本体下(横持ちした時に右手側)部分が少し隆起して、カメラ持ちしたときにグリップしやすくなっている。
本体の出っ張ったカメラユニットがケースをつけることでその高さがツライチになって一体化する。
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本体背面からサイド面まで覆われていて、イヤフォンジャックとマイク穴は丸くくり抜かれて、サイドの物理キー類とUSB typeC 端子部分は切り欠きで開口されている。
コンテンツ視聴するさいにはスタンドも立てられる。
ストラップホールもあって本体をより支えやすくなる。
今回もおまけに、リングストラップも付属する。
ちなみに「Xperia 1 VII」と「Xperia 1 VI」の数値上のサイズは寸法上同一のため、純正ケース「Style Cover with Stand」に互換があるかも試してみた。
結果からすると、「Xperia 1 VI」 のカバーは「Xperia 1 VII」のカメラユニットが干渉してはめ込むこのができなかった。
逆に、「Xperia 1 VII」のカバーは「Xperia 1 VI」に装着はできるものの、カメラユニットの周りにかなり目立つスキマがでる。
これを踏まえても互換はないと思ったほうが良い。
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●欲しいモデル・カラーは、予約開始したら即注文が鉄則
「Xperia 1 VII」は、カラーバリエーションが、スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープルの3色、さらにメモリ・ストレージ容量から選べるラインナップで、「12GB/256GB」、「12GB/512GB」、「16GB/512GB」の3種類。
全部あわせて、なんと9種類の選択肢がある。
ということは、そのぶん1モデルあたりの出荷数量が分散する。
ということはもしも突出して人気があるモデルがあると、枯渇して長期入荷待ちになる可能性がある。
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アンケートをとった結果をみると、メモリ・ストレージ容量は、1145票のうち最も多かったのは「16GB/512GB」の最上位モデル。
そしてカラーでは、786票中の約半数がオーキッドパープルに投票している。
2つのアンケートを総合して考えると、最上位「 16GB / ROM 512GB」のオーキッドパープルが最もみんなが狙っているモデルという事になる。
昨年のXperia 1 VIのときもスカーレットに一極集中して予約段階で在庫切れとなって最長で納期が2ヶ月にもなってしまった。
容量とカラーの人気が組み合わさると在庫が枯渇するモデルが出てくる可能性もあるので、自分の欲しいカラー・容量のモデルを今から確実に決め打ちして、予約が始まってできるだけ速やかに購入することをおすすめする。
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●Xperia 1 VIIスペック
Xperia 1 VII
・FHD+(2340 x 1080) 1-120Hz可変リフレッシュレート対応19.5:9ディスプレイを採用
・ディスプレイのピーク輝度はXperia 1 VIから向上
・Qualcomm社製「Snapdragon® 8 Elite Mobile Platform」を採用
・引き続きベイパーチャンバーを採用し、冷却性能が向上
・メモリストレージは基本12GB / 256GB構成、SIMフリーモデルでは最大16GB/512GB選択可能
・超広角カメラのセンサーが約2.1倍大型化し暗所性能が大きく向上
・広角カメラが48mm撮影・4800万画素(24mm時)撮影対応
・超広角、広角カメラ「AIカメラワーク / オートフレーミング」動画機能を搭載
・望遠カメラの焦点距離が85mm-170mmに進化し、最大7倍ズーム、テレマクロにも対応
・カラーバリエーションは、スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープル
その他、進化点なども多くあるけれど目立つ部分を選出。
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●Xperia新製品、アクセサリー
Xperia 1 VII(XQ-FS44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:204,600円(税込)
12GB/512GBモデル:218,900円(税込)
16GB/512GBモデル:234,300円(税込)
カラー:スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープル
スペック:Snapdragon 8 Elite、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応
Style Cover with Stand for Xperia 1 VII「XQZ-CBFS」
ソニーストア販売価格:5,500円(税込)
※リングストラップ付属
・Style Cover with Stand for Xperia 1 VII「XQZ-CBFS」製品ページ
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