シアター以外の音楽も楽しめてモトがとれる、薄型デザインで設置しやすいたサウンドバー「HT-NT5」。
近頃のテレビは、めちゃくちゃ薄いのはもちろん狭額縁で、まさにディスプレイだけという雰囲気でより大画面を導入しやすくなったけれど、その代償として自力での音質面に不満が。
ババーンとスピーカーを部屋の前後に配置してシアターシステムを組めば!と思っても、なかなかそんな大掛かりな事できない事情があるけれど、ホームシアターシステム「HT-NT5」なるサウンドバーは設置のしやすさが魅力で、使い勝手含めて実際に試してみよう。
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●薄型デザインとハイレゾ音源を両立したサウンドバー「HT-NT5」
ホームシアターシステム「HT-NT5」は、高さが、フロントグリルを装着した状態で約58mmと非常に背の低いスリムなバータイプのスピーカー。
テレビの前に設置した場合でも、テレビの画面に視界がひっかからないことと、見た目にも違和感は極力少ない。
付属の壁掛けブラケットを使えば、壁掛けにも対応するようで、平置きと壁掛けを自動判別して、その設置状態にあわせた最適なサウンド再生する仕組みにもなっている。
本体の上にあるフロントグリルはマグネットでくっついているだけなので簡単に取り外しができる。
サウンドバーの上の面に「トップトゥイーター」、「ウーファー」、手前側に「フロントトゥイーター」が同一線のタテ方向に並んでいて、スピーカーユニットの間で生じる音のズレやバランスを補正して、信号処理で時間軸での調整などをした上で、デジタルアンプ「S-Master HX」で独立駆動させて、薄型ながら高音質性能を両立する。
最大出力は、75W(×2)+35W(×2)+25W(×2)。
サブウーファーには160mm径ユニットを搭載。振幅対称性に優れ、ドライブ能力の高いΣ型磁気回路を採用、最大出力は130W。
サウンドバーとサブウーファーはワイヤレスでつながっているので、設置スタイルはかなり自由度がある。
接続端子は、HDMIが3系統。入力された4K映像信号をそのまま4K対応テレビへ送信する「4Kパススルー」に対応。
ブルーレイディスクの高音質ロスレス音声フォーマット、「DTS-HD Master Audio」、「Dolby True HD」にも対応。
音声入力として、光デジタル端子、オーディオ入力端子がある他、有線LANポートも備える。
配線の端子はうまくサウンドバーの本体下面に収まるようになっていて配線のみをうまく背後に逃せるようになっている。
それから、右側面にあるフタをパコっとあけるとUSB端子があって、すぐにアクセスできる。
MP3やAACといった圧縮音源も、ハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする「DSEE HX」を備えているので、気軽にUSBメモリーなどに貯まった楽曲を聴くといったスタイルでも使える。
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●テレビ画面からのリモコン操作と、スマートフォンの「Songpal」アプリからの操作。
基本、ホームシアターシステム「HT-NT5」は、テレビとHDMIケーブルで接続されているので、テレビ画面に「HT-NT5」専用のメニュー画面が表示される。
ここから、「テレビ、HDMI 1/2/3、Bluetooth、アナログ、USB、スクリーンミラーリング、ホームネットワーク、ミュージックサーバー」といった入力の切り替えをしたり、詳細な設定の変更を、付属の専用リモコンで操作できる。
さらに、というかもはやソニー製のオーディオまわりでは当たり前になりつつある、スマートフォンアプリ「SongPal」を使っても、全て同じコントロールが出来る。
この辺りは好みで、テレビ画面にUIがあるほうが使いやすい人もいれば、自分の手持ちのスマートフォンで操作したほうがイイという人もいるはず。
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●シアター以外の音楽をイイ音で楽しむ。
さて、ホームシアターシステム「HT-NT5」は、HDMI端子につながったBDレコーダー/プレーヤーとか、PlayStation4/3などで映画を見てというのが定番の使い方。
だけれどもそれだけだともったいないというか、スマートフォン(Android、iOS)やウォークマンと、Bluetooth接続して、ワイヤレスで音楽を楽しめる。
NFCを搭載しているXperiaやWALKMANを、「HT-NT5」の右側面にあるNFCマークにかざすだけで自動的にペアリング設定できて、それ以降の接続や機器の切り替えもNFCにかざすだけでイイ。
音声コーデックには、SBC、AACに加えて、「LDAC(エルダック)」に対応していて、 「LDAC」に対応しているXperiaやWALKMANと接続してやれば、「SBC」の約3倍にもなる情報量で音源を転送できて、より高音質なワイヤレスの音楽再生が楽しめる。
データ転送レートは状況に応じて3段階(330kbks/660kbps/990kbs)に切り替えられる。
USB端子も、USBメモリー内に入った音楽を再生する以外にも、スマートフォンを接続して充電しながら再生といったことができるというのが利点。
ただし、USBメモリーやスマートフォンは接続モードに切り替わって直接のコントロールができないので、別のスマートフォンから「Songpal」アプリを利用してコントロールする。
HDMIや光デジタル入力、アナログ入力といった物理的な接続以外にも、自宅のネットワーク(有線LANもしくはWi-Fi)を経由して、NASなどのHDD内に保存している音楽を再生したり、Google Play Musicのような音楽配信サービスやインターネットラジオを楽しめる”Google Cast”にも対応する。
「Home Network」からサーバーリストをたどって、自分の部屋にあるPCやNASに入っている音楽を「HT-NT5」で聴いたり、スマートフォンから操作して、例えばGoogle Play Musicで聴きたい曲をCastすると、「HT-NT5」からストリーミング再生といった使い方ができる。
これだけ自由度があると、シアターシステムを買うというよりは、家の中の音楽をテレビのあるリビングでBGMライクで聴けるといった楽しみが手に入る。
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さて、次回は、ホームシアターシステム「HT-NT5」と、ワイヤレススピーカー「SRS-ZR7」2台を使って、「Songpal Link」機能の「Wireless Surround」を試してみよう。
ホームシアターシステム「HT-NT5」
ソニーストア販売予定価格:79,880円(税別)
・長期保証<3年ベーシック>
・ポータブルなのにハイレゾ対応、BluetoothにもWi-Fiにもつながって汎用性が高すぎる、ワイヤレスポータブルスピーカー「h.ear go(SRS-HG1)」
・完全にデスクトップ専用、自分のためだけのコンパクトオーディオシステム「CAS-1」
・ハイレゾ音源や高音質ワイヤレス転送「LDAC」に対応したワイヤレススピーカー「SRS-X99/X88」、マルチオーディオコンポ「CMT-SX7」登場。