発表されたIntelの新CPU“Core M”シリーズのスペックを見ながら、勝手に期待と妄想が膨らむまだ見ぬVAIO。
Intelから、第5世代Coreプロセッサーの“Core M”シリーズが正式に発表された模様。
・【イベントレポート】Intel、TDP 4.5WのCore Mプロセッサを正式に発表 ~ファンレスのタブレット/2-in-1を実現 – PC Watch
第4世代インテル(開発コードネーム:Haswell)の中の1つYシリーズにあたる後継となる第5世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Broadwell)の、“Core M”シリーズ。
Coreシリーズのうちの1つシリーズだけかと思ったらそうじゃなくて独立して“Core M”シリーズとされていて、さらにこの“Core M”シリーズは、『ファンレスの2in1PCに採用される』というもの。
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●“Core M”シリーズうんちく
型番 | コア/スレッド | 動作クロック | 内蔵GPU | 内蔵GPU動作クロック | メモリー | L3キャッシュ | TDP |
Core M-5Y70 | 2/4 | 1.1GHz(最大2.6GHz) | Intel HD Graphics 5300 | 100MHz(最大850MHz) | 1600MHz(LPDDR3/DDR3Lクロック) | 4MB | 4.5W |
Core M-5Y10a | 2/4 | 0.8GHz(最大2GHz) | Intel HD Graphics 5300 | 100MHz(最大800MHz) | 1600MHz(LPDDR3/DDR3Lクロック) | 4MB | 4.5W |
Core M-5Y10 | 2/4 | 0.8GHz(最大2GHz) | Intel HD Graphics 5300 | 100MHz(最大800MHz) | 1600MHz(LPDDR3/DDR3Lクロック) | 4MB | 4.5W |
14nmプロセスで製造された“Core M”シリーズは、微細化が進んだことでダイサイズが小さく、TDP4.5Wとより省電力に。
さらにTDPも採用するメーカーによってCPUクロックを調整することで消費電力も変更が可能(cTDP)。
3つのCPUともに最大cTDPは6W、最小cTDPは、「TDPCore M-5Y70」、「Core M-5Y10a」が3.5W、「Core M-5Y10」はcTDPを4Wまで低く設定できる。
これで性能面を優先したモデル、もしくはより小型化薄型化をすすめたモデルといった自由度が生まれる。内蔵GPU Intel HD Graphics 5300もパフォーマンスアップしている。
Intelの公式データ(表)からすると、「Core M-5Y70」と「Core i5-4302Y(1.6GHz)」とを比較した場合、オフィスアプリで19%、Webブラウザで写真のエフェクトをした場合で12%、3Dグラフィックスで47%、ビデオ変換で82%のパフォーマンスアップをしているとなっている。
バッテリ駆動時間も、Windows8.1、35Whのバッテリを搭載した場合の条件で、HDビデオ再生で6.9時間から8.6時間、アイドル状態で8.8時間から10時間、Webブラウジングで7.4時間から8.4時間、MobileMark 2012で6.7時間から7.6時間と向上しているとされていて、パフォーマンスもバッテリー駆動両面からとても期待できる。
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この“Core M”シリーズが搭載されたPCの登場時期は、まず第4四半期に5社から、その後にそれ以外のメーカーからという順番らしい。
他にも、UltraBookやモバイルPC向けの第5世代Coreプロセッサー(開発コードネーム:Broadwell)のUシリーズとされるプロセッサーも2015年初旬に出てくるとアナウンスされていて、こうしてくると、おおよそ来年のCESあたりにいろいろとお披露目されそうで、WindowsまわりのPCがかなり楽しみな雰囲気になってきた。
もう願わくば、というか全力で期待するところは、VAIO株式会社のWindowsマシンがここに参入してくる事。
かつて、VAIO Pシリーズのコンパクトさ、VAIO Xシリーズの極薄軽量さ、に魅了されながらも、当時のAtom CPUのパフォーマンスに苦しんで使い勝手としては快適とはいかなかった部分もあったし、現行CPUでの各社の8インチタブレットをみても軒並みまだコレジャナイ感も漂っていたし、そう考えると、時間が経過して、ここまでのパフォーマンスと消費電力を両立したプロセッサーが出てくるとなれば、いろいろと妄想が膨らんでしまうわけで。
来年の2015 CESあたり、かなり待ち遠しくなってきた。
・モビリティとパフォーマンスを両立するVAIO製「VAIO Pro 11/13」(前編)
・モビリティとパフォーマンスを両立するVAIO製「VAIO Pro 11/13」(後編)