ソニーの高音質技術を集結して作られたシグネーチャーシリーズ、ウォークマン「NW-WM1Z / WM1A」、ステレオヘッドホン「MDR-Z1R」、ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」。(追記あり)
ソニーのプレスカンファレンス開催と同時に、ソニーが長年培ってきたアナログとデジタルの高音質技術を集結して、新たにフラッグシップモデルとして「Signature Series (シグネチャーシリーズ)」4機種を発表。
※9月2日、SONY ASIAに製品詳細ページが追加されたため加筆更新しました。
・Sony Japan | ニュースリリース | IFA 2016出展について
・One Signature Sound – Sony pushes the boundaries with ultimate ‘Signature Series’ audio range
<9月8日追記:国内でも発表>
・すべては、音楽の感動のために。ウォークマン最高峰の「NW-WM1Z」、「NW-WM1A」登場。
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●ウォークマン最高峰モデル「NW-WM1Z」、「NW-WM1A」
・NW-WM1Z Delight in pure detail
・NW-WM1A Discover the depths of quality sound
ウォークマン「NW-ZX2」が今までのソニー製のポータブルオーディオプレーヤーの中でも高価なモデルだったところから、さらにその上を行く高級オーディオとしてのフラッグシップモデルとなるウォークマン「WM1シリーズ」が登場。
アルミニウムの削りだしボディの「NW-WM1A」は、市場価格€1,200、さらに無酸素銅の削りだしに金メッキを施した「NW-WM1Z」が、€3,300。
まさに今までに聞いたこともないような価格帯のウォークマン。
まずは、この2つのウォークマン「WM1シリーズ」の差は何なのか?
「NW-WM1A」は、価格帯的にもウォークマン「NW-ZX2」の後継機種となるモデル。
アルミニウムの削りだしボディとすることでシャーシの低インピーダンス化を図っている。
ボディの質量は、267g。
「NW-WM1A」のパーツには、新たに電源を強化したFT CAP(ハイポリマーキャパシタ)、熱雑音を抑えノイズレベルを低減するメルフ抵抗を採用、さらなる高音質パーツを採用、ヘッドホン端子へつながるケーブルには無酸素銅OFCケーブルを採用するなど、高品位なパーツを採用。
一方で、「NW-WM1Z」は何をしているかというと、無酸素銅の削りだしボディに、さらに金メッキを施して、徹底したシャーシの低インピーダンス化。
おかげで重量は一挙に跳ね上がり、455gというウォークマンなのかポータブルアンプなのかという強烈な重さ。
「NW-WM1A」は、高音質なデジタルサウンドを追求しているのに対して、「NW-WM1Z」はそれに加えてアナログアンプのようなアコースティックなサウンドを再現するためにさらなる極めたパーツを採用。
新たな電源を強化したFT CAP(ハイポリマーキャパシタ)とするだけにとどまらず、抵抗パーツにはさらに高品位なFine Sound Registerを採用、アンプからヘッドホンジャックへつながる線材にKMBER KABELE製の4芯編み構造のケーブルを採用するなど、内部から出口ギリギリまで究極を追求している。
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オーディオ性能として、新設計となるフルデジタルアンプ「S-Master HX」を搭載。
まず、これにより、ついにDSD(11.2MHz)のネイティブ再生が可能(バランス出力再生時のみ)になり、PCM最大384kHz/32bitにも対応。
他、MP3, WMA, FLAC, Linear PCM, AAC, HE-AAC, Apple Lossless, AIFFに対応する。
本体上部にステレオミニプラグのほか、4.4mmバランス対応端子を採用、単体でクロストークが発生せず、左右の独立したよりクリアな音の定位が可能なバランス接続が可能。
ヘッドホン出力も大幅に強化され、アンバランス出力(ステレオミニプラグ)からは60mW+60mWへと向上。
バランス出力(バランス標準ジャック)からは、240mW+240mWというハイパワー出力を持っている。
「NW-ZX2」は、15mW+15mWと弱く、それこそ大きいドライバを持つ「MDR-Z7」もポータブルアンプなくても充分鳴らしきる事ができる。
圧縮音源をハイレゾ相当に補完する「DSEE HX」は5つのモードに対応、アナログアンプと同じ位相特性を実現する「DC Phase Linearizer」、10バンドのイコライザー、Dynamic Normalizer, Source Direct, Tone controlを備える。
Bluetoohは、ワイヤレスリスニングを高音質化する「LDAC(エルダック)」に対応、NFCも搭載しているので、ワンタッチでカンタンにつなげられる。
外形寸法は72.9 × 124.2 × 19.9 mmと共通。
内蔵メモリーと質量は、「NW-WM1Z」が256GB、「NW-WM1A」は128GB。
ディスプレイサイズは、4.0型(解像度:854×480)。
新しいUIとなった画面のタッチパネル操作と、本体右側面にハードウェアキーを備えて併用での操作方法。
右から、電源ボタン、ボリューム±キー、再生系の操作キーと並ぶ。
底面には、microSDメモリーカードスロット、WM-Port、ストラップホールがある。
OSは、Android OSではなく、ソニーの独自OS。
再生時間は、MP3(128kbps)再生時で約33時間、ハイレゾ(FLAC 192kHz/24bit)再生時で約26時間の連続再生が可能。
2016年10月にグローバル市場で発売予定。(日本国内の発売は今のところ未定。)
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●120kHzまでの高域再生に対応するヘッドホン「MDR-Z1R」
・MDR-Z1R Superior sound, tangible quality
オーバーヘッドタイプのヘッドホンでも「MDR-Z7」の価格を遥かに凌駕する高音質のために作られたステレオヘッドホン「MDR-Z1R」。
価格は、€2,200。
70mmという大口径のドライバーユニットを採用。
中央のドーム部には30ミクロンという世界最薄素材のマグネシウムを、そしてその周囲にはアルミニウムコートLCPを採用して、120kHzまでの高域再生に対応。
さらに特徴的なのが、ドライバーユニットのグリルに、フィボナッチ数列(ひまわりのタネの形状)パターンのグリルを採用する。
密閉型ヘッドホンを装着した際に、共鳴を抑えるために、通気性のある音響レジスターをハウジングの全面に採用。
装着性にもこだわり、軽量なベータチタン製のヘッドバンドを採用したり、本革のイヤーパッドなどを採用して、より自然なフィット感とともに長時間リスニングを快適にしている。
感度は100 dB/mW、インピーダンスは64Ω、最大入力は質量は2,500 mW (IEC)
ケーブル含まない本体のみで約385g。
3.5mmのステレオミニプラグケーブルと、4.4mmのバランス接続に対応したヘッドホンケーブルが最初から付属、全てを収めるハードケースも付属する。
2016年10月にグローバル市場で発売予定。(日本国内の発売は今のところ未定。)
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●あらゆる音を楽しむ究極のヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」
・TA-ZH1ES A new arena of musical expression
持ち運び用途には向かない究極の据え置き型としてのヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」。
価格は、€2,099。
ソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」とアナログアンプの技術を組み合わせた「D.A.ハイブリッドアンプ」を搭載。
USB DAC機能を搭載して、PCM 768kHz/32bitやDSD 22.4MHzにまで対応する。
さらに、PCMをDSD 11.2MHzに変換して再生する「DSD Remastering Engine」や、圧縮音源をハイレゾ相当に補完する「DSEE HX」を備える。
端子類が非常に豊富で、4ピンXLRバランス端子、アンバランス端子(3.5mmステレオミニプラグ、標準ジャック)、バランス接続端子(4.4mmバランス、3.5mmバランス×2)を備える。
背面には、同軸デジタル入力、光デジタル入力、ラインL/R入力、プリアウト(可変と固定出力の選択可)、USB-B端子、ウォークマン/Xperia入力用USBポートを備える。
ボディ筐体には、不要な振動を抑制するアルミ削り出しのFBWシャーシを採用。
前面にボリューム、天面の前方に操作系ボタンとディスプレイがある。
本体サイズはW210×D314×H65mmで、質量は4.4kg。
2016年11月にグローバル市場で発売予定。(日本国内の発売は今のところ未定。)
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海外で先行で発表されて国内未発表でありながら、YouTubeの動画は全て日本の開発陣が日本語で熱く語っている(英語字幕あり)ので、例年のパターンからして、当然国内でも発売されるであろう「Signature Series (シグネチャーシリーズ)」。
しかしまさかのここまでやるのかという、数年前のソニーからすると思いもよらなかった究極のモデルたち。
確かに、ウォークマンのヘッドホン出力をもっと高出力にして欲しいとか、DSDネイティブ再生できるようにしてほしいとか、もっとハイエンドなモデルが欲しいとか、好き勝手を言ってたような記憶があるけれど、本気で出してきてもう謝るしかない。
ウォークマン「NW-WM1Z」€3,300、ヘッドホン「MDR-Z1R」€2,200、ヘッドホンアンプ「TA-ZH1ES」€2,099、足して合計€7,599。
仮に、€1を115円で計算したとして、873,885円。
…(;´∀`)
まさかの、すごく欲しいけどまるで手が届かないという構図が出来上がるとは思いもよらず…。
けれど、国内で発表されたら、ぜひとも実機を見て触って聴いてみたい。
・独自OSで純粋な音楽プレーヤーという方向性をうちだしてきたウォークマンZXシリーズ「NW-ZX100」、外観レビュー。
・ウォークマンZXシリーズ「NW-ZX100」を持ち出して使ってみた雑感レビュー。
・お気に入りのカラーだと猛烈に持ち歩きたくなる「ウォークマンA20シリーズ」外観レビュー。
・“ウォークマン”「NW-ZX2」がやってきたので、まずは外観を中心にチェックしてみよう。
・ソニーストア大阪で、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」を触ってきた雑感(前編)
・ソニーストア大阪で、ハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX2」を触ってきた雑感(後編)
・ハイレゾ対応ウォークマンの最上位モデル「NW-ZX2」を、2015年2月14日から発売。
・快適リスニングとデザイン性を両立させたヘッドホン新シリーズ「h.ear」のインパクトがそうとう凄かった。
・ハイレゾ音源も気軽に外で楽しめるインナーイヤーレシーバー「XBA-A2」
・インナーイヤーレシーバー「XBA-Z5」を使ってみた最初の雑感。
・外出のお供にも、部屋でじっくり聴くにも、快適にリスニングできるステレオヘッドホン「MDR-1A」
・ステレオヘッドホン「MDR-Z7」で聴いてみた最初の雑感。
2件のコメント
サイドキーの画像が、
NW-A30のものになっていませんか?
>テイトさん
ありがとうございます!
大変失礼いたしました、今、正しい画像に修正させていただきましたm(_ _)m