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デジタルスチルカメラ「RX1RⅡ」を、ソニーストア大阪で触ってきたレビュー。

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α7Ⅱで、まさかのEマウントのボディに”光学式5軸手ブレ補正機能”が付いちゃったかと思ったら、α7Rで、フルサイズの裏面照射型CMOSセンサーになって超高画素なのに高感度で、さらにAFスピードが高速化するとか、もうこれ以上驚くことなんてないだろうと思ってたら、まさかRX1Rα7Rと同じセンサーをのっけた上に、ローパスフィルターのオンオフができるとかもう一体このセオリーから外れた進化はいったいなんなんだと…。

もちろんステキなお値段でそうそう手が出せるものではないのだけど、実機を触ってみたくて、ソニーストア大阪に先行展示されたRX1Rを触ってみた。

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●RX1RⅡの外観ボディから見てみる。

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<左:α7S+SEL35F28Z 右:RX1R

RX1Rのサイズは、横幅約113.3 mm x 高さ約65.4 mm x 奥行き約72.0 mm。
質量は480g。(バッテリーとメモリーを入れると約507g。)

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ちょうど、35mmの単焦点レンズを装着したα7Sが隣にあったので並べてみるとそれはそれはコンパクト。

すっかりフルサイズのα7シリーズばかり使っていた事もあってか、相当に小さく思えるこのボディサイズ。

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一体型のコンパクトデジタルカメラ”RX100シリーズ”よりは一回り大きくなるし、レンズが固定になるからそれなりの体積になるけれど、この本体の中にフルサイズのセンサーが収まっていると考えると驚異的な小ささ。

マグネシウム合金で構成されるボディの質感はかなり高く凹凸の少ないストレートでかつ、カッチリとしたデザインで重厚感と所有欲を充分に満たしてくれる。

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●高画質を記録する35mmフルサイズの裏面照射型CMOSセンサー

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その小さいボディに収まるのが、タテ24mm×ヨコ36mmの「35mmフィルム」と同じ大きさの35mmフルサイズセンサー

センサーサイズが大きいきい分だけ光をたくさん受ける事ができる事と、レンズの焦点距離をそのままの画角として活かせるより大きなぼけ表現が活かせるというアドバンテージをα7シリーズ同様に持っているという事だけでも凄いのだけど、RX1Rには、α7Rに採用された有効約4240万画素の「Exmor R」裏面照射型CMOSセンサーを搭載。

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フルサイズで裏面照射型CMOSセンサーになったおかげで、高感度で低ノイズに大きく貢献して、常用でISO100-25600、拡張でISO50-102400までカバー。

有効約2,430万画素のα7ですらマルチショットNRで最高ISO51200までと考えるとこのアドバンテージは驚異的。

しかも、ISOオートで撮影時でも、ISO感度が変わりはじめるシャッタースピードを好みで設定できるので、意図せずISO感度が上がりすぎてなんてこったい!という失敗も防げてかなり便利。

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撮影画質の設定も、先日α7Rもアップデートで非圧縮RAWに対応したけれど、RX1Rももちろんというか出荷時時点で非圧縮RAWを搭載。

細かい事だけど、撮影の縦横比は従来の[3:2]、[16:9]に加えて、[1:1]や[4:3」といったアスペクト比が加わっていて、撮影するときのバリエーションも広がる。

Instagramは、今でこそ多様なアスペクト比に対応しているけれど、あの独特な[1:1]の画角でアップしたいという時に、後からカットするのではなくて撮る時に自分のイメージを決めて撮るといった事もできる。

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●ストレスを激減させる高速な「ファストハイブリッドAF」

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オートフォーカスは、精度の高い25点のコントラストAFと、画像面積の45%をカバーする399点位相差検出AFの2つのメリットをあわせもった「ファストハイブリッドAF」で、RX1Rからすると30%高速化。

範囲内にとらえさえすれば、高速かつ精度高く追尾してAFをあわせてくれるので、従来の”じっくり構えて撮ろう”というコンセプトはすっかりなかった事になって、ものすごく積極的に撮りにいけるし、スナップで気軽に撮るときもストレスが以前より激減。

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オートフォーカスの「AF-S」、「AF-C」でそれぞれで、「フォーカス優先」、「レリーズ優先」、「バランス重視」と優先設定を変更できて、あの肝心なときにシャッターがおりなくてイラっとした事がこれで緩和できる。逆もしかり。

当たり前だけど、AFの素早さやシャッターの切れる撮影感覚は、α7R同様なのでかなり快適。

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●まさかのローパスフィルターを調節できる「光学式ローパスフィルター」

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そしてもうあり得ない、「光学式可変ローパスフィルター」の搭載。

もうローパスフィルターのアリナシでRX1RX1Rという2機種のモデルが存在していて、どっちがより適しているんだろう?と悩ましさがあったのに、RX1Rは、ローパスフィルター効果のオン/オフの切り替ができて、解像感とモアレ、偽色の除去効果を優先するか、解像感を重視した撮影を優先するかという事が1台で意図的に選べるようになってしまったとかもはチートすぎる。

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しかも、ドライブモードに「ローパスフィルターブラケット」があって、シャッターボタンを一回押すだけで、ローパスフィルターの「オフ設定」「標準設定」「強め設定」の3段階を自動的に撮影できてしまう。

という事は、現場でどっちにすればいいんだろう?という状況の時でもひとまずブラケット撮影しておけば、後から好みの写真を選ぶことができるという楽さ。またこれで失敗写真を防げる要素が加わったという感じ。

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●コンパクトな一体型の明るく柔らかいボケを出せるレンズ。

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レンズは、本体一体型で、ZEISS「ゾナーT*」35mm F2 単焦点レンズがそのまま備わっている形。

球面収差、像面湾曲を軽減して画面のすみずみまでシャープな解像 感と高コントラストをもつカールツァイスレンズに、ゴーストやフレアなどの不要な反射光を減らす「T*(ティースター)コーティング」。

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絞り機構には、9枚羽根円形絞りを採用。

F2からF11で、ほぼ円形になるように設計されていて、柔らかいぼけ味や夜景などの点光源を表現できると言われるとおり、RX1Rのレンズのウリのひとつにもなっていて、確かに綺麗な丸ぼけが気持ちいい。

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インナーフォーカス方式を採用して鏡筒を小型化しつつ、「絞りの調整」、「フォーカシング」、「マクロモードへの切り換え」がこのレンズリングで調整できる。

絞りのリングは、小気味いいクリック感があってカチカチっと調整していくアナログ感のある操作性が妙に心地よくて何度もやってしまう。

マクロ撮影もちゃんと出来るようになっていて、リングを「0.2m-0.35m」にカチっとまわすと、撮像面からの最短撮影距離は20cmで最大撮影倍率0.26倍というマクロ撮影もできて、これがまたなかなかよく使える。(戻し忘れに注意。)

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●使いたい時にポップアップして使えるファインダー。

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RX1RX1Rとボディサイズは変わらないのに、ポップアップするファインダーを搭載。(厳密には奥行きのみ2.4mm大きくなっている。)

本体の背面のナナメになった側面にある[FINDER]スイッチをスライドすると、シャコンとファインダーがポップアップ。

しかも、”RX100M3/RX100M4”の場合は、接眼部を手前にひっぱってやるというもうワンアクションが必要だったけれど、RX1Rは、ポップアップして即使える。

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この電子ビューファインダー「XGA OLED Tru-Finde(トゥルーファインダー)」は、小型ながらもXGA( 1024×768 )の高精細な有機ELパネルの色再現性とファインダー倍率0.74倍という見やすさ。

小さくても視度調整もついていて、周囲の映り込みを抑えるためにファインダーのレンズ部分にはZEISS T*コーティングを施してある。

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実際にファインダーをのぞき込むと、視野が広くてしかも鮮明。外観からみた小ささの不安とはウラハラにしっかり見える大きさで、きちんと隅々まで見えて間違いなく有用。

特に、日差しの強い場所での撮影になると液晶の画面では確認できないけれど、ファインダーしかも電子ビューファインダーなら、設定を反映させた後の映像を確認しながら撮影できる。

もうこのビューファインダーは快適そのもので、RX1シリーズも、もうコレがないとダメというか使うと戻れなくなる。

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●自由度が高くなったフレキシブルな液晶モニター。

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背面の液晶モニターは、約122.9万ドットの高精細3.0型エクストラファイン液晶を採用。

画素に白画素を追加して画面をより明るくする「WhiteMagic技術」によって高コントラストに。

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 そしてRX1RX1Rでは完全固定式だったものから2軸の可動式になって、上方向に約109度、下方向に約41度まで角度調節できる可動式になった。

液晶を見ながらハイポジションやローポジションでの自由な撮り方もできるようになると、無理ない姿勢からいろんな構図の撮影がしやすくなる。

ソニーのカメラにはかなり当たり前になっているフレキシブルに動く液晶もあるのが当たり前になると、もうないのがあり得なくなる。

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●拡張できるマルチインターフェースシュー、Wi-Fiで画像を転送。

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ポップアプファインダーを搭載しながらも、本体の上面の真ん中にデジタル一眼カメラαに採用されている「マルチインターフェースシュー」を搭載。

従来から揃えられていた、光学ビューファインダー「FDA-V1K」や、サムグリップ「TGA-1」、光量の大きい外部フラッシュや、クリップオンLCDモニターを装着して拡張させる事もできる。

こういったところは、レンズ一体型で変えられないぶん、RX1シリーズを買った人の楽しみと言えるかもしれない。

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それから、もはやないと困るといってもいいほど便利なWi-FiとNFCをついに搭載。

NFCを搭載したスマートフォンに近づけるだけで写真を転送できるから、すぐにInstagramやFlickr、Facebook、Twitterで”撮りたての今”をすぐにアップできるのは相当楽しい。

「PlayMemories Camera Apps」にも対応したので、スマホをリモコンがわりにできる「スマートリモコン」を使えばバルブ撮影や連写もできるので、今までのRX1シリーズになかった使い方がいっぺんに広がった感じ。

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ちなみに、バッテリーは、”RX100シリーズ”と同じ、「NP-BX1」。

公称値で、静止画撮影時(CIPA準拠)は、「液晶モニタ使用時」で約220枚 / 約110分、「ファインダー使用時」で約200枚 / 約100分。

まぁいざという時には、USB充電・給電ができるので、予備バッテリーはもちろんのことモバイルバッテリーを持っておくとかなり安心。

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●コンパクトでもデジタル一眼カメラと同じように素早く使えるコントロール。

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ちょうどレンズがボディのセンターに見えるように、グリップやダイヤルを配置。

コントロールは右に集中して、独立したモードダイヤルと、コントロールダイヤル、露出補正 ダイヤルはα7シリーズとも共通。

カスタムボタン(C1)と、AEロックボタン、左/右/下ボタン、Cボタンに機能を登録できる。設定項目は非常に多くて好みの機能を割当できるので、撮影時にも即呼び出ししてかなり直感的に使える。当然、好みの設定を登録できる「MR(メモリーコール)モード」もある。

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ファンクションキー(Fn)を呼び出しての設定変更も、撮影設定を表示する「クイックナビ」も、メニュー内の構成もすっかりαシリーズと共通になったおかげでものすごくつかいやすい。

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それから、これも些細なことではあるのだけど、メニューボタンがコントロールホイールの左下に配置されている事もあって、開く選択する、戻るといった操作が親指一本でかなり素早く扱えてこれは相当便利だった。

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最後に一番きになったのがいわゆる”音”のオンオフ。

デジタル一眼カメラのα7Rα7Sに「サイレントシャッター」が備わってると、これが時と場合によってはとても重宝して、シャッター音がすると困る事も多々ある。

RX1Rにはもともとシャッターはないけれど、シャッター音が設定されていて、要するに音が出て欲しい時と出てほしくない時がある場合に設定変更できるかどうかという事。

設定を確認してみると、例えばピントがあったときのピピッという音とシャッター音全てが鳴る場合、シャッター音だけ鳴ってそれ以外は無音、シャター音すら無音の3パターンから設定できるようになっていた。

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すっかり基準がデジタル一眼カメラになっていて、RX1Rを触った時の小ささといったらもうビックリで、こんなに小さかったっけ?と。

いや、レンズ一体型のコンパクトデジタルカメラは、その名の通り小さいものなんだけれども、1インチでもAPS-Cでもなくてフルサイズ(しかもα7Rと同じ)のセンサーが入ってこのサイズなのかという驚きと、さらに今までのサイズを保ったままで、ポップアップするファインダーを内蔵しているとか、一体中身はどうなってるんだと。

いやもう、ローパスフィルターを自力でオンオフ出来るなんて事も全く考えていなかったし。

小さくて持ち運びしやすいというメリットは大きくあるとして、これまた”RX100シリーズ”と同じ悩ましさというか、小さいがゆえのグリップの心もとなさはやっぱりあって、これは間違いなくオプションでグリップは欲しくなるところ。

ブレーキとなるのは、やっぱりプライスだけれど、本体がα7Rクラスで、プラスしてZEISS「ゾナーT*」35mm F2 単焦点レンズがくっついてると考えると高くなく思えてくるから不思議…。

撮影にいくシチュエーションを考えると、現場でレンズ交換できない事もおおくて、だとすると2台態勢にして、ひとつはデジタル一眼カメラに長玉やズームレンズを付けてつかいつつ、方やもう一方で35mmがあってもいいよねとか想像だけはモリモリ膨らんでしまった。

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デジタルスチルカメラ「DSC-RX1RM2

ソニーストア販売価格:428,880円(税別)  
●長期保証サービス(3年ワイド)無償
●12月中旬発売予定

・α7Ⅱを、ソニービル銀座で触ってきた雑感。
・光学式5軸手ブレ補正機能を備える”α7Ⅱ”を速攻撮影してきた画像をUP。
・α7から随所にブラッシュアップをさせたデジタル一眼カメラ「α7Ⅱ」、まずは外観レビューから。
・かなり使い勝手の良いα7Ⅱと縦位置グリップの組み合わせ。
・α77Ⅱにver2.00のアップデートで、「XAVC S」形式の対応とAFのさらなる高速化。

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