ソニーの動画配信サービス「Sony Pictures Core」、今冬に音声フォーマット “DTS:X”へ対応予定？ 「IMAX Enhanced」の音も”DTS”から”DTS:X”に切り替わりに期待。

AV Watch(Impress)の記事”「IMAXシアターのクオリティを家庭でも」。コンテンツ・機器の普及が進むDTS:X（外部リンク）”より、BRAVIA・Xperia・PS5/PS4で楽しめる動画配信サービス「Sony Pictures Core」について、DTS:Xフォーマットへ今冬に対応すると触れられている。

DTS:Xというのは、DTS社の立体音響技術で、Dolby Atmos と並んで映画作品などに主に利用されている規格。

IMAXシアターのクオリティを、自宅で再現する「IMAX Enhanced」は、DTS:X のオーディオフォーマットを利用して実現している。

Sony Pictures CoreのIMAX Enhanced音声

Disney+のIMAX Enhanced音声

「Sony Pictures Core」は、「IMAX Enhanced」に対応しているものの、コンテンツの音声フォーマットがDTSまでの対応で留まっているため、せっかく対応機器を揃えていても「IMAX DTS」までしか利用することが出来なかった。

今回のAV Watch(Impress) の記事にあるように、DTS:Xに対応することで、日本のストリーミングサービスにおいてはDisney+（ディズニープラス）だけが対応していた「IMAX Enhanced」音声「IMAX DTS:X」を利用できるようになると思われる。

ソニー BRAVIAとサラウンドシステムで「IMAX Enhanced」サウンドを検証してみる。「Disney+」や「Sony Pictures Core」、「4K Ultra HD Blu-ray」の再生条件は？

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AV Watch(Impress)の記事の中では、「ヴェノム」シリーズ、「ゴーストバスターズ フローズン・サマー」、「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」などからDTS:Xの対応を目指しているとしている。

DTS:Xに対応することで、IMAX作品はほぼIMAX Enhancedの音声「IMAX DTS:X」になり、よりリッチな体験を行なうことができる。

”ソニー・ピクチャーズ、今後数年間に複数の新作をIMAX Enhanced版で発売（外部リンク）”の記事では、グランツーリスモ、マダム・ウェブ、スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース、イコライザー3、ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYについて、IMAX Enhanced版としてコンテンツを発売・配信するとしていることから、IMAXに対応した最近のソニー・ピクチャーズ作品であればDTS:Xでの配信が期待できる。

ただし、「Sony Pictures Core」がDTS:Xフォーマットに対応したとしても対応機器を持っていないと「IMAX Enhanced」を利用することは出来ない。

現在ソニーのテレビ ブラビアで「DTS:X」に対応するモデルは、最新の2024年モデル（BRAVIA 9、8、7、A95Lシリーズ）のみ。

例えば、BRAVIA X95K（2022年モデル）では有効にできなかった。

これはX95Kが「DTS:X」に対応していないことが要因になっているらしい。

テレビ内の動画アプリでDTS:Xを利用したい場合は、テレビ自体がDTS:Xに対応している必要がある。

例として、BRAVIA 9（2024年モデル）で「Disney+」アプリを起動すると、「DTS:X対応IMAX Enhancedサウンド」設定が出現。

おそらく「Sony Pictures Core」についても、対応するテレビでなければそもそもDTS:Xを選択出来ない、または音声が出力できない。

ディスクメディアの場合はテレビのDTS:X対応に依存しないため、比較的かんたんに「IMAX Enhanced」の音声「IMAX DTS:X」を体感することができる。

音の臨場感に拘りたいのであれば、まずはホームシアターシステムを揃えて、配信サービスのDTS:Xに対応するテレビ（ソニーであれば2024年ブラビア）を用意すると良い。

※ソニーのIMAX EnhancedやDTS:Xの対応状況は下記記事を参照。

ソニー BRAVIAとサラウンドシステムで「IMAX Enhanced」サウンドを検証してみる。「Disney+」や「Sony Pictures Core」、「4K Ultra HD Blu-ray」の再生条件は？

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