SONY製の「VAIO Tap 21」、「VAIO Pro 11」、 「VAIO Pシリーズ」をWindows 10にアップグレードしてみた。
・「VAIO Z Canvas」、「VAIO Z」、「VAIO Pro 13 | mk2」、 「VAIO Fit 15E | mk2」をWindows 10にアップグレードしてみた。
の続き。
VAIO製VAIOの「Windows 10」へのアップグレードは、予想外に不具合も特になく、とてもいい感じで使えていてかなり拍子抜けしてしまったけれど、それはそれとしてヨシとしよう。そして、じゃぁ気になるのがSONY製VAIOたち。
特にSONY製VAIOについては、メーカーからも、サポートページにアップグレード方法、ドライバー、ユーティリティーが掲載されるまでアップグレードを行わずに待機する事を推奨しているのだけれども、それを待ってられないというかただ純粋に先に入れてみたいので手持ちのSONY製VAIOにも「Windows 10」へアップグレードしてみる。
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●しつこいけど、データバックアップとリカバリーメディアを作っておこう。
何をするにしても、お約束として忘れちゃいけないのが、データのバックアップと、リカバリーメディアの作成。
VAIOには基本、ストレージ内にリカバリー領域があるので何かあったとしてもリカバリーすれば元にもどせる事が多いけれど、PC周りで100%大丈夫なんて事は今までに一度もなく、万が一でもリカバリー領域から復旧できない可能性も充分考えられるので、必ずリカバリーメディアを作っておこう。
それから、メーカーサポートを無視してやる場合は、不具合が起きても当たり前くらいの心構えでやろう。
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●windows 10へのアップグレード。
・Windows 10 のダウンロード | Microsoft
「Windows 10」へのアップグレードは、Windowsの通知領域に「Windowsマーク」が表示される予約から行うか、もしくはいつまでたっても落ちてくる気配がなければ、Microsoftのサイトからツールをダウンロードしてwindows 10のセットアップを開始。
今回の「Windows 10」化の手順は前回どおりで、あくまでも新規インストールではなくて、元のPCの状態からアップグレード。
アップグレードする前には、対象のVAIOはリカバリーをして、直後に「VAIOアップデート」をすべて適用した状態にしてから始めよう。
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●「VAIO Tap 21」のWindows 10化
一番最初にWindows 10へアップグレードしてみたのは、OUTLETに登場した「VAIO Tap 21」SVT2122SBJ1。このモデルは、元は法人向けモデルという事もあって、付属のソフトウェアが少ないので、通常モデルの「VAIO Tap 21」とは状況が異なる。(さらに言うと、分解してメモリー増設と、HDDをSSDに換装してしまってるので、素モデルとも受ける印象がさらに違うかと。)
結果としては、Windows 10化してみた結果、とても良好…。あれ?
デバイスマネージャーを見る限りエラーになっている項目はゼロ。キーボードからの輝度調整も動作しているし、初見では不具合はなく。
あ、見つかったのは、初めてSDカードを差し込んだ時には上記のエラーメッセージが表示されたものの、再起動するとドライバーが自動的に適用されて、それ以降は問題なくSDカードを認識して使えている。
他、ちょいちょいバグらしきものはあるけれど、致命的な不具合は見当たらなくて、サポート外でこの状態だとなかなかいい感じで、自分にとっては常用で使える勢い。
「VAIO Tap 21」は普通にデスクトップPCとして使うならWindows 7ライクに使えるスタートメニューとウィンドウ操作が楽だし、本体だけを移動してキーボードとマウスがない状態でもタブレットモードにして巨大タブレットとして使ったりが便利。
それから、「Microsoft Edge」でwebブラウズしながら、手描きも画面が強烈にデカイおかげで、指でもいろいろ書けてこれまたおもしろいコミュニケーションツールになりそうで、総じてWindows 10との相性がかなりいい感じ!
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●「VAIO Pro 11」のWindows 10化
次に、「VAIO Pro 11 rededition」。Windows 8.1からWindows 10化してみると…、アッ!デバイスマネージャーに1つ、不明なデバイスを発見!
やっと見つけた!的な嬉しさがあったりもするけれど、この状態でもどこがひっかかってるのかな?というくらいに気づかないほどまともに使えている。
でも、この”!”が出っぱなしはどうしても気になってしまうので、ドライバーを探してみる。単純に「ドライバーの更新」からでは該当するものは見当たらないようなので、デバイスの名前から検索してうろうろ探してみると該当するドライバーを発見。
このデバイスのドライバーは、intelの「Intel® Smart Connect Technology」らしく、サイトからダウンロードしてインストールしてみる。
そうすると、デバイスマネージャーにあった”!”マークは消えて、新たに「Intel® Smart Connect Technology Device」として認識されたようで。ひとまずスッキリ。
他はというと、「VAIO Tap 21」と同じく、SDカードを差し込むと最初にエラーメッセージが表示された後、再起動するとドライバーが自動的に適用されてその後SDカードは認識されて使えている。
細かい事を言えば、Windows 8.1の状態と比べると、ほんのりWindows 10になってからのレスポンスが遅くなったような?気がするけれど、実用としては問題になるほどでもなく使えている。
やっぱりクラムシェルタイプのノートPCは、Windows 7のスタートメニューとウィンドウ操作が使いやすくて、かといってもうかなりWindows 8.1に慣れていて戻れないし、というちょう立ち位置にいた自分としては、その両方がいい具合に統合してくれたWindows 10はかなり使い勝手が良く感じている。
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●「VAIO Pシリーズ」のWindows 10化
もう一台は、Windows 7で動作していた2010年の「VAIO Pシリーズ」。CPUが当時のAtomだけに、期待しちゃいけないのだけど、どうしても試してみたくて、Windows 10をインストール。
デバイスマネージャーには、特に不明なドライバーもなく、Windows 10 Previewで試した時には、音声が出ないという不具合があったのだけど、今回のWindows 10アップグレードではちゃんと音声が出てる!
と、そこで喜ぶよりも、さすがにスペック的にキツイのかとてつもなくモッサリ。スタートメニュー開くのも時間がかかるわ、一つ一つの挙動の待ちのラグが激しくて、さすがに厳しい。こんなもんかーと割り切ろうかと思ったけど、そういえばふと、Windows Vistaモデルの「VAIO Pシリーズ」も超重たくていろいろカスタマイズして軽量化した事を思い出したのでちょっと手をいれてやってみた。
ひとまず不要なアプリを消して、常駐アプリを減らしたり、Windowsの機能の無効化、視覚効果を減らしたり、ユーザーアカウントの通知を消したり、といった懐かしい作業をめぼしいところだけでもやってみると…。
<参考>
・VAIO typePにWindows7RCをクリーンインストールして快適化。
・VAIO typePにWindows7RCをクリーンインストールして快適化。(後編)
おや?素の状態に比べれば随分とマシになった感じ。さすがに快適とは程遠いけど、「VAIO Pシリーズ」を今の段階でWindows 10化して使うならこれはこれでムリヤリでもありかも。
というか、ここまでどうにかなるくらいだから、現行スペックで改めてタッチパネルも搭載して新しい「VAIO Pシリーズ」ちっくな端末出たらめちゃくちゃ欲しくなる。
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●Windows 10化しないという選択肢もアリ
今回試したSONY製VAIOも、覚悟していたよりは全然よくて、もう全然許容範囲というか普段使いとしても(不具合とつきあいながらでも)使えるレベルで、むしろWindows 10が個人的にはかなりお気に入りになっていて、ガンガン使いたい気分。
ただ、そうは言っても他のSONY製VAIOが同程度というわけではなくて、もっと致命的な不具合が出るモデルもあるかと思われ。
いくらチャレンジャーな自分でも、仕事用で今使っている「VAIO Z(Z21)」は、Windows 7なのでやろうと思えばWindows 10化できるけれど、Windows 8のアップグレードの時にパワーメディアドックが動作しない症状があった事もあって、それじゃあすごく困るのでWindows 10化はしない方向で。
アップグレードすることで何らかしらの不具合がでても、そのトラブルを含めて 楽しめるというのが前提なので、そうじゃない場合は、「Windows 10」にアップグレードしようとはせずに、そのままの環境で使う事をオススメ。
※現時点でのWindows 10へのアップグレードは、あくまでもメーカーサポートがあるまでは自己責任という前提でお願いします。
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ダマされちゃいけない、MONSTER PCの名を持つ安曇野産「VAIO Z」の真実。
・「My Sony Club」と「週アス(3/3号)」に、新VAIO Zの開発秘話たっぷり。
MONSTER TABLET PC “VAIO Z Canvas”
ソニーストア販売価格:249,800円(税別)~
8件のコメント
duo13で試してみました
SDカードも読め しっかりドライバも当たっています
アップグレードなので当然と言えば当然ですが…
起動が少し遅くなったかな?
その代わりスリープと復帰は一瞬だから許す?
>Lufuさん
お返事遅くなりまして恐縮ですm(__)m
VAIO Duo 13は、現状でも比較的おおきな不具合もなくいい感じで動いてますねw
ソニー製VAIOの数機種で、動画再生で右半分の画面がバグるというのも、古いドライバーに入れ替えるか、もしくはX-realityをオフにすることでどうにか回避できることがわかり少し安心していますw
私もソニー製VAIOにWindows10をインストールしてみました。
2012年6月発売のE14Pシリーズ(SVE14A1AJ)です。
購入時はWindows7 Home Premiumでしたが、今回はWindows8.1 Proからのアップグレードです。
インストール後の様子ですが、
やはりグラフィックドライバーが対応していない様子ですが、アップデート情報の画面が表示されるので、表示に従いアップデートを行えば、大丈夫のようです。
今のところ何のトラブルもなく使えています。
>Kondoさん
お返事遅くなりまして恐縮ですm(__)m
2012年6月のVAIO Eシリーズのアップデートも、ほぼ大丈夫そうなのですね!
よかったですw
グラフィックまわりで、バグというか対応しきれてない部分があるみたいですが、今後のアップデートで解消されていくと思われますし、10月にでてくるであろう正規のアップデート情報も楽しみですねw
S13Pもアップグレードしました
ひとつ問題が発生しました
スリープからの復帰時にタッチパッドが反応しなくなります
マウスを用意しないとスリープが事実上使えません
duo13同様 シャットダウンせずスリープの方が快適なので残念です
しかし引っかかると思っていたグラフィックの切り替えは問題なくできています
まあ 少しのバグはしょうがないですね
>Lufuさん
VAIO S13Pのタッチパッドの反応がなくなるのはちょっと痛いですね(;・∀・)
やはり機種ごとに何かしら不具合がありますねー。
でも、予想外にグラフィックの切替が使えてるのは驚きです!
だいたいここがコケちゃいそうですものね…。
あとは、10月以降にでてくるであろうメーカーのサポートがバッチリあたってくれると、スッキリできますねw
Tap21ですが、windows10での不具合情報です
nasne使用中にて2件確認しました
・時々音声が出ない・・・nasne再起動でOK
・nasne上部のメニューが出ない時がある・・・nasne再起動でOK
いずれも2~3割の確立で発生しています。
はじめまして
検索してたどり着きました
VAIO Pシリーズ VPCP119KJ にwindows10を導入してみましたが
ディスプレイの輝度コントロールが出来ないようです
使用する上で、この1点だけが致命傷になっていまして
もし、何か情報をお持ちでしたらご教示いただけると幸いです
宜しくお願いいたします。