ソニー デジタル一眼カメラ αシリーズ・VLOGCAM で長時間の動画撮影をしたい。Ulanzi クーリングファンを3世代使ってみた。
ソニーのデジタル一眼カメラαやVLOGCAMは、コンパクトなボディで、静止画のみならず4K 60p HDR の動画を撮影できる。
ただし、性能が高くなると本体が発熱してしまうにもかかわらず、カメラボディが防塵・防滴に配慮した設計という事もあって、その熱がこもりやすい。
そこで、冷却機構を持っていないαシリーズ・VLOGCAMのボディの熱を効率よく逃がして、より長く撮影できるアイテムを探ってみた。
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目次
●理想は長時間撮影可能な Cinema Lineシリーズ。
デジタル一眼カメラαやVLOGCAMで長時間撮影するさいに一番困るのが発熱による停止。
撮影によって発熱してカメラボディが熱くなると、画質の影響やカメラ内部の負荷を回避するために自動的に電源がオフになる。
熱停止は熱暴走とは異なり、カメラ保護を保護するためには必要な機能ではあるものの、意図せず撮影ができなくなると困ってしまうもの。
一方で、動画専用機とされるプロフェッショナルカムコーダー「FX3」や「FX30」では、本体内部に冷却ファンを搭載して排熱することでその弱点を克服している。
冷却ファンを内部に持つため、直接内部の熱を積極的に放熱することで、バッテリーが持つ限りほぼ無限に撮影できる。
だったらもう長時間撮影するならプロフェッショナルカムコーダー一択じゃないかと思うけれど、まぁまぁどころかかなり値段が高い。
![]() Cinema-line FX30「ILME-FX30B」 ソニーストア販売価格: |
![]() Cinema-line「FX3」ILME-FX3 ソニーストア販売価格: |
最初から「FX3」・「FX30」を持っているならまだしも、動画専用に機材を一から揃えるには難易度が高い。
手持ちのデジタル一眼カメラαやVLOGCAMでも、長時間撮影するために、外部冷却できるアクセサリーを用意してみる。
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●Ulanziカメラクーリングファンの3モデルを使ってみた。
いくつかのカメラアクセサリーメーカーからは最近複数のカメラ冷却用のアクセサリーが販売されている。
今回はUlanzi製の「カメラ冷却ファン」を試してみた。
Ulanziカメラクーリングファン(第1世代)
Ulanziから最初に発売された「カメラ冷却ファン」(ここでは第1世代とする。)。
カメラ背面に取り付けて直接ファンの風を当てて冷却するシンプルな方式で、2種類のファン回転数のモード(低回転・高回転)を備えている。
バッテリーを内蔵して、1時間以上の連続稼働ができる。
USB Type-C端子から充電・給電可能で、冷却をしながら給電することもできる。
ディスプレイには、バッテリー残量やファン回転モード、カメラの表面温度も表示される。
ただし、カメラ背面への固定方法が吸盤ではりつけるため装着性に難があった。
だいたいカメラの表面はザラザラしたシボ加工が施されていて、くっついたと思ってもぐに剥がれてしまう。
そのため、カメラ背面に取付用のシールを貼るなどする必要がある。
Ulanziカメラクーリングファン(第2世代)
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その直後に発売された「Ulanzi カメラ冷却ファン」(二世代目のモデル)。
基本性能は特に変わっていないけれど、カメラへの取り付け方法が吸盤タイプからバネにより引っ掛けて取り付ける方式に変更。
吸盤よりは明らかに装着性が良くなっていて、時間とともにカメラから外れてしまう事がなくなった。
同じく内蔵バッテリーを内蔵しているので屋外でも利用できるし、給電しながら使うこともできる。
結構これは重宝していて、ライブ配信のさいにも動画撮影のときにも役に立っている。
とはいえ、万が一にもファンに力が加わると外れる可能性もあるので注意は必要。
新型Ulanziカメラクーリングシステム(第3世代)
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そして、新しく登場した「Ulanziカメラクーリングシステム」。いわゆる第3世代目。
今までとデザインが大きく変わって、冷却方法も環境温度を気にせず高い冷却性能を持つペルチェ素子を採用。
カメラと接触するパッド部分が冷えることで、カメラ本体の温度を下げるというのが大きな特徴。
冷却機構がペルチェ素子と冷却ファンによる組み合わせになったため若干厚みが増している。
ファンの下にはペルチェ素子の発熱する部分があり、貯まった熱を逃がすようにできている。
「Ulanziカメラクーリングシステム」をカメラ本体に装着してみる。
バネ式の取り付け方法は第2世代と変わらないけれど、バリアングルモニターの根本に引っ掛ける用のフックが追加された事で、従来よりも大幅に安定性が上がっている。
ちょっとやそっとの力では外れないのはGood!
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実はこのクーリングシステムはバッテリーを内蔵していなくて、別途バッテリーを装着するタイプ。
バッテリーにはUSB Type-C端子から直接充電できて、複数持っていれば順次バッテリーを交換して冷却し続けるといった使い方もできる。
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バッテリーはマグネットでかんたんにかつ正確にくっつけられる。
接続すると自動的にクーリングシステム本体に電源を供給、バッテリー残量もLEDランプでおよそ把握できる。
もちろんバッテリーを装着しなくても、USBケーブルから給電して使える。
この状態ならバッテリーを用意する必要もないし、スタジオなどで据え置きで利用するのであればこのスタイルでイケる。
「Ulanziカメラクーリングシステム」を装着して冷却テストをしてみる。
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冷却用のアクセサリーがないとすぐに熱停止してしまう(発熱とカメラボディの排熱バランスが悪い)代表的なカメラと言えば、VLOGCAM ZV-E1とα6700。
毎週ライブ配信のさいにいろいろなカメラ機材を使っているけれど、この2機種は冷却ファンなしでは長時間稼働は難しい。
すぐに熱停止してしまう原因としては以下のようなものが考えられる。
・使用センサーの面積が大きいため、比例して発熱が大きくなる。
・カメラの処理性能が高くなり消費電力が上がったため発熱が大きくなる。
・ボディがコンパクトなため、発熱を許容できる熱容量が低い。
この他にも、例えばオートフォーカスを連続して作動させていたり、HDMIで外部に映像を出力するとより発熱が増大する。
フルHD60pに画質を下げて撮影すれば発熱は抑えられるものの、せっかくなら4K60pで長時間録画をできるようにしたい。
ここで実際に「Ulanziカメラクーリングシステム」で冷却しながら動画撮影の耐久テストをしてみる。
カメラボディは、VLOGCAM ZV-E1。
冷却モードは、レベル1のサイレントモード、レベル2のハイスピードモード、あとは温度によって冷却能力を可変するオートモードの3種類。
使用環境が高温であればハイスピードモードかAUTOモードが良いけれど基本的にはレベル1でも十分に冷却してくれる。
LEDが青であれば安全な温度、赤くなるとカメラ側の温度が高温になっていることを示している。
「Ulanziカメラクーリングファン」を使用して4K60pで撮影してみたところ、全く停止することなく長時間動作しつづけた。
これは間違いなく絶大な効果がある。
ただ気になるのは、ペルチェ素子を使っていて結露しないのか?という心配。
メーカーとしてはセンサーにより自動的に結露にならない温度に制御していると解説はあるものの、社外品という事もあって信頼しきるのは怖いので最低限の冷却モードで運用しておくのが良いかもしれない。
また、冷却ファンの位置がカメラのマイク位置と近いため、ノイズが音声に入る可能性もあるので別途マイクを用意した方が良さそうでもある。
運用は使用用途とコストとの兼ね合いで選ぶのがベター。
最新モデルの「Ulanziカメラクーリングファン」は確かに冷却性能も使い勝手も良かったけれど、本体+バッテリーとして考えると単純に高額になる。
さすがに吸盤式の初代モデルはどうにも使い勝手が悪かったので(すでに販売終了)、手軽に使うならに世代目の「Ulanzi カメラ冷却ファン」あたりでもいいかもしれない。
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●バリアングルモニター搭載ソニーカメララインナップ
デジタル一眼カメラ α7 IV 「ILCE-7M4」
ソニーストア販売価格:
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・国内発表 「α7IV」( ILCE-7M4 )が12月17日(金)発売。市場推定価格330,000円前後(税込)。予約開始は12月7日(火)10時より。先行展示も予約日と同日開始
・「α7 IV」( ILCE-7M4 )は、「α7 III」からどれほど進化したのか?仕様を比較。α9ベースのスタンダードモデルと、α1ベースのスタンダードモデルとの違い。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 IV ( ILCE-7M4 )の熱耐性能について、海外のソニー公式ページから調べてみる。α7 IV、α7SIII、FX3、α1の動画連続撮影比較。
・フルサイズミラーレス一眼カメラ α7 IV ( ILCE-7M4 )の新機能「フォーカスブリージング補正」と、その対象レンズについて確認してみる。
・「α7 IV」( ILCE-7M4 )は本体内ソフトウェアアップデートが可能!? メモリーカード内に保存したファームウェアデータを使って実行できる様子。PCいらずで、スマートフォンやタブレットだけでもアップデートできる可能性。
デジタル一眼カメラ α7SIII 「ILCE-7SM3」
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<ソニーストア先行レビュー>
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7SIII を触ってきたレビュー(その1) これを最新世代と言わずなんと呼ぶ!?全てのαユーザーの羨む機能が物欲を激しく刺激する。
・ソニーストアでデジタル一眼カメラ α7SIII を触ってきたレビュー(その2)4K 120p ハイフレームレート撮影、4:2:2 10bit記録、多彩な動画フォーマットへ対応、知れば知るほど使ってみたくなるポテンシャルの高さ。
![]() デジタル一眼カメラα7CR「ILCE-7CR」 ボディのみ カラーバリエーション:ブラック、シルバー |
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※グリップエクステンション「GP-X2」付属
![]() デジタル一眼カメラα7C II「ILCE-7CM2」 ボディのみ カラーバリエーション:ブラック、シルバー |
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APS-Cセンサー搭載デジタル一眼カメラα6700「ILCE-6700」
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![]() デジタル一眼カメラ「ZV-E10 II」ボディ カラーバリエーション:ブラック、ホワイト ソニーストア販売価格:152,900円(税込 |
![]() デジタル一眼カメラ「ZV-E10 II」パワーズームレンズキット※SELP16502 カラーバリエーション:ブラック、ホワイト ソニーストア販売価格:163,900円(税込 |
![]() デジタル一眼カメラ「ZV-E10 II」ダブルズームレンズキット※SELP16502+SEL55210 カラーバリエーション:ブラック、ホワイト ソニーストア販売価格:185,900円(税込 |
![]() E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II「SELP16502」 カラーバリエーション:ブラック ソニーストア販売価格:35,300円(税込 |
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![]() Cinema-line FX30「ILME-FX30B」 ソニーストア販売価格: ●長期保証<3年ベーシック>付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF |
![]() Cinema-line FX30「ILME-FX30」 ソニーストア販売価格: ●長期保証<3年ベーシック>付 ●ソニーストア割引クーポン10%OFF ●提携カード決済で3%OFF |
※内蔵冷却ファン搭載
・Cinema Line新製品「FX30」と「ZV-E10」を比較。リーズナブルでお手軽なVLOGCAM「ZV-E10」、本格的に動画撮影に応える「FX30」。
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