「Xperia 1 VI」のディスプレイは映像視聴に向いているのか?ソニーの「Sony Pictures Core」アプリで映画コンテンツを見比べて見た。
前モデルから大きくディスプレイの仕様を変更したXperia 1 VI。
フルHD+とアスペクト比19.5:9 ディスプレイのメリット・デメリットについて前回記事にしたけれど、ソニーの推す映像コンテンツを表示させたときにどんな違いがあるのか?
「Sony Pictures Core」で配信されている作品について、「シネマスコープ」、「IMAX Enhanced」、またその混合している映像について見え方をチェックしてみた。
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目次
●Xperia 1 VIでも視聴できる「Sony Pictures Core」アプリで気になる見え方は?
「Sony Pictures Core」は、最新映画から過去の名作までを視聴することができる動画コンテンツサービス。
感覚としては、「Netflix」や「Hulu」、「Prime Video」などのビデオオンデマンドと近い。
もともとはソニーのテレビ(BRAVIA)を対象として始まったサービスで、現在は対象のXperiaでも「Sony Pictures Core」アプリ利用を利用して視聴できるようになった。
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントの作品が視聴できる動画配信サービス「BRAVIA CORE」が「Sony Pictures Core」へと正式にリブランド。
例えば、Xperia 1 VIには、1年間の見放題期間と映画クレジット5作品が付属している。
それでは、今までと異なる解像度・アスペクト比のディスプレイとなったXperia 1 VIは今までのXperiaとどのように見えるのか?
Xperia 1 VIでは、アスペクト比も19.5:9になったため、映画の長い歴史の中で採用されている「シネマスコープ(2.35:1、21:8.94)」の作品では、上下にすこし黒い帯が発生してしまう。
さらにディスプレイが縦に短く横に長くなっている。
だとすると、シネマスコープに限れば、21:9のアスペクト比を持つ従来からのXperia 1シリーズ、Xperia 1 Vのほうが画面いっぱいにあますことなく映画を楽しむことができる。
ただし、映画の世界でもコンテンツのアスペクト比について「シネマスコープ(2.35:1、21:8.94)」だけにとどまらず、近では高品質なIMAX Endhanced作品(1.90:1、17.1:9)の映画も非常に多くなってきている。
※映画という枠でなければ、テレビ・アニメなどでは16:9コンテンツが圧倒的主流。
ディスプレイサイズが同じだとして、縦横比が16:9やIMAX Endhancedの17.1:9コンテンツに近づけば、当然アスペクト比は21:9よりも19.5:9の方がコンテンツを大きく表示できる。
「シネマスコープ(2.35:1、21:8.94)」の作品を視聴する場合
画像は、上がXperia 1 V、下がXperia 1 VI。
それぞれで、「Sony Pictures Core」アプリからコンテンツを再生してみた。
「シネマスコープ(2.35:1、21:8.94)」を視聴する場合には、当然ながらXperia 1 Vのほうがコンテンツが大きく表示される。
ただ、見比べてみると思ったよりもXperia 1 VIとの大きさの差は小さい。
解像度の違いについても、かなり意識しなければわからないため動画については解像度の低さを感じるのは難しい。
補足として、フルHD+のXperia 1 VIでは、4Kで配信されていないのでは?という懸念があったけれど、上画像の情報から、シネマスコープ作品が3840 x 1604のデータで配信されていることがわかる。
「Sony Pictures Core」アプリでは4Kソースのデータを視聴できている。
「一部のみIMAX Enhanced(1.90:1、17.1:9 or 2.35:1、21:8.94)」の作品を視聴する場合
画像は、上がXperia 1 V、下がXperia 1 VI。
映画で「IMAX Enhanced」作品であっても全編を通して1.90:1、17.1:9の画角というものは少なくて、一つの物語の中でアクションパートでは「IMAX Enhanced」、会話パートでは「シネマスコープ」といった具合に使い分けているものも多い。
上の画像では、「IMAX Enhanced」のシーンで、明らかにXperia 1 VIの方が大きく表示されている事がわかる。
さらにコンテンツの話として、一部シーンが「IMAX Enhanced」になっている作品は、コンテンツ自体に少し問題もある。
というのも、「Sony Pictures Core」では複数のアスペクト比が存在する映画の場合、16:9の映像(3840 x 2160や1920 x 1080)として配信している様子。
結果として、Xperia などの横長のディスプレイで視聴すると、「IMAX Enhanced」のシーンでも元々コンテンツに埋め込まれている黒帯が上下に発生する仕様になる。
さらに、テレビ画面で配信することを念頭に置いているアプリという事もあって、横に黒帯がないものとしてコンテンツを表示するためか、シネマスコープが使われているシーンでは、上下左右に黒帯ができて額縁状態になる。
このシーンでもXperia 1 VIの方が大きく表示されてはいるものの、画面に対して縮小されているように見えてしまうのはもったいない。
「Sony Pictures Core」アプリでは、設定から手動で全画面に拡大する機能はあるものの、視聴しながら画角が変わるたびに切り替えるのはどう考えても面倒。
このあたりはコンテンツの作り建て付け(テレビ視聴前提)の問題なので、割り切りるしかない。
「全編IMAX Enhanced(1.90:1、17.1:9)」の作品を視聴する場合
画像は、上がXperia 1 V、下がXperia 1 VI。
全編が「IMAX Enhanced」作品の場合は、上下に黒帯がでることなく最大限ディスプレイを活用して表示される。
Xperia 1 VIの方が大きく表示されるのはもちろんのこと、全体的に鮮明で閃光や太陽などの表現が眩しいと思えるほど非常に明るい。
コンテンツ情報を確認。
どちらも「IMAX Enhanced(3840×2020)」で配信されているため、上下の黒帯が存在せずあまずことなく最大限表示してくれる。
設定からあえて手動で全画面に拡大して、画面全体に映すこともできる。
この場合、「IMAX Enhanced」作品ではアスペクト比19.5:9のXperia 1 VIのほうは見切れる部分が少ないことがわかる。
(左上の交通標識や、右下の黒い車の表示がわかりやすい)
シネマスコープの映画を観るのであれば、アスペクト比21:9のXperia 1 Vが最良ではあるけれど、アスペクト比19.5:9のXperia 1 VIでもシネマスコープもそれほど小さく表示されるわけでもない。
それ以外の「IMAX Enhanced」や16:9といったコンテンツについては、より大きく表示できる。
映画コンテンツですら日々のアップデートとともに過去にあった定義が変わりつつあることも事実。
この表示領域の違いについて知っておくと、どの端末が自分の好みなのかも判断しやすくなるはず。
「Xperia 1 VI」と「Xperia 1 V」の実機で徹底検証!フルHD+とアスペクト比19.5:9 ディスプレイのメリット・デメリットをきちんと把握しよう。
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●Xperia新製品、アクセサリー
Xperia 1 VI(XQ-EC44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:189,200円(税込) 発売日2024年6月21日(金)
12GB/512GBモデル:204,600円(税込) 発売日2024年6月21日(金)
16GB/512GBモデル:218,900円(税込) 発売日2024年8月23日(金)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット
予約開始日:2024年5月22日 午前10時~
スペック:Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応
16GBモデルはブラック、カーキグリーンのみ
Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」
ソニーストア販売価格:4,950円(税込)
カラー:ブラック、プラチナグレー、カーキグリーン、スカーレット
※リングストラップ付属
・Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」製品ページ
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