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「Xperia SPECIAL EVENT 2024」で「Xperia 1 VI」を体験してきた。4K アスペクト比 21:9 から変更した理由がわかる、これはいいじゃない!と思えるディスプレイ。


Xperia 1 Vの出来がいいだけに、今年はどうなるんだろう?とかスマホの業績もよくない話を耳にするし、あまり期待できないかもしれない…と不安しかなかった。

けれど、実際に発表されてみると、予想と違ってXperia 1 VI」なかなかいいんじゃないか?と。

そして、「Xperia SPECIAL EVENT 2024」に行って実際に体験してみたら、自分の固定概念を覆してこれはいいぞと。

・Xperia 1 VI 製品ページ

●Xperia 1 VIのディスプレイは退化したのか?実機を触れてその決断の意味を知る。

Xperia 1 VIのディスプレイは、2019年に発売されたXperia 1 から続く4Kかつ21:9のアスペクト比をやめて、19.5:9フルHD+(2340×1080ピクセル)有機ELディスプレイへと変更。

映画の資産をもつソニーがシネスコサイズに近いアスペクト比21:9を採用したという理想を掲げていたのに辞めてしまった理由は何なのか?

アスペクト比だけならまだしも4KからフルHD+は明らかに劣化では?と思ってしまうのも確か。

ただ、実際に現物を見て触ってたくさんのメリットに触れると今回の決断がよく理解できる。

もっとも大きいメリットは、バッテリーの持ち。

ちょっとやそっとの持続時間ののびではなくてもはやチートレベル。

実際に、Xperia 1 VIXperia 1 Vをバッテリーがゼロになるまで駆動させ続けるという木の遠くなるような実験。

開発者の人に話を聞くと、どちらも全く同じ条件にする必要があって、途中でお互いに違う挙動(例:通知が出たり)があると最初からやり直し。

そしてひたすらそれを見守り続けるというなかなかの苦行。

そしれ得られた実働結果がこれ。

Xperia 1 VI」 … 38時間0分36秒

Xperia 1 V」  … 14時間26分24秒

これはびっくり!というか違うにもほどがある。

Xperia 1 VI」は丸一日持つどころか、翌日になっても余裕でバッテリーが残っている余力があると思えば、持って出かけてもバッテリー残量はどれくらいだろう?という事をいちいち心配しなくていい。

Xperia 1 Vのディスプレイは、120Hzのリフレッシュレートに対応してるとはいえ、実際には60Hzもしくは120Hzしか選べず、そうすると静止画だったり画面がいっさい動いていない状態にもかかわらず無駄に“画面の更新を行うため消費電力が高かった。

今までXperiaのバッテリーの持ちが悪いと言われていた原因は、ディスプレイの燃費の悪さが影響していたと言ってもいい。

Xperia 1 VIは、4K アスペクト比21:9のディスプレイというこだわりを捨てたことで、1Hz~120Hzといった柔軟にリフレッシュレートが可変するディスプレイを採用できた。

結果として、消費電力と高リフレッシュレートの恩恵を同時に受けることができる。

そして明るさ。

4KからフルHD+になったことで解像度は下がったものの、1ドットあたりの開口率が上がる。

Xperia 1シリーズでは年々改良されて輝度が明るくはなっていたものの、「Xperia 1 IV」から「Xperia 1 V」にモデルチェンジしたときには輝度の向上が止まっていた。

もちろんXperia 1 V」を使っていて特に暗いなと困ったことはなかったけれど、どうしても見えにくくなるのは屋外。

Xperia 1 VIは「Xperia 1 V」と比べて50%も明るくなった

画面の区画ごとの階調を調整して自然なコントラストを保ちつつ輝度を持ち上げる「サンライトビジョン」の効果もあって、直射日光の下でも視認性がかなり良くなっている。

いいことばかり書いてもアレなので、そうなった理由は何なのか?

Xperia 1 VIのディスプレイはフルHD+(2340×1080ピクセル)、今までのXperia 1シリーズは、4K(3840×1644)。

解像度の違いは画質の違いに影響するというのが一般的で、理想としては高解像度のほうがいい。

上の画像のように、ディスプレイ面をマクロ撮影するとわかるとおり、4Kディスプレイのほうが微細な表現は優位なのは間違いない。

ただ大画面テレビであればその差は極端に感じられるものの、PCディスプレイやタブレットよりもさらに小さいスマホ画面ではどうなのか?

実際に、Xperia 1 VIXperia 1 Vを2つ横に並べて、目を近づけて凝視すると小さい画面とはいえその精細感の違いにも気づく。

それではXperia 1 VIがじゃあ見るに耐えないほどのものなのか?

使ってみて、6.5インチというサイズでの映像として見て物足りないと感じることは基本ない。

というか発色や映像表現として見るには満足できるレベルにはある。

全く違わないとは言えないけれど、その差を感じるということに神経を使えばわかるというレベルのものだということ。

そのじつ、Xperia 1 VIを開発するうえでも、4Kディスプレイは比較検討されていたらしく、そのうえで最終的にフルHD+でいこう!という決断に至ったとのことだった。

今回のディスプレイのもうひとつの推しポイントは、HDRに加えて、ソニー独自のAI画質調整技術を用いた「Powered by BRAVIA™」を備えたこと。

最新のブラビアの画質(色彩、コントラスト、 質感・立体感)をXperiaのディスプレイで表現するというもの。

ちゃんとブラビアとXperiaの色を目視で測定して画質調整するには膨大な量すぎで無理なので、そこにAIを導入して画質調整したうえで、最終的に開発者自身が微調整している。

名前だけのなんちゃってじゃなくて、本当に画質に貢献していて、ちゃんとソニーのディスプレイ技術が使われいるスマホだと思える。

参考として、アスペクト比が変わったことで見え方がどう変わるのか?を比較してみた図がこれ。(横スタイルにして縦の長さを揃えた場合)

現行Xperiaの採用する21:9のディスプレイは、確かに「シネスコサイズ」の映画を視聴するさいには目一杯に表示されるというメリットがある。

けれど、Xperia 1 VIの19.5:9で「IMAX Enhanced」の画角(1.90:1)や、一般的な動画アスペクト比である16:9のサイズに変化はない。

それどころか縦持ちしている状態で横幅が広がったことで、結果としてコンテンツが大きく表示される。

4:3の写真や16:9の動画はもちろん、Instagramのスクウェア写真、TiktokやYou Tubeショートもどれも見える大きさが違う。

横スタイルにして大画面にしても、同じ理由で縦方向に大きくなったことで、コンテンツはが大きくみえる。

これは当たり前にわかっていた事ではあるのだけど、21:9にこだわらなければ、こうした嬉しいところもある。

21:9の縦長ディスプレイ4Kディスプレイという高解像度こそがXperiaの存在意義というのもクールではあるのだけど、そこにこだわり続けていい面を制限してしまうのは正直もったいない。

●なんだ意外とどころかかなりイイじゃない!?と思えるXperia 1 VIの方針転換。

アスペクト比の変更4Kディスプレイ廃止と聞くと、あんなにソニーの言うコンセプトを信じていたのにやめてしまうのか?というネガティブな方向の気持ちにもなることは否定できない。

自分も最初はその一人だった。

けれど、リフレッシュレートを可変できるディスプレイの性能や、解像度の開口率の明るさ、消費電力への貢献度といった恩恵があまりにも大きくて、これならこの決断はアリなんじゃないかと思える。

オマケに普段、自分たちが触れているコンテンツのほとんどが大きく見えるようになるということも、まぁ今までXperia 1シリーズを使ってきたがゆえの逆に味わえるいい体験なのかなと前向きに受け止めてもいいんじゃなかと。

物理的に横幅の増加については、大きな手の人には問題ないとはいえ、持ちづらいという人もいるだろうなと思いながらも、実際に使ってみるとこれはいいじゃない!と思えることが多くて、素直に自分のものとして使いたいと思える。

続く。

「Xperia SPECIAL EVENT 2024」で「Xperia 1 VI」を体験してきた本体デザインと4色カラバリの印象は?そして、SIMフリー限定カラー スカーレットの色味を追い求めて。

「Xperia SPECIAL EVENT 2024」で「Xperia 1 VI」を体験してきた。思い通りのレンジで撮れるカメラ、使えるテレマクロ、シンプルかつ直感的に使えるカメラアプリ。

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●Xperia新製品、アクセサリー


Xperia 1 VI(XQ-EC44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:189,200円(税込) 発売日2024年6月21日(金)
12GB/512GBモデル:204,600円(税込) 発売日2024年6月21日(金)
16GB/512GBモデル:218,900円(税込) 発売日2024年8月23日(金)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット

予約開始日:2024年5月22日 午前10時~

スペック:Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応

16GBモデルはブラック、カーキグリーンのみ

・Xperia 1 VI 製品ページ


Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」
市場想定価格:4,950円(税込)
カラー:ブラック、プラチナグレー、カーキグリーン、スカーレット

※リングストラップ付属

・Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」製品ページ


Xperia 10 VI(XQ-ES44)
市場想定価格:70,000円(税込)前後
発売日:2024年7月上旬以降

カラー:ブルー、ブラック、ホワイト

予約開始日:2024年6月28日 午前10時~

スペック:Snapdragon 6 Gen 1、メモリ6GB、ストレージ128GB、デュアルSIM対応

・Xperia 10 VI 製品ページ


Style Cover with Stand for Xperia 10 VI「XQZ-CBES」
市場想定価格:5,000円(税込)前後
カラー:ブルー、ブラック、ホワイト

※リングストラップ付属

・Style Cover with Stand for Xperia 10 VI「XQZ-CBES」製品ページ

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