Snapdragon 8 Gen 3 搭載 最新「Xperia 1 VI」のパフォーマンスを検証!ベンチマーク連続テストに強い、原神では高FPSを長時間維持するパフォーマンスと熱耐性。夏場のカメラ連続撮影にも期待が持てる!?
6月21日(金)に発売されるスマートフォン「Xperia 1 VI」。
SIMフリーモデルXperia 1 VI(XQ-EC44)の貸出機が届いたので、そのパフォーマンスを知るべくベンチマークを計測してみた。
「Xperia 1 VI」は、最新のQualcomm社製「Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform」と、ベイパーチャンバーを採用した放熱性能を高めたスマートフォンとされていて。
ベンチマークテストやゲームプレイ時のFPSの変動についてどういった進化があるのか?実使用とは異なる過酷なベンチマークだけれど非常に興味深い。
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目次
●Xperia 1 VI の性能をベンチマークテストで比べてみる。(Xperia 1V / Xperia 1 IV / Xperia 5 V )
Xperia 1シリーズ直近の2モデルのスペックはこんな感じ。
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」のSoCは、Qualcomm社製「Snapdragon® 8 Gen 3 Mobile Platform」。
CPUのクロック速度は最大3.30GHz、、GPUはAdreno 750。
メモリー(RAM)は12GB。
「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」のSoCは、Qualcomm社製「Snapdragon® 8 Gen 2 Mobile Platform」。
CPUのクロック速度は最大3.20GHz、、GPUはAdreno 740。
メモリー(RAM)は16GB。
まずは「AnTuTu Benchmark」でベンチマークを計測。
「AnTuTu Benchmark」を走らせると、高負荷になるためかスマホ本体の温度によってスコアが変動する傾向にある。
「Antutuベンチマーク」のテスト比較
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」Antutuベンチマーク(V10.2.5)
1回目:1548140 32~40℃
2回目:1398516(-9.6%)40~41℃
3回目:1349481(-3.5%)41~42℃
冷却ファンで本体を冷ましながら
スコア:1658195 35~34.9℃
3回連続で「Antutuベンチマーク(V10.2.5)」を3回連続で実施した結果がこれ。
1回目が約155万、2回目が約140万、3回目が約135万で、1回目と2回目と3回目では、スコアとして約9.6%⇒約3.5%減少しているとはいえ、どちらも3回目でも130万を超えるスコアとなった。
温度グラフを見ればわかるけれど、徐々に本体温度が上昇していき、スコアも本体温度と反比例して減少していることがわかる。
一般的にスマホで連続してベンチマークテストをすると回数を重ねるごとにスコアが低下するけれど、「Xperia 1 VI」は回数を重ねても比較的高いスコアとなっている。
また外部冷却として本体にファンの風を当てながらベンチマークを実行すると、約166万というスコアとなった。
Xperia 1 V(XQ-DQ44)
Antutuベンチマーク(V10.0.1-OB1)
1回目:1324153
2回目:1075779(-18.8%)
「Xperia 1 V」では、1回目が約132万、2回目が約108万で、1回目と2回目では、スコアとして約19%減少しているとはいえ、どちらも100万を超えるスコアとなった。
「Xperia 1 VI」の3回目が約135万だったので、本体が熱い状態でも前モデルのXperia 1 Vと比べて「Xperia 1 VI」は総合的なパフォーマンスの高さを持っていることがわかる。
SoC「Snapdragon® 8 Gen 3」の性能はもちろん、ベイパーチャンバーなどの熱対策が効果を発揮して、長い時間パフォーマンスを維持できている様子。
3DMark Benchmark
長時間ゲームプレイをした場合でのパフォーマンスの変化を知るため、ベンチマークテスト「3DMark」の最も負荷の高い「Wild Life Extreme」を20回連続でぶんまわし続ける「Wild Life Extreme Stress Test」での負荷を試みた。
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」スコア推移
4433、3489、3492、3414、3112、2800、2972、2584、2825、2430
2591、2500、2240、2614、2192、2280、2495、2056、2374、2285
平均:2758
「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」スコア推移
3680、3685、3430、2998、2998、2634、2661、2459、2321、2056
1947、2120、1818、1689、1749、1936、1613、1555、1810、1443
平均:2330
「Xperia 1 IV(XQ-CT44)」スコア推移
2607、2303,1987、1842,1726、1622、1625,1625,1500、1420
1420、1420、1420、1363,1381、1296、1387,1379,1298、1336
平均:1597
最高値の高さはSoCの性能がそのまま反映しているところとして、最低値(本体が熱くなり本来のパフォーマンスが出せない状態)でもスコア2000を超えているのは大きな進化。
また平均値も400程度上がっているため、継続してパフォーマンスを維持できるようになっている。
参考までに「Xperia 1 IV」のスコアも掲載しているけれど、いかにパフォーマンスの持続する能力が上がったかも露骨にわかる。
Xperia 1 VI |
Xperia 1 V |
Xperia 1 IV |
スコア以外にも、20回計測中の「バッテリー消費」、「本体温度」、「フレームレート」の3項目の推移も見て取れる。
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」
バッテリー:82%から74%へ減少(約8%減少)
本体内温度:31℃~45℃
フレームレート:5FPS~33FPS
「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」
バッテリー:93%から85%へ減少(約8%減少)
本体内温度:30℃~46℃
フレームレート:3 FPS~27FPS
「Xperia 1 IV(XQ-CT44)」
バッテリー:84%から74%へ減少(約10%減少)
本体内温度:27℃~43℃
フレームレート:6 FPS~11FPS
最高フレームレートは「Xperia 1 VI」がダントツに高い。
本体内温度については同程度、消費電力は「Xperia 1 V」とほぼ同程度。
ディスプレイの仕様の違いもあるとしても、高いパフォーマンスを維持しながらバッテリー消費は抑えられているところは非常に評価できる。
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●実際のゲームプレイの挙動、「原神」最高設定でFPSの変動を調べるてみると…。
ベンチマーク結果だけでは、実際のスマートフォン利用時の制限などもわかりにくいため、実際にゲームをプレイしてみる。
「原神」をプレイしてゲーム中のFPSの変動を追いかけてみる。
「原神」の画質設定は、ほぼすべての項目で最高、FPS上限も「60」とした。(モーションブラーはOFF)
また操作はせずにキャラクターを待機させた状態での挙動を調べている。
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」の挙動
まずは、「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」スマホ単体のみの結果。
「Xperia 1 VI」では今まで温度の指標としていたバッテリー温度を読み取ることが出来なかったため、デバイス表面温度というデータを使っている。
デバイス表面温度はセンサーが読み取っている場所の値のため、実際に手で触る部分がこの温度(50℃超え)となっているわけではないので安心してほしい。
デバイス表面温度が40℃からスタートしているけれど、60FPS付近を長時間維持していることがわかる。
デバイス表面温度が52℃を超えたあたりから、FPSの低下が始まるものの50FPS以下になることがほとんどなかった。
これまでのXperiaでは、FPSの低下までの時間も早く、FPS自体もより大きく低下することが多かったので非常に良好な結果であることがわかる。
本体自体が熱くならないわけではないので手に熱を感じるものの、最高設定であっても違和感なく長時間プレイを行なうことができる。
これまでのデータとの比較(Xperia 1 V / Xperia 5 V)
次に、「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」と「Xperia 5 V(XQ-DE44)」のデータと比べてみる。
グラフを見れば一目瞭然。
「Xperia 1 V」と「Xperia 5 V」では数分以内にFPSが顕著に低下している一方、「Xperia 1 VI」はほぼ60FPSに張り付いている。
SoCの違いがあるとはいえ、ベイパーチャンバーなどにより放熱性能や熱耐性が非常に向上したためと思われる。
ユーザーにとって重要な快適さという面では、今までのXperiaにはない長時間高負荷プレイが可能という事になる。
もちろん「Xperia 1 V」と「Xperia 5 V」についても、外部冷却を利用すればゲームプレイは非常に快適だった。
あくまでもスマートフォン単体で運用する場合の挙動が「Xperia 1 VI」は快適だったということ。
最後に、今回取ったデータ全体のグラフがこちら。
40分程度の計測で、FPSが50を切る場面がほとんどなかったのは驚き。
スマートフォンは本体温度が高くなるとCPU・GPUのクロックを落として発熱しないように制御するため、ゲームなどのFPSが落ち込む。
その挙動は、「Xperia 1 VI」でも開始10分以降から確認できるけれど、制御が掛かったとしてもFPSの落ち込みが非常に少ない。
最新のSoC「Snapdragon® 8 Gen 3」を採用したことで電力効率もさらに向上し、同じパフォーマンスを出すときに必要な電力も少なくなる。
他にも、ベイパーチャンバーや新しいディスプレイなどの放熱性能の向上も相まって、性能の落ち込みが大幅に抑えられたといえる。
スマートフォン単体でゲームの長時間プレイを行なってもパフォーマンスを維持するXperia単体としては過去最高のゲームデバイスであることは間違いない。
※ユーザー自らが行なう熱対策(冷却ファン、放熱シート)はしないとして。
残念ながら、「Xperia 1 VI」の本体形状が変わってしまっため、従来あったXperia専用の「ゲーミングギアXperia Stream」はもう利用することが出来なくなっってしまったけれど、それなしの単独でも最大限の性能を出せるということはなかなか凄いことだと思う。
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●Xperiaシリーズ過去最高のパフォーマンスを発揮する「Xperia 1 VI」
「Xperia 1 VI(XQ-EC44)」のベンチマークテストや、ゲーム起動中のFPS変動などを検証してみると、今までのどのXperiaよりも高いパフォーマンスを持つことと、実際にプレイしても最高のパフォーマンスを発揮してくれることがわかった。
昨年も「Xperia 1 V」で相当進化したと思っていたけれど、「Xperia 1 VI」はそれを遥かに上回るポテンシャルの高さを持っている。
ゲームをより安定してプレイできる「ゲーミングギアXperia Stream」を使えないのは残念だけれど、本体のみでパフォーマンスを維持してくれるというのは理想とするところ。
冷却・放熱・省電力それぞれが優れているということ。
単純なベンチマークスコアだけを他社スマホと比較して言われることとして、本来の「Snapdragon® 8 Gen 3」のパフォーマンスを出し切ってないんじゃないのか?という説も、デフォルト設定としてほんの少し制御していることで持続性が上がっているという事もあるかもしれない。
今回は、「ゲームエンハンサー」の設定は一切触っていないため、今後またそのあたりを変えてテストもしてみる予定。
これだけのパフォーマンスを長く維持できるという事は、それはイコール、カメラを使った動画撮影などでも長時間撮影やライブ配信なども問題なく使えるという事にもつながるはず。
これはこれからいろいろな場面で不満なく使うことができる良端末になるんじゃないだろうか!?
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●Xperia新製品、アクセサリー
Xperia 1 VI(XQ-EC44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:189,200円(税込) 発売日2024年6月21日(金)
12GB/512GBモデル:204,600円(税込) 発売日2024年6月21日(金)
16GB/512GBモデル:218,900円(税込) 発売日2024年8月23日(金)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット
予約開始日:2024年5月22日 午前10時~
スペック:Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応
16GBモデルはブラック、カーキグリーンのみ
Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」
市場想定価格:4,950円(税込)
カラー:ブラック、プラチナグレー、カーキグリーン、スカーレット
※リングストラップ付属
・Style Cover with Stand for Xperia 1 VI「XQZ-CBEC」製品ページ
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●ソニーストア Xperia SIMフリーモデルラインナップ
Xperia 5 V(XQ-DE44)
ソニーストア販売価格:139,700円(税込)
カラー:プラチナシルバー、ブルー、ブラック
36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 3,800円(税込)
1回目のみ 6,700円(税込)
スペック:Snapdragon 8 Gen 2、メモリ8GB、ストレージ256GB、デュアルSIM対応
Xperia 1 V(XQ-DQ44)
ソニーストア販売価格:179,300円(税込)⇒169,400円(税込)
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン
36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 4,700円(税込)
1回目のみ 4,900円(税込)
スペック:Snapdragon 8 Gen 2、メモリ16GB、ストレージ512GB、デュアルSIM対応
SIMフリーモデル「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」レビュー
・(その1)所有欲を満たすボディデザイン、シンプルな中身、メモリ16GB・ストレージ512GB 大容量というSIMフリーモデルの魅力。
・(その2)ベンチマークテストとゲームの挙動を比較。「Xperia 1 V」は前モデルを圧倒!、Xperia Streamを利用すれば高負荷なゲームも長時間安定してプレイ可能。
Xperia 1 IV(XQ-CT44)
ソニーストア販売価格:124,300円(税込)⇒108,900円(税込)
カラー:ブラック/アイスホワイト/パープル
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)
36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 3,000円(税込)
1回目のみ 3,900円(税込)
スペック:Snapdragon 8 Gen 1、メモリ16GB、ストレージ512GB、デュアルSIM対応
・「Xperia 1 IV」SIMフリーモデルのベンチマークはいかに?SIMフリーモデルとキャリアモデルの処理性能の差は軽微。ところがゲーミングギアを装着するとベンチマーク結果が35%向上!
・ゲーミングギア「Xperia Stream 」は「Xperia 1 IV」を本格的なゲーミングマシンへと変貌させる。高負荷なゲームを長時間安定してプレイできる冷却性能と、自由度の高いカスタマイズ性。
Xperia 5 IV(XQ-CQ44)
ソニーストア販売価格:99,000円(税込)⇒89,100円(税込)
カラー:ブラック/エクリュホワイト/グリーン
Xperiaケアプラン(月払い550円/年払い5,500円)
36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 2,400円(税込)
1回目のみ 5,100円(税込)
スペック:Snapdragon 8 Gen 1、メモリ8GB、ストレージ256GB、デュアルSIM対応
Xperia PRO (XQ-AQ52)
ソニーストア販売価格:249,800円(税込)⇒229,900円(税込)
カラー:フロストブラック
36回まで分割払手数料が【0円】
月々の支払い 6,300円(税込)
1回目のみ 9,400円(税込)
スペック:Snapdragon 865、メモリ12GB、ストレージ512GB、デュアルSIM対応
●ソニーストア割引クーポン10%OFF
●提携カード決済で3%OFF
スペック:Snapdragon 8 Gen 2、メモリ8GB、ストレージ256GB、デュアルSIM対応、非Xperia、非防水
・5G対応ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」購入ページ
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