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Xperia 1 VII(XQ-FS44)・Xperia 1 VI(XQ-EC44)で快適Wi-Fiテザリングを試す。屋外でより高速かつ安定した6GHz帯が利用可能。

SIMフリーモデルXperia 1 VII(XQ-FS44)について、外出時にモバイルルーターとして利用できる「Wi-Fiテザリング」。

このXperia 1 VIIの「Wi-Fiテザリング」の設定に6GHzにつながるであろう記述を発見。

Xperia 1 VIも同様にあって、従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加えて6GHz帯でのWi-Fiテザリングができる。

2.4GHz帯は通信速度が遅くて5GHz帯は日本では屋外の利用制限があるため使い勝手が悪いなか、高速で屋外利用もほぼ制限がない6GHz帯はとても魅力的。

・Xperia 1 VII ソニーストア購入ページ

・Xperia 1 VII 製品ページ
・Xperia(TM) スマートフォン(SIMフリー) | ソニー

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●日本では使い勝手が悪いWi-Fiテザリングに現れた快適通信できる6GHz帯


・総務省 電波利用ポータル|その他|無線LANの屋外利用/上空利用について

まずは、日本での無線LANの屋外利用について知っておく必要がある。

日本では、5GHz帯の内、5.2GHz帯、5.3GHz帯は基本的に屋外利用は不可で、5.6GHz帯のみ屋外での利用が許されている。

けれど、この5.6GHz帯についても、気象レーダーなども利用しているため電波干渉しないように通信機器側がレーダー波など飛んでいないか確認する機能を、Wi-Fiルーターに備えなければいけない。

この機能をDFS(Dynamic Frequency Selection)といって、使う周波数帯域でレーダー波が飛んでいるとそのチャンネルをWi-Fi用には使用できないため、別のチャンネルに移動するというもの。

この機能のやっかいなのは、通信開始前やチャンネル切り替え時に電波干渉がないかチェックしている間はデータ通信ができなくなる事。

電波干渉チェックがレーダーを感知すると、約1分程度通信ができなくなるため屋外利用ではかなり使い勝手が悪い。

そう考えると屋外でWi-Fiテザリングを利用するときには、2.4GHz帯の方がはるかに扱いやすい。

けれど2.4GHz帯はあらゆる機器で使われているせいで混雑するため、安定性も通信速度もネックになる。

<参考>
・Wi-Fi 6E 到来!分かりやすく解説します|BUFFALO

そんな中で新たに登場した6GHz帯のWi-Fiテザリングは、VLPモード(Very Low Power:超低電力モード)を利用することで、DFSなしに屋外で通信が利用可能。

帯域も空いていてかつ高速な通信できるので使えるのであればぜひ使いたい。

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●6GHz帯のWi-FiテザリングにXperia 1 VII、Xperia 1 VIの動作を確認。


まず「Xperia 1 VII(XQ-FS44)Xperia 1 VI(XQ-EC44)、「Xperia 1 V(XQ-DQ44)」のWi-Fiテザリングの設定をチェックしてみた。

すると、Wi-Fiテザリングのさいに「2.4GHzのみを使用」という項目の説明文に違いがあることに気づく。

Xperia 1 VII(XQ-FS44)
Xperia 1 VI(XQ-EC44)
Wi-Fiテザリング「2.4GHzのみを使用」
・OFFにすると、2.4GHz帯のほか、利用可能な場合には5または6GHz帯のアクセスポイントも有効になります。
注意:6GHz帯は日本のみで利用可能ですが、5GHz帯は利用できません。

Xperia 1 V(XQ-DQ44)
Wi-Fiテザリング「2.4GHzのみを使用」
・このスイッチをオフにすると、5GHzが優先されます。

Xperia 1 VII、Xperia 1 VIでは、2.4GHz帯と6GHz帯がWi-Fiテザリングで利用可能。

Xperia 1 Vは2.4GHz帯と5GHz帯がWi-Fiテザリングで利用可能ということになる。

Xperia 1 VII をWi-Fiテザリングで親機にして検証


実際に「Xperia 1 VIIでWi-Fiテザリングをオンにして検証してみる。

Xperia 1 VIをクライアント(子機)として接続。

すると、周波数帯は”6GHz”となっていて無事に6GHz Wi-Fiテザリングで通信できた。

このときのリンク速度は最大2401Mbpsとなり、高速な通信が可能。

2.4GHz帯で接続した場合のリンク速度は最大286Mbps。

モバイル通信に依存するとはいえ、ボトルネックとして大きな違いが出てくる。

また、使用する帯域の混雑具合も大きく異なり使い勝手は速度以上に変わってくる。

次にiPadとiPhoneで接続してみた。

試してみたiPad mini (2024年モデル)は、2×2 MIMO Wi-Fi 6E(802.11ax)に対応。

iPad OSでは、設定でWi-Fiリンク速度が確認できないため、アプリで端末間の通信速度を測定してみた。

すると600Mbps以上の速度で通信できているようで2.4GHz帯のリンク速度を軽く越えているあたり、”6GHz帯”での接続ができている。


同じくiPhoneでもテストしてみる。

使用したiPhone 16 Proは、2×2 MIMO Wi-Fi 7(802.11be)に対応。

こちらも同じように、アプリをインストールして端末間の通信速度を測定。

するとiPad miniよりもらさに高速な800Mbps以上の速度で通信できている。

こちらも2.4GHz帯のリンク速度をはるかに上回っている通信のため、”6GHz帯”での接続の恩恵を体感できた。

Windows PCにありがちな落とし穴


Xperia 1 VIIをWi-Fiテザリングで最も使うであろうWindows PCとの接続を試してみる。

VAIO SX14-Rは、本体内にモバイル通信できる機能を持っているものの、搭載していないノートPCも多い。

早速接続してみると、もちろんつながってインタネットの接続も出来ている。

だがしかし、Wi-Fi情報をチェックしてみると、「2.4GHz」で接続されている。

リンク速度についても最大287Mbpsとかなり低速で、明らかに6GHz帯での接続ができていないことがわかる。

調べてみると「VAIO SX14-R」に備わっているWi-Fiデバイス「lntel Wi-Fi 7 BE200 320MHz」のドライバが6GHz帯(VLPモード)をサポートしていないために接続できない様子。

Intelが対応のドライバーを出してくれれば6GHz帯(VLPモード)でのWi-Fiテザリングができるはずではあるけれど、今のところ対応するは不明。

なんとももどかしい結果となってしまった。

 

 

さて、ここで気になるのはXperia 1 VでWi-Fiテザリングをした場合の挙動はどうなのか?という事。

早速試してみる。

Xperia 1 VでWi-Fiテザリングをオンにして、Xperia 1 VIIをクライアント(子機)として接続。

すると、周波数帯は”5GHz”となっていて無事に5GHz Wi-Fiテザリングで通信できた。

まず、屋内でテストすると5GHz帯での接続を確認。


そして、屋外に持ち出してみると、接続は2.4GHz帯に変わってしまった。

おそらく屋外利用のため、5GHz帯のレーダー波を受信したことで2.4GHz帯での通信接続に変更されたのだと思われる。

ただ一つだけわからなかった事として、Xperia 1 VでWi-Fiテザリング有効にしたさいに、「6GHz帯でWi-Fiテザリングを利用できます」という通知が表示されたこと。

設定項目には6GHzの項目は全くないにもかかわらず。

もしかすると、ハードとしては対応していてもソフトウェア的に6GHzに対応していないのかもしれない。

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●Wi-Fiテザリング5GHzが使えないなら6GHzを使えばいいじゃない

今回検証した結果として、「Xperia 1 VII(XQ-FS44)Xperia 1 VI(XQ-EC44)を親機にしてWi-Fiテザリングすると6GHz帯の通信が可能ということが分かった。

ただしWindows PCであるVAIO SX14-Rに備わるWi-Fiデバイズ(Intel Wi-Fi 7 BE200 320MHz)では、現状として6GHz帯への接続ができないなど、まだクライアント(子機)側にハードルが高い。

とは言え、通信制限があるSIMを入れているスマートフォンや、モバイル通信機能を持たないタブレット端末、PC、携帯ゲーム機と接続して使えるWi-Fiテザリングはとても重宝する。

最低限でも2.4GHzでつながるし、いずれ新しいガジェットたちが6GHzに対応してくれれば、より快適に外出先でモバイル通信を楽しめるはず。

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●Xperia新製品、アクセサリー


Xperia 1 VII(XQ-FS44)
ソニーストア販売価格:

12GB/256GBモデル:204,600円(税込)
12GB/512GBモデル:218,900円(税込)
16GB/512GBモデル:234,300円(税込)
カラー:スレートブラック、モスグリーン、オーキッドパープル

スペック:Snapdragon 8 Elite、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応

・Xperia 1 VII 製品ページ

ソニー フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VII 」のことがわかる記事まとめ。実機レビュー、モデル比較、検証や設定チップスなど。

「Xperia 15周年 ファン感謝イベント」で Xperia 1 VII を体験。より鋭くスタイリッシュになった本体デザインと、3色のカラバリの印象をチェックしてみた。

Xperia 1 VII(XQ-FS44)SIMフリーモデル ベンチマーク( Antutu、3D Mark、ストレージ性能)レビュー。高温でも Xperia 1 VI を超えるベンチマーク結果。


Xperia 1 VII(XQ-FS44-1/SW)12GB/256GBモデル
ソニーストア販売価格:
214,500円(税込)

デザイン:ダース・ベイダー、マンダロリアン

・ソニーストア限定『スター・ウォーズ』モデル | Xperia(TM) スマートフォン(SIMフリー) | ソニー


Xperia 1 VI(XQ-EC44)
ソニーストア販売価格:
12GB/256GBモデル:189,200円(税込)⇒179,300円(税込)(-9,900円)
12GB/512GBモデル:
204,600円(税込)⇒ 189,200円(税込)(-15,400円)
16GB/512GBモデル:218,900円(税込) 
カラー:ブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン、スカーレット

スペック:Snapdragon 8 Gen 3、メモリ12GB~16GB、ストレージ256GB~512GB、デュアルSIM対応

16GBモデルはブラック、カーキグリーンのみ

・ソニー フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VI 」のことがわかる記事まとめ。実機レビュー、モデル比較、検証や設定チップスなど。

・Xperia 1 VI 製品ページ

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